David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

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わたしもSOFTBANKに変えたいと思う話

2008-08-31-Sun
Aikoさんが、auが全然ダメっぽくいんで、もう通話料無料くらいしか手がないだろなんて、乱暴な話を書いてます。もちろんネタなんでしょうけれど。
 → 「au起死回生は通話料無料しかない!

Aikoさんは、そもそも、仲間由紀恵を使い続けているのがいけないのだが、「吉本ケータイ」がだめ(→J-CASTニュース)で、せめて「ジャニーズ携帯」ならなんとかわかるが……なんてことを,
半分冗談なんでしょうけれど、書いてます。ジャニーズ・バージョンなんておじさんとしては出してもらっても困るんだけど、ま、今までメインターゲットだったであろうギャルギャルしてる子にはいいかもしれないから、確かに吉本よりも反応はよさそうです。

昨日は、たぶん高齢者向きのでかケータイが発売されました。

W62PTは、キーが光って操作を教えてくれる「光で操作ナビ」、相手の音声が聞き取りやすくなる「はっきり音声」などを搭載。「でか文字」「でかキー」「でかランプ」「でかピクト」「でか受話音」「でか着信音」「でか時計」「でかストラップホール」といった8つの「でか」機能など、使いやすさにこだわった。
  → CNET Japan:「8つの「でか」機能でより使いやすく--au、「W62PT」を8月30日より発売

需要はあるんでしょうね。高齢化社会ですし。また、秋(9月中旬)には、「URBANO」という、シニア向け携帯を出すとういことのようです。

これまで、20代~30代向けの端末を中心としてきた同社だが、総務省の通信利用動向調査によれば、2006年末時点で50代で8割、60代でも約6割が携帯電話を利用しているという。携帯電話市場全体の飽和とともに、利用者の年代も広がってきてきたのを受けて、50代以降のアクティブな大人世代に注目したという。
 → CNET Japan:「ちょいワルな大人によく似合う?--au、アクティブな大人向け携帯電話「URBANO」を発表


う~む。わたしも、ぼちぼちシニアというか、このauの戦略上では「大人向け携帯」の対象になってるんじゃないかと思いますが、この二つは別にいらんかな~。というか、機種変更する意義があんまり認められないですね。これなら、もう2年近く使ってる初期のワンセグ機(W33SAII)で充分かなと思います。ま、わたしの使い方そうなんでしょうけれど。

スマート・フォンというか、ウィンドウズ端末(ウィンドウズ・モバイル)では、NTTdocomo、SOFTBANKに遅れているだけでなく、WILLCOMにもイー・モバイルにも負けてるわけなんですよね。このジャンルでは大手三社どころか、5社中の最下位なんですわね。ソフトバンクは、iPhone出して、おまけにインターネット・マシンというニックネームの、横画面で見られて、その向きでJIS配列のキーボードが使えるっていう機種も出しました(→922SH)。スマート・フォン出せてないauには、ちょっと代用臭くて、惨めっぽくて出せないのかもしれないのですが、iPhoneやウィンドウズまではいらない……という客層をきちんととらえた戦略だと、とてもいい評価をしています。こうして出されてみると、確かに、わたしも、別にエクセルができなくてもいいから、こんな画面でネットがみたいなという気持ちはあって、ああ、こっちでいいかなという気がしてきますね。
 
ま、ここまでは、どんな機種が自分の需要にあっているかというくらいのことで、ま、1ユーザーの要望って言えばそれまでなんですけどね、でも、この記事は違うでしょう。



これはひどいでしょ。先日sugarさんが、ホスティングサービス業者の顧客向け本音宣言みたいのに関して記事にしていたのを、たいへんおもしろく読みました。

先日、あるホスティングサービスの再販業者のページで面白いというか興味深い文章を見かけました。

サーバーやネットワークは元々、不確定要素の多い商品特性があります。当サービスは「無償奉仕サポート」ながら、サーバー管理代行部分を含む付加価値の高いビジネスモデルとなりますが、弊社の作業工数は膨大であり、その反面、収益性の低いモデルでございます。いわゆる”あそび”の部分が全く無い、非常に限られた費用の中で、皆様へのサービス提供及び運営を行う「ユーザー様への利益還元型・低価格ビジネスモデル」となります。弊社を含め、世間一般のホスティングサービスでは、基本的に「サーバー収容する全てのコンテンツに関する完全稼動保障や完全なサポート、起きた現象やビジネス運用の全ての最終責任保障は一切行わない」ことが前提となります。また、弊社サービスは、サーバー運用上のごく一部をサポートするサービスであり、お客様のビジネスの最終責任を問われるものではございません。

