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映画:「ハゲタカ」~劇場で

2009-06-21-Sun

誰かが言った。
人生に悲劇は二つしかない。
一つは、金のない悲劇。
そして、もう一つは、金のある悲劇。
世の中は「金」だ。「金」が悲劇を生む。




あれは、GWだったかな、ちょっと気分が凹んでてテレビつけたら、NHKドラマ「ハゲタカ」の集中上映をやってて、テレビの前を離れらなくなりました。おもしろいドラマでした。そもそもあまりドラマをみないのですが(……というか、最近、アニメでもドラマでも、DVDでごっそり借りてきて集中的に見るおもしろさを知りましたけれど)、こうして集中放送していると、おもしろいです。経済ドラマがこんなにおもしろく感じたのも初めてでした。

「ハゲタカ」というのは、巨大なファンドのことです。莫大な資金力にものを言わせて、株式投資で企業を乗っ取り、そこまで育ててきた経営者や従業員のことなどおかまいなし、自分が利益を得るために経営に口出しする。それまでの企業のポリシーや創業精神などおかまいなし、利潤のためだけに経営され、また、場合に寄っては他の経営者に売り飛ばされる……。どこまで極端かはわかりませんが、非採算部門の切り捨てや多量のリストラなどは当然のように行われるわけですね。

それまで会社に勤めてきた古参の従業員がぼろくず同然に捨てられるのですね。いや、古参だから気の毒、新人ならいいということはなくて、誰だって痛手なんでしょうけれど。

「TOB」「ホワイトナイト」……そんな言葉がマスコミを賑わせていた頃がありますね。覚えただけで。一度も使うことがなくて、なんだかそんな時代はとっくに終わってしまったというか、崩れ去ってしまったような気がするのですが、今もそれは引き続いて起きているのでしょう。そして、経済用語には無縁でしたが、「リストラ」「派遣切り」「ニート」「格差社会」……そんな言葉はずいぶん身近になってしまいました。

日本の伝統的な経営スタイルが崩れ、巨大なマネーゲームが崩れ、まさに、ハゲタカが飛び去ったあとの、荒涼とした原野に、傷つき疲れ果てた弱者が力なく横たわるだけ……、そんな感じさえしますね。大人の世界だけでなく、高齢者も、学校も、もう、日本のありとあらゆる場面が荒廃しきっているような気がします。

書いていると暗くなりますが、元々税金でつくられた「かんぽの宿」が買い叩かれて、それに疑問を呈した総務相がむしろ更迭されてしまうような国です。定額給付金だって言ってももともと全部税金ですよ。それだって、所得や財産に関係なく一律に配られる。そして、それは将来消費税で穴埋めされる……。これでは、格差社会にあってその格差を埋める政策とは言えないじゃないですか。高速道路の上限1万円だって、税金から補填するそうですよ。「道路公団」とクルマで長距離を乗る人と、ETC関連の会社が儲かって、それに無縁な人は税金を払うだけです。インターや高速が平等に設置されてますか? あきらかに不公平な政策ですよね。あとになって、皆さんが利用した高速代の総計はいくらいくらでした。税金から補填しますが赤字ですんで、消費税を……と言われるんじゃないでしょうか。いいんでしょうかこんなことで……。もう、不満がたまっているので、いくらでも書けますね。

病院はたくさんあるんですけど、本当に大変な病気になって大きな病院にかかろうとすると医師がいません。いても、10時に行ってみてもらえるのは12時過ぎ。先生が昼飯を食べている気配がありません。看護士は交代で食事をしていても、果たしてドクターたちが毎日食事をきちんととっていられるのか心配になります。患者のほうも待ちくたびれて廊下で怒鳴り出す人もいます。もっと調子が悪い人は怒鳴ることさえできないでしょう……。

介護保険は払ってるだけで介護してくれる人がいません。下がった給料から保険料を持っていかれて、介護サービスは受けられない。それどころか、仕事を辞めてまで介護をしなければならないんです。そんなら介護保険料など払わずに、貯金しておいた方がよかったと思ったりします。払った介護保険に見合っただけの介護サービスを、もっと誰でも使わせてください。

知り合いの子どもが通ってる高校ではやたらに非常勤の先生ばかりなんだそうです。1週間の授業の半分は非常勤だと言ってました。非常勤といったらパートですよね。採用試験に落ちた先生がパートで授業をやってるんですよ。それも、教員免許が更新制になったからなのか、一時的に景気がよくて学生が教員免許をとらなかったからなのか、教員になれないから、いやモンスターペアレントが多くて敬遠したのかしれないけれど、なんだかいないよりまし程度の先生も少なからずいるそうです。

これじゃ、子どもも高齢者もボロボロじゃないですか。若者は派遣だの、ニートだの……。いったい、今まで日本人が額に汗して働いて儲けてきた金はどこにいってるんですか。もっと福祉を……。

書いてると、意見というより、愚痴になりますね。そもそもこの映画の内容とはまったくと言っていいほど関係がありません。ただ、そういう社会的なことを、ついつい話したくなるような作品ではあります。

とはいっても、この映画を見ても、その解決のヒントはありません。柴田恭兵が日本の企業を再生しなければ……みたいなことを言うのです。いや、柴田恭兵だけではありません。この映画のメッセージが、日本の企業の再生、営利を目的とした企業というより、職場というか、仕事を成し遂げる場所としての再生ということなんだろうと思いますが、ドラマですから、その理想はいいのですが、個人や一企業がどうということでなくて、構造そのもの、教育から高齢者まですべての面での再生が必要だと思います。



現実逃避がしたくて逃げ込んだ映画館で、殺伐とした現実を見せつけられたという感じです。

最後に、ドラマを見てなくてもわかるかという点についてですが、一応ドラマシリーズの続編というつくりになっています。テレビシリーズで敵対した大森南朋、柴田恭兵、松田龍平、栗山千明らが、今度はむしろ協力し合う形になっています。そのあたりの人間関係を楽しむという点では、ドラマシリーズから続けて見たほうが断然面白いですが、見てなくても映画がわからないとか、おもしろくないというかことは全くありません。

おもしろくなかったとか、もの足りないとかそういうことはありませんでしたが、映画とテレビドラマの本質的違いいうのはなんだろうと考えたりしました。

なんで、映画にしたんだろってことです。ま、民放でもやってるって言えばそうなんですが。




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COMMENT



2009-06-21-Sun-19:55
こんばんは!azyu-p事ちびぃ(ブログのHN)です
このたびはお忙しい中私の質問にお答えいただき
有難うございました!感謝します!

無事に解決しましたので
お礼に伺いました。

では!

☆ちびぃさん

2009-06-22-Mon-23:12
それはよかったですね。
解決して~。

近々記事にしてみたいと思ってます。

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