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「インフルエンザ脳症」って~新型インフルエンザグラフ(16)
2009-09-27-Sun
前の記事(→「なんと500人の集団感染も~新型インフルエンザグラフ(15)」)のコメントで、インフルエンザ脳症がこわいから、もし親なら、少なくともワクチンを打つまでは登校させたくないという趣旨のものがありました。
少し古いもの(最終更新2006年1月)ですが、平成10年厚生労働省人口動態統計より人口10万人における1~4歳の死亡原因では、第6位であったそうです。
わたしが子どもの頃にはこんな言葉知らなかったのですが、「インフルエンザ脳症」とは、主に6歳以下の子どもがインフルエンザにかかったときに発病する重い合併症で、毎年のインフルエンザの流行の季節に、全国で100~300人の子どもさんが発病してるそうで、当然、現在流行している新型インフルエンザの感染によっても発病するおそれがあるわけです。
→ 参考ページ:熊本県の新型インフルエンザ情報ホームページ
さらに上記のページでは、インフルエンザの症状(発熱等)に加え、
今まで死亡者数グラフなどを作ってきました。死亡記事を拾っていて見えてくるのは、重症化する人の多くは高齢者で、深刻なのは高齢者や基礎疾患がある場合くらいでした。それ以外は心配ないと思ってましたが、どうやら、それも偏っていたと反省しています。お年寄りが罹って亡くなるのも辛いでしょうけれど、幼い子どもが罹って命を落としたり、そうでなくても後遺症に苦しむこともあるようなのです。これはまたこれで、いっそう辛いものですね。
はっさくさんのおっしゃるような、自己防衛のために学校を休ませるというのも、最初はちょっと大袈裟かと思いましたが、そうでもないかもしれないと思うようになりました。
とことで、以前ブックマークしておいた記事にこんなのがありました。アメリカのことです。
一応、日本でも死亡したケースに関しては、現在までの最年少は7歳男児(滋賀)です。「インフルエンザ脳症」に関しても、季節型インフルエンザとは違う特徴があるということが、あるいは後々わかってくるのかもしれませんが、こうしたものは、安全に考えて、慎重に対処したほうがいいように思います。ちなみに、「我が国で多発し、欧米での報告は非常に少ない。」(→先のページ)というような傾向もあるようですので、海外の報告がそのまんま日本に通用するとは限らないということも、よきにつけ、あしきにつけ頭の片隅にとどめておいた方がよさそうです。
また、やはり熊本県のページですが、PDFにこんなことが載っています。
予防、見極め、受診等、くれぐれもご注意ください。
では、死者数のグラフです。

ちょっと大袈裟じゃないのと思ったのですが、自分のまわりには老人はいるが、子どもがいるわけではないので深刻に考えなかったのですが、特に5歳前の子どもにとっては、かなりおそろしいもののようですね。インフルエンザ脳症になったら、5割以上が死ぬか後遺症が残ります。
そんなハイリスクな人を一箇所に集めるなんて、正気の沙汰ではありません。
みんなで集まって、インフルにかかって、だれが脳症になるか、命をかけたゲームをしているとしか思えない。
少し古いもの(最終更新2006年1月)ですが、平成10年厚生労働省人口動態統計より人口10万人における1~4歳の死亡原因では、第6位であったそうです。
第1位 | 不慮の事故 | 9.3人 | 第5位 | 心疾患 | 1.8人 | |
第2位 | 先天性奇形など | 5.4人 | 第6位 | インフルエンザ | 0.9人 | |
第3位 | 悪性新生物 | 2.6人 | 第7位 | 他殺 | 0.8人 | |
第4位 | 肺炎 | 2.4人 | 第8位 | 乳幼児突然死症候群 | 0.8人 |
わたしが子どもの頃にはこんな言葉知らなかったのですが、「インフルエンザ脳症」とは、主に6歳以下の子どもがインフルエンザにかかったときに発病する重い合併症で、毎年のインフルエンザの流行の季節に、全国で100~300人の子どもさんが発病してるそうで、当然、現在流行している新型インフルエンザの感染によっても発病するおそれがあるわけです。
→ 参考ページ:熊本県の新型インフルエンザ情報ホームページ
さらに上記のページでは、インフルエンザの症状(発熱等)に加え、
などの状況が見られたら、医療機関で診察を受けるよう勧めています。インフルエンザ脳症の特徴として、インフルエンザの流行の規模が大きいほど多発するということですので、今回のパンデミックで、最も恐れなければならないことの一つは、これかもしれません。「死亡率は約30%であり、後遺症も25%の子どもにみられる」そうです。1. 「呼びかけに答えない」など意識レベルの低下がみられる
2. けいれん発作が30分以上持続する、けいれん発作を繰り返し30分以上意識が完全に回復しない、またはけいれん発作の後、意識障がいが続く
3. 意味不明の言動がみられる
今まで死亡者数グラフなどを作ってきました。死亡記事を拾っていて見えてくるのは、重症化する人の多くは高齢者で、深刻なのは高齢者や基礎疾患がある場合くらいでした。それ以外は心配ないと思ってましたが、どうやら、それも偏っていたと反省しています。お年寄りが罹って亡くなるのも辛いでしょうけれど、幼い子どもが罹って命を落としたり、そうでなくても後遺症に苦しむこともあるようなのです。これはまたこれで、いっそう辛いものですね。
はっさくさんのおっしゃるような、自己防衛のために学校を休ませるというのも、最初はちょっと大袈裟かと思いましたが、そうでもないかもしれないと思うようになりました。
とことで、以前ブックマークしておいた記事にこんなのがありました。アメリカのことです。
こういう記事を読んでいたので、5歳未満は安心みたいな誤解を持っていたのですね。子の死亡、5歳以上に集中 新型インフルで米保健当局
2009年9月4日(金)10:25
【ワシントン共同】新型インフルエンザで死亡した子どもは、5歳以上の年齢層やぜんそくなどの基礎疾患を持ったケースに集中していることが米疾病対策センター(CDC)のまとめで3日、分かった。5歳未満の死亡が多い、通常の季節性インフルエンザとは異なる傾向という。CDCによると、8月上旬までに米国では477人が新型インフルエンザで死亡。このうち36人が18歳未満だった。
一応、日本でも死亡したケースに関しては、現在までの最年少は7歳男児(滋賀)です。「インフルエンザ脳症」に関しても、季節型インフルエンザとは違う特徴があるということが、あるいは後々わかってくるのかもしれませんが、こうしたものは、安全に考えて、慎重に対処したほうがいいように思います。ちなみに、「我が国で多発し、欧米での報告は非常に少ない。」(→先のページ)というような傾向もあるようですので、海外の報告がそのまんま日本に通用するとは限らないということも、よきにつけ、あしきにつけ頭の片隅にとどめておいた方がよさそうです。
また、やはり熊本県のページですが、PDFにこんなことが載っています。
■解熱剤の使用には注意が必要です
強い解熱剤(例:ボルタレン、ポンタールおよびこれらと同様の成分の入っているもの)は、インフルエンザ脳症を悪化させることがわかっています。
インフルエンザの発熱には、医師が処方した、適切な解熱剤を使用してください。
お手元に解熱剤があっても、インフルエンザへの使用について医師に確認していないものは、使わないでください。
予防、見極め、受診等、くれぐれもご注意ください。
では、死者数のグラフです。

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