簡素化・統一化された弊社サービスでは、各種ご要望において、耐えうるご利用用途やサポート範囲が限定されております。弊社が行う代行作業面への「精神的な負担部分への意識の共有」「役割の切り分け意識」「柔軟な暖かいお気持ち」「商品の特性への寛容なご理解」がお客様側で不可欠となり、これがなければ、サーバー管理代行を請け負うこと自体が苦しいものとなりサービス提供が困難となります

これを、sugarさんは、FC2ブログも無料サービスしてるのだから、このくらいのことをもう少しアピールしたらどうだろうとおっしゃっています。確かにそう思います。

FC2ブログを無料で使っているのですから、ユーザーは、文句や苦情ではなくて、フィードバックという形でFC2ブログに働きかけることができたらいいと思うのですね。個人的な要望も、自分勝手なものだけでなくて、こうしたらみんなが使いやすくなるだろうという提案であってほしいと、いや、その方がお互い(というのはユーザーもシステム側も)気分がいいのじゃないかなぁと思うのですね。わたしはそういう観点からも、「バックアップ機能(インポートを含めて)の充実」を望んでいます。

これに対して、auとわたしはそんな無料の関係ではありません。毎月それなりの対価を払っています。それどころか、「誰でも割り」という割引を契約していますので、2年間解約ができません。解約すると1万円近い契約解除料がとられることになっています。

そこでちょっと文句がいいたい。これはフィードバックなんtねものじゃなくて、不満です。2年契約で途中解約だと1万円とるっていのなら、この、5社中、唯一スマート・フォンやウィンドウズ・モバイル端末が出せないでいる状態をなんとかしてもらいたいものですね。技術力が劣っているのか、気がないのだかしりませんが、1機種くらい導入してください(でなければ、せめて922SHみたいなWin機でも)。要望です。>au

おまけに、半年で4回もサービスが満足に提供できないような状態がおきて、総務省から行政指導を受けているわけでしょう。1万円誓い契約解除料を払わなければ、他社に乗り換えられないなんて、いくらなんでもひどい。満足にサービスが提供できないなら、契約解除料をとるなんてことはすべきではないと思いますね。意見です。>au

低料金のホスティングサービスや、無料のブログサービス同様、ユーザーであるわたしは、充分温かい目で見守っていますが、もっとしっかりしてほしいもんですね。もう呆れて……。秋にも、ひどいラインナップだったりしたら、ほんと、度重なる障害の上に、代わり映えのしない機種しか出せません。せめて、契約解除料を無料にしますから、どうぞご不満な方は、他社にお乗換え下さいくらい言ってもらわないと……。トホホです。失望です。>au

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映画:「20世紀少年」~劇場

2008-08-31-Sun
見てきました。

原作は「YAWARA!」「MASTERキートン」「MONSTER」の浦沢直樹の人気マンガです。
Yawara! (18) (小学館文庫)MASTERキートン (18) (ビッグコミックス)Monster (18) (ビッグコミックス)PLUTO 6―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (6) (ビッグコミックス)


原作にほぼ忠実に作ったということをどこかで読んだのですが、ま、3部構成の第1部ということもあって、次への展開もあったので止むを得ない部分もあったろうと想像するのですが、期待して出かけたわりに、今ひとつ感がありました。



結局といってはなんですが、普通の人が悪の組織を倒すってのは、いたし方のない限界みたいのがあるのですよね。だって、正義の味方のケンヂくん(唐沢寿明)は、しがないコンビニ店長なんですから……。ま、それは、一つの感想です。悪の組織ってのはプロで、それに対して、そういうことにはアマチュアな人が、ただ戦って勝てるわけはないという、そこがなかなかうまく実写では超えられないのですかね。マンガならともかく。そこを痛切に感じました。ハリウッド映画なら、あそこからガンガンにカーチェースや銃撃戦、大爆発なんかがあって、なんだかしらないうちに勝っちゃったなんて展開もわりとあるんでしょうが、日本でそこまでやってもリアリティがあれだし、かといって、あんな展開もちょっともの足りない感があります。

