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映画:「怪談」/劇場

2007-08-10-Fri
スクリーンの予告でたびたび見てた「怪談」を見てきました。
怪談 (角川ホラー文庫 111-7)
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累ヶ淵(かさねがふち)というのは、一応地名ということになっていますが、正式な地名としては採用されてないようで、「茨城県常総市羽生町の法蔵寺裏手辺りの鬼怒川沿岸か」(→Wikipedia)と言われています。「法蔵寺には累(るい)の一族を弔った墓があり、常総市の指定文化財に指定されている」()ということです。

この累ヶ淵が正式な地名でないのは、この墓の存在からもわかるように、お累(るい)という女の名前から「累ヶ淵(るいがふち)」「累ヶ淵(かさねがふち)」と呼ばれるようになったからですね。

累の話というのは江戸時代初期に60年にわたって繰り広げられた「実話」があると言われます。

下総国岡田郡羽生村の百姓、与右衛門(よえもん)の後妻お杉には、お助(すけ)という連れ子がいました。お助は生まれつき顔が醜く足が不自由で、与右衛門には疎まれていました。そしてあるとき与右衛門は、助を川に投げ捨てて殺してしまいます。翌年に与右衛門とお杉は女児をもうけお累(るい)と名づけるが、なんとお累はお助に生き写し。お助の崇りと村人は噂します(すでに祟りは始まっています)。

両親の病死後、お累は病気で苦しんでいた流れ者の谷五郎(やごろう)を看病したことから、婿に迎えますが、谷五郎はやはり醜い累を疎ましく思うようになり、累を殺して別の女と一緒になる計画を立て、ついに川に突き落とし殺害してしまうのです(ここが後々「累ヶ淵」になるんですね)。

その後、谷五郎は5人の妻をめとるのですが、次々と死んでしまいます(祟りですね)。そして6人目の妻きよとの間にお菊が生まれ、この菊にお累の霊がとり憑き、菊の口を谷五郎の非道が語られます。それを糸口に、祐天上人がお累を供養し、さらに、お助の霊をも供養していき、ことは収まります。


これがWikipediaによる「実話」です。これをモデルに三遊亭円朝(幕末~明治)という落語家が作ったのが、「真景累ヶ淵」なのです。
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これは全文を青空文庫で読むことができますが、登場人物も設定も全然違います。似ているのは累ヶ淵を巡る殺人と恨み、そして、その祟りが男の後妻に次々と現れて、それで男を苦しめるという点です。
 → 青空文庫:「真景累ヶ淵」

三遊亭円朝(→Wikipedia)は「牡丹燈籠」「四谷怪談」を創作した著名な落語家でありまして、今回の映画「怪談」はこの円朝の「真景累ヶ淵」をさらに換骨奪胎させた作品ということになっています。「真景」を全部読破したわけでもなく、さっと眺めた限りでは、一応登場人物は「真景累ヶ淵」を踏まえていて、メインの話も同じなのですが、因縁とか事件の展開も違うし、特に結末に近い部分は、原作とは全然違う、一種独特の所謂奇妙な味わいさえします。

で、「怪談」として怖いかというか、一応怖いです。自宅でさえ、途中で見るのを止めた「呪怨」ほど怖くありませんし、同じ中田監督の出世作「リング」みたいな怖さもありませんが、怖いです。いろいろと~。怖さにもいろいろありますけどね。これ、男が見るのと、女が見るのと、子どもが見るのとでは、怖がるところが違いますよね。カップルで見に行って、男が怖がってるのに、女がそれを横目で睨んでるって姿も想像できたりします(笑)。怖いわ(汗)。



P.S.
期間限定(~9/30)ですが、こんな配信もありますね。

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