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教育偽装5~「校長の自殺」と山形大学
2006-10-31-Tue
やっと、この問題の重さがわかってきたと思いますよ。
森元総理が「大目に見てやったら…」と提案したようです(→iza!:「未履修問題「大目に見てやったら…」森元首相が提案」)。これは一つの提案です。超法規的措置はひとつの伝統でもあるし、軽挙妄動も失言宰相の面目躍如というところかもしれません。原則論で行ったら乗り切れません。誰かがこうした大胆な切り口で言ってもらわないと。推薦入試のこの時期になって、ほんとうに大混乱してると思いますよ。
たとえば、山形大学が「合格後に発覚なら、書類の虚偽記載を理由に入学取り消し」という原則論で発表しました。厳密に突き詰めていくと、これしかできないんですよね。
未履修になっている現状も、それを偽装した調査書も現状では無効であることをすべての人が認めなければなりません。スタートはそこです。
「数が多いからなんとかしてくれる」「受験だからなんとかしてくれるなんてことはありえません。多少さじ加減はできたとしても、高校卒業というのが学習指導要領に担保された、国家資格であるわけですから、そんなに軽々に扱えないんです。
だから、現状では、誰がどう考えても無効なんです。偽装調査書を認めるなんてあり得ません。山形大学がこういう原則を出した以上は、どこもそうすればいいと思います。ま、少子化の時代を迎え学生募集に苦慮している大学が、「うちは偽装調査書、偽装高卒でもOKですよ~」って言ってくれるかもしれませんが……(笑)。
だから、最悪、学校や管轄の教育委員会が上辺で「大丈夫」と言っていて、保護者も生徒も信じてもいても、大学の合否発表後に、不合格になっただれかがやっけっぱちで告発しようものなら、そこで終わりなんです。最悪合格者の入学の取り消しになってしまいかねません。これは恐ろしいですよ、受験生にとっても、学校にとっても。
「みんな言うなよ、言ったら終わりだぞ」なんて教育がなりたつと思いますか? 仮にも教師がそんなことは言えないでしょう。言えないので、暗黙で生徒に理解させるんでしょうか。生徒はそんな不安と重荷を背負って大学受験に臨むなんてできるんでしょうか。誰かが落ちたら自棄になって暴露するかもしれないという不安ですよ。
未履修問題の高校の校長が自殺(→関連記事)したというのは、まだ、関連性は確認されていないようですが、ま、「重いね」と言っていたようですから、原因のすべてではないかもしれないですが、関連がゼロってことはないでしょう。想像ですが、たとえばかねてからなにか問題に悩んでいて、これがきっかけになったというようことも考えられますからね。
でも、この問題が非常に重いです。高校と大学の信頼関係を根本からぶちこわしました。生徒と高校、保護者と高校の信頼関係もぶちこわしたんですね。教育委員会と高校の信頼関係もぶちこわしましたね。つまり、何もかもぶちこわれたんです。
山形大学がしたことはその信頼関係を回復するための一つの有効な手段だったと思います。そして、高校側はきちんと責任を取らねばなりません。「補習」というのは、生徒へのひとつの補償であって責任ではありません。自殺というのは、個人的には一つの責任の取り方かもしれませんが、それを是と認めるわけにはいきません。
高校がしなければならないのは、補習もさることながら、信頼の回復なんです。
関連記事
→ "必修科目逃れ”Wiki~高校リスト
→ 奥村弁護士の見解「「必修逃れ」の刑事責任」
追記です。
こんな記事が目につきました。
「ペナルティー?」 なんで? このままだと、浪人生はたとえば山形大学医学部に入れない可能性があるんですよ。必修科目の補習がないのですから。だから、「ペナルティ?」でなくて、「救済策?」なのでは? 生徒(卒業生含む)にペナルティはいらんでしょう。ペナルティは、文科省、教育委員会、学校に科すべきでしょう。
森元総理が「大目に見てやったら…」と提案したようです(→iza!:「未履修問題「大目に見てやったら…」森元首相が提案」)。これは一つの提案です。超法規的措置はひとつの伝統でもあるし、軽挙妄動も失言宰相の面目躍如というところかもしれません。原則論で行ったら乗り切れません。誰かがこうした大胆な切り口で言ってもらわないと。推薦入試のこの時期になって、ほんとうに大混乱してると思いますよ。
たとえば、山形大学が「合格後に発覚なら、書類の虚偽記載を理由に入学取り消し」という原則論で発表しました。厳密に突き詰めていくと、これしかできないんですよね。
山形大、履修科目で虚偽発覚なら合格でも入学取消
高校必修科目の履修不足問題で、山形大学医学部(山形市)は30日、入試出願に必要な調査書について、未履修の科目を履修したと虚偽記載しないよう各高校に求めると発表した。虚偽記載が発覚した場合は、合格後でも入学を取り消すとしている。
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未履修になっている現状も、それを偽装した調査書も現状では無効であることをすべての人が認めなければなりません。スタートはそこです。
