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「山笑う」の笑い方
2007-04-27-Fri
4月から5月にかけてはすばらしい季節です。春と言えば花咲く季節なのですが、ディスプレーを見続けている日が多く疲れた目には、色鮮やかな花よりも、むしろ、山々の新緑が非常に美しいなぁと感じることがありますね。「仮性近視」と言われた中学の頃、遠くを見なさい、緑を見なさいといわれていましたが、ま、今さらにしてそんなことを思い出します。きっと目が癒されてよろこんでいるのでしょう。
先日岡崎市美術博物館に「シュールレアリスム展」を見に行ったときにも、岡崎市とはいっても山の上にある建物なので、自然が豊かで、緑がきれいだったので山をつい撮りたくなりました。濃い緑、黄緑、白っぽい緑、緑といってもさまざまでしょう。山の表情が豊かです。

「山笑う」という言葉を思い出します。「俳句で、草木が萌(も)え始めた、のどかで明るい春の山の形容。」とgoo辞書にありましたが、なんというか、こんな写真みたいな雨天でなくて、春の日差しがあふれる春の山のほうがぴったりなんだろうなと思います。
ついでに書くと俳句では「山眠る」といえば冬の季語。木々が枯れて、生命活動を停止している感じですね。ま、冬眠という言葉があるんで、わかりやすいですね。また、「山装う(よそおう)」は秋の季語です。これは言わずとしてた紅葉の季節でしてぴったりです。
それに対して「山笑う」はちょっと耳慣れません。漢詩集の「臥遊録」(中国の北宋時代の画家郭煕)に
ただ、これ「笑ふがごとく」と読んで「山笑う」にしたようですが、正直ちょっとどうだろうと思わないでもないのです。
というのは、「笑」という漢字ですが、一般に「わらう」と読むことが多くいかにもゲラゲラ笑うようなイメージを持つわけですが、では、ワープロで(IMEで)「えむ」と入力して変換してみて下さい。「ほほえむ(微笑む)」の「えむ」なんですけど。あるいは「笑顔(えがお)」の「え(笑)」です。
もし、この漢詩を最初に訓読した人が「春山淡冶にして笑むがごとく」としたら、ちょっとイメージが変わってきませんか? 「山笑う」よりも、いくぶん控えめで静かな、それでいて、楽しく朗らかな、まわりを元気にさせてくれるようなイメージがわたしにはある。
じゃ、なんで最初に訓読した人が「えむ」にしなかったのかというと、それは韻律の関係からですね。簡単にいうと「えむがごとく」と六音にするよりも「わらうがごとく」と七音にしたほうが語呂がいいのです。他の句とも音数がそろって調子がいいんです。
もう季語として定着していることに、「いや、笑むと読んだ方が感じが出るような気がするぞ」と一人反旗を翻してもしかたがないので、いまさら読み方を再考しろなどと言ってもしかたがないのですが……、ま、それでも春の山を見て「山笑う」という言葉を思い出された時には、どんな笑い方なんだろう、今日は「笑む」って感じではないのだろうかと、ちょっと思ってみてはいかが〜って、ま、ささやかな提案であります(笑)。
先日岡崎市美術博物館に「シュールレアリスム展」を見に行ったときにも、岡崎市とはいっても山の上にある建物なので、自然が豊かで、緑がきれいだったので山をつい撮りたくなりました。濃い緑、黄緑、白っぽい緑、緑といってもさまざまでしょう。山の表情が豊かです。

「山笑う」という言葉を思い出します。「俳句で、草木が萌(も)え始めた、のどかで明るい春の山の形容。」とgoo辞書にありましたが、なんというか、こんな写真みたいな雨天でなくて、春の日差しがあふれる春の山のほうがぴったりなんだろうなと思います。
ついでに書くと俳句では「山眠る」といえば冬の季語。木々が枯れて、生命活動を停止している感じですね。ま、冬眠という言葉があるんで、わかりやすいですね。また、「山装う(よそおう)」は秋の季語です。これは言わずとしてた紅葉の季節でしてぴったりです。
それに対して「山笑う」はちょっと耳慣れません。漢詩集の「臥遊録」(中国の北宋時代の画家郭煕)に
とあるのがどうやら出典のようです。書き下すと、「春山淡冶(たんや)にして笑ふがごとく、夏山蒼翠(そうすい)にして滴るがごとく、秋山明浄にして粧ふがごとく、冬山惨淡として眠るがごとし」となるのですね(こういうリズム聞くと、風林火山のフレーズを思い出してしまいますね〜)。春山淡治而如笑
夏山蒼翠而如滴
秋山明浄而如粧
冬山惨淡而如眠
ただ、これ「笑ふがごとく」と読んで「山笑う」にしたようですが、正直ちょっとどうだろうと思わないでもないのです。
というのは、「笑」という漢字ですが、一般に「わらう」と読むことが多くいかにもゲラゲラ笑うようなイメージを持つわけですが、では、ワープロで(IMEで)「えむ」と入力して変換してみて下さい。「ほほえむ(微笑む)」の「えむ」なんですけど。あるいは「笑顔(えがお)」の「え(笑)」です。
もし、この漢詩を最初に訓読した人が「春山淡冶にして笑むがごとく」としたら、ちょっとイメージが変わってきませんか? 「山笑う」よりも、いくぶん控えめで静かな、それでいて、楽しく朗らかな、まわりを元気にさせてくれるようなイメージがわたしにはある。
じゃ、なんで最初に訓読した人が「えむ」にしなかったのかというと、それは韻律の関係からですね。簡単にいうと「えむがごとく」と六音にするよりも「わらうがごとく」と七音にしたほうが語呂がいいのです。他の句とも音数がそろって調子がいいんです。
もう季語として定着していることに、「いや、笑むと読んだ方が感じが出るような気がするぞ」と一人反旗を翻してもしかたがないので、いまさら読み方を再考しろなどと言ってもしかたがないのですが……、ま、それでも春の山を見て「山笑う」という言葉を思い出された時には、どんな笑い方なんだろう、今日は「笑む」って感じではないのだろうかと、ちょっと思ってみてはいかが〜って、ま、ささやかな提案であります(笑)。
COMMENT
こんばんは!
2007-04-27-Fri-23:34
☆ノエルさん
2007-04-28-Sat-07:57
そう。言葉だけではピンと来なくても、実物をみてその言葉を思い出すと、言い得て妙!と思います。そうすると、ほんとうにその言葉が使えるようになりますよね。「ゴールデンウィーク」という言葉をしみじみと味わえるような暮らしにしたいものであります。
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静かに眠ってたような山が花や新芽が咲き明るくなったように見えること!
私も最初この季語に出会った時、どんな感じだろうと少し思いましたが、確かに緑の濃淡や桜色にうっすら染まったり・・・眺めて分かるようになったし、綺麗と言うか可愛い感じさえ最近感じます。
長閑な気分に浸って微笑むと言う感じでしょうか!?(^^;ゞ
「山装う」・・・確かにそうですね〜(^-^)今度使わせてもらいます。