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教育偽装8~成果主義と処罰

2006-11-07-Tue
「必修逃れ」問題も、全体では出口が見えてきたと思っていましたら、中学へ波及です。
 → 「必修逃れ、長野・香川・徳島の4中学でも」
 → 「175時間のはずが43…香川の私立中2校で未履修」
 → 「中学でも必修未履修 愛媛・愛光学園、県に虚偽報告」

義務教育は卒業させるという建前になっているのですから、補習騒ぎなどにはならないのでしょうが、問題はありますよね。工場じゃありませんが、オプションがついてないのではなくて、スタンダードなレベルで不足があるわけですから。

で、ちょっと、嫌なのが、同時に、足立区が学力テストなどを基準に一部の予算を差をつけて配分するというニュースが出てきたことです。ちょっと待てと思いました。成果主義を教育や医療、福祉などにどのように生かすべきかはよく考えた方がいいと。同時に、「一部の予算」ならそういうこともいいかとも思わないでもないのではありますが。

「医療」に成果主義をいれるということを考えてみます。病院の経営危機も少し前にだいぶニュースになりましたので、現実にはもちろんあり得ると思うのですが、やっぱり問題は大きいと思いますね。「治癒率」だとか、「生存率」だとか、「退院率」だとか、詳しくはわかりませんが、対外的に数字にする段階でいろいろ解釈でごまかせるのではないでしょう。ちょうど、文科省の統計で「いじめによる自殺が0である」かのように。

病院の現場で「患者の選別」「患者のリストラ」「利潤につながる治療の奨励」ということも起こりえるわけです。というか、実際起きているのでしょう。もうけの出にくい診療科は開設しないということが。それとうらはらの関係かもしれませんが、わたしの身近でも自治体立の病院で、たとえば産婦人科は設置していても医者がいない(主として待遇面)という現実もあります。(→ 「深刻な医師不足に小手先の調整か?」

教育だってそうでしょう。「均一の基準による評価」や「費用対効果」なんてものは教育や医療や福祉には馴染まないと言うか、根本的に矛盾してるような気がするのです。だからといって、一方で「不的確教師」や「謎の長期病欠公務員」を養ってやらねばならんというのもあれですけどね。

今回の「必修逃れ」の問題も、原因の一つにはこういう偏狭な成果主義ともからんでいると思います。学力テストとか進学実績とか、部活動の勝敗とか、そういうわかりやすいところだけを評価すればいいのか、そこが難しいです。たしかに一流大学に進学させたり、全国大会に出場するのはすばらしいことですが、高卒で就職したり、地方大会で敗退するのは、教育の成果があがらなかったということなのでしょうか?

「必修逃れ」の背景というような、そういう本質的な問題は依然のこっているのですが、そこを伊吹文科大臣は調査するといってます。(→「未履修、小中も調査 文科相「教委の黙認例も」

同時に、構造的な問題もある。上の伊吹文科相の発言のなかに「教育委員会に出向していた文科省職員が、ある程度(未履修の)実態を把握していた可能性を排除しない」とか、「未履修を行った(公立の)進学校の校長先生が教育長になった教育委員会は、明らかにだまされたふりをしていた」などというようなこともあります。教育基本法改正に引き続いて、教育委員会制度の改革にも行きそうな感じもしますね。ま、長期的な課題かと。

現実的な面では、政府の救済策が出て、大学側も方針を示すことができ、高校もあとは補習をこなしていくという段階になっているわけです。残されたのは、いくつかの教育委員会が言いだしている「処分」と、もう一つ、甘く見ていて手を挙げそびれた学校の対応です。ここ案外深刻かもしれません。

昨日愛媛県の高校の校長が自殺が報道されました。(→iza!記事:「遺書に「未履修は私の責任」愛媛県立高校長も自殺」

愛媛県教育長が4日、学校への処分の方針をを発表し、

県教委の照会に対し未履修の報告が遅れた学校が相次いだ点では「校長の管理能力や指導力のお粗末さに愕然(がくぜん)とした。猛省を促したい」と強く批判した。
 → 愛媛新聞「未履修校に「処分検討」 愛媛県教育長」キャッシュ


県の教育委員会が「学校を処分する方針」と発表した矢先ということもあって衝撃なんじゃないでしょうか。一言で言えば責任感、反省ということもあるのでしょうが、ずっと悩んでいたという心労という要素も大きいでしょう。責任は厳しく感じてもらわないと当然困りますが、こういう悲劇が起きないようにしねばなりません。

とくに、まだ黙っているところ。それこそ学校を指導管理する教育委員会にとっては許し難い二重三重の背信でしょうし、うちは大丈夫なのかといたずらに不安になっている受験生はたまりません。隠してる期間が長ければ長いほど、当事者は苦しくなってくるし、発覚したときの影響は大きいです。「補習」が間に合わない時期だったらどうするというか、どうなるのでしょう。大学は調査書に虚偽があれば合格後でも入学取り消しと言っているのですよ。

長引かせることは誰にもいいことはありません。早く、終息宣言を出せるように、調査、対策、処分など手順を追って手当することが大切ですよね。

◆関連サイト
 → "必修科目逃れ”Wiki~高校リスト
 → 奥村弁護士の見解「「必修逃れ」の刑事責任」


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