「数が多いからなんとかしてくれる」「受験だからなんとかしてくれるなんてことはありえません。多少さじ加減はできたとしても、高校卒業というのが学習指導要領に担保された、国家資格であるわけですから、そんなに軽々に扱えないんです。
だから、現状では、誰がどう考えても無効なんです。偽装調査書を認めるなんてあり得ません。山形大学がこういう原則を出した以上は、どこもそうすればいいと思います。ま、少子化の時代を迎え学生募集に苦慮している大学が、「うちは偽装調査書、偽装高卒でもOKですよ~」って言ってくれるかもしれませんが……(笑)。
こんな記事がありましたよね。つまり、学校ぐるみ、教育委員会ぐるみで偽装してきています。今だって、わからないならそのまんまにしたいと思っているのですね。まだ黙っているところがあると思います。ばれないように祈りながら。[履修不足]隠ぺい工作…是正に動かぬ現職教育長も
“隠ぺい工作”に、知っていながら動かぬトップ。高校の履修単位不足問題で26日、岩手県の複数の県立高校で発覚防止のため生徒に、実際には履修していない科目の教科書を買わせていたことが分かった。また、校長時代に単位不足を知りながら是正に乗り出さなかった現職教育長も。この問題の根の深さが浮かび上がった。
だから、最悪、学校や管轄の教育委員会が上辺で「大丈夫」と言っていて、保護者も生徒も信じてもいても、大学の合否発表後に、不合格になっただれかがやっけっぱちで告発しようものなら、そこで終わりなんです。最悪合格者の入学の取り消しになってしまいかねません。これは恐ろしいですよ、受験生にとっても、学校にとっても。
「みんな言うなよ、言ったら終わりだぞ」なんて教育がなりたつと思いますか? 仮にも教師がそんなことは言えないでしょう。言えないので、暗黙で生徒に理解させるんでしょうか。生徒はそんな不安と重荷を背負って大学受験に臨むなんてできるんでしょうか。誰かが落ちたら自棄になって暴露するかもしれないという不安ですよ。
未履修問題の高校の校長が自殺(→関連記事)したというのは、まだ、関連性は確認されていないようですが、ま、「重いね」と言っていたようですから、原因のすべてではないかもしれないですが、関連がゼロってことはないでしょう。想像ですが、たとえばかねてからなにか問題に悩んでいて、これがきっかけになったというようことも考えられますからね。
でも、この問題が非常に重いです。高校と大学の信頼関係を根本からぶちこわしました。生徒と高校、保護者と高校の信頼関係もぶちこわしたんですね。教育委員会と高校の信頼関係もぶちこわしましたね。つまり、何もかもぶちこわれたんです。
山形大学がしたことはその信頼関係を回復するための一つの有効な手段だったと思います。そして、高校側はきちんと責任を取らねばなりません。「補習」というのは、生徒へのひとつの補償であって責任ではありません。自殺というのは、個人的には一つの責任の取り方かもしれませんが、それを是と認めるわけにはいきません。
高校がしなければならないのは、補習もさることながら、信頼の回復なんです。
関連記事
→ "必修科目逃れ”Wiki~高校リスト
→ 奥村弁護士の見解「「必修逃れ」の刑事責任」

追記です。
こんな記事が目につきました。
既卒者にもペナルティー? 未履修問題で塩崎長官
塩崎恭久官房長官は30日午後の記者会見で、高校の必修科目の未履修問題に関連し、未履修の既卒者について「卒業の要件を満たしていない可能性がある。調査をした上で適切に判断し、対処しなければならない」と述べ、早急に何らかの対応をとる必要性を重ねて強調した。
全文を読む……
「ペナルティー?」 なんで? このままだと、浪人生はたとえば山形大学医学部に入れない可能性があるんですよ。必修科目の補習がないのですから。だから、「ペナルティ?」でなくて、「救済策?」なのでは? 生徒(卒業生含む)にペナルティはいらんでしょう。ペナルティは、文科省、教育委員会、学校に科すべきでしょう。
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ルールは守れ!
拡大の一歩を辿る高校の「未履修問題」であるが、31日現在でついに公立私立合わせて461校、8万人前後にも達する事が判明した。 この深刻ぶりを受けて、文科省では今週中にも対策を打ち出すそうであるが、それを待たず
森はご乱心!?~履修漏れ問題についてのY!投票
その後、Y!投票で、いくつか取り上げられてます。[http://polls.dailynews.yahoo.co.jp/quiz/quizresults.php?poll_id=167&wv=1&typeFlag=1 履修漏れ問題、生徒の救済どう思う?]私は「反対」に1票入れました。= 元首相の森が安倍首相にあれこれ茶々を入れているようです
高校必修科目の未履修問題はホリエもんの論理と同じ。
さて、全国の教育委員会を集計した結果、32000人以上の卒業予定者が、留年の危機に陥っている様相です!各学校の関係者達は『受験科目に集中して勉強したいという生徒の声に応えた』とか苦し紛れの理屈をこねているようですが、要するに『バレなきゃ何をやってもOK!