David the smart ass心のダイエット!~時には辛口メッセージを~ |
松山ケンイチがジョージ秋山の「銭ゲバ」をやるのですね
2009-01-12-Mon
こんな記事を見つけました。
へぇ、……。
二つの顔
驚くべき日本漫画…
子供にも衝撃を与えた作品
生半可なヒューマニズムは通用しない
読み継がれて欲しい名作。
「世の中にはね、5円の金が払えない家もあるのよ」
忘れられない「銭ゲバ」の一節です。もう、はっきりとした記憶がなくてあれなんですが、「銭ゲバ」の主人公の育った家庭が貧しさをよく表す言葉です。この単行本(たしか朝日ソノラマ文庫かなにかだったと思う)を読んだ頃、まだ「大人」の世界のことはよくわからなかったので、学校で給食費の集金袋からお金がなくなり、貧乏だった主人公の少年が疑われるというようなエピソードがありました。その前後に出てきた言葉でした。たしか、学校のことで集金に来た担任に対して、主人公の母親が泣きながら言う言葉だったと思います。これが、「銭ゲバ」の主人公蒲郡風太郎の人格を決定していく象徴的なエピソードだと思います。
所謂貨幣価値みたいのがよくわからなくて、いつの時代の「5円」を言ってるのか、当時のわたしにはわからなかったのですが、もちろん今でもはっきりとはわかりませんが、今の時代なら50円くらいのことだと思うのですが……。
「格差社会」、「ワーキングプアー」の現在にはうってつけのテーマかもしれません。子どもの学校の給食費も払わない家庭が問題になっています。ほんとうに苦しくて払えないのか、やりくりすれば払えるけれど他に(たとえば、ケータイ代とかに)使っちゃうから払えないのか、あるいはそもそも払う気がないのか……、こっちの問題はまた別の問題ですが。
「銭ゲバ」は、後に一世を風靡した「ピンクのカーテン」の原作でもある、ジョージ秋山で、ま、わたしの大学時代には、ある先輩は「マンガ界の良心」だと教えてくれました。
先日、うちのブログでも「コドモのコドモ」の映画化の話について、公開中止を求めるようなコメントが長期間にわたって大量に投稿されることがあったのですが、その点についてわたしは「見てないから判断できない」という当たり前のことしか答えられませんでした。
その時思い出していたのは、やはり、同じくジョージ秋山の「アシュラ」が連載開始間もなく、有害図書と大バッシングをされたこととです。
確かに、第1話の飢餓と人肉食のシーンは、当時のマンガ週刊誌朱色のインクと黒インク二色刷りで、かなりグロい印象はあったと思います。飢餓のあまり、生きている子どもを火の中に投げ込んだ直後に大降りになった雨でその火が消え、一命をとりとめる……。それが主人公アシュラ少年なんですね。そういう根源的な愛情関係を否定されたアシュラ少年が、壮絶な環境を生き抜き、運命を呪いながらも父や母を求めている……、そういう哀しいストーリーです。
ちっとも松山ケンイチの話が出てきませんでしたが、このドラマ化をきっかけに、もう、「銭ゲバ」も「アシュラ」も、そういう意味では絵そのもの映像よりも、世界観がグロくて、確かに子どもドギツいものがあるかもしれませんが、「日本列島蝦蟇蛙」(にほんれっとうがまがえる)と並んで、もう一度読まれるようになるといいかなと思いますが……、どうなんでしょうか。
泣けばいいってもんじゃ…
生まれてこないほうが良かった…
本質を問う一冊
小学生の時に読んでたら人生観変わったかな
子供の時読んでおく漫画
最後に、この記事の「笑いのためなら全裸もOK?」って見出しは何? 読めば、松山ケンイチが役者魂を語る部分なので、それはそれでリップサービスとしてはいいのだけれど、この見出しでは「銭ゲバ」をコメディと誤解されかねないんで、この記者(編集者?)に強くNGですね。
→ NTV:「銭ゲバ」公式サイト
放送見ました。
給食費が盗まれる事件のエピソードはありませんでした。担任教師が給食費を取立てにくるシーンはありましたね。「100円」になってました。
日本テレビ系ドラマ『銭ゲバ』の制作発表記者会見が1月11日、日本テレビ日テレタワー内で行われ、主演の松山ケンイチやミムラ、りょう、椎名桔平など、豪華出演陣が出席した。
報道陣の質問に答える松山ケンイチ。主人公・風太郎を演じていくなかで、新しいお金の価値観を見つけたいと話した
原作は1971年に少年サンデーで連載されていた同名漫画。主人公・蒲郡風太郎が真実の愛を求めるがゆえに、お金の力で手に入れようと悪事に染まっていくという物語で、当時、悪の力を描いた問題作としても話題となった。
