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故意によらない無気力相撲ブログというか「瀕死」

2008-10-22-Wed
どうも大相撲がいけません。

例の週刊現代との八百長裁判で、北の湖元理事長が証人として出廷したのですが、早い話がしどろもどろです。弁護士と北の湖では。勝負になりません。表現力の差です。論理力の差。

そもそも、「無気力相撲」にもいろいろあって、「故意による無気力相撲」、「故意ではないが無気力に見える相撲」とがあって、そのどれでもよくないんです。相撲の美学的には。で、「故意ではないが無気力に見える相撲」には、実際、怪我や、体調不良などで力がでないのもあるし、実際は、やる気でやってるのに闘志が伝わってこないってのも、少数ですがあるにはあるのでしょう。こういうのもよくないんですよ。とにかく、一生懸命やれよってことになる。しかし、力士と言えども怪我のときもあれば、下痢のときもあれば、心配ごとがあって眠れなかったときとかもそりゃあるんですよ。そうしたものも「無気力相撲」ってことなんでしょうけれど、それもいけないってことにはなってる。

北の湖はそこをうまく説明できないんです。

 講談社側の代理人「故意による無気力相撲とは、どういうことですか?」
 北の湖前理事長「それは、八百長ということではないと思います」
 講談社側の代理人「そんなこと聞いていませんよ」
 北の湖前理事長「けがや病気をしたままで、(場所に)出ることです」
 講談社側の代理人「故意による無気力相撲をとった力士は、負けるのですか?」
 北の湖前理事長「負けるかは分かりません。(勝負は)一か八かですから」

 講談社側の代理人「故意による無気力相撲は、相撲協会が認定したものでしょう」
 北の湖前理事長「けがで無理して出る場合もあるでしょ。そういうことを言うんだと思います」
 講談社側の代理人「けがでも、一か八かで(場所に)出るんですか?」
 北の湖前理事長「けがでも無理をして出ると、そういう風に見られるおそれもあります。八百長ではありません」

ところが、問題になってるのは、そういう「故意ではない無気力相撲」ではなくて、「故意による無気力相撲」なんですよね。簡単に言うと「わざと負ける」もしくは「一生懸命にとらない」という相撲です。これ、わたしはあると思います。本場所15日間あるわけですから、そりゃ、15日間全力でとるというのがいいのでしょうが、やっぱり、力を抜くとか、あるいは捨てる取り組みとかあってもしかたがないんじゃないかと、いいこととは思わないけれど、思います。八百長というのではなくて、「楽にとる」もしくは「手を抜いてとる」ということです。そういうことはけしからんという人もいるかもしれませんが、たとえば、ジャイアンツの江川なんて、上位打線を抑え込みながら、意外なところでポコ~ンとホームラン打たれてたものです。どういうつもりか知りません。「油断」なのか、「逃げ」なのか、「手抜き」なのか。でも、それを、油断したとか、相手を舐めたとか、言っても「八百長」とは言わないでしょう。「故意による無気力投球」とは言っても、「八百長」とは言わないのです。

「故意による無気力相撲」には、「わざと負ける」とういのと、「手を抜く」とか、「やる気もなく勝負する」というのも含まれるんですね。で、その一部に「八百長」というのがあるのかもしれないもということが、問題というか、争点になってると思うのですが、かみ合わないんですね。

 裁判長「故意というのは、わざと、という印象がありますが…」
 北の湖前理事長「本人は一生懸命やっているが、周りにそういう風に見られることもあると思います」
 裁判長「一生懸命やっているんですよね?」
 北の湖前理事長「けがというのは(取り組みの)相手に関係なく、自分自身の問題です。でもわざとではありません」

 《ふいに『わっはっは』と武田氏の笑い声が響いた》

 講談社側の代理人「では、けがをして力が出なかったのは、故意による無気力相撲にあたるんですね?」
 北の湖前理事長「私はそれにあたらないと思います。力を出し切って最後に負けたことは、故意ではないと思います」
 講談社側の代理人「じゃあ、(協会の懲罰規定は)何に対する懲罰なんですか?」
 北の湖前理事長「そういう相撲を何本も続けていると。やっぱりそれはよくないので」

 講談社側の代理人「けがでも(相撲を)続けたのは立派なことですよね。何で懲罰に値するんですか?」
 北の湖前理事長「それはそういうことになると思います。そういう意味の規定だと思います」
 講談社側の代理人「懲罰とはどういうものになるんですか?」
 北の湖前理事長「一番重いものは除名です」
 講談社側の代理人「では、けがをして続けた力士でも、一番重い場合には除名をもって対するべきということなんですね」
 北の湖前理事長「私は厳しくするのが、(相撲協会の)見解だと思います」
 講談社側の代理人「昭和47年の(懲罰規定の)施行以来、懲罰を受けた人はいますか?」
 北の湖前理事長「いいえ、いません」
 講談社側の代理人「故意による無気力相撲はないということですか?」
 北の湖前理事長「私はないと思います」
 講談社側の代理人「八百長と故意による無気力相撲との違いは?」
 北の湖前理事長「八百長は初めから勝敗が決まっているもの。故意による無気力相撲は、(けがや病気など)体調にもよりますから…」
 講談社側の代理人「故意による無気力相撲は、結果が決まっていないということですか?」
 北の湖前理事長「はい。そういうものは、八百長ではありません」

