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David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

満員御礼の外国人力士

2005-09-02-Fri
--大相撲「1部屋1人」外国人枠“満杯”今後は空き待ち--という記事が、1日の読売新聞朝刊に出ていた。ぜひ、これに関する記事を書きたいと思っていた。なぜなら、大相撲の外国人力士の枠については以前から、このブログのひとつのテーマであるからだ。→ 「大相撲の外国人枠」

さて、上記読売新聞の記事によると、
秋場所番付現在、力士総数は735人で、外国出身力士は12か国59人。秋場所(11日初日)の新弟子検査受検を黒海の弟(入間川部屋)が受検し、九州場所(11月)で今年の7月の世界ジュニア選手権無差別3位となったグルジア人青年(木瀬部屋)が入門を目指している。これで「1部屋1人」(全54部屋)の規定がある大相撲の外国人枠が事実上の満杯となった。
というのである。

外国人枠(1部屋1人)の規定については、2002年2月に理事会の申し合わせで決まった。それい一時期「総枠40人、1部屋2人」だった枠が、不平等だということで、当時既に複数所属する部屋を除き「1部屋1人」定めたのだ。

記事によると「現在54の相撲部屋のうち、外国人力士が所属していないのは伊勢ノ海、中村、峰崎、春日野の4部屋だけで、これらの部屋の師匠は、日本人力士の育成を優先させる方針で、外国人力士の入門には消極的な考え方だ」という。

また、この外国人枠満員御礼状態に対して、北の湖理事長は「今後も枠を広げる考えはない」と話しているそうだ。

積極的に外国人を招こうという考え方もあっていいし、日本人を育てたいという思いもあって当然だろう。「国技」を標榜しているのだから、やはり日本人を育てたいという考え方に傾くのは当然だろう。

しかし、大相撲はスポーツである。それもチーム戦ではなく、個人戦のスポーツである。チームならば「人数枠がなければ、外国人の補強をしまくる」という弊害は理解できる。だが、大相撲はあくまで個人戦のスポーツなのだ。外国人を締め出す理由がどこにあるのだろうか。

公式ホームページがないのでよくわからないのだが、「国際相撲連盟」という組織があるようだ。いささか古いが2001年に行われたワールドゲームズ秋田大会公開競技相撲のページによると、「国際相撲連盟」(ISF.International Sumo Federation) は、本部を日本に置き、加盟国・地域は83に及ぶとある。世界中で83の国にアマチュア相撲の組織があるのだ。そして、秋田大会では「公開競技」として行われ、男子の「85kg」「115kg」「+115kg」「無差別級」「団体戦」に計100人の選手が出場した。

選手を出した国は、

日本、チェコ共和国、ポルトガル、モーリシャス、モンゴル、エストニア、ブルガリア、ウズベキスタン、オランダ、ハンガリー、アメリカ合衆国、ドイツ、グルジア、カザフスタン、ロシア連邦


モンゴルはもちろん、琴欧州のブルガリア、黒海のグルジア、露鵬のロシアなどから、おそらく、他のスポーツをやっていても一流になったであろう選手たちが集まって熱戦を繰り広げたことと思う。

この選手たちが、大相撲入りすると、大相撲はつまらなくなるのだろうか。大相撲は衰退するのだろうか。わたしにはその答えがイエスであるとは思われない。

ひるがえって、日本を見ると少子化時代である。図体はでかくなったが、精神的にも体力的にも昔と比べて弱くなったと、これは相撲界のことでなくて、子ども全体に言われている。「少子化でなくて劣子化だ」と言いえて妙な言葉も、残念ながら当てはまる。

そんな中で、果たして「日本伝統の大相撲は、外国人を制限し、日本人力士を育てます」と言っていて、果たしてどこまで持つものだろうか。

ちなみに、今後入門したい外国人力士はどうなるかというと、「空き待ち」の状態になる。つまり、外国人力士が引退しなければ(おそらく帰化でもいいのだろうけど)、入れないというのである。これもまた厳しい。外国から一生をかける覚悟で来る以上は、とことん自分が納得するまで大相撲に取り組みたいだろう。