そのかわり、12月31日を迎えるまでは充分に楽しめました。上に書いたのは、12月31日に起きた決戦のことなんですけど、それに至る過程、特に、ケンヂくんたちが、今起きていることに気づき、巻き込まれ、謎を徐々に解明していくなかで、回想のシーンが次々あって、懐かしいやら、わくわくするやら、楽しいやらで、声を出して笑ってました。鉄人28号を操縦していたのは金田正太郎くんで、作っていたのは敷島博士。お茶の水博士は鉄腕アトムの博士です。ゆびぱっちん、とびますとびます、芸術は爆発です。いろんな昭和のアイテムが散りばめられていますね。忍者月光をやってたのには感動しました。そして、正義のヒーローは、警察でも、自衛隊でもなくて、市民の間から出てくる正義の見方でなければならないのが、まさに、20世紀に少年時代を送った人たちの永遠の真実なんでしょう。9人の戦士とういのは、サイボーグ009を踏まえているのだと信じていますが、そのことは、映画の中では明かされず、いや、あるいは今後の謎なのかもしれませんけれど。

時間は140分くらいで、少々長めです。わたしには、12月31日前が80点、12月31日が60点のどうでしょう、70点くらいの作品でしょうか。ま、来年1月末公開の第2作は、もちろん見たいと思いますけれど。どうなるのなぁ。飯干景子によく似た子が出るようなんだけど……。

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4 第2章にも


※もう募集が終わってるかもしれませんが、千葉方面でエキストラ募集があるようです。
 → 20世紀少年「千葉みなとロケ」 エキストラ大募集!

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停電でFC2ブログの下書き自動保存機能の恩恵にあずかる~日別集計

2008-08-29-Fri
ブログを読んでいただいている、全国津々浦々のみなさん、豪雨お見舞い申し上げます。

昨日(28日)、愛知県はひどい豪雨に見舞われました。全国ニュースでも流れていますが、岡崎や豊橋という三河を代表する都市で、冠水やら土砂崩れなどが起こり、不幸にして大きな被害にあわれた方もいらっしゃいます。また、命を落とされた方もいらっしゃり、ま、ご冥福をお祈りするとともに、被害者や現在復旧に関わっている関係者にお見舞いを申し上げたいと思います。

昨日は地元でクルマを走らせておりました。道路が冠水し、ナンバープレートギリギリくらい、タイヤでいうと車軸くらいまでは水が来ていたと思います。わたしにとっては被害ってほどじゃないのですが、消防車(火を消しに行くのでなくて、災害出動でしょう)がサイレンを鳴らしているのですが、渋滞で進めてないというような場面を横切ったりしながら。

冠水している道路を走るときは、気をつけることはいくつかあります。エンジンに水が入るほど深いところには行けませんので、とりあえず車間距離をとるということでしょう。また、前のクルマが何かをよけたら、自分もよけるということです。見た目は水ですけれど、水の下はいつも見慣れた道路があるはずなんですが、そんな保証はありません。水の下の道路には、穴ぼこが空いてるかもしれないし、大きな石が転がってるかもしれません。木の枝とか釘の出た看板が沈んでいるかもしれません。前のクルマが進んだ後を注意して走るのがいいと思います。

また、暗めなら、フォグランプや車幅等、そして徐行するときはハザードランプとか、自分のためでなくて周囲のために点灯することも忘れてはいけません。いや、昨日はひどかったというか、雨よりも、隣のクルマや走行車線を追い越していくクルマ、後ろをピッタリついてるクルマに文句言ってやりたかったです。

夜は夜で被害に合いました。停電です。ケータイに関する記事をオン書きしてる途中で、プシュって。一瞬消えて、また、すぐ復帰しました。以前なら、ここでおしまいですね。ところが、記事はほとんど無事でした。FC2ブログの「下書き自動保存機能」が働いたからです。スゲェ! 今までで一番、この機能の存在に感動しました。ありがとう。やるじゃん、FC2!
 → 過去記事:「「自動下書き機能」ってそういう意味だったのか~日別集計

で、続きを書こうと思うのですが、一端下書きを完了して閉じてしまうと、次の再編集からは、この自動下書きは機能は使えないのですね。そういう仕様なので、不具合というよりは要望になるのでしょうが、たしかに公開状態にある記事を編集してるときにリアルタイムで編集中の文章が表示されてしまうのは不都合でしょうけれど、下書き保存の状態にあるのであれば、再編集であっても、むしろこの機能を残してほしいと思うのですね。だって、昨夜のケータイに関する記事の下書きを開きなおして編集している間にまた停電があってもおかしくありませんから。それに、下書きのまま保存されるわけだから、問題はないはずです。

