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「関東大震災が起こればチャンス」か……。
ちょっとにわかには信じられないのですが、兵庫県知事が、近畿ブロックの知事会議で、「関西経済の活性化」をテーマにした議論の中で、「関東大震災が起きれば相当ダメージを受けるから、これはチャンス。チャンスを生かさないといけない。防災首都機能、第二の首都機能を関西が引き受けられるように準備が必要だ」と持論を展開したのだそうです。
一応、井戸知事の考えを理解はします。政治経済文化、すべてが東京一極集中という現状をなんとか打破したいと普段から歯がゆく感じていらっしゃったのでしょう。なんとか関西地域浮上のチャンスをといつもお考えだったんでしょうね。兵庫県知事「不適切」発言 広がる波紋
兵庫県の井戸敏三知事が11日、和歌山市内で開かれた近畿ブロック知事会議で、「関東大震災が起こればチャンスだ」などと述べたことに対し、会議に出席した他府県の知事らからは「不適切だ」と批判が相次いで。災害時の都市の補完機能の重要性を指摘した発言で、井戸知事は同日夜、「言葉遣いが適切でなかったとしたら、反省しなければならない」と釈明したが、阪神大震災を経験した県の知事の発言に、被災者らの反発は必至で波紋を広げそうだ。
確かに、実際このまま何にもなければ、東京一極集中という現状が変わるなんてことはありそうもないわけです。そういう意味では、大被害をもたらすだろう関東大震災の問題について語ること、そして、首都機能の分散もしくは補完ということについて考えが及んでくれば、それは、阪神地域のみならず、中部圏に住むわれわれにとっても、「うちにも首都機能の分散、補完を!」と、手を上げるいいチャンスであることは、一応理屈としてはアリなんでしょう。たとえば、「都市機能の一極集中について、大地震が予想されている現在、それは地方にとって、ある意味現実的なチャンス」という言い方になるのはわからないでもないんです。
しかし、それを、「関東大震災が起きれば相当ダメージを受けるから、これはチャンス。チャンスを生かさないといけない」なんていう言い方をしたらおかしいでしょう。「ダメージを受けるからチャンス」という、そこが問題なんですよ。
井戸知事、わからないんなら、うかがいましょう。その「ダメージ」の中身ってのは、具体的には何なのですか?と。阪神・淡路大地震の場合は
という……、これが「ダメージ」の中身なんですよね。まさかお忘れではないと思うのですよ。あの大災害の地獄のような状況を……。建物や道路などの崩壊、消しようのない大火災、恐ろしい数の住民の死傷……。住民の財産が破壊され、大切な命を落とすものが出てくることを、「ダメージ」という言葉でくくって、「ダメージを受けるからチャンス」なんていうのは、さすがにちょっとおバカと思います。想像力が欠けているというか、机上の空論というか。死者:6,437名 行方不明者:3名 負傷者:43,792名
死者の内訳は、県内6,402名(99.5%)・県外32名(0.5%)
負傷者のうち重傷者は県内10,494名(98.2%)・県外189名 (1.8%)
軽傷者:県内29,598名(89.4%)・県外3,511名(10.6%)
死者の県内県外の比率から見て県内の負傷者数は混乱のなか、正確には数えることができなかったと推定される。
避難人数 : 30万名以上
住家被害 : 全壊104,906棟、半壊144,274棟、全半壊合計約25万棟(約46万世帯)、一部損壊390,506棟
火災被害 : 住家全焼6,148棟、全焼損(非住家・住家共)合計7,483棟、罹災世帯9,017世帯
その他被害 : 道路10,069箇所、橋梁320箇所、河川430箇所、崖崩れ378箇所
被害総額 : 10兆円規模
※Wikipediaより
この言い回しを生かしつつ、舌足らずを補えば「関東大震災が起きれば相当ダメージを受けるということははっきりしているのだから、これについて考え、そなえておくことはチャンス。チャンスを生かさないといけない。防災首都機能、第二の首都機能を関西が引き受けられるように準備が必要だ。今のうちから備えておくことが、関西地区はもちろん日本全土にとってもよかったということになる。阪神淡路大震災のときには、皆さんにいろいろと助けられた。真に恩返しをするのはその時だ」くらいなら、むしろよかったと思うのです。
