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David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

芹沢けい介の「布文字」~芹沢介展を見て

2012-03-25-Sun
昨日見た芹沢介展の印象が強く、思わず、ネットで「布文字」の画像を集めてみることにしました。

布文字が芹沢けい介のオリジナルかどうかは定かではありませんが、芹沢けい介が多用した手法です。こちらのページではこんなふうに説明されています。

この「春」や「夏」の文字でもすこしその傾向がありますが、芹沢さんの文字絵のなかには文字そのものが草書体を一枚の布が翻るさまであらわしたものもある。「布文字」と呼ばれるものです。日本の伝統的な芸能のなかにも長い布を用いるものが多くありますが、韓国の巫女なども布を用いて舞うそうです。芹沢さんの布文字のリズムはそうしたアジアの芸能のイメージをまといます。
→ DESIGN IT! w/LOVE:「芹沢介の文字絵・讃/杉浦康平


◆春夏秋冬◆
上の引用部分にある、「この「春」や「夏」の文字」はこちらのページにもあります。もちろん、今回の岡崎の芹沢介展でも展示されていました。

綿の風呂敷|芹沢けい介|春夏秋冬文字文43cm|唐草屋


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別のデザインの「春夏秋冬」。色使いも筆順(?)も別です。このデザインの風呂敷が、ネットなどで売られています。

綿の風呂敷|芹沢けい介|布文字春夏秋冬文100cm|唐草屋


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「春」は代表なので、展覧会のポスターというかちらしにも登場(右上)。
→ http://image.mypl.net/bti/25723.ll

「夏」は一文字で風呂敷に。

芹沢けい介 綿大判ふろしき(紺) 【ふろしき/風呂敷/ギフト/贈答/贈り物/記念/記念品/内祝/内祝い/出産/出産祝い/結婚祝い/引き出物/快気祝い/お返し/仏事/弔事】【楽ギフ_包装選択】【楽ギフ_のし宛書】【楽ギフ_メッセ入力】 【シャディ イムラ/楽天市場店】




ここに、「」「」「」「」。

◆寿◆
「春」という字に似ているが「寿」。先に引用があるが、「芹沢介の文字絵・讃」という書物のカバーの絵になっている。ただし、リボンやテープのような布をずらしながら折りたたんでいくというイメージの「布文字」とは、厳密には異なるようだ。

また、文字移植というTumblr(タンブラー)に暖簾になった、同じデザインの「寿」がある。
→ Tumblr:こちらのページ
そして、ここに「寿」。

◆風◆
1976年81歳のとき、パリ国立グラン・パレで開催された個展「芹沢介展」のときのシンボルマークとなったもの。こちらのブログ記事の筆者は芹沢けい介が「義祖母の兄上という縁戚関係にある人」で、エッフェル塔の前に掲げられた芹沢けい介の個展のシンボルマークとなっている「風」の字がみえますね。

綿の風呂敷|芹沢けい介|風の字文100cm|唐草屋



→ http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/takashimaya/cabinet/1109acata/0000553282-01.jpg

そして、ここに「」。


◆天◆
200_3461.jpg
「天」の字は、2005年、生誕110年を記念してMIHO MUSEUM(ミホ・ミュージアム)で開催された、「芹沢介展」ではシンボルロゴとして採用されていたようです(→上の写真。 こちらのページ)。また、こちらのブログでは、芹沢けい介の「天」の布文字を模写している。同じ字体で、カラーバージョンは作品図録の表紙になっている。
→ 芹沢芹沢介美術工藝館:刊行物の案内のページ

◆喜◆
こちらのページの中ほどに、「喜」の字の風呂敷がある。藍色というか、青色があざやかである。
それとは別の「喜」の字の風呂敷。右下に控えめである。ささやかな喜びか。

コットンチーフ|芹沢けい介|喜の字文53cm|唐草屋




こっちは、大きな喜び~。

綿の風呂敷|芹沢けい介|喜の字文55cm|唐草屋




書籍カバーの「喜」、同じ字体で色違い。染色なので同じ型紙で別の色ということが可能なのですが、これは若干最後が違いますね。

【書籍】芹沢けい介 人と仕事




◆心◆
下は、同じく「心」の風呂敷です。背景の黄色がいい感じです。そして、こちらのブログには同じデザインの「心」の暖簾(のれん)あり。こちらはランチョンマットとして使われてます。