ところが、怪我を繰り返し、うだつのあがらない、過去の「期待の星」よりも、すぐそこで空席待ちをめざしている「将来の大器」に目が行くのは人情である。まして、うちの部屋は空かないが、一門の部屋では空きができそうで、そちらへ行くことが、その一門の部屋のためでもあるし、「将来の大器」のためでもある……そんな事態が起こりかねない。

なんか、もったいない話ではないか。

これだけ、アマチュアの組織がしっかりと固まってきて、世界に普及してきた「国技」である。メジャーリーグをめざして多くの一流選手が集まってくるように、各国の一流選手が終結してくる大相撲というのも、新たなコンセプトとしては十分魅力的だと思う。

PRIDE、K-1、古武道、女子ボクシング……格闘技、武道は現在ちょっとしたブームである。そんな中で、プロレスと並んで大相撲も取り残されているのは不思議だ。

外国人枠の撤廃なんてできないだろうから「一部屋二人」でもいいし、思いつきだが、「入門後5年たったら力士は外国人人数枠に数えない」なんてことも考えられる。

国際化と少子化の中で、日本人優先では先細りは目に見えていると思うのだが、いかがだろか?

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COMMENT



守る

2005-09-03-Sat-13:13
 相撲協会の理事会?の方々は「大相撲」を守りたいのだろうか?「日本人の相撲」を守りたいのだろうか?それともそれとも「日本人力士」を守りたいのだろうか?

 強さだけが価値基準である世界なのに、あたかも日本人力士が「保護」されているようなこの制度には疑問を感じる。
 外国人力士は強い。

 強い力士がいる部屋は、賞金やら給金やらタニマチやらで栄える。それならば、部屋に強烈な力士をラインナップして場所に臨むという相撲部屋が今までの「相撲道を通して精神と肉体を鍛える場」としてではなくて「企業」としての考え方を持って進む危険性を考えているといったところだろうか・・・

 確かに伝統として受け継がれてきた相撲道の精神を侵すような部屋も現れるかもしれない。しかし、土俵の上の「成績が全てだ」と言うタテマエはどうなる?タテマエを実現しようしてホンネの所をないがしろにする連中が出てきても仕方ないと思う。それが合理的な道であるならば、相撲道そのものがそちらに向かって行くというのが道理でしょう。

 変革期はすでに高見山や小錦の時代から始まっている。今まで後手後手に回って制度を足し増ししながら体裁を保って来たけれど、日本人力士の明かな力量不足と勘違い相撲が横行し、勤勉実直・素材抜群の外国人力士が伸び続ける現状に至ってから「鎖国」みたいなこと始めたって遅い。

 相撲協会も「押さば押せ 引かば押せ」で新しい時代に進んで頂きたいものであります。
 少なくとも力士や伝統を「保護」しているようにしか見えないような弱々しい決め事はいらんと思います。

 そんな事より、日本人がどうしたら彼らに勝てるのかを一生懸命考えた方がよっぽど建設的だと思いますよ。

☆フクフク丸さん

2005-09-03-Sat-14:32
力の入ったコメントありがとうございました。

この「日本人どうしたら彼らに勝てるか」なんて、勝てっこないというのがわたしの結論です。

わたしは高校時代ハンドボール部でした。ご存じですよね、ハンドボール? やったことありますか? なんて聞かないではいられないくらい、マイナーなスポーツです。(笑)

ところが、バスケット部の知り合いと話していて、バスケ部の連中は「バスケはマイナーなスポーツだ」と考えているというのです。え? まさかとわたしは思いました。でも、最近は知りませんが、少なくとも「スラム・ダンク」以前はそうだったらしい。

バスケ部に言わせると、「野球、サッカーそしてバレーボール」までがメジャーなんです。テレビでの取り上げ方が違うというのです。たしかにそうだなと思うと同時に、じゃ、ハンドはどうなるの……って感じです。

さて、では、今いささかブームの格闘技ですが、この少子化の時代に、世のお母さんたちは我が息子が「野球やりたい」と言ったらどんな反応するでしょうか? 「サッカーやりたい」「バレーやりたい」「バスケやりたい」……。多少の好き嫌いはあるとは言え、「いいよ、がんばって」と答えるのではないでしょうか?

