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観劇:「足摺岬」~劇団俳優座公演

2008-05-25-Sun
観劇の市民サークルに入っています。今月は劇団俳優座公演の「足摺岬」でした。

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同名の田宮虎彦の短編小説を、俳優座が2004年に芝居にしたものです。
 → 劇団俳優座のホームページ

昭和初期の足摺岬の旅館清水屋を舞台に展開されます。自殺をしようと、足摺岬を訪れた東京の大学生間宮が、死にきれず、地元の人に助けられます。死の淵から、宿の人たちや宿泊客の介護やぬくもりによって、次第に体力を回復し、元気にもなっていきますが、その過程で、宿泊客たちや宿の人たちの背負っている苦悩や過去、現在の厳しい状況などがいろんな形で語られ、そこで、間宮も生きる勇気を取り戻していく……。簡単にいったらそんな話です。

テーマはいろいろに読むことができますが、ま、「現実に向かい合って本気で生きる」ということなんでしょうね。こういうのは、鏡なので、ま、ちょっとモラトリアムな、というか、逃げ続けているわたしには、そういうテーマに思われました。「自殺」は厳しい現実から逃げ出すことであり、否定されなければなりませんが、逆に、生きながらえているにしても、現実から逃げ続けていることというのはあるもので、もちろん、誰しもそういうことがないわけではないでしょうが、そうしたものと向かい合って生きる勇気を持つことが大切だと、主張しているようです。

足摺岬―田宮虎彦作品集 (講談社文芸文庫)
田宮 虎彦
講談社
売り上げランキング: 96765
おすすめ度の平均: 5.0
5 心に残る一篇をお探しの方に・・
5 悲しさの極限とは



原作は田宮虎彦で、わたしは読んだことがありませんが、こちらのページにはあらすじと感想が書かれています。

~略~
青年は、そんな人たちとの交流をとおして、自殺をあきらめました。青年は、東京に帰ります。生活費を得るための職業に身を落ち着けます。三年経って、宿の娘を迎えに行きました。

 「足摺岬」は、主人公が再び足摺岬を訪れる場面で終わります。主人公は、命を救ってくれた妻を、貧乏な生活に追いやってしまったことを回想します。妻の若い肌が、年々、あお黒い病のかげを浮かべるのをなす術もなく見続けて、「私が八重を殺したといわねばならぬのだ」と悔恨します。

 長い戦争が終っていました。はじめて訪れたときは子どもだった宿の息子は、二十歳を越えています。復員してからは、家には居つかずに、ごろつきと飲んだくれて町中を荒らしてまわっているようです。雨の中をびしょ濡れになって帰ってきた息子は叫びます。

「だれのためにおれは死にそこなったんだ、負けたもくそもあるか、おれはまだ負けておらんぞ、おれに死ねといったやつはだれだ、おれはころしてやる、おれに死ね死ねといったやつは、一人のこらずぶったぎってやる」

 息子は、(いわゆる)「特攻くずれ」だったようです。物語は、そんな場面で終ります。

 ~略~

これが小説の結末のようです。「モラトリアムなどと甘っちょろいことを言っていたら間に合わぬこともある」、「大義などというもののために自分の生命をおろそかにすると後悔する」ということを言っているようでもありますが、ま、それは人の読み方というものでしょう。そんな教訓みたいなふうに読まず、世の中にはそういうことがいくらでもあるというふうにも読むことができますからね。ただ、芝居はこんな破滅的な結末になってはいません。自殺をやめ、生きることを決意した青年間宮は、宿の娘に母の形見を渡し、「迎えにくるまで預かってくれ」と言って清水屋を去るところで終わっています。その後の二人がどうなってしまうのかまでは芝居では描いていないのです。たとえ99パーセントが悲劇的な結末であろうとも、わずかな希望を残して終わる……、少なくとも劇場に足を運んでみる芝居は、そうあってほしいと思っています。

モラトリアムなわたしには、ちょっと重たい芝居でした。

この「清水屋」にはモデルがあって、今は足摺園というホテルになっているようです。

大正5年12月、武政忠次により遍路宿として営業を始める。その間、作家・田宮寅彦作、小説「足摺岬」のモデルになり昭和33年これが映画化され、若かりし(故・木村功)、津島恵子主演による、足摺ロケが当地で行われる。
昭和41年、有限会社として法人化し、当地に始めてのバス・トイレ付ホテルとして全面改築し、昭和47年、再度大改造する。 この小説「足摺岬」の映画化によって足摺は自殺の名所となり自殺志願者が殺到する中で女将、武政久子は何十名かの命を救ったことで一躍有名となる。
又、作家・田宮虎彦氏とは深い親交があった。
平成11年、増改築して現在に至る。
 → ホテル足摺園

四国に行く機会があったら泊まってみたいです。

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