David the smart ass心のダイエット!~時には辛口メッセージを~ |
容疑者の身柄を確保~「確保」
2008-04-16-Wed
いろいろニュースなどで使われている言葉に、「確保」というのがありますね。検索してみましょう。
ほかにも用例にはこと欠かないでしょう。→「容疑者 確保」
で、この「確保」がどうにも気持ちが悪いんですね。「獲捕」または「確捕」なんではないのだろうかと思うのですが、実際このどちらも手元の辞書にありません。「獲捕」は「捕獲」から連想した文字遣いで、わたしの頭の中に浮かんだものに過ぎませんし、「確捕」となると「獲捕」の「獲」があまりに「獲物(えもの)」を連想していやなので、「確認」とか、「確実」のイメージのある「確」と、「保」よりは「捕」だろうということで、これまたわたしの勝手に思い浮かべた字面です。「確認捕獲」「確認逮捕」みたいな意味ならいいんじゃないかなぁと思って。
実際、「確保 獲捕」で検索してみると、皆さん意外に悩んでいらっしゃいます。個人のレベルでは……。ところが、新聞記事というか、公式的な字面は、「身柄を確保」「容疑者確保」なのですね。ネット辞書では、
法律用語かと思って、たとえばWikipediaの「法律上の身柄拘束処分の一覧」を見てみても、「(身柄を)確保」という用語、用例は出てきません。あくまで、「○○への出頭を確保するために……」というような、「状態を保つ」というような本来の意味で使われています。どうも、法律用語ではないようです。
どうやら、そもそもは「ヤマ(事件)」、「ガサ入れ(家宅捜査)」などと言った警察の隠語であったようです。そういえば映画「半落ち」のタイトルもそうで、最初聞いたらどういう意味かわかりませんでした。容疑者がすべてを白状する状態になったことを「完落ち(完全に落ちる)」というのに対して、もうほぼ自供したも同然、自供寸前なのを「半落ち」というようです。
役者がもったいない。
横山秀夫の同名小説を見事に映画化
答えがもらえませんでした
年齢問わず!!
良い確かに良い
この映画、スクリーンで見たけどよかったです。こうしてAmazonの評価を貼ってみると分かれているので不思議です。
「確保」も「(被疑者)の身柄を拘束する」という意味での隠語のようです。「警察 隠語」の検索でヒットするページにすべて載ってるわけではありませんが、たとえば、このページでは隠語だはっきりと言っています。
わたしは隠語説を支持したいです。ただ、表記は反対ですよ。隠語なんだから、従来の「確保」でなくてそもそも「カクホ」とカタカナで一端当てはめてみて、「拘束する」という意味に照らして、果たして「確保」でいいのだろうかと一端立ち止まり考えるべきでしょう。そして、意味から言って、やっぱり「獲捕」か、「確捕」じゃないかと思うのです。
もう、これだけ定着すると変更難しいんでしょうけれど、あえて一言、マスコミのみなさん、「身柄確保」は気持ちが悪いので、「確捕」(「獲捕」でも可)に表記を改めていきませんか~。
逮捕容疑者と被害者の接点不明「一体何が」…住民は安堵の表情も(読売新聞)
野地容疑者の自宅は、殺人事件の現場から南東へ1キロ余りで、その中間付近に3月末に女性が刺された城南区鳥飼の現場もある。 田中さんのおいの男性(49)は15日、深夜に帰宅した直後、テレビニュースの速報で容疑者の身柄確保を知った。男性は、警察などからの情報……
東京・江戸川区19歳女性行方不明事件 監禁男、身柄確保時ズボンが泥だらけ(FNN)
この事件は、江戸川区の石田 佳奈子さん(19)が出会い系サイトで知り合った無職の塩野直樹容疑者(26)と4月5日に都内で待ち合わせたあと、車で連れ回され、行方がわからなくなっているもの。 その後の調べで、塩野容疑者は11日に警視庁に身柄を確保された際、ズボンや足元が…….
