David the smart ass

心のダイエット!〜時には辛口メッセージを〜

「友人の友人がアルカイダ」〜鳩山法相失言

2007-10-31-Wed
10月29日午後、自民党の鳩山邦夫法務相が東京・有楽町の日本外国特派員協会でスピーチを行ったそうです。その席で、どうも「友人の友人がアルカイダで、事前にバリ島の中心部を爆破するから近づくなと言われていた」というような趣旨のスピーチを行ったらしいのですね。

オーマイニュースに、そのスピーチの動画が掲載されています。
 → オーマイニュース:「私の友人の友人がアルカイダ

全体が30分余りのスピーチなんですけれど、26分50秒くらいから再現すると、こんなことを言っています。

私の友人の友人がアルカイダなんですね。私は会ったことはないんですけども、……(中略)……彼はあのバリ島の中心部の爆破事件に絡んでおりましたけれども、私は彼の友人の友人ですけども、バリ島の中心部は爆破するから近づかないようにというアドバイスは受けておりました。私は。


確かにこうおっしゃってます。誤解とかミスリーディングとか、舌足らずとかじゃなくて、何度聞いてもこうおっしゃっています。

9・11の例の同時多発テロ(2001年)以来、テロとの戦いを展開してきたようなことをおっしゃっているんですが、どうして、バリ島爆破事件の関係者と友人の友人で、その発生以前に「近寄るな」ってアドバイスを受けていたなんて、どう考えても「テロとの戦い」をしていませんよね〜。法相ご自身はお忘れなのかも知れませんけれど、日本人だって9・11で命を落としているし、「近寄るな」とアドバイスされたというバリ島でも邦人の被害者も出てるのですよ。知っていたならなんで言わないって話ですよね。まして外国人記者クラブで話していったいどうするの……って感じですね。こんな意識で「国際テロと戦うために外国人の写真と指紋を取らせてもらうことになった」なんて言っちゃダメでしょう〜国際感覚ゼロ。一国平和主義なんてものでさえありません。自分さえ危険に近づかなきゃそれでいいって感じです。あんまり書きたくないが、国益に反するどころか国辱ものです。

このことを福田首相に軽率だと注意されて、

「事実を言ってはいけないことだろうか。国際的な信用にかかわるとは思わない」  →iza:「「友人の友人はアルカーイダ」発言 福田首相が鳩山法相を注意


とおっしゃったようなんですね。はぁ? 国際的な信用どころか、国内的な信用にも関わりますって。邦人だって巻き添えで亡くなってるんですよ〜。万が一、友人の友人にアルカイダがいて、事前に自分だけ「近づくな」とアドバイスをされていたのに黙っていたなんて、事実だろうが事実でなかろうが、信用にかかわりますね。今言うことが問題じゃなくて、知っていたのに黙っていたことが問題なんですよ。それを、言っていけないのか?なんて開き直るのは、もう泣きそうです。そりゃ、事実なんだから隠しておくより白日のもとに晒すほうがマシというのでしたらわからなくもないですが、その場合には、言い方があるでしょう。悔恨なり謝罪なりを込めて語るものです。法務大臣ってことを考え合わせると亀田の親父以下ですね。

もっとも、この話、後で訂正が入ったようなんです。

法相は記者会見に先立ちコメントを発表。自らの発言について「趣味の“チョウ”の同好の士には海外も含め大勢の仲間がおり、『中にはテロ組織の構成員と思われる者がいて、日本にも入ってきたことがあることや、バリ島事件にも関与していた』との話を聞いたことがある。これを友人の話として発言した」と釈明。「私自身、組織の者と思われる者と友人でもなければ、面識を有するものでもない」とした。
  → ニッカンスポーツ:「鳩山法相「アルカイダ」発言を訂正

あー。これがなにか釈明というか、何かの免罪になるわけでしょうか? 邦人も命を落としたバリ島爆破事件に関与する人物の所在の手がかりを知っていたということなんですよね。事前に、計画段階で情報を知っていて黙っていたとすれば問題なんですが、実際に爆破事件が発生後に、バリ島事件に関わっているとされる人物が身近にいる可能性がありながら、よく調べるようにしかるべき局に通報しなかったのは、それはそれで、国会議員として自覚が足りないし、卑しくも「テロとの戦い」などと引き合いに出して語れる話ではありません。また、あるいはそのバリ島事件の関係者の存在が、ま、ちょっとしたホラ話であるとしたなら、ま、それを「友人の友人がアルカイダで……」などと外国人特派員を前に話し出す意味が全くわかりません……。

あんまり政治的なことをブログでとりあげるつもりはないのですが、今回ばかりは、ほんとうにただただ呆れるというか、こんな人に法務大臣やられたらかなわないなぁと感じたので、ちょっと書いてみました。

これはひどい……。

ブログランキング・にほんブログ村へ

飛行機を遅らせたのは携帯ではなかった!!

