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映画:「力道山」~DVDで

2006-10-08-Sun
「力道山」の読み方が「りきどうさん」でなく「りきどうざん」であったことを、今さらながらに知ったという感じでした。耳から知ったのでなく、先に目で知っていて、あとで結びついた言葉にはときどきこういうものがあります。プロ野球選手などの「年俸」も、わたしは長く「ねんぼう」と読んでいました。実は「ねんぽう」が正しく、「ねんぼう」は誤読であると知ったのはずいぶんとあとのことです。もちろん、どっちだって文脈的には通じるのですけれど。

朝鮮人であった力道山は、当時の大相撲で関脇まで行きましたが、突然髷を切り廃業してしまいます。かなり強かったようです。映画の中では、朝鮮人であることを理由に、部屋でいじめと言っていいほどのしごきを受けていたことが一つの要因でもあったように描かれています。おそらくそれに類することはあったのでしょうね。また、当時の相撲界の慣習では、日本人以外は横綱になれないということになっていたようです。その点、力道山が不満を募らせていたようです。不満というか絶望ですね。これももしそうなら当然でしょう。そこに、気分屋で、破天荒で、負けず嫌いな性格も一つの要因であっただろうと思います。

実力がありながら、認められないどころか差別的な処遇を受けていることに我慢ができない力道山は、彼のすべてでもあった相撲を、激情に駆られる形で捨てることになります。幸福な家庭を営みつつあっただけに、妻の綾(中谷美紀)が気の毒でなりませんでした。

現在の相撲界では、外国人であろうと、横綱でも、大関でもなれます。でも、おそらくは、差別というほど歴然としたものは感じないけれど、「日本人力士贔屓」だけではすまされない、「相撲は日本のもので、外国人にいいようにされてたまるか」みたいな感覚はあると思いますね。それが切磋琢磨につながるのならかまわないわけですが、どうも、差別的に出たり、脚をひっぱったりするようなところもどこかに残っているのではないかと思います。

心情的にはわたしも日本人を応援していますけれど、あえて、こころの中の民族主義的な感覚を捨て、公平に見るように努力しています。そして、極力そうしたものを排除したいと思いながら、捨てきれないんだといことを知るのもまたおもしろいです。もっとも、当時、相撲界が外国人に寛容であったなら、日本のプロレスの誕生はもっと遅かったかもしれませんし、そういう意味では、馬場も猪木も間に合わなかったかもしれないわけだけれど。ちなみに、ひじょうに残念ですが映画には馬場も猪木も出てきません。キムイル大木金太郎は登場します。

いずれにしても、相撲界を去り、牢人生活となった力道山はプロレスと出逢うのです。彼をプロレス界へ導いたのはハロルド坂田でした。武藤敬司が演じています。当時なかったような技を出しています。また木村政彦(映画内では井村昌彦)を船木誠勝が演じ、実際リングでの試合シーンもあります。そのほかには遠藤幸吉を秋山準が、豊登をムハマド・ヨネが、そして東浪(モデルは東富士)を今はなき橋本真也が演じています。外国人レスラーも幾人か出ていますが、リック・スタイナーはよくわかります。(笑)

力道山のプロレスでの勝利に日本中がわきます。巨大な白人レスラーを、耐えに耐えた末に打ち破っていく姿は、まさに敗戦で全く自信を喪失していた日本人に勇気を与えるものだったのでしょう。力道山の勝利に沸く日本人たちを見ていると、敗戦によりアメリカ人に気兼ねして生きていた日本人が、公然とアメリカ人をたたきのめし、そしてその琴を声に出して喜んでいいということを、改めてみんなで確かめ合っているようにも見えます。国民の意識のレベルでの、敗戦そのもののショックからだけでなく、敗戦後の屈辱からの脱却みたいなものをそこに感じます。

こうして、相撲界で朝鮮人として辛酸を舐めた力道山は、日本人として国民的英雄になるのですが、頂点に登りつめたとき、再び人生は狂い始めます。それは、力道山の情熱であり、徹底してやらねば気が済まないという性格もあったでしょう。また、負けず嫌いでありすぎたことも悪かった。理解者や協力者を次々と失い、やがて、行き詰まっていき、そして、あの夜の悲劇が訪れるのです。

当時のプロレスファンはもちろん、現在のプロレスファンや相撲ファンにも楽しめる作品だと思います。

力道山 プロレス
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2006/08/04)


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COMMENT



ピーターは、読み

2006-10-08-Sun-16:29
ピーターは、読み方みたいなどうざしなかったー。
ここまでどうざしなかったよ。
ここへ読み方をどうざしたよ♪

☆ピーター

2006-10-08-Sun-18:53
おれはどうざしたけどな。

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