この後、マスコミやワイドショー、ネットなどがどのようにとらえ、どう扱うかわかりませんが、ひょっとしたらご本人が思っている以上に重い発言だったとうことになるかもしれません。「東京に行った企業が関西にカムバックするよう呼びかけていかねばならない」なんておっしゃってるんですけどね、自分とこの県が大震災に見舞われた時には全国各地から助けてもらっておきながら、「関東大震災が起きれば相当のダメージを受けるから、阪神地区のチャンスだ」なんていけしゃぁしゃあと言ってる知事がいる県に、日本を代表するような企業は行きたいんでしょうか? いるかもしれませんね。ぜひ、そういう会社は、「関東大震災が起きたときには相当ダメージがあるからチャンス。うちの会社はそのチャンスを狙って兵庫に来ました」と広言して欲しいもんです。
それにしても、知事というのは、国会議員から選ばれる総理と違って、県民が直接選挙で選んでいるわけなのですから、もっとまともな人であってほしいと思いますよ。
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阪神大震災で亡くなったはるかちゃん
風化させないように
伝えること、つなぐこと、生きること。
涙・涙・・・→ iza:「「関東大震災はチャンス」兵庫・井戸知事が発言撤回」「関東大震災が起こればチャンス」と発言し批判を集めている兵庫県の井戸敏三知事は13日、県庁で記者会見し、「不用意に『チャンス』という言葉を使ったことは不適切であったと深く反省している。『チャンス』という言葉を取り消させていただきたい」と、初めて発言を撤回する意向を示した。
「チャンス」は一般に「好機」という意味ですからね。「きっかけ」という意味で使ったなどと、苦し紛れの言い訳を言っていたようですが、それは違うと思いますね。
被災者の気持ちを考えるということは大切だとは思いますが、「一人でも被害者が少ないほうがいい」とかそういうこと人情の話をしてるわけではなくて、やっぱり、「関西の活性化」と「東京一極集中」についての話をしている会議なんですよ。
だから、東京一極集中の現状を見るとき、関東大震災の時の政治的経済的混乱や機能麻痺、救助活動や回復支援などどれを考えても、不安が大きいというのは、誰が考えても、おそらく、石原知事が考えても同じだと思うんですね。「関東大震災が起きたらチャンス」なんではなくて、「関東大震災と現状の一極集中とを結びつけて考えていくと、必然的に機能分散や、補完的な都市の開発というような論理になり、そこに関西圏浮上のチャンスが見えてくる」というのは、政治家が考えてもいいことだと思いますけどね。
それを、そう言わないで、感覚的に「関東大震災が起きたらチャンスだ」みたいな言い回しになってしまうから、妙なことになるんです。
「関東大震災に備えて、緊急事態には首都機能を関西が引き受けられるように準備が必要だ。今のうちから備えておくことが、関西地区はもちろん日本全土にとってもよかったということになる。阪神淡路大震災のときには、皆さんにいろいろと助けられた。真に恩返しをするのはその時だ」くらいの言い回しであったならば、問題発言どころか賛同を得られたと思いますけどね。
COMMENT
出人が議論するの
「関東大震災のダメージが関東地方だけで終わる」
と思っている誤謬じゃないでしょうか。
今度関東大震災が来たら、現在下降中の日本のプレゼンスに対するトドメになりますよ。
ま、プレゼンスだけでなく、全部が緩やかに下落中なのが、大暴落ですわ。
そうなったら、関東も関西も一緒くたに沈没です。
日本沈没って奴。
その辺の基本的な理解が出来ていない、というのが最大の問題だと思います。
舌が足りませんでした、誤解を呼ぶ発言でした、とかそういう言い訳は通用しません。
頭が足りなく無い人なら、次の関東大震災のダメージが関東だけに留まる、という前提を持たない(苦笑
☆滑稽さん
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