以上、要望です。ご検討ください。>FC2

そうそう、昨日のことですが、ブログ拍手がゾロ番だったようです。こんなにたくさんありがとうございます。この中には、この拍手機能がスタートしたころに、実験がてら繰り返し押した数回が含まれているので(→過去記事:「FC2拍手がスタート/日別集計」)、純粋にわたしの記事にいただいたものというのでもありません。(……あれ? FC2拍手?)

hakusyu1111.jpg

ついでに書くと、拍手数でランキングをつけるという予定や要望もあったようですが、こんなふうにアレンジ自由で「読んだよボタン」というような使い方も考えられるので、ランキングとかは止めた方がいいですね。

いつものグラフはあとで追記。

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小説:「アルジャーノンに花束を」感想もしくは読書感想文の書き方

2008-08-28-Thu
オリンピックも終わり、9月も間近です。うちのブログにも「読書感想文」をキーワードにして飛んでいらっしゃる方が幾人もいらっしゃいます。

読書感想文というのは思えば非常にすばらしいものです。本を選び、本を読み、感じたことや考えることを文章にまとめる--この過程はすばらしいものですね。しかし、今時、なんで読書限定なんでしょうか。観劇もあれば、映画もあるし、テレビドラマも、アニメも、いや、スポーツだって、ほら、感動のオリンピックがあった夏ではありませんか。この時代にどうして読書なのかと、宿題を出す側も、感想文を書かされる側も考えてみたらいいと思いますね。

ひょっとして読書感想文のことで悩み、今、このページにたどり着いた方へ、アドバイスというか、こんなふうに書いてみたらどうでしょうという提案です。

たとえば、そうですねオリンピックでも(映画でも、アニメでも、テレビゲームでも)、題材はなんでもいいのですが、この夏、自分が一番熱中したことについて、もう、書き出しから課題量の半分くらい、いや、それではちょっと多いと思うので、3分の1くらいまで、そのことを書くわけです。ここでは、オリンピックをテレビで見まくったことを書く。好きな種目でも、柔道が残念でも、ソフトがすごいでも……。とにかく、おもしろいと思うこと、すごいと思ったこと、素敵だと感じたこと、疑問に思ったことをなんでも書くんです。そして、課題量の3分の1くらい(3枚なら1枚くらい、5枚なら1枚半~2枚以内くらい)でやめます。

で、ここで一端やめて、本屋に行く。あるいは、公立図書館や学校の図書室に行く。今まで自分が話題にしていたことに関する本を探してきて読みます。書いてきたことに一番ぴったりくるような内容の本を選ぶんです。そして、それを読んでください。全部読めばそれはすばらしいでしょうが、半分くらい、いや、何章かあるうちの1章を読んだだけでも、自分がすでに書いている内容に関わるところが見つかるかもしれません。少なくとも、その部分は一生懸命読みましょう。目次を繰って、関係のある章だけでもいいでしょう。

そして、感想文の後半を書くのです。後半部分の書き出しはこうです。「そんなこを考えていたわたしは、読書感想文に、○○の書いた「××物語」を選んだ。この中の、第◎章 「□□って素敵」はわたしの考えていたことにぴったりだ……」っとして、あとは読んで感じたことを書いていけばいいです。びっくりしたところを抜き出してもいい--全部自分の言葉でなくて、本文を抜き出し(引用ですね)てもいいのですよ。本ではこうだった、知らなかったとか、思ったとおりだったとか書いてすすめていきます。

そして、最後にまとめをできるといいと思います。まとめは、残り4分の1くらいのところでします。前半で書いた点について、本ではこんなふうなっていたくらいを、ポイントをついて振り返ればいいのです。

この手法のメリットは、

1)書き手の生きた体験が書かれていて、本を選ぶ動機に直結している。
2)前半部分を好きなことで埋められるので、速く、また、抵抗感なく書ける。
3)感心のある本を選んでいるので、読むのに抵抗がないどころか、興味深く読める。
 (もしくは関連部分だけを集中的に読むこともできる)
4)すでに、課題量を3分の1書いているので、実際の感想は少なくてすむ。
5)動機付け、読書感想、まとめという、序破急三段構成が自然にできる。

などがあげられます。こんなサイト読んで丸写しするより、ずっといいです(丸写しでなく適当にリライトすることを推奨しているようですけれど……)。

さて、以下実例……というわけにはいきませんが、観劇記事→読書体験→読書感想記事という、まさにこの手法どおりに展開しています~(笑)。

わたしは、観劇の市民サークルに入っています。先日観劇会は劇団昴の「アルジャーノンに花束を」をでした。それを記事にした時に、「ぜひ、原作も~」とスゥ。さんに勧められて、読むことにしました。

