David the smart ass心のダイエット!~時には辛口メッセージを~ |
ドラマ:「IRIS」~DVDで
2011-11-30-Wed
韓国ドラマの「IRIS」を見ました。
ものすごくおもしろいドラマがあるけれど……と紹介され、ま、わたしは全然知らなかったのですが、彼女は割合と評価の目が高いので、信用して借りて見始めました。TBSテレビで放映していた韓国ドラマで、1話が70分で20話の構成、DVDで10巻ものです。
基本的に戦争ものや、銃撃戦ものは好みません。これは好みの問題で、イデオロギーの問題ではありません。それから絶対イヤとかそういうことでもありません。描き方ですが、ま、ここをうだうだいうところではないのですけど。で、冒頭は兵士っぽい服装をしたイ・ビョンホンが負傷して、軍事基地みたいなところさまよっている感じだったので、いや、こいうてゃハズレかと思って見始めたのですが、3話くらいでおもしろくなって、レンタルに継ぐレンタルで、20話10巻を、一挙に見終えました。
→ TBS;「IRIS」のページ
Wikipedia(「IRIS」)から少しデータ的なことを引用しておきます。
ということで、韓国ではものすごい視聴率だったんですね。また、こんなことも載っています。
当然このことも話題になり、人気に拍車がかかったんだろうと想像します。ところが、日本での放送となると、どうでしょう、ボロボロの惨敗って感じだったんです。
これは残念な結果ですよ。物語としては十分おもしろいですから。しかし理由はなんとなくわかります。
そもそも、この設定となっているNSSという、韓国版MI6みたいな組織そのものが日本人にウケないと思いますね。NSSは任務として要人の警護だけでなく、暗殺も担当するのです。南北の緊張関係が続く韓国ならそれなりのリアリティを持って感じられるかもしれませんが、日本ではちょっとどうかなと思います。ショットガンをぶっぱなしたり、毒ガスや爆弾でテロを起こすとなると、う~んどうでしょう。映画ならともかく、テレビでこうした陰惨なシーンが毎回流れるのは、ちょっとどうかなと感じます。「洋画劇場」とは違うのですね。
設定やらなにやらは違うのですが、比較的似ている話として連想するのは、フジの系列の「SP」シリーズと言えるかもしれません。こちらはマンガが原作のドラマですが、けっこう銃撃もありましたし(多くは拳銃でしたが)、要人の暗殺とか、シリーズ全体では政権を転覆させるような大掛かりなテロというか、クーデターめいた話も出てきました。刑事ドラマとか、法廷ドラマとか、いろいろなジャンル分けをしていくと、「IRIS」とは比較的近い位置づけになろうかと思います。もちろん違いはありますが、ドラマ全体の中の位置づけとしてはです。
しかし、「SP」とはぜんぜん違うのは、SPは基本攻撃はなく、防衛が中心で、主人公は何かを勝ち取る側でなく、正義を守るとという立場で一貫していたということかと思います。これに対してIRISの主人公キム・ヒョンジュン(イ・ビョンホン)は、闇の作戦を実行し、目的は達成するが、自らは負傷するというミスを犯し、逃げることから始まります。もちろん、それは命令を受けてのことですが、なんだろう、最近覚えた言葉でいうと、コンプライアンス違反があるんですね、主人公に。
統一問題の残る数少ない国である韓国ならではのリアリティとも言えるでしょうが、そういうシーンや、テロに近いスパイ行為、自白剤を用いての拷問や尋問など、なんというか、そもそも日本が舞台ではとうていリアリティを感じないことの連続なんです。ま、この手のテーマは、日本では時代劇で、チャンバラや忍者や隠密でやってたのかもしれなが、韓国ではこれが通じるんだと思いながら見ていました。
ま、そういうことを承知で見ていると、それなりにスケールも大きい作品になっているし、イ・ビョンホンとキム・テヒ、キム・ソンファ、そいてチョン・ジュノの「四角関係」は、ま、「冬ソナ」(しかまともに見ていないのだけれど)に通じる、韓国お得意の切なさを持って感じられ、なかなか泣かせる展開となっていきます。一言で言えば、愛する人を守るために、不本意な作戦を受け入れなければならない男たち……というような。また、男女の間柄だけでなく、さまざまな環境の中で、生きる上で諜報活動や工作活動に関わらざるを得ない男や女の辛さも自然に描かれます。こういう話は、おそらく韓国であっても、日常的であるはずはなく、むしろ極めて珍しいケースなんでしょうけれど、それでも、ひょっとするとどこかでこんなことが行われているんだろうか……というような薄ら寒いリアリティを持つことができるのかもしれません。あちらでは。
