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David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

映画:「インサイダー」~DVD

2006-01-03-Tue
内部告発が騒がれたのはもう数年前のことでしょうか。いろいろありましたが、衝撃か大きく、記憶に残っているのは、例の牛肉偽装事件の冷凍倉庫会社の社長でしょうか。確か、BSEに関して政府が補償してくれるとなったら、輸入牛肉でもないのに輸入牛肉に詰め替えて補償の対象にしようとした、その詰め替えに使われた冷凍倉庫の社長が告発したのですね。ところが、その社長、正義の人であるはずなのに業界からは「信用がおけない」ということでしょうか、干されて、その後も苦労が続いているようです。

そのほかにも、原発のトラブル隠しなど偽装と内部告発の問題は続き、最近の殺人マンションについても、eホームズへの匿名の告発が発覚のきっかけだったと言われています。

このような、内部告発については、社会正義の観点から広く社会全体に有益かつ重要な性質を持ちながら、それが真実であればあるほど、関係組織については深刻であり、損害も大きいことが少なくありません。結果、組織からはその告発に関して、当然圧力がかかることになります。

eホームズが偽装問題を公開しようとした時には、公開の先延ばし工作や恫喝が行われたと藤田社長が語っているし、姉歯元設計士も「命の危険がある」と姿を隠していたと言われています。

さて、この「インサイダー」は内部告発の話です。実話が元になっています。主人公は、アメリカで莫大な利益を産んでいるタバコ関連企業の重要秘密を知りながら、営業方針から解雇になった重役(ラッセル・クロウ)と、その解雇の背景に大きな社会的な問題点を見るジャーナリスト(アル・パチーノ)です。

ラッセル・クロウは、タバコ産業の持つ闇の部分を指摘、広く社会に公表したいと考えながらも、会社との守秘義務契約(=秘密を守らねばならないという契約)との間で悩みます。契約を守ることもまた正義なのですから。

しかしながら、会社側は秘密漏洩が心配で、ラッセル・クロウを金やその他の手段で脅すわけです。しかし、契約があるから黙っているというのと、脅されたから黙っているとうのとでは、プライドの高い男の場合は意味が違うのです。解雇されたが契約があるから黙っているということは認められても、解雇された上脅されたから黙っているなどという惨めな自分は認められません。この作品でもそうでした。クロウは自らのプライドと、社会正義、そして何より家族のために告発を決意するわけです。

一方、その告発を聞き伝える側にまわるのがアル・パチーノです。彼にもまた、ジャーナリストとしての誇りがあります。そして、ご多分にもれず、企業としてのマスコミにもまた闇の部分があるのです。営業のためには、いくら社会正義であるからと言って報道できないこともある……ここでも、一人のジャーナリストと、組織との戦いが始まるわけです。これ以上書くとネタバレになりそうなんでこのくらい。

というわけで、この作品は、内部告発を巡って、告発する者がおかれる困難さや苦悩と同時に、伝える者がおかれる困難さや苦悩を扱っているところがおもしろいとも言えると思います。もちろん、本人だけでなく家族や同僚たちにもその影響が出てくるわけです。

さて、二人はどう戦い、どう傷つき、そして、どう解決していくか。非常におもしろい、社会派サスペンスになっていると思います。

また、この作品のもう一つおもしろいところは、「ジョンソン&ジョンソン(バンドエイドの会社ですね)」や「ファイザー(バイアグラの製薬会社ですね)」などという実在の企業がそのまま出てきます。パッケージの説明書きには「アメリカの実在の事件を基に作られ、登場人物、会社および団体等がすべて実在するという、全米に様々な波紋を投げかけた問題作」などと書かれています。おもしろいです。

インサイダー
インサイダー
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おすすめ度の平均: 5
5 素晴らしい傑作
5 素晴らしい
5 実話に基づく社会正義


わたしがこのDVD買ったのは、例によって、ジーナ・ガーションが出てるからです。かなりちょい役。だから探すのがおもしろかったりして。

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