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映画:「M」~DVDで

2009-07-26-Sun
GEOが夏休み期間中は100円というキャンペーンをしています。8月31日まで旧作はすべて100円で借りられます。実はこの「旧作」というネーミングはどうかと前から思ってはいるのですが、「新作」の対義語だから「旧作」というふうに発送したのかもしれませんが、そういうレッテルを貼られた段階で色褪せてしまうように感じるのですね。

ま、しかし、シリーズものを借りてきて見るのにこんなに都合のいいことはないので、「キッドナップ」とか「ダメージ」とかいった、5~6本1シーズンの海外ドラマを続けて見ていたのですが、手元にまとめてあるとついつい続けてみ見てしまうので、頭がぼーっとして目がちかちかして、全部借りてくるのも考え物だなと思ったりしています。両者ともおもしろい作品だったので、ま、そのうち記事にしたいと思っています。

さて、そんな中で、ちょっと邦画も思って借りてきた「M」が意外によかったのでこちらから書くことにします。


 → 映画生活:「M」

GEOのくくりでは、「セクシー」というコーナーにあって、R-15指定でした。「ハゲタカ」で話題の、大森南朋が出ているとセクシー映画いう視点で記事にできそうだと思って借りてきたら、確かにセクシー路線ですが、文芸路線というか、現代人の心の隙間をうまく描いているようで(別に現代人ってことでもないのでしょうけど、「出会い系サイト」という使ってる道具が現代的でした。ケータイ、インターネット、デジカメと……。)、興味深く見ました。ちなみに、メインキャラは子役を入れてもせいぜい5人で、大森の役どころはヒロインの夫。田口トモロウと並んで脇役です。もっと脇役ですが、懸賞生活のなすびあたりも出ています。

主人公は二人。平凡な専業主婦のサトコと、何か過去にわけがある新聞配達の若者ミノルということになるでしょう。

サトコは28歳で、東京郊外の一戸建てに、優秀そうな夫(大森南朋)と幼稚園の息子と住む、ま、普通の専業主婦です。平凡というより、平穏。何の刺激もない、また、夫からも少し振り返られなくなった時期でもあるのですが、ケータイの出会い系サイトにいたずら半分興味本位で投稿します。ま、それは冒険のスタートでありますが、同時に、危険のスタートであり、一つの破綻のスタートでもありました。

もう一人の主人公ミノルは、住み込みで新聞配達をする一見真面目な青年です。たぶん、まじめでまっすぐな性格です。たぶん、その純粋さから、過去に過ちを犯し、その影響をひきずっています。鑑別所時代の悪い友人ともなかなか切れないで、時々気晴らしに付き合うようですが、心から楽しめることはありません。

サトコもミノルも、一見安定した生活をうまく送っているようで、心のどこかに隙間があるというか、満たされない感じがあるのですね。たぶん、それは現代人だけじゃあないはずだと思うのですが、ただ、昔は多くの、少なくとも庶民はハングリーだったと思うのですね。実際に空腹というのではなくても、生活に追われていたというか、エンゲル係数が高かったというか。リーマンショック以後はともかくも、ついこないだまでの日本は、そういうハングリーさはなかったのですね。

不足感というか、満たされない感覚と言っても、とりあえずの生活には困らないけれど、何か虚しい。豊かになって、暮らしには困らないのだけれど、退屈で楽しくないみたいなところがあったと思うのですね。そういう、飢えというよりは、渇きというのかな。

出会い系サイトから主婦売春へと進んでいったサトコの写真がネットに流出することによって、この二人が知り合うようになっていくのですね。貧しいわけでもないのに身体を売る……、それにはいろいろが要素があって、性における自分探しの一つみたいなところがあるという解釈なんでしょうね。

それは、ミノルの方から始まります。若くて元気いっぱいのはずなのに、なすび(新聞配達の同僚です)や、他の仲間のように、うまく言えないけど、普通に性に向かえない。ミノルの場合は、それは、母に関わる昔の事件が関係していて、異性に興味がないわけでなないのだが、楽しく気軽につきあえないのですね。なすび(新聞配達の同僚です)のように、明るく風俗店にもいけません。

ミノルがそうであるように、サトコが主婦売春から抜けられないのも、同じようなトラウマが関わっているという解釈なんです。これ以上はネタバラしになってしまうので、あれですが、ま、そのトラウマをなんとかしなければ次へ進めないわけなんで、映画はそこでなんとかしようとするわけなんですね。

そういう自分探しみたいなこと、わたしもずいぶんとしてきているので、この作品は、そこがよかったと思います。

そういうことがわかってみると、「セクシー」という棚におかれているのもなんだなと思う気がします。セックスのシーンだけから言えば、「蛇にピアス」の方が何倍も多くて過激です。ただ、テーマが大人の自分探しだと思うので、別にR-15でも全然構わないとは思いますが、「セクシー」の棚におかれているのにはちょっと抵抗がないでもないですね。ほかにどんなのが並んでいたかよく覚えてないけれど、杉本彩の「花と蛇」とか、谷崎潤一郎原作の「卍(まんじ)」とか、永井豪原作の「けっこう仮面」だとか、あとは団鬼六のシリーズとか、喜多嶋舞が出てるやつとかでした。

監督は「ヴァイブレータ」の廣木隆一で、そういわれれば通じるものがあるなぁと思うのですが、「ヴァイブレータ」は同じ棚にはありませんでしたね。



最後に、カン・ドンウォンの「M-エム-」とは全く別の作品です。



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