David the smart ass

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映画:「真木栗ノ穴」~DVDで

2011-10-08-Sat
これはすごい作品だと思いました。意外にツボだったかも。

「のぞき」といえばあんまりいい趣味ではありません。「のぞき」が趣味などと言えば、人格が疑われます。でも、穴があったらのぞいてみたいのは人の深層心理にあると思うし、人知れず他人の生活をのぞき見たいという願望もきっとあると思います。そういう心理を利用した作品には江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」や、ヒッチコックの「裏窓」などいくらでもあって、ミステリーやスリラー、あるいはファンタジー、ホラーなどの入口になっています。


→ 公式サイト

真木栗は主人公の売れない作家の名前です。西島秀俊、穴は彼の住むボロアパートの壁の穴です。頭痛持ちの作家が、急遽頼まれた官能小説のネタに行き詰まり、ふっとしたはずみに見つけた壁の穴をのぞくと、そこには小説のネタにうってつけの世界が……、あるといえばあったんでしょうけれど、隣のボクサー志望の兄ちゃんが若いネーちゃんを引っ張りこんでするセックスが、ま、二人には愛の行為なんでしょうけれど、いくらでもあるものに思われて、創作意欲をかき立てられなかったんです。ブログの記事でも同じなんですけど、映画を見ても、こう、記事を書きたくなるものと、そうでないのがったりするのと同じなんでしょう。

ところが、逆の壁を見ると、今まで気づかなかったけれど、低い位置に穴があるんです。のぞいてみると誰もいない……。と失望していると、翌日にも、とてもオンボロアパートには似つかわしくないような、品のよさそうな、清楚な人妻ふうの女性が引っ越してくるんです。もうひとつモチベーションが持てなかった真木栗はその日から、その素敵な女を主人公に官能小説を書くことができるようになるんですね。女への恋心に近いものを感じながら、穴をのぞきながら、作品と現実の虚々実々で幻想的な世界にのめりこんでいきます。

ああ、この感覚はすばらしい。ここから、サスペンスにも、ミステリーにも、ラブロマンスにもいろいろな展開が考えられるなぁって思って見てました。結末は、ま、好き嫌いはあるでしょうが、うまくまとまっています。

これは、久しぶりにおススメしたい作品に出合いました。

もう、レンタルDVDのコーナーで、ピンとくるのがないなぁと思いながら、見向きもしなった作品が、こんなにストライクだったなんて、ちょっとびっくりです。ま、好みの問題でしょうが。

それにしても、なんでこんなタイトル? 「真木栗ノ穴」なんて。「穴」とか「穴の向こう」とかだったら、わたしは、もっと早く手にしていたんだけどなぁ。こういうタイトルって、ちょっと文芸路線というか、前衛を気取った演劇的な発想を感じるけれど、意味不明なところに、趣味の狭さというか、ある種のオタっぽい感じがして、一般にあんまりアピールしないんですよね。ネーミングがネックで敬遠している人が少なからずいると思いますけど、逆に、見た人は忘れないという強みもあります。

小説書きや同人誌作ってる人にもいいんじゃないかなぁ。

井上真央や田中麗奈に似た、木下あゆ美が演じる、雑誌を廃刊に追い込んできたという新人編集部員が、小説に登場するのじゃないかとわくわくしながら見ることもできますしね。え? ネタばらし? いえ、お楽しみ~。




ああ、「狼少女」の監督か。深川栄洋って。
→ 過去記事:「映画:「狼少女」~DVDで」 

これもよかったですよ。おススメです。

でもって、「白夜行」や「神様のカルテ」の監督なんだ。乗りに乗ってるって感じだな。




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