David the smart ass心のダイエット!~時には辛口メッセージを~ |
自殺は1~7月で2万人弱。史上最悪のペースです。
2009-09-08-Tue
先月の末に、こんな記事がありました。
ちょっとグラフがあるので引用します
交通事故死者の減少には、エアバッグや安全ボディなど自動車メーカーの努力、飲酒運転その他交通法規の罰則の強化、救急医療体制や医学の進歩などが大きな原因でしょう。若者のクルマ離れなどもあげられるかもしれません。事故発生件数はむしろ増加しているのに、死者は減っているという傾向を手放しで喜んでいいかどうかわかりませんが、交通事故死者は減っていると言えそうです。
それに比べて、自殺者はここ10年間3万人を切ったことがありません。グラフを引用します。
平成10年から、特に男性の自殺が増えていますね。平成20年度の何代別、男女別のグラフも出ています。
未成年を除いて、女性は1000~1700人くらいにおさまっているのに対して、働き盛りの男性の自殺者はその2~3倍以上の数字となっています。男女共同参画社会の話をするときに、女性が不利であるという声を聞きます。確かに、働く女性にとってそういう差別的で改めなければならない部分が残っていることは否定できません。しかし、こういう数字を見ると、逃げ場がなく苦悩しもがき苦しむ男性像もなんとなくみてとれます。
人は必ず死にます。交通事故死であろうと、病死であろうと、戦死であろうと、死が悲しいものであることは違いありません。不本意ながら死ぬという点で、どんな死も同じかもしれません。屁理屈だけで考えると、さまざまな死に方があるなかで自分で望む形で自分の生命を断つことができるというのは、あるいはある意味では豊かな世の中と言えるかもしれません。たとえば、否応泣く戦場に駆り立てられ世の中や、治療の方法のない病に苦しめられて死んでいくよりもというレベルで。(いちおう、こんなページもあります。
→ 思想家T氏が語る:(死因の中で自殺が増えるのは良いこと)
ま、わたしもこういう理屈について、論理としてわからないわけではありません。ただ、誰も不本意な死もないし、死にたいとも思わない。そんな世の中があるのなら、その方がもっとましなはずではないかとも言えると思います。
理屈を弄ぶのはやめて、現実に、まだまだ、生きて、家族や社会に貢献できる何かを持ちながら、それを、自分の希望というよりは、やはりなんらかの事情で自らの命を棄てる状況に追い込まれるのは、それはそれで、一種の極限状況におかれていると言えるでありましょう。
まだ、何かもっと改善しなければならないところがあるはずだと思うのです。
ところでこんなグラフもあります。景気状況(失業率)と自殺による死者、他殺による死者を比較したものです。引用します。
どうして、他殺者数は改善したのに、自殺者数は減らないのか? 経済政策だけで自殺対策をしていることになるのか? そのあたりをよく考えてみる必要があると思うのです。
それは何か? 生きがいの問題でしょうか? ぬくもりでしょうか? 家族でしょうか? 信仰や宗教でしょうか? そこをもっと研究してほしいと思うのですけど。
というわけで、9月10日(木)自殺予防週間です。

交通事故死は10年くらい前は年間おおよそ1万人としたところでしたが、近年は減少して5~6千人くらいのところを推移しています(数字を大雑把に扱うのはお亡くなりになった方の命を軽視しているように感じられる向きもあるかもしれません。あくまで統計的な数字の話ですので、ご了承ください)。今年1~7月に自殺した人は1万9859人に上り、昨年の同期間より899人も多いことが28日、警察庁が公表している月ごとの暫定値で分かった。自殺者は統計を取り始めた1978年以後、2003年の年間3万4427人が最多だったが、同年に匹敵する最悪のペースで増えている。
警察庁は月別暫定値まとめでは自殺原因を公表していないが、昨秋からの不況が自殺者増加の背景にあるとみられている。7月は完全失業率(季節調整値)が5・7%と過去最悪になるなど、状況が好転する兆しは見えていない。
