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映画:「アンフェア the movie」をドラマから続けて見る

2009-04-01-Wed
篠原涼子がハードボイルドで破天荒、そして検挙率ナンバー1の美人刑事役に挑んだ、テレビドラマシリーズ「アンフェア」と、そのスペシャル版と映画版です。



TVシリーズはは全11話からなります。これから起きる(起こす)殺人事件の詳細を、自らが推理小説で予告し、その掲載権を雑誌社に入札しろと犯人が迫る「推理小説型予告殺人事件」に端を発し、雪平刑事(篠原涼子)の娘を誘拐し、それおを全国に公開し身代金を募金の形で集めようという「募金型誘拐事件」、死体の手に「×」の字が彫り付けられている「×マーク連続殺人事件」の3つの事件が描かれています。この3つが一概に無関係と言い切れず、関連性がありそうな形で続くところがミソです。

ドラマのタイトル「アンフェア」は、最初の推理小説を用いた殺人事件の現状に「アンフェアなのは誰か」という出版社の推理小説キャンペーンのキャッチフレーズのような言葉の書かれたしおりが残されてていることに関連しますし、犯人だけがアンフェアなのではなくて、正義の味方であるはずの警察の内部にもいるし、また正義の味方面をしているマスコミにもいる。この世はみんなアンフェアなやつらだらけなんだという、一つの作品の主張になっているようでいて、また、このドラマ自体がミステリーのマナーからいうとアンフェアな作りになってるかもしれませんよというレトリックというか、トリックそのものになっているという、まさに虚虚実実な構成になっています。

そして、それはテレビシリーズの背景にあった、雪平刑事の父親の死の謎を扱ったスペシャル版「コード・ブレーキング~暗号解読」にも引き継がれて、こんな人が犯人でいいのか(ネタバラしするようですが、常に「こんな人が犯人であっていいのか?)という視点から登場人物を眺めていると、けっこう当たってたりします。そうしてこのスペシャル版は、テレビシリーズと映画版とをうまく結びつけています。

映画版もテレビシリーズの流れをうまく伏線として用いていて、テレビシリーズが当たったので映画を作ったというよりは、映画かも当初から構想のうちにあったと思えるように、なかなかうまくできているなと思いました。ただ、いずれも、こんな人が犯人でいいの?と思うところがどうしてもあって、よく言えば意外だし、ま、だから最初から「アンフェア」って言ってるじゃないという、製作サイドの人を食ったようなしたり顔が思い浮かんだりするのです。そこが評価が分かれるところかもしれませんが、わたしは、そこは評価したいと思いました。

「テレビシリーズ」→「スペシャル版(「コード・ブレーキング~暗号解読」)」→「映画版」という順で見るのが、当然ながらおススメです。




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