では、格闘技系で「柔道習ってオリンピック行く」と言ったら? これ、ちょっと怪我が心配と思いながら、あるいはいいよって言うかなって思います。K-1などの影響で「空手」「ボクシング」「少林寺拳法」とかだったらどうでしょうか? 怪我が怖いんで微妙な反応かなって気もします。「もうちょっとほかのも考えたら?」と言うかもしれないな。

さて、問題の「相撲やりたい。大相撲の力士になりたい」と言い出したらどうでしょう? まず、あまり言う子はいないんでしょうが、もしいても、賛成なさるかなぁって心配になります。裸で回し姿ってのもちとあれだし、不健康な太り方の人もいますからね。いろんな意味で反対なんです。

実際は、人それぞれ、また地域性(--これも問題。以前有力力士を排出した地方なんて、もう過疎や人口減少にまっさきに悩んでいる地方ではないのでしょうか?)もあるでしょうが、そういうことを差し引いて考えても、決して「子どもがするスポーツ」として「相撲」というのはランクは低いだろうなって思います。

そういう少子化&劣子化のなかで、日本中を歩き数少ない希望者を集めてきた日本人力士が、世界各地を勝ち抜いて国際大会で入賞した経験をひっさげ、決意を秘めて入門した、しかも選りすぐりの外国人力士に勝てる道理があるわけないじゃないですか。

細かなデータはありませんが、わたしの中では、そんなのまぐれとか、怪我とか不調とか、そういうことでもないと勝てないというのが、ま、結論なんですけど、寂しい結論ですね。

一流半の日本人力士の対戦より、一流の外国人力士の対戦の方が、わたしは見たいものだと思います。

あ。まやかしですね。

2005-09-03-Sat-15:50
 日本全国、甘やかし。

 でも、相撲の世界に飛び込んで行く者は、国内外に関わらず少なくとも中途半端な気持ちでは番付が上がって来ないと思います。

 今は、郷土の誇りを背負うとかって気持ちが少ないのかな・・・四股名に郷土の字を冠するのはそういった決意の表れだと思いますが。

 それでも郷土出身力士を応援する後援会の方々も若返りが進まず、以前の郷土力士と比較しながら応援するもんだから、いささか期待過剰にもなりがちかと思いますが。

 その期待に応えるべく精進して欲しいんですが。

 とかく今の日本人力士は不自然な巨漢力士ばかりで面白味もない相撲を取りがち。なんかそうじゃないだろ?って思うんですよね。貴ノ花(父)とか寺尾とか若島津、あるいは琴錦みたいなバネのカタマリみたいな日本人力士が現れないかな・・・

 相撲はバランスの崩し合いですから。

 全身のバランスの調和ができてさえいれば、それでもある程度の体重は必要でしょうけれど・・・90?の人間が160?の人間を投げる事くらいできると信じてます。また、それを可能にするのが稽古であり、精進であり、相撲だと思います。

 で~も、出人サンの仰るとおり。
 口で言うのは容易いんですよ。実践できる人間なんて、選ばれた人間のみなんですよね。そうそういるもんじゃナシ。いたとしても他の競技やってて、相撲になんか目もくれない。スカウトも相撲競技出身者だけにとらわれてるし、良い人材を見逃してますよね。相撲だけが「腹いっぱいに飯を食えて、親に楽させられる競技」じゃなくなったんですねえ。

 千代の富士なんて陸上選手だったのを引っ張ったんですけど、いまの世の中だったらハンマー投げの室伏を中卒の時点でスカウトに行くような感じなんでしょうね。

 こりゃあ、強い日本人が相撲取りにならないワケだ!

