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若ノ鵬の逮捕と少年法の精神と法の下の平等

2008-08-20-Wed
若ノ鵬が未青年時代の大麻所持で逮捕されたということが、マスコミに出ていて、いったい少年法の精神はどうなってしまったの? とちょっと謎で不思議です。

第61条 家庭裁判所の審判に付された少年又は少年のとき犯した罪により公訴を提起された者については、氏名、年齢、職業、住居、容ぼう等によりその者が当該事件の本人であること推知することができるような記事又は写真を新聞紙その他の出版物に掲載してはならない。

とありますので、逮捕されたのは成人になってからですが、逮捕容疑の大麻所持は「少年のとき犯した罪」ですので、「新聞紙その他の出版物に」掲載してはならないということになっています。だから、新聞に載るのはおかしいです。

■毎日新聞です。

◇おことわり
 毎日新聞は少年法の精神を尊重し、容疑事実の発生時に未成年であれば、その後成人に達しても実名報道を控えることを原則にしています。しかし、今回のケースでは(1)若ノ鵬が大相撲の幕内力士という公知の地位にある(2)日本相撲協会が実名を出しておわび会見した(3)発生当時の年齢が成人まであと2週間の19歳11カ月だった--ことなどから総合的に判断し、実名で報道しました。
  → 毎日新聞:「大麻所持:幕内力士・若ノ鵬を逮捕 警視庁



■読売新聞です。

 ◆おことわり◆
 読売新聞社では、少年法の趣旨を尊重し、少年犯罪の報道については匿名を原則としていますが、今回は、〈1〉容疑者が幕内力士の地位にある〈2〉本人が逮捕容疑を認め、日本相撲協会による処分が確実とみられる〈3〉大麻使用が常習化していた疑いがある〈4〉逮捕容疑の当時は19歳11か月だった--などの理由から実名で報道しました。
 → 前頭・若ノ鵬を大麻所持容疑で逮捕、常習の疑いも



■時事通信社です。

◇おことわり
 時事通信は少年法の趣旨を踏まえ、成人であっても事件当時に未成年であれば、実名報道を控えることを原則にしています。しかし、ロシア出身の幕内力士が大麻取締法違反容疑で逮捕された今回のケースは、大相撲の幕内力士で社会的影響が大きいことを考慮し、例外として実名で報道します。
 → 大相撲・若ノ鵬容疑者を逮捕=大麻所持認める-吸引パイプも押収・警視庁



順番にいきます。毎日と読売、時事通信があげている、「幕内力士である」という理由。

これは理由になってないでしょう。「すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」という憲法の規定があります。「幕内力士であるから少年法の例外としていい」というのは、法の下の平等に反すると思うのですが、それとも、マスコミは例外なんですか? ので、ま、「若ノ鵬は外国人であって国民ではない」という理由をあげているのならいざしらず(これはこれで「外国人差別」と問題になりそうです)、そうではないのですから、少年法の例外にしていいということにはならないと思います。

また、読売と毎日がいう、「19歳11か月」とか「あと2週間で20歳」というような、ほぼ成人じゃないかというのも、そもそも、少年法には「この法律で「少年」とは、20歳に満たない者」と言っているのですすから、紛れもなく少年法に定める少年であることを確認しているに過ぎず、なんら、例外にする理由には当たらないわけです。

もう、どうして例外にしていいのかわかりませんって。

「(2)日本相撲協会が実名を出しておわび会見した」(毎日)とありますが、それはいいんですよ。相撲協会は出版してるわけでも、報道してるわけでもないですから。たとえば、他の事件で加害者少年の保護者が「うちの子がすみませんでした」とお詫びの会見をしたとします。それ自体は少年法には触れません。しかし、それを実名入りで報道するこということは認められないはずです。

「(2)本人が逮捕容疑を認め、日本相撲協会による処分が確実とみられる」(読売)というのも、どうなのでしょうか? そもそも、少年法はなぜ実名報道を禁じているのか? それは処罰するということではなくて、更正するという考え方があるからですね。「本人が容疑を認めているから例外としていい」ということには、もちろんなるわけはないのです。「相撲協会による処分が確実とみられるから」というのも、未成年であることを考えると、処分前に報道していいということには絶対にならないと思います。

朝日や産経はどうしたのだろうと検索していくと、朝日や産経の「実名報道」のおことわりが見あたりませんでした。そして、こんな記事が。
 → 大麻所持で捕まったロシア人幕内力士・若ノ鵬、実名を報じたのは産経と朝日のみ

つまり、当初、実名報道したのは「産経」と「朝日」で、「読売」や「毎日」は当然少年法に配慮してのことでしょうが、匿名で報道したようです。

そして、こんな記事。
 →  とんぼの気まぐれ:「実名報道と匿名報道」(8/18)

どこが線引きになるのでしょうか?

『幕内力士、若ノ鵬を逮捕 大麻所持容疑、吸引具も押収』(産経新聞)
『大麻所持:幕内力士・若ノ鵬を逮捕 警視庁』(毎日新聞)
『大麻所持のロシア人力士逮捕、常習の疑いも』(読売新聞)
『大相撲前頭・若ノ鵬が大麻所持容疑 警視庁逮捕』(朝日新聞)

読売新聞を除いては、全て実名報道となっています。


 つまり、毎日も追随して、匿名報道から実名報道に切り替えたということですね。そして、読売も同じように実名を出すようになっていったのです。わたしが、上の記事中に引用した「おことわり」は、当初匿名報道をした理由を示すとともに、実名に切り替える理由を示したいたわけです。

新聞以外のメディアでも、このブログ記事(→みのや雅彦とキャラメルボックスが大好きな男の日記:「大麻所持で逮捕の若ノ鵬 柏レイソルの茂原岳人逮捕と比べる実名報道の基準」にこんなことが書かれています。

一部のメディアでは犯行当時の年齢が19歳という事で実名報道がされていなかったようです。

少年法に配慮してだそうです。

テレビ朝日「報道ステーション」や夕方のワイドショーでは名前が伏せて報道していました。

ニュース23によればTBSでは、

・関取という社会的影響のある立場にあること
・相撲協会が事件を公表したこと
・大麻という麻薬所持という重大事件であること

これらの理由から実名報道する。

けっこう当初は少年法を配慮して匿名報道してきたところがあって、現実的には、どこかが実名で報道していくので、視聴率などの数字のことを考えてのことでしょう、他も追随していったということが言えるようです。

う~む、こんなことでいいのでしょうか? 

少年法や法の下の平等から法務大臣や、外国人差別とも取られかねない状態について外務大臣の見解が聞いてみたいです。それと、文部科学大臣。青少年の健全育成と言えば文科省の管轄でしょう。文科省の管理下の法人であるはずですよね、日本相撲協会は。もちろん大麻は悪いのですが、相撲協会が少年の実名を会見であげて謝罪し、それをマスコミが実名で報道したことについて、文科省の立場も聞いてみたいです。

報道によりどんどん外堀が埋まってしまって、真に少年法の精神に基づいた更正という考え方を、相撲協会が取り入れたくても取り入れられなかったりしたら、大きく、若ノ鵬の人権は踏みにじられてしまうかもしれません。若ノ鵬が未成年であったことを踏まえて、更正できる処置を、相撲協会にはお願いしたいです。

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