暫定値では、7月の自殺者は昨年同月の確定値より101人多い2753人。1~7月の自殺者のうち男性が1万4203人、女性は5656人だった。
→ スポニチ:「自殺者、既に2万人弱 7月も最悪ペース続く」
ちょっとグラフがあるので引用します
→ Garbagenews.com:「戦後の交通事故・負傷者・死亡者をグラフ化してみる」
交通事故死者の減少には、エアバッグや安全ボディなど自動車メーカーの努力、飲酒運転その他交通法規の罰則の強化、救急医療体制や医学の進歩などが大きな原因でしょう。若者のクルマ離れなどもあげられるかもしれません。事故発生件数はむしろ増加しているのに、死者は減っているという傾向を手放しで喜んでいいかどうかわかりませんが、交通事故死者は減っていると言えそうです。
それに比べて、自殺者はここ10年間3万人を切ったことがありません。グラフを引用します。
→ T-PEC
平成10年から、特に男性の自殺が増えていますね。平成20年度の何代別、男女別のグラフも出ています。
未成年を除いて、女性は1000~1700人くらいにおさまっているのに対して、働き盛りの男性の自殺者はその2~3倍以上の数字となっています。男女共同参画社会の話をするときに、女性が不利であるという声を聞きます。確かに、働く女性にとってそういう差別的で改めなければならない部分が残っていることは否定できません。しかし、こういう数字を見ると、逃げ場がなく苦悩しもがき苦しむ男性像もなんとなくみてとれます。
人は必ず死にます。交通事故死であろうと、病死であろうと、戦死であろうと、死が悲しいものであることは違いありません。不本意ながら死ぬという点で、どんな死も同じかもしれません。屁理屈だけで考えると、さまざまな死に方があるなかで自分で望む形で自分の生命を断つことができるというのは、あるいはある意味では豊かな世の中と言えるかもしれません。たとえば、否応泣く戦場に駆り立てられ世の中や、治療の方法のない病に苦しめられて死んでいくよりもというレベルで。(いちおう、こんなページもあります。
→ 思想家T氏が語る:(死因の中で自殺が増えるのは良いこと)
ま、わたしもこういう理屈について、論理としてわからないわけではありません。ただ、誰も不本意な死もないし、死にたいとも思わない。そんな世の中があるのなら、その方がもっとましなはずではないかとも言えると思います。
理屈を弄ぶのはやめて、現実に、まだまだ、生きて、家族や社会に貢献できる何かを持ちながら、それを、自分の希望というよりは、やはりなんらかの事情で自らの命を棄てる状況に追い込まれるのは、それはそれで、一種の極限状況におかれていると言えるでありましょう。
まだ、何かもっと改善しなければならないところがあるはずだと思うのです。
ところでこんなグラフもあります。景気状況(失業率)と自殺による死者、他殺による死者を比較したものです。引用します。
→ Synodos blog:「生命の重み 自殺と他殺」
このグラフから自殺者数と他殺者数に、景気の影響がみられることがわかります。
97年から98年にかけて、日本社会はバブルの余剰を使い果たし、本格的な経済不況に入ったといわれますが、この時期に、自殺者、他殺者ともに数値が跳ね上がっています。
そのあと失業率の低下とともに、他殺者は減りつづけますが、自殺者は高止まりのままです。
→ Synodos blog:「生命の重み 自殺と他殺」
どうして、他殺者数は改善したのに、自殺者数は減らないのか? 経済政策だけで自殺対策をしていることになるのか? そのあたりをよく考えてみる必要があると思うのです。
それは何か? 生きがいの問題でしょうか? ぬくもりでしょうか? 家族でしょうか? 信仰や宗教でしょうか? そこをもっと研究してほしいと思うのですけど。
というわけで、9月10日(木)自殺予防週間です。

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