→ 「松山ケンイチ、笑いのためなら全裸もOK? - 『銭ゲバ』制作発表記者会見」
へぇ、……。
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「世の中にはね、5円の金が払えない家もあるのよ」
忘れられない「銭ゲバ」の一節です。もう、はっきりとした記憶がなくてあれなんですが、「銭ゲバ」の主人公の育った家庭が貧しさをよく表す言葉です。この単行本(たしか朝日ソノラマ文庫かなにかだったと思う)を読んだ頃、まだ「大人」の世界のことはよくわからなかったので、学校で給食費の集金袋からお金がなくなり、貧乏だった主人公の少年が疑われるというようなエピソードがありました。その前後に出てきた言葉でした。たしか、学校のことで集金に来た担任に対して、主人公の母親が泣きながら言う言葉だったと思います。これが、「銭ゲバ」の主人公蒲郡風太郎の人格を決定していく象徴的なエピソードだと思います。
所謂貨幣価値みたいのがよくわからなくて、いつの時代の「5円」を言ってるのか、当時のわたしにはわからなかったのですが、もちろん今でもはっきりとはわかりませんが、今の時代なら50円くらいのことだと思うのですが……。
「格差社会」、「ワーキングプアー」の現在にはうってつけのテーマかもしれません。子どもの学校の給食費も払わない家庭が問題になっています。ほんとうに苦しくて払えないのか、やりくりすれば払えるけれど他に(たとえば、ケータイ代とかに)使っちゃうから払えないのか、あるいはそもそも払う気がないのか……、こっちの問題はまた別の問題ですが。
「銭ゲバ」は、後に一世を風靡した「ピンクのカーテン」の原作でもある、ジョージ秋山で、ま、わたしの大学時代には、ある先輩は「マンガ界の良心」だと教えてくれました。
先日、うちのブログでも「コドモのコドモ」の映画化の話について、公開中止を求めるようなコメントが長期間にわたって大量に投稿されることがあったのですが、その点についてわたしは「見てないから判断できない」という当たり前のことしか答えられませんでした。
その時思い出していたのは、やはり、同じくジョージ秋山の「アシュラ」が連載開始間もなく、有害図書と大バッシングをされたこととです。
確か、これに対するジョージ秋山のコメントを立風書房の単行本で読んだのですが、はっきりと思い出せませんが「一部の描写だけでなくて作品の最後まで読んで欲しい」とういようなことをことを言っていたと思います。『アシュラ』第1話には飢餓から人肉を食べ、我が子までをも食べようとする女の描写がある。これを掲載した1970年8月2日号の『週刊少年マガジン』は一部地域で有害図書指定され、作者本人にも取材が殺到し、秋山は一躍時の人になる。
→ WIkipedia:「ジョージ秋山」
確かに、第1話の飢餓と人肉食のシーンは、当時のマンガ週刊誌朱色のインクと黒インク二色刷りで、かなりグロい印象はあったと思います。飢餓のあまり、生きている子どもを火の中に投げ込んだ直後に大降りになった雨でその火が消え、一命をとりとめる……。それが主人公アシュラ少年なんですね。そういう根源的な愛情関係を否定されたアシュラ少年が、壮絶な環境を生き抜き、運命を呪いながらも父や母を求めている……、そういう哀しいストーリーです。
ちっとも松山ケンイチの話が出てきませんでしたが、このドラマ化をきっかけに、もう、「銭ゲバ」も「アシュラ」も、そういう意味では絵そのもの映像よりも、世界観がグロくて、確かに子どもドギツいものがあるかもしれませんが、「日本列島蝦蟇蛙」(にほんれっとうがまがえる)と並んで、もう一度読まれるようになるといいかなと思いますが……、どうなんでしょうか。
アシュラ (上) (幻冬舎文庫 (し-20-2))
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おすすめ度の平均: 






最後に、この記事の「笑いのためなら全裸もOK?」って見出しは何? 読めば、松山ケンイチが役者魂を語る部分なので、それはそれでリップサービスとしてはいいのだけれど、この見出しでは「銭ゲバ」をコメディと誤解されかねないんで、この記者(編集者?)に強くNGですね。
→ NTV:「銭ゲバ」公式サイト

放送見ました。
給食費が盗まれる事件のエピソードはありませんでした。担任教師が給食費を取立てにくるシーンはありましたね。「100円」になってました。
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