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謹啓 内館牧子殿~「お帰りなさい 朝青龍」

2008-01-21-Mon
謹啓

厳寒の折 いかがお過ごしでしょうか。

横審委員、お勤めご苦労様です。横綱のみならず相撲界全体を見渡しての、愛情に溢れ示唆に富んだご指摘、日々感心してうかがっております。特に横審委員として、近年の相撲界のトラブルにはさぞ頭を悩まし、胸を痛められたであろうと、心中お察し申し上げます。一連の、朝青龍騒動は、横綱の未熟さ、親方の至らなさ、協会の対応のまずさなどほんとうに情けないことばかりでした。

六場所完全制覇という大偉業を遂げた横綱の、品格のない、およそ横綱としてふさわしくない行為の数々。そこまで横綱を育て上げながら、指導力や威厳ががないと叩かれる親方、そしてなぜか鬼を首をとったとばかり喜び、理事長がなんとか傷口を広げないようにしているのに勝手に問題をこじらせる審判部、そうした造反をまとめきれない相撲協会指導部、ほんとうに苦々しい思いでいらっしゃっただろうと存じます。

こんな見たくもない現実に、横審という立場上意見を求められ、言いたくもない小言や見苦しい皮肉を、自らの品格が汚れるのを覚悟で繰り返し言わねばならなかった内館委員のお心察するに余りあります。抜き打ちで横綱の稽古状況を視察し、横綱の不在を白日の下にさらし、協会や親方の監視の甘さをアピールするなど、本当に相撲への理想と情熱が強くなければできないものだと感心しきりです。

ここまでの内館委員の相撲への強い愛情を見るにつけ、他の横審委員はなんでなにもしないのかと首を傾げ、その怠慢ぶりに怒りさえ覚えます。内館委員が相撲界の危機に際してこんなに必死になり、自らの口を汚すような小言をマスコミに漏らしているのに、他の横審委員はまるで高みの見物、言われたときだけやってきてお約束の意見を言っているようにしか思えません。今後の相撲界は内館委員一人にかかっていると言っても過言ではないでしょう。

内館委員の相撲への知識は深く、また愛情と強いというのは存じ上げています。愛情が強いだけ、相撲界の現状を憂い、立ち直りを願う気持ちも強いに違いありません。それが、現体制や現横綱を批判する形になるのも致し方ありません。好むと好まざるとに関わらず、理想に燃え、改革を口にするとなると、現状を批判し、欠点は指摘しなければならないものなのですから。

批判すべきは批判する、改善を求めるべきは求める当然のことなのです。「仮病疑惑」に始まる一連の朝青龍騒動は朝青龍個人にもむろん責任はあります。ただ、横綱一人を悪人にして、朝青龍をバッシングし、たとえば引退という形で追放してそれで解決するものとは思えません。それは騒動の決着ではあるかも知れませんが、「魅力ある理想の大相撲の完成」にとってはなんの解決にもならないばかりか、むしろ弊害ではないかと思うのですね。

そんな中で出版された内館委員の「お帰りなさい朝青龍」には、大相撲の理想と愛情が貫かれていらしゃることと推察します。他の横審委員がほとんどなにもしないなか、まさに攻めの一冊というべき出版でありましょう。マスコミによって「内館VS朝青龍」みたいな構図にクローズアップされ、なにもかもが嫌いという感じに扱われています。現役の大横綱をつかまえて「引退した人」というような言葉を、立場上言わねばならないとはさぞおつらいことでありましょう。

そして、そんなに嫌いな朝青龍の名前を本のタイトルにしなければならないなんて、ほんとうに嫌だっただろうと心中をお察し申し上げます。きっと出版社がこの方が売れる、この方が儲かる、今までのバッシングの集大成です一発あてましょうという品格のない言葉で内館委員に迫ったに違いありません。ひどいです。もう現役でないとまで言った横綱の名前を、自らの著書のタイトルにするなどという恥知らずな行為はできるはずがありません。浅ましいのは出版社に違いありません。だって、そうでしょう。横綱の変化をして「蹴手繰り」という言葉自体に品格がないという嫌う内館委員に、「おかえりなさい」は、出迎えの言葉であると同時に門前払いの言葉であるというような、なんともトリッキーで皮肉なタイトルを使わせるなんて、そんな品格のないタイトル、内館委員が悦んでいるなんてとうてい思えません。これはひどい、出版社に載せられたなとわたしは胸を痛めました。と、同時にこれも相撲界の立て直しのためにここまでなさる内館委員の覚悟のほどを見る思いでありました。

寒波到来の報道もあります。くれぐれもご自愛いただき、今後とも愛する相撲道のためにいっそうのご指導、ご鞭撻をいただけますよう、一相撲ファンとしてお願い申し上げます。

                                          敬具

お帰りなさい朝青龍
お帰りなさい朝青龍
posted with amazlet on 08.01.21
内館 牧子
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2008-01-21-Mon-13:19
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