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映画:「源氏物語~千年の謎」~劇場で

2011-12-13-Tue
生田斗真が光源氏、中谷美紀が紫式部を演じる「源氏物語~千年の謎」を見てきました。


→ 公式サイト

冒頭、道長(東山紀之)が紫式部を自分のものにするところから始まるのですが……、当時の「恋愛」がこんな一方的な、レイプ同然であったのかと思うと、正直げんなりです。光源氏も、まさに輝く日の宮でなんでしょうが、ま、要するに、地位があり、かっこ良ければ何やっても許されるって感じです。これが「恋愛」なんですかね。ま、女性の側に立てば、世にも素敵な貴公子が、節操もなく劣情にかられて、自分に地位や金、そして見てくれがいいのをいいことに、「好きだ~」と言って近づいて、それが、一夜の恋だろうと、一週間だろうと、ひと月だろうと、一年だろうと……、その恋に心を奪われ、悩み苦しむわけなんですね。これが「恋愛」なんだそうです。ああ、そんなに簡単だったら苦労しないのに……。ま、こっちは、地位や立場を気にするから苦しむし、金にも苦労するし、見てくれも、気風も人並み以下だから苦労するわけなんですけどね。ああ、もし、わたしが恋愛を語るとすればそういうところがスタートラインで、これが「恋愛」なんてげんなりですね。

ま、光源氏が記憶のない母を恋い、藤壷(真木よう子・桐壷と二役)に恋をしてしまうというところはテーマとしては素晴らしいと思います。その思いが、藤壷に狼の牙を向いて襲いかかるところなんて、なんだろう、苦悩はわかるが馬鹿なんじゃないかと思いました。あれ? 「源氏物語」って、光源氏がこんなに中身のない、見かけだけの男だったの? 感じさえしました。

映画を見てわたしが感じた「千年の謎」は、「紫式部はなぜ源氏物語を書いたのか?」なんてことでなくて、こんな魅力のない、見てくれてと地位と金だけの男を千年以上にもわたって、日本の男性の体表のように扱ってきたのかというのが謎……。ま、素敵なものは素敵なんでしょうけれど。

道長も「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」を取り入れたりしてるんで、これって、けっこう道長に批判的な映画なんでしょうか? 光源氏も、素敵ではあるが、かなり落として描いているところを見ると、「紫式部が源氏物語を書いたのは、道長の素敵な部分を理解しつつも、批判の意味を込めていた」というのが結論なのかしらと思ってみました。

ま、「源氏」を映画にするのは難しいんでしょう。


「DARK」「JEALOUSY」「TEARS」「LOVE」「SEX」とポスターにもサイトにも書いてありますが、こんなテーマがありながら、なんだか陳腐な感じがしてしまたのは、私の期待が大きすぎたのかもしれません。




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