家族に聞くと「あるから、貸してあげる」と言われたのはラッキーでした。
 → 過去記事:「観劇:「アルジャーノンに花束を」~劇団昴公演

※ちなみに過去記事とここまでが、第1の部分に該当するわけです。
 
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)
ダニエル キイス
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おすすめ度の平均: 4.5
4 知は力、しかし、いつかは衰え、死んでゆく。アルジャーノンのように。
4 花束を
5 人として
5 検討
5 号泣しました


もちろん、芝居と小説は違っていました。小説を舞台にするというのは、こういう工夫が必要なんだということがよくわかりました。小説は主人公アルジャーノンの一人称で書かれています。というか、そもそも小説ではなくて、チャーリーの日誌(「経過報告書」という一種のレポートですので、日記と言うよりも日誌の方が近いでしょう)を読んでいくという形になります。経過報告という体裁をとっている小説ですね。

30代の愚鈍な青年チャーリーは手術によって、IQ70だった知能が改善され、どんどん進歩してIQ170の天才になってしまいます。その結果、いろんなことが見えてくるわけです。養護施設の先生が、子どもから見た大人、怖い先生的な存在だったのに対して、恋愛の対象になっていきます。雇ってもらっていたパン屋の仲間たちが、自分を守ってくれる大切な友だちだと思っていたのが、都合よくあしらい、からかっていた(同時に愛してくれてもいたのですが)ということに気づきます。そして、なによりおもしろいのは、自分に手術をしてくれた博士たちよりも、知識が豊富になって、自分がどういう理論にもとづいて手術をされ、現在どういう実験段階であるかも理解し、さらに、その理論や手法に対する疑問点についても知るようになってしまうのです。

先日まで、神にも等しい先生や、職場のいい仲間や、治療してくれた科学者たちよりも、利口になってしまうことで、人間関係まで壊れていく……、そんな体験をチャーリーはするわけですね。そして、クライマックスを迎えます。

ブログの記事にはネタバレを書きたくないのですが、読書感想文としてはネタバレはありなのですね。前の観劇記事にわたしはこのように書きました。

このことにチャーリーが気づくのはクライマックスにさしかかった場面です。チャーリーの最大の理解者であり、教師であり、恋人でもあるきキリアンが「追い出してよ。あなたの中からその子どもの部分を追い出してよ」というようなことを叫ぶところがあります。そう泣きながらすがりつかれて、「わかった、そうだったんだ!」と叫びます。何が、あそこでわかったのか……。わたしにはなかなかわからなかったんです。その後の芝居を見ていても、キリアンの言葉と何がどう結びついてくるのかもなかなかわからなかったのですが、寝ようと布団に入ってちょっとわかったと思いました。

それが、知性だけでは追いつかない情緒的発達というか(むしろ「未発達」というか)、トラウマの存在とか、その克服みたいなものなのかと思います。アキバの事件以来ちょっと気にしている「インナーマザー」というような言葉を思いついたりしながら、この作品の主題の一つには知性と情緒の発達のバランスということだろうと、ま、思います。

芝居と小説と比べて、どちらも、同じようにチャーリーは大事なことに気づくのですが、芝居ではキリアンにこんなふうに直接言われたときに気づいてますが、小説はそうではありません。自分でふっと気づきます。芝居の中から読み取れた、「知性だけでは追いつかない情緒的発達というか(むしろ「未発達」というか)、トラウマの存在とか、その克服みたいなもの」というようなことではなくて(こういう解釈もありうると思います。現代的ですし。)、キースが書きたかったのは、「変えようにもおいそれとは変えられない存在がある」ということだと思います。それは、幼児期に植えつけられてしまったもので、「トラウマ」もその一つではあるのでしょうが、それはトラウマだけではなくて、強い愛情による結びつきもそうでしょうし、信頼関係や、恐怖なんかもそうなんだと思いますが、ようするに、そうしたものすべてで人の精神はできているとういことになってくるんです。つまり、チャーリーが気づいたのは、そもそも知能なんてのは、その人の全人的な人格からすれば、ごく一部でしかないということなんです

たしかに知能は高い方がいいでしょうし、生きていくには学歴がものを言うことがあります。でもそれがすべてではないのです。知能だけでなく、心の面、身体の面、そうしたバランスが大切という平凡でありながらもおろそかにされがちな結論にたどりつくのですね。

久しぶりに読んだ長めの小説でした。ジャンルで言えばこんなものもSF小説になるんじゃないでしょうか。SFの何が悪い? おもしろかったですよ。



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