時効まで1年、容疑者逮捕 羽島の殺人未遂事件(岐阜新聞)
安藤容疑者は当時、女性宅近くの建設会社社員寮で暮らしていたが、犯行後はナイフを現場に残したまま行方をくらました。 「藤田幸一」の偽名で逃亡していたが、目撃情報を得た岐阜県警の捜査員が今月9日、名古屋市内で安藤容疑者を発見し、身柄を確保した。
ほかにも用例にはこと欠かないでしょう。→「容疑者 確保」
で、この「確保」がどうにも気持ちが悪いんですね。「獲捕」または「確捕」なんではないのだろうかと思うのですが、実際このどちらも手元の辞書にありません。「獲捕」は「捕獲」から連想した文字遣いで、わたしの頭の中に浮かんだものに過ぎませんし、「確捕」となると「獲捕」の「獲」があまりに「獲物(えもの)」を連想していやなので、「確認」とか、「確実」のイメージのある「確」と、「保」よりは「捕」だろうということで、これまたわたしの勝手に思い浮かべた字面です。「確認捕獲」「確認逮捕」みたいな意味ならいいんじゃないかなぁと思って。
実際、「確保 獲捕」で検索してみると、皆さん意外に悩んでいらっしゃいます。個人のレベルでは……。ところが、新聞記事というか、公式的な字面は、「身柄を確保」「容疑者確保」なのですね。ネット辞書では、
この「確実に手に入れた」という意味で使ってるんでしょうか~。う~む。気持ち悪い。認めたくありませんね~w。かく‐ほ【確保】
[名]スル
1 確実に手に入れること。失わないように、しっかりと保つこと。「人員を―する」
2 登山者がロープを使って自分や仲間の転落や滑落を防止すること。ビレー。ジッヘル。
[類語]握る
※Yahoo!辞書より
法律用語かと思って、たとえばWikipediaの「法律上の身柄拘束処分の一覧」を見てみても、「(身柄を)確保」という用語、用例は出てきません。あくまで、「○○への出頭を確保するために……」というような、「状態を保つ」というような本来の意味で使われています。どうも、法律用語ではないようです。
どうやら、そもそもは「ヤマ(事件)」、「ガサ入れ(家宅捜査)」などと言った警察の隠語であったようです。そういえば映画「半落ち」のタイトルもそうで、最初聞いたらどういう意味かわかりませんでした。容疑者がすべてを白状する状態になったことを「完落ち(完全に落ちる)」というのに対して、もうほぼ自供したも同然、自供寸前なのを「半落ち」というようです。
東映 (2004-07-21)
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「確保」も「(被疑者)の身柄を拘束する」という意味での隠語のようです。「警察 隠語」の検索でヒットするページにすべて載ってるわけではありませんが、たとえば、このページでは隠語だはっきりと言っています。
■確保
>>被疑者の拘束
わたしは隠語説を支持したいです。ただ、表記は反対ですよ。隠語なんだから、従来の「確保」でなくてそもそも「カクホ」とカタカナで一端当てはめてみて、「拘束する」という意味に照らして、果たして「確保」でいいのだろうかと一端立ち止まり考えるべきでしょう。そして、意味から言って、やっぱり「獲捕」か、「確捕」じゃないかと思うのです。
もう、これだけ定着すると変更難しいんでしょうけれど、あえて一言、マスコミのみなさん、「身柄確保」は気持ちが悪いので、「確捕」(「獲捕」でも可)に表記を改めていきませんか~。

COMMENT
踊る大捜査線
2008-04-16-Wed-15:36
☆スゥ。さん
2008-04-17-Thu-00:02
ああ、踊る大捜査戦が……。ま、しかし、辞書に「確保」しかないようですのでね~、ま、隠語の「カクホ」を聞いて「確保」と書いてしまったのはいたしかたないことかもしれません。脚本家の人、抵抗感を抱かなかったのかなぁ。