これでは、北の湖はとぼけているとしか思えないのですが、おそらく本人は、必死で、大真面目なんだと思います。北の湖自身が、貴ノ花戦で八百長をした(昭和50年春場所)と「週刊現代」にいわれているので、自分の取り組みのことと思ってしまっているのかもしれませんけれど、てんぱってるという印象です。そして、問題のテープの存在へと向かいます。

 講談社側の代理人「平成元年9月5日、二子山理事長が力士を集め、何らかの規定について発表したことはありませんか?」
 北の湖前理事長「私の記憶ではありません。どういう発言ですか?」
 講談社側の代理人「無気力相撲について話したことはありませんか?」
 北の湖前理事長「20年前のことで、よく分かりません」

北の湖は本当に覚えていないのかもしれないし、あるいは、自分には全く関係のないことだったのかもしれない。講談社の代理人の言葉は具体的だった。「平成3年9月6日、二子山理事長(当時)が全力士を集め、故意による無気力相撲の現況について、『全力士、全師匠に考えてもらいたい』と話した」とか、「3年9月に、二子山理事長が『このまま故意による無気力相撲を続けていたら、財団法人(相撲協会)自体がつぶれてしまう』と話した」とか、「(二子山理事長は)『私の感じでは、無気力相撲が多くなっている。限界に来ている。しかし、ここで(無気力相撲を行った者を)処分したら(処分者が多くて)てんやわんやの大騒ぎになる。でもこういう心配をしていたのでは、無気力相撲はなくならない。無気力相撲を撲滅していこう』と言った」とか。かなりの危機意識を持っていて、それを、少なくとも理事会は共有し、親方衆も力士会も、それなりに認識していたということだと思いますね。あまりにも具体的過ぎるので相撲協会が質問します。

 相撲協会側の代理人「(二子山理事長が話した内容を記録した)議事録でもあるんですか?」
 裁判長「これはどういう趣旨で証拠を出されるんですか?」
 相撲協会側の代理人「どれだけ根拠のある文章で質問しているか、分からないですよ!」
 講談社側の代理人「その集まりの模様と、板井という者がテープにとっており、それを起こしたものです
 裁判長「それを証拠として提出されるということですか?」
 講談社側の代理人「はい」

ということで、北の湖×貴ノ花戦が八百長であったかどうかはわからないけれど、少なくとも平成3年当時相撲協会が「故意による無気力相撲」の問題を認識し、対策として、通達というか、指導というか、呼びかけを行っていたことは事実だと、テープによって証明されちゃいそうです。というか、これは事実なんでしょうね。

「故意による無気力相撲」がそのまんま「八百長」ということとすべて同義であるとは言いきれない部分もあると思うけれど、いずれにしても、そのテープにあるような二子山理事長の危惧を、相撲協会が真摯に受け止めて、「故意による無気力相撲を根絶しようと取り組んできた」という事実はあるろ思うのですね。そして、「金や星のための故意による無気力相撲(これを「八百長」というのだとわたしは理解してますが)」が、もし現在もあるとしたなら、それは協会としても、「見過ごさずに処分する」というべきなんじゃないかと思います。

少なくとも、「八百長なんて(わたしは)一度もやったことはない」とは言えても、「大相撲に今まで八百長があったことはない」と言い切るのは難しく、また、同様に「だれそれのいつの対戦が八百長」と証拠もなく言い切るのも難しいことだと思います。なんとなく、相撲協会にも週刊現代にも、どちらにもあまりメリットのない泥試合をやってるって感じで、当事者でないマスコミが漁夫の利とばかりに、いいネタにさせてもらってるってな感じがしないでもないです。

わたしのRSSリーダーに入ってる大相撲関連のブログは30そこそこあるんですが、そのほとんどが、この秋場所以後大相撲の話題をほとんど書かず、言わば瀕死の状態です。プロ野球のCS戦のおかげで、プロ野球ネタでつないでいるブログもあるようなんですが、ま、本場所が終わったら次の番付発表までは(大相撲ネタは)書かないという傾向のところは決して珍しくはないのですが、この土俵の外のごたごたについては、胸を痛めこそすれ書く気にならんというところだと思います。いわば、故意によらない無気力状態でして、瀕死です。

う~む。そりゃ、あんだけ力士がいて、勝ち負けがそのまんま番付につながり、給料につながるってわけだから、「故意による無気力相撲」があったっておかしくないと思ってはいますけれどね。なんというか、そりゃ、やってるヤツもいるだろってのが、ちょっと通ぶった見方という気さえするくらいなんですけど、かといって、確たることは言えませんしね。

なんか、こう、マスコミがかっこうの話題としてとりあげ、さして相撲が好きでもないやつが、もう大相撲も終わりだね~などと、嬉々として言ってるのは、クソおもしろくもないので、ちょっと記事にしてみました。

「八百長なんか全くない」というスタンスだと苦しいんで、どうぞ誰か出てきて、講談社にいいテープをきかせてもらった。わたしたちも二子山理事長の姿勢をもう一度見直さねばいけない。八百長はないと信じるが、過去のことは裁判にまかせて、俺たちは、そんな疑惑をもたれないような、きちんとした大相撲を作っていこうじゃないか!と、かっこよく、なにかこう、ぶちあげてもらいたいもんですね。ファンもついて行きたくなるようなやつを。

蘇れ! 大相撲!

※文中の裁判の状況は、iza:「【大相撲八百長訴訟(7)】「八百長ない」を連発 無気力相撲との差にはしどろもどろの北の湖前理事長」を参考にさせていただきました。

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きのうピーターが

2008-10-23-Thu-13:59
きのうピーターが、出廷した。

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