ですが、ま、繰り返すようですが、そういうことを承知して、割り引いて見ても、この作品はおもしろいです。キム・テヒもとってもかわいいし、キム・ソンファもとても切ないです。もちろん、男たちも。
ですから、結論から言えばおもしろいので、DVDを1話からきちんと見ることをお勧めします。いろんな理屈を思い浮かべることもありますが、基本、おもしろいです。
逆に、絶対にしてはならないことがあります。
総集編の映画版「アイリス the LAST]を見ることです。


どうしてこんなものができてしまったのか? こんなものクソもおもしろくない、ま、TVシリーズをちゃん見た人が、物語全体をさっとおさらいするにはいいかもしれない……、その程度の作品でしかない「アイリス the LAST]です。
これ、言っていいかなぁ。ちょっと営業妨害と言われそうなんですあれですが、ま、わたしはツタヤの100円レンタルサービスデーながら、金出してみたので語る資格はあると思うのですが、「このまま終わってはもったいない。もう一儲け……」くらいの気持ちで、総集編にちょっとした謎解きを付け加えて作成した、ほとんどぼったく版とも言える内容です。え? こいつを劇場で公開したの? と正直驚いたくらいのできです。
これはひどい。めったに作品を酷評しないわたしが言うのですから。ま、ファンアイテムとしてならいいかもしれませんけれど……。
で、これもWikipediaで知ったのですが、スピンオフ「IRIS2」が出てるみたいで、行くかどうかは考え中。
ものすごくおもしろいドラマがあるけれど……と紹介され、ま、わたしは全然知らなかったのですが、彼女は割合と評価の目が高いので、信用して借りて見始めました。TBSテレビで放映していた韓国ドラマで、1話が70分で20話の構成、DVDで10巻ものです。
基本的に戦争ものや、銃撃戦ものは好みません。これは好みの問題で、イデオロギーの問題ではありません。それから絶対イヤとかそういうことでもありません。描き方ですが、ま、ここをうだうだいうところではないのですけど。で、冒頭は兵士っぽい服装をしたイ・ビョンホンが負傷して、軍事基地みたいなところさまよっている感じだったので、いや、こいうてゃハズレかと思って見始めたのですが、3話くらいでおもしろくなって、レンタルに継ぐレンタルで、20話10巻を、一挙に見終えました。
→ TBS;「IRIS」のページ
Wikipedia(「IRIS」)から少しデータ的なことを引用しておきます。
韓国での初回視聴率は24.5%、平均視聴率は30%を超え、最終回視聴率39.9%・最高瞬間視聴率50.2%を記録した。制作費は200億ウォン(約15億円)で、日本やハンガリーなどで長期海外ロケをしている。
ということで、韓国ではものすごい視聴率だったんですね。また、こんなことも載っています。
オリジナル第17話での光化門での銃撃戦は、ソウル市の全面協力で光化門広場一帯を12時間統制して進行された。映画やドラマを通して、初めて光化門広場での撮影が許可された。
当然このことも話題になり、人気に拍車がかかったんだろうと想像します。ところが、日本での放送となると、どうでしょう、ボロボロの惨敗って感じだったんです。
初回はスペシャル構成となり2話分が放送され、視聴率は10.1%。水曜劇場枠では『浅見光彦~最終章~』以来2作品ぶりの二桁スタートになった。韓国ドラマとしては好スタートを切ったと一部の韓国のマスコミなどで楽観的な評価もあったが、第2回(第3話)以降は6 - 7%程度の一桁が定着し苦戦。 視聴率挽回のために韓流好き芸能人を活用した口コミや、放送当日の昼に先週の再放送を流す、プレゼントキャンペーンを行うなどのてこ入れ策を行ったがほとんど効果はなく、6月に入ってからはテレビ東京の水曜シアター9にも抜かれて時間帯最下位を争うようになった。第17回(8月25日)では6.0%と最低を更新し、最終回は初回と同様に2話分が放送された。全18回の平均視聴率は7.1%だった。なお、アイリスの放送終了をもって、視聴率低迷が続く『水曜劇場』枠は廃止され、ドラマ枠は『渡る世間は鬼ばかり』(最終シリーズ)を後番組として木曜21時枠へと再移動した。10月以降のこの時間帯は毎日放送(MBS)制作のバラエティ番組に生まれ変わることになる。
これは残念な結果ですよ。物語としては十分おもしろいですから。しかし理由はなんとなくわかります。