ま、こうしてブログに書いておいて、誰かの目に留まるのを待つくらいですか。それとも、iza!に「確保」が使ってあったら、トラバしまくってみようかなぁw~
ま、こうしてブログに書いておいて、誰かの目に留まるのを待つくらいですか。それとも、iza!に「確保」が使ってあったら、トラバしまくってみようかなぁw~
いやいや
2012-06-15-Fri-11:35
身柄を拘束するのを逮捕と言いますから、受け入れ難い提案です。
確捕←なんて余計に気持ち悪いです。
確捕←なんて余計に気持ち悪いです。
✩デジカメさん
2012-06-16-Sat-00:25
コメントありがとうございます。
もし、お詳しいのでしたら教えていただきたいのですが、「確保」の意味は「身柄の拘束」ですから、実質「逮捕」と変わらないと考えています。
「確保」の文字には、「捕える(とらえる)」という意味はありません。身柄の拘束がどうして「逮捕」でなく「確保」なのか、その意味合いがどう違うのか、お教えいただければ幸いです。
もし、お詳しいのでしたら教えていただきたいのですが、「確保」の意味は「身柄の拘束」ですから、実質「逮捕」と変わらないと考えています。
「確保」の文字には、「捕える(とらえる)」という意味はありません。身柄の拘束がどうして「逮捕」でなく「確保」なのか、その意味合いがどう違うのか、お教えいただければ幸いです。
承認待ちコメント
2019-08-19-Mon-16:29
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まさに
2020-10-06-Tue-14:41
同じことを思ってググったらこちらを発見!
私も獲捕に大きく賛成です。
というか「身柄を確保」というのを見て
「誤字じゃね?」と思いググり始めました。
辞書に獲補がないというのが衝撃でした。
逮捕は「確実に手に入れる」という意味ではないですよね。
ただ、隠語ならあるのかなとちょっと納得。
隠語が一般に普及した形なのでしょうか。
私も獲捕に大きく賛成です。
というか「身柄を確保」というのを見て
「誤字じゃね?」と思いググり始めました。
辞書に獲補がないというのが衝撃でした。
逮捕は「確実に手に入れる」という意味ではないですよね。
ただ、隠語ならあるのかなとちょっと納得。
隠語が一般に普及した形なのでしょうか。
承認待ちコメント
2023-02-03-Fri-08:11
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番組が〈容疑者→被疑者〉〈逮捕→確保〉という云い換えを始めたのは従来の刑事ドラマと一線を画するためだったとのこと。
ドラマがヒットしたため一般の耳に馴染んだようです。
ニュースなら字幕も出ますがドラマの音声だと使用漢字までは分かりません。
ただ人気番組で関連書籍も多いのでファンは字面も知っているのでしょう。この時点で獲捕や確捕と書かれていたら結果は違っていたかもしれません。
いつも言葉は浸透すれば拡散してゆき使い減りしては次の言葉に新しく云い換えられてゆきます。
個人的には最近とみに耳障りなのが“悩ましい”昔は艶っぽいことに使う云い回しだったのに犯罪に「悩ましい事件です」と云ったり政治問題に「悩ましい決断を迫られています」と使ったり凄く違和感があります(でも調べたら用法としてはアリで驚いた(・・;)
結審までは推定無罪だから容疑者逮捕ぢゃなくて被疑者確保なのかなァとボンヤリ思ってました(被疑者<容疑者、確保<逮捕と受け取る感じが強いのは〈踊る大捜査線〉自体がスピンオフの映画タイトルを敢えて〈容疑者 室井慎次〉としていることからも明らか)
でも「誤認逮捕でしたゴメンナサイ」の時は誤認確保って聞いたことナイ(笑)
つまり今が端境期なので出人サンが広く告知して行けば獲捕・獲保に傾くかも~?