2007-10-30-Tue
先日「携帯電話が飛行機を遅らせる!」という記事にもしたのですけれど、10月17日に「携帯電話で全日空機遅れ 無線異常で駐機場に戻る(iza:10/17付)」ということがありました。その続報で「実は携帯はシロだった」という話です。

無線障害「携帯」シロ 全日空、原因はコード破損

長崎空港で17日、全日空機の航空無線が通信不能となったトラブルで、総務省は29日、無線設備に原因があったとして、同社に再発防止や点検の改善を要請した。当初、原因とみられていた乗客の携帯電話には因果関係は認められなかった。



記事によると、その全日空機は、長崎空港離陸直前にVHF(超高周波)無線が送信不能となった。機内で乗客1人が携帯電話の電源が入っていたことを申告した。(たまたま)直後に無線通信が回復したため、携帯電話の電波が原因となった可能性が指摘されていた。ところが、後日、同機を臨時検査したところ、機長席のハンドマイクのコード破損(芯線が露出による無線障害)ということが判明したということです。

あ〜、そうだったんですか。

わたしはこれ聞いて、その携帯電話のスイッチを入れていた一人の乗客の気分になりました。あれから約2週間、おそらく、ひどい自信喪失と自己嫌悪状態ではなかったんだろうかと推測します。不注意もしくは軽率な行動から、航空機を30分も遅らせてしまったという自責の念に苦しめられたんだろうなと思います。たぶん、航空会社からもこってりと脂をしぼられて、ま、知り合いなんかにもいろいろ言われて、肩身が狭かったんだろうなって思います。

わずかに携帯電話の1台の電源が切れてないということで、あえてたったそんなことでという言い方をしますが、そんなささいなことで飛行機の計器が狂って飛べないなんて、そんなことがあっていいの? って素直に思いますから。前の記事で書いたのですが、世の中、善人と聡明な人ばかりではありませんから。テロリスト、それも自爆テロリストだっているんです。もし1台でもスイッチが入っていると飛行機が飛べないってんだったら、原則持込禁止にしないとおかしいと思いますよ。

全日空側は社として再発防止には努力していくけれども、「トラブルの原因とは別に、機内での携帯電話使用は航空法で禁止されており、周知に努めていく」ということも言っています。ま、そうなんです。

だから、このお客さんも、今回の件の真の原因は自分のせいじゃなかったんですが、とはいえ、電源を切るべきときに切っていなかったということは確かなので、自分は間違ってなかったと胸をはって言えないんですよね。俺は傷ついた、謝罪しろ〜バカヤロ〜って暴れたい気分なんでしょうけれど、なかなかちょっとそれを広言しづらいものがあると思います。同情いたします。

と言うことで、教訓ですね。実際に飛行機の操縦には大きな影響がないかもしれないのですが、万一トラブルの時に濡れ衣を着せられかねないので、飛行機に乗るときには携帯の電源は必ず切りましょう



ブログランキング・にほんブログ村へ

平成19年九州場所番付発表

2007-10-29-Mon
ボクシングで亀田問題が起きて、亀父の謝罪会見がダメ出しされて、結果興毅選手の謝罪出直し会見が、割りあいとマスコミや、「世論(?)」から好評である。わたしは、ワイドショーなどを見ていて、名前は忘れたが、某ワイドショーに出ていたスポーツライターが「試合中の反則行為で、すでにレフリーが減点をし、結果判定負けしているというようなことで、選手側が謝罪会見する必要があるとは思えない」というような意見を言っていることに、妙に納得してしまった。ま、プロとはいえというか、逆にプロだからこそなのだろうけれど、お客に見放されたら終わりなんで、ま、謝罪会見も必要になってくるような場面があるかもしれないのだけれど、実際、競技中反則について、しかも結果的には反則負けとか失格になったわけでなくて、減点ですんだような行為に対して、ことさらに謝罪会見が必要だとは、ま、思われないのである(たとえば「反則負け、失格」というような、たとえば「ヌルヌルA選手」のようなことだったらそれは必要なのかもしれないが、「2点減点(別の反則行為とあわせれば3点)ながら最終ラウンドまで戦っての判定」という形で試合はきちんと成立しているのだ。

ま、だからといって、亀田興毅の謝罪会見が失敗だったとは思わない。あれはあれで、かなり成功だったと思う。日本人は、ツッパリ兄ちゃんが、実は正直で単純で本心は心優しいいいヤツだというシチュエーションは本当は大好きで、世間的にはどうでもオレらには世界一の親父なんだみたいな、いわば浪花節的展開ツボ中のツボなのだ。少なくとも、すでに風は亀田兄弟に吹きつつある(逃げ出した親父には相変わらず逆風だと思うけれど……)。

