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森進一は紅白で「おふくろさん」を歌えるか?

2008-11-04-Tue
著作権の問題として興味を持った「森進一のおふくろさん」問題ですが、「もう、森には歌わせない」と言っていた川内康範が亡くなってしまい(本年4月)、森進一にとっては直接の和解ということはないままということになってしまったわけです。

ところが、ここに来て、遺族が解禁したという報道と、まだダメという報道の二つがなされています。
まずスポーツ報知。

森進一、紅白で「おふくろさん」解禁へ!
 歌手の森進一(60)が作詞家の故・川内康範さんとのトラブルで封印していた代表曲「おふくろさん」の歌唱を解禁することが31日、スポーツ報知の取材で分かった。すでに川内さんと親しい関係者などへのあいさつを済ませ、出場確実な大みそかのNHK「紅白歌合戦」で歌うことが有力になった。騒動のきっかけとなった一昨年の紅白から丸2年。森の代表曲が復活する。

続いて、スポーツニッポン。

「おふくろさん」解禁!森 川内氏遺族と和解
11月2日7時5分配信 スポーツニッポン
 今年4月に死去した作詞家の故川内康範さん(享年88)からヒット曲「おふくろさん」の歌唱禁止を通告されていた歌手森進一(60)と川内さんの遺族らが1日までに話し合いを持ち、歌唱が許されることになった。

ところが、こうした報道を踏まえ、「川内さんに親しい関係者」が否定しているという記事が出た。芸能zakzakの記事から。

「おふくろさん」騒動再燃? 川内サイド「歌わせない」
一部スポーツ紙が和解、解禁報道も…

「おふくろさん」解禁が報じられた森だが、関係者は全面否定。道のりは果てしなく険しそうだ (クリックで拡大) 歌手、森進一(60)が作詞家の故・川内康範さんに歌うのを禁止されていた代表曲「おふくろさん」をめぐり、新たな動きが出てきた。一部スポーツ紙で、森、川内さんの両サイドが和解し、歌唱が解禁されると報道されたのだ。しかし、川内さんに親しい関係者は「川内先生の遺志のとおり森には歌わせない」としており、あの騒動が年末に向けて再燃しそうだ。
 ~中略~
川内さんと親しい関係者はこれを全面否定。「森が事務所の人間と接触したという話も、和解したという話もない。先生の遺志どおり、森には歌わせない」と呆れた様子。川内さんの生前、両者の和解に向けて尽力していた音楽関係者も「全く聞いていない」と驚いている。

これは森進一の所属するレコード会社も。

ビクターの担当者も「話は進めているが、和解したという話は聞いていない。どこからそんな話が出たのでしょう」と話した。

「おふくろさん」の歌詞の無断改変(?)がきっかけとなったこの問題は、金銭的なトラブルでなく、人間関係というか、相性というか、人柄に関するトラブルという見方があるんです。Wikipedia(「川内康範」)

騒動以前における森との確執の例
2002年、康範と親しい作曲家の曽根幸明(そねこうめい)が脳梗塞で倒れた際に、康範が見舞いに訪れ「曲を書け」と激励。その後、曽根は左半身不随の身で渾身の1曲を書き上げ、その曲に康範が作詞をし、曽根とは30年来の知り合いである森のところへ直接向かい「(曽根の)傘になってやってくれないか」とこの曲を歌ってくれるように頼んだ。しかし、森は曲も見ることなく冷たくあしらい、この曲は世に出ることが無かった。このことがきっかけで、森と康範の仲は急速に悪化し、生涯この溝が埋まることはなかった。

もしこのとおりだとすると、遺族もしばらくは「許可なんてとんでもない」でしょう。

予想して意味があるかどうかはわかりませんが、今年は森進一は「おふくろさん」を歌えないと思います。

以前記事にしたときには、騒動のきっかけとなったセリフ入りに「おふくろさん」がYoutubeにあったのですが、今はセリフのないものしかありません。


あと、参考までに、Wikipedia:「おふくろさん騒動」から「法律的観点」の部分を転載しておきます。

同一性保持権という法律的なことから見ると2007年3月8日放送分のニュース、ワイドショー番組「イブニング・ファイブ」などでは、著作者である川内の意に反した改変であるため、川内が提訴した場合、森が敗訴する可能性が高いと述べられている。一方で当時の森の立場などを考えると、森に対する訴えでは勝訴できない、本当に訴訟で解決するには改変部分の作詞者と作曲者および当時の所属事務所である渡辺プロダクションを訴訟相手としなければならないとする専門家の意見もある。2007年3月8日になって日本音楽著作権協会(JASRAC)は、「改変版の歌唱・利用許諾はできない」とし、森は改変された「おふくろさん」を歌うことは事実上できなくなった。

一方で森のセリフはイントロにすらかかっておらず、前ふりでしかないと森を擁護する意見も一部ではある。また川内側に偏った判断をしたJASRACやマスコミを非難する声もある。

問題の部分が前ぶり的セリフなのか、歌詞になってしまっているのかという点では、水掛け論的にもなっていて、裁判が決めるしかないと思うのですけど、川内広範がなくなった今、森進一が「あれは演出の一部で、改変でない」と裁判を起こし、仮にその主張が認められたとしても、それでも、川内サイドには依然「森には許諾しない」というカードが残るのでしょうから、やっぱり、そこまで行っても歌えない……ということになるのでしょうかしらん。

ま、「襟裳岬」でも「冬のリヴィエラ」でもいいと思うんですけどね……。

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