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観劇:「夕映えの人」~劇団俳優座公演

2009-05-15-Fri
劇団俳優座の「三屋清左衛門残日録 夕映えの人」を見ました。

「夕映えの人」ポスター
 → 劇団俳優座の公式ページ

このポスターを見て、真ん中の侍よりも、後ろの日本髪の女性に目が行ってしまうわたしは、「夕映えの人」の文字を、どうしても「夕映え夫人」と読み取ってしまい、どうも真ん中の侍が人妻、もしくは主君の妻などに想いを秘め忠義を尽くすような話しかと、勝ってに想像していましたが……、ま、全然違いました(笑)。

そりゃそうです。そもそも「夕映え夫人」ではなくて、「夕映えの人」なんですから。それは、後ろの女性のことではなくて、侍の方です。地方藩の用人(ようにん→Wikipedia)であった三屋清左衛門(みつやせいざえもん)は、無事退任し家督を息子に譲り、悠々自適な生活に入るはずでした。

しかし、所謂「仕事人間」の典型であったので、家族はむしろ退職して、張りもなくなり、元気がなくなるのではないかと心配するばかりです。実際、「毎日が日曜日」などという言葉もあって、何をしてよいかわからない、寂しい大人たちが今も少なからずいるようです。清左衛門自身もそういう寂しさを感じていたようです。

夫の素行調査(浮気調査)や、飲み屋の喧嘩などあれこれと小さなトラブルに巻き込まれながら、かつての用人時代の手腕の一端を見せて、まんざらでもない清左衛門の様子に、退職または引退を迎えた男(「男」に限る必要はないのでしょうけれど)の、安心や解放感よりも、寂寥感を見るのです。

藩の方でも長らく藩政の中核にいた人物です。時には相談をしたい事件や、公式には動きにくい事件の後始末などへの協力を仰ぐこともあります。そうしたことを気安く引き受け、また、成果を上げる清左衛門を見て、家族やかつての仲間も安心をするというわけですね。

ま、それがタイトルの「夕映えの人」なんですね。つまり、人生の夕暮れ時に、空一面を赤々と染め上げる夕映え、そういう輝きと温もりを持った男……というような意味なのでしょう。「夕映え夫人」とは全然イメージが違いますね~w。

原作は、藤沢周平の「三屋清左衛門残日録」。「残日録」というのは、清左衛門の日記それも公職引退後の日記を言うのですよ。芝居のタイトルの「夕映え」はこの書名の「残日」からきているのですね。

三屋清左衛門残日録 (文春文庫)
藤沢 周平
文藝春秋
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おすすめ度の平均: 5.0
5 用心棒日月抄第5巻?
5 「梅の一枝」にさえ命をいとおしむ心持
5 老境を赤裸々に描いて新境地を開いた秀作
4 30代で読んでみました
5 『人生後半に読むべき本』の推薦本


夕映えの人清左衛門は、そういう日常のトラブル、ちょっと大変な事件というレベルではおさまらなくなり、まさに、藩の存亡に関わる一大事にまで関わっていくことになります。そして、「夕映え夫人」と呼ぶにはいささか失礼、たぶん、もっと若い設定だろうと思うのですが、妻を失っている清左衛門が想いを寄せる女性もちゃんと出てくるのです。

いい話です。

そうそう、こんなページもみつけました。



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