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David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

「一番大切な勝負」~米長永世棋聖

2006-03-25-Sat
本日の読売新聞「編集手帳」(わかりにくい名称ですが、同紙のコラム欄のことです。朝日なら天声人語に相当します)は次のような書き出して始まる。

将棋の米長邦雄永世棋聖が、「一番大切な対局、これだけは負けられない勝負とは何だろう」と語ったことがある。タイトル戦でも昇段のかかる一局でもないという。
  読売新聞3月25日の編集手帳より 


ではなにかというと、「編集手帳」によると、いささか米長流の逆説的だが「その勝敗が実は自分にあまり影響がなく、しかし、対戦相手にとってはこの上なく重い意味をもつ一局であるとき、そういう勝負こそ全身全霊を傾けて勝たなくてはならないのだ」ということになる。

それが勝負というものだ。「編集手帳」ではそれをWBCのメキシコVSアメリカ戦に関連付けている。メキシコは上位への進出がまず望まれず、アメリカにとっては決勝への進出がかかった大切な一戦であった。まさに、この米長永世棋聖のシチュエーションにぴったりだ。そうして、そこでメキシコがどう戦ったかは言うまでもない。メキシコはアメリカに大勝し、結果、アメリカの夢は砕け、日本が奇跡的に決勝に進出、世界一につながった。

日本の野球ファンからのメキシコ大使館への感謝と賞賛の声は、電話やメール、ファックスなどで続々と寄せられた。メールだけで5000通を超えたのだそうだ。

「将棋に限らず、野球に限らす、勝負の場に消化試合はないのだろう」と編集手帳は結んでいる。

ここで、わたしはあの千代大海の出島への怒りを理解したと思った。なんで千代大海は勝ちを譲ってくれたかのような出島に、あんなにも怒ったのか。出島が変わらなかったら、大海は勝てなかったかもしれない。もちろん、勝ったかもしれない。しかし、大海にとって勝ち星は大切なのだろうけれど、もっと大切なものがたしかにあったのだろうとわたしは思った。もちろん、出島が大海を恐れ勝つために変わったのであったなら、大海は怒らなかったのだろう。傷めていると聞く大海の首への配慮か、あるいは、ひょっとしたらカド番脱出に向けて必死な大海へのなにかしらの遠慮か、そうした本来の勝負の場にはあってはならない気持ちを、出島の変化の中に大海なりに感じ取ったのではないかと思ったのだ。

今の千代大海の相撲内容は、本来の大関としての戦い方はどうあるべきかという意味ではおそらく評価は高くないだろう。むしろあるいは最低の部類に入れられるかもしれない。わたしも「新境地21世紀型省エネ相撲」と呼んで揶揄しているのだけれど、しかしながら、ただの逃げるための相撲だとはわたしは思っていない。

相撲がスポーツであり、ルールに許されることであればどういう戦い方をしても自由なのである。野球で言えば「4番バッター5連続敬遠フォアボール」でも立派な作戦なのだし、「隠し球」だって問題ない。そういうたぐいのことを、大関が相撲の場で勝つためにやっても、なにも悪いことはない。

大関としての品格やプライドを捨て、とにかく勝ち星のためにできることはなんでもやる。それはある意味勝負師としてはすばらしいことなのだ。

「自分にとってはたいした影響はないが相手にとっては重要な一戦」--そういうものが相撲にはたくさんある。「優勝や昇進のかかる大一番」「勝ち越し負け越しがかかる大切な一戦」それが、自分にとってのときもあるし、自分はその相手であるときもある。各人に必ず毎場所訪れるのだ。

力士たちはこの米長永世棋聖の言葉を知っているだろか。ぜひ、今朝の読売の編集手帳を読みたまえ。わたしもこの言葉を気にとめて見させていただくこととする。

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