☆フクフク丸さん

2005-09-03-Sat-18:23
だから、やっぱり大相撲、考え時だと思います。

少子化です。どこの親がたった一人しかいない子どもを相撲取りにしますか? 同じつらいトレーニングするなら、もう少し選手寿命の長いスポーツにするんじゃないでしょうか。

子どもだって、相撲やってるより、サッカーやってるほうが女の子にもてそうだって思うだろうし……。もっとも、少子化に悩むのは大相撲だけでなく、他のスポーツでも同じかもしれませんけどね。実際、学校の部活動なんてどんどん廃部していってるようですし。

でも、ま、向き不向きもあるし、いろんなことがあるのでなくなりはしないでしょうが、外国人力士枠ってどこまで維持していくのでしょうね。

もっと遠い将来は、格闘技でなく、「重要無形文化財」になってしまいかねませんよね。そっちを目指すのか、「真スポーツ大相撲」を目指すかかもしれません。ま、このあたりは寝言ですが。
  

2005-09-04-Sun-18:34
コメントの流れとは少々異なりますが、ボクは外国人制限はある程度必要だと思ってます。各部屋になぜ一人にしているか、ということを別の観点から書きます。
かつてトンガ勢力士というのがたしか6人くらいで来日したのですが、(プロレスラーのキング・ハクがその一人だったと思います)一斉にやめてしまったと思います。
旭鷲山や旭天鵬も6人でモンゴルからやってきて、うち3人が来日早々脱走し、帰国しました。旭鷲山も帰りそうになったのですが、踏みとどまって現在の地位を築きました。
異文化の中に飛び込むときに、母国語での話し相手がいると、励ましにもなるけど、負の方向に走ることも往々にしてあるということです。
あるいは、言葉が通じないために、ただ話しているだけなのに文句とか悪口を言っているんじゃないか、というとばっちりを受けたりもするでしょう。
本当に相撲にかけたいという、イイ素材であれば、ある意味一部屋に一人だけの方が、育てやすいこともあるのです。部屋の大半が外国人になると、師匠と弟子、兄弟子、弟弟子の関係が一気に崩れるに違いありません。
親方というのは、そういう世界で育った人間なので、いきなり根本から崩れるような体制で指導する能力は持ち合わせていないはずです。だから、体勢の中で指導するんです。その体勢を守る必要があるんです。親方衆やまわりの力士の指導なしに、彼等が今の地位を築いていると思うなら、体勢ぶっこわしてもいいんじゃないですか?
でも今上位にいるヨーロッパ勢の相撲なんか素質優位で、まだまだヘタクソですけどね。

追加

2005-09-04-Sun-18:43
この規制のために入れない外国人力士が出てくることに対しては、出人さんの言うように、規制を緩める必要があるかもしれません。
少子化の中で相撲の担い手を増やさないことには、未来はないですから。
入門して5年とかでもいいですし、部屋の外国人力士が十両に昇進したら、もう一人スカウトしても良いとか、そのへんで手を打った方が良いと思います。

☆mimuraさん

2005-09-04-Sun-22:02
お久しぶり。また本場所が近づいてきました。今場所の目玉とか、注目点とかも書きたいところですが、ま、それは別の機会にしましょう。

確かに、多ければいいというものでもないし、多いが故の弊害もあると思います。そういうルールが、部屋や指導サイドを守っているという視点も必要ですね。いいご指摘だと思いました。

そういうこともあるのですが、果たして少子化ということを、どの程度今の相撲協会が感じ取っているのか、今の高校生はすでに減少の世代なんですよ。あと数年すれば、現役力士のほとんどが減少の世代になっています。もっともっと、外国勢が上位に進出しているとわたしは予想しています。

2007-09-16-Sun-16:07
大相撲はスポーツではない。
あくまで神事である。

☆(16:07)さん

2007-09-16-Sun-16:56
どうも。

歴史的にみると神事とつながっているというのはもちろん否定しませんが、現在の大相撲を神事というのは、どこからどこまでが神事で、どこからが興行なのかをうかがいたいところです。

神事を興行にしているという点について、どういう信仰上の意味があるかとか。

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