そもそも、この設定となっているNSSという、韓国版MI6みたいな組織そのものが日本人にウケないと思いますね。NSSは任務として要人の警護だけでなく、暗殺も担当するのです。南北の緊張関係が続く韓国ならそれなりのリアリティを持って感じられるかもしれませんが、日本ではちょっとどうかなと思います。ショットガンをぶっぱなしたり、毒ガスや爆弾でテロを起こすとなると、う~んどうでしょう。映画ならともかく、テレビでこうした陰惨なシーンが毎回流れるのは、ちょっとどうかなと感じます。「洋画劇場」とは違うのですね。
設定やらなにやらは違うのですが、比較的似ている話として連想するのは、フジの系列の「SP」シリーズと言えるかもしれません。こちらはマンガが原作のドラマですが、けっこう銃撃もありましたし(多くは拳銃でしたが)、要人の暗殺とか、シリーズ全体では政権を転覆させるような大掛かりなテロというか、クーデターめいた話も出てきました。刑事ドラマとか、法廷ドラマとか、いろいろなジャンル分けをしていくと、「IRIS」とは比較的近い位置づけになろうかと思います。もちろん違いはありますが、ドラマ全体の中の位置づけとしてはです。
しかし、「SP」とはぜんぜん違うのは、SPは基本攻撃はなく、防衛が中心で、主人公は何かを勝ち取る側でなく、正義を守るとという立場で一貫していたということかと思います。これに対してIRISの主人公キム・ヒョンジュン(イ・ビョンホン)は、闇の作戦を実行し、目的は達成するが、自らは負傷するというミスを犯し、逃げることから始まります。もちろん、それは命令を受けてのことですが、なんだろう、最近覚えた言葉でいうと、コンプライアンス違反があるんですね、主人公に。
統一問題の残る数少ない国である韓国ならではのリアリティとも言えるでしょうが、そういうシーンや、テロに近いスパイ行為、自白剤を用いての拷問や尋問など、なんというか、そもそも日本が舞台ではとうていリアリティを感じないことの連続なんです。ま、この手のテーマは、日本では時代劇で、チャンバラや忍者や隠密でやってたのかもしれなが、韓国ではこれが通じるんだと思いながら見ていました。
ま、そういうことを承知で見ていると、それなりにスケールも大きい作品になっているし、イ・ビョンホンとキム・テヒ、キム・ソンファ、そいてチョン・ジュノの「四角関係」は、ま、「冬ソナ」(しかまともに見ていないのだけれど)に通じる、韓国お得意の切なさを持って感じられ、なかなか泣かせる展開となっていきます。一言で言えば、愛する人を守るために、不本意な作戦を受け入れなければならない男たち……というような。また、男女の間柄だけでなく、さまざまな環境の中で、生きる上で諜報活動や工作活動に関わらざるを得ない男や女の辛さも自然に描かれます。こういう話は、おそらく韓国であっても、日常的であるはずはなく、むしろ極めて珍しいケースなんでしょうけれど、それでも、ひょっとするとどこかでこんなことが行われているんだろうか……というような薄ら寒いリアリティを持つことができるのかもしれません。あちらでは。
ですが、ま、繰り返すようですが、そういうことを承知して、割り引いて見ても、この作品はおもしろいです。キム・テヒもとってもかわいいし、キム・ソンファもとても切ないです。もちろん、男たちも。
ですから、結論から言えばおもしろいので、DVDを1話からきちんと見ることをお勧めします。いろんな理屈を思い浮かべることもありますが、基本、おもしろいです。
逆に、絶対にしてはならないことがあります。
総集編の映画版「アイリス the LAST]を見ることです。
どうしてこんなものができてしまったのか? こんなものクソもおもしろくない、ま、TVシリーズをちゃん見た人が、物語全体をさっとおさらいするにはいいかもしれない……、その程度の作品でしかない「アイリス the LAST]です。
これ、言っていいかなぁ。ちょっと営業妨害と言われそうなんですあれですが、ま、わたしはツタヤの100円レンタルサービスデーながら、金出してみたので語る資格はあると思うのですが、「このまま終わってはもったいない。もう一儲け……」くらいの気持ちで、総集編にちょっとした謎解きを付け加えて作成した、ほとんどぼったく版とも言える内容です。え? こいつを劇場で公開したの? と正直驚いたくらいのできです。
これはひどい。めったに作品を酷評しないわたしが言うのですから。ま、ファンアイテムとしてならいいかもしれませんけれど……。
で、これもWikipediaで知ったのですが、スピンオフ「IRIS2」が出てるみたいで、行くかどうかは考え中。
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