さて、わが相撲界にも、逆風に晒され続けているチャンプがいる。モンゴルにこの一連の亀田問題や、亀父の会見、興毅の会見が流れたとは思えないので、ぜひ、高砂親方はこの間の経緯と、両会見を朝青龍に見せて欲しいと思う。そして、モンゴル人だから叩かれるわけではないということをよく教え、横綱に何が求められているかを考えて欲しいと言ってほしいものだ。

わたしは、なにがなんでも謝罪会見でなくてもいいと思う。もちろん、謝罪したければすればいいし、全面的にどうこうでなくても、ここは悪かった。ここは反省、しかしここは主張したいというような釈明会見というか、事情説明会見でもいいと思う。とにかく、通訳を交えてでもいいのだから、朝青龍が帰国したときには、何か、協会やファンに対して会見という形でコメントを出してもらえるとありがたいと思う。

さて、今日は九州場所の番付発表でした。

ban200711.jpg

朝青龍は先場所に続いて全休です。番付は西の横綱です。東に白鵬。琴光喜は新大関の先場所は合格で東の正大関です。一方、魁皇はカド番です。

三役と前頭上位には楽しみな力士が並んでいます。「関脇がいい場所はおもしろい」といわれますがでしたが、三役と平幕上位陣になかなかのメンバーがそろって楽しみな感じです(それにしても、欧州勢はちょっと寂しいですね)。でも、朝青龍は出ないんですよね〜。

それと、時太山の暴行死事件の影響で、先代時津風親方(元双津竜)の名前が番付から削除され、引退して部屋を継承した時津海が新たに時津風親方として載ったということがありました。このため、

9月26日の番付編成会議で決まっていた時津海の西前頭11枚目は異例の空位となった。
  iza:「白鵬が初の東正横綱に 魁皇は11度目のかど番

番付に空白があるというのは134年ぶりの珍事だそうです。ま、朝青龍の場合は名前があっても出場はないですね〜早く戻って来い!

注目の愛知勢
 → goo大相撲:愛知県力士一覧

大関琴光喜
十両11市原
西幕下16玉飛鳥
西幕下24武雄山
西序二段35玉海山
西序二段56舛名大
市原新十両! まだ本名ですから、ぼちぼちいい四股名がほしいですね〜。「東海王」とかどうですかね〜。ちょっと平凡……。じゃ、いっそ、瀬瑠潮(せるしお)とか〜。
・玉海山も順調に上がってきました。優勝して一気に三段目とかいかないかなぁ〜。

にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
ブログランキング

ブログパーツの楽しみ〜<週別集計>

2007-10-29-Mon
ブログパーツもいろんなブログパーツがあります。最近わたしが気に入ってるのは、プロフィール欄に貼っている、「世界に一つだけのSEO Only One」ってやつで、わたしのブログってけっこういろんな複合検索で上位に表示されてるんだなぁと、われながら感心したりしています。

ま、これ以外に、わたしごちゃごちゃ貼るの好きなんで、ちょっと重くて、見た目もすっきりしないのですが、わたしはたくさん貼ってます(映画ランキングとか、検索応援団だとか、ブログの値段とか、ブログニュースだとか……)。

で、ま、数あるブログの中にはいろんなブログパーツの紹介を専門でやってるブログも、ま、当然のようにあるわけでして、まさにそのまんまの「ブログパーツをさがせ」ってところがありまして、わたしも「Only One」を紹介していたsasoriさんところ(【蠍】の空間)と並んで、このsatokotoさんところ(ブログパーツをさがせ)はちょくちょく拝見しています。

今日は、そのブログパーツをさがせの話題でして、先日、なんとブログ開設以来の通算ブログパーツ紹介数が1,000個を突破というわけで、ま、めでたいということでブログパーツ紹介数1000個達成記念プレゼント企画として、賞金総額約3万円のイベントをなさっています(正確には2万4千円ってことになりますかね〜。いずれにしても個人のブログの企画としてはなかなかの金額設定だと思います)。
present2007.jpg

ま、同じ鯖番号で、いわばお隣さんというわけで、FC2ブログの人気ブログということで紹介させていただきます。satokotoさんについて思うのは、ブログタイトルやイベントのネーミングを見て、ほんと、ストレートに考えてそのまんま実行してしまう方なんだなぁという印象です。それは今回だけでなくて、昨年末の「ブログパーツ大賞」のときにも感じました。昨年の12月に、ブログユーザーの投票によってブログパーツ大賞を決めようじゃないかと呼びかけていらっしゃったんですね(関連記事→「ブログパーツ大賞を考える」)。そして、今回のイベント。ほんと、正面から着実に進んでいこうという姿勢は、同じブロガーとしては勉強になります。

今回の応募条件