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David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

野次の愉しみ(1)

2005-03-14-Mon
プロレスだけではないのだろうが、野次というのも、スポーツ観戦の楽しみの一つと言えるだろう。中でも、プロレスは、ひょっとしたらそれが最も似つかわしい種目かもしれない。会場が狭く、個人の声の力が会場全体に伝わりやすい。また、ファン全体にも、おもしろい野次を楽しもうという姿勢もうかがえるからだ。

今日、この文章を書かせる動機になったような野次が、昨日の愛知県体育館(メイン:IWGPタッグ選手権)でもいくつかあった。

その一つは、新日本体吉江・真壁組vsブラックニュージャパン蝶野・柳澤組の中での若い女性のよく通る、勢いのある野次であった。ゴングを待たずに突っかけた真壁が勝手に暴れたとう感じの展開が一段落、吉江にタッグされ、吉江がコーナーからリングに入った瞬間だった。「おい、デブ帰れ~!」。その言葉の勢いの強さに、一瞬だが会場は静まった感じにさえ思われた。

あの場面で「吉江帰れ」はありえない……。あとから考えれば、真壁の本体離脱宣言の一戦だったので、その点を考慮すれば真壁の暴走は一応納得するのだが、先回の愛知県体育館(12月)でも真壁がゴング前に暴走気味に長州に突っかかっり、消化不良で試合が終わってしまったということがあった。おい、真壁またぶちこわしかよと思ったファンも少なからずいたはずなのだ。……だから、吉江に替わって一安心という矢先だった。

誰もが試合の立て直しを託し、吉江頼むぞみたいな思いがあると思っていたところに、「おい、デブ帰れ!」は鮮烈であった。それが若いおねーさんだったから、いっそうきわだった。実は、彼女はわたしの二列後ろの数個となりの椅子にいたので、わたしにはわかったのだが(もちろん知り合いでもなんでもない)、だってデブ嫌いだもん……彼女は、会場の空気を感じたと思われる友だち(妹かも)の問いかけに、そう答えているのが聞こえた。

この、「デブ帰れ」は、いったん吉江がひっこみ、再び吉江が入ったときにも、少しトーンを落としたが、繰り返された。今度は会場もその勢いに負けなかった。二度めだけにそのインパクトもなかったのだろう。そこでわたしは「吉江ガンバレー」と、同じように、トーンを落として声援した。こんなプロレスをわからないネーちゃんに体形だけで「帰れ」と言われたら、かわいそうだと思ったからだ。こんな声援にめげるんじゃないという思いからだ(めげているかどうかはわからんのだけど)。

もちろん、そのような野次を受け止める責任が、プロレスラーにはあると思っている。同時に「金払って見苦しい体形は見たくない」と思っているファンもいてもいいと思っている。なので、ま、わたしはそのネーちゃんの野次を当然認めるのである。

試合は、わがまま放題の試合運びのあげく、真壁がなんと、パートナーの吉江にんラリアットをくらわして、相手側通路(ブラック側)に退場するという、形でおわった。カウントをとられ起きあがった吉江は、去りゆく真壁をしばしぼんやると見送った。「吉江、いけ!」わたしは、思いっきり叫んだ。果たして吉江にその声が届いたかどうかは、わたしにはわからない。一瞬躊躇して、吉江は真壁を追って会場から消えた……。

-つづく-(つもり)
新日本プロレス - 格闘技

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