綿の風呂敷|芹沢けい介|心の字文55cm|唐草屋




で、こちらのページでは、「喜」と「心」を立派な額縁に入れて売ってます~。3万円。

■□■□ 芹沢けい介:布文字リンク集 ■□■□

◆花◆
こちらのブログに「芹沢けい介と柳悦孝」展に訪れた記事があり、パンフレットか図録かなにかの1ページをとったカットがあり、そこに、「花」と「風」の布文字が載ってます。また、布文字とは違いますが「木」もあります。

また、文字移植というTumblr(タンブラー)に、同じデザインの「花」がある。
→ Tumblr:こちらのページ

◆信◆
こちらのブログにある、芹沢介美術工芸館の入場券。カラフルな「信」の布文字。今回の岡崎の展覧会では、チケットでなく元が展示されていた。

上の「風」の字で紹介したブログ記事にも「信」の字の写真がある。

◆糸◆
楽天のオークションに(ここ)、「芹沢けい介型紙集」というのが出ていたことがあった。その型紙を使うと、このブログにあるような作品になる。また、小澤呉服店のサイト(芹沢けいすけのコーナー)では、この「糸」のデザインによるアートラッドクロス(風呂敷)が売られている。こちらには、この「糸」で記事を作った浴衣が。

◆和◆
こちらのブログで芹沢けい介美術工芸館を訪問したはなしがありますが、芹沢けい介のカレンダーの写真を掲載していますが、その絵柄が、布文字の「わ」です。

◆福◆
こちらのブログでは、2007年の「人間国宝 芹沢介展」のページがあります。おなじみの「花」や「風がありますが、「福」の布文字の写真を掲載しています。そのほかにも作品がたくさんあります。

◆「以」「呂」「保」◆
「いろは歌」の布文字があります。こちらは部分。「以」「呂」「保」のところですね。

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芹沢けい介って天才じゃん!~岡崎市美術博物館「芹沢介展」

2012-03-25-Sun
日付が変わったのでもう昨日のことなのだけれど、岡崎市美術博物館に芹沢介展を見に行った。そして、少し、いや、かなり後悔した。ああ、どうしてももう少し早く見にこなかったのか。だって、この「芹沢介展」は、明日というか、日付が変わったので今日で閉幕してしまうのである。わたし個人にすれば、同じ展覧会に二度三度と足を運ぶことはめったにないことなので、見られればそれでいいのだけれど、ただ、この素晴らしさをブログで記事にして、わたしのブログを読んでくれた人が、そんなにすごいなら見てみたいと思ったところで、もう、展覧会は終わってしまっているのだ。ああ、それは、不幸なことである。その人にしても、展覧会のスタッフにしても、そして芹沢介にしても、もとより記事で紹介をしたわたしにしても、不幸なことなのだ。ああ、どうしてもっと早く見に来なかったのだろう、わたしは……。そう思った。

そもそも、なんで見に行かなかったのかというと、それは公私にわたりいろいろな理由があるが、芹沢介展に唆られなかったということももあるだろう。どこかで名前くらいは聞いていたが、そして、彼のデザインもおそらく何度も目にしていたのだろうが、だからと言ってそれを展覧会でも見てもな、と思っていたのだ。そこには、わたし自身の中にある。商業デザインよりも美術作品の方が見るべき価値があるという、言わば「偏見」があったからである。偏見と書いたが、わたしは今でもそうだと思っている。わたしが美術館に訪れて絵を見るのは、そこに美しい絵があるからではなくて、それが芸術家の書いた作品であるからだ。美しいものを美しく書くというのではなくて、作家がその素材をそのように表現したかった背景を想像し、そこに、自分自身との共通点を見出し、ああ、わたしだけでなくこの人もこういうことに思い煩ったのかと安心したいからなのだ。商業デザインにそういうことがあるはずがない(もちろんあったっていい。しかしそれは商業デザインでなく、それは芸術ということになるのだろう)。そう考えていたのだ(というか、芹沢介を見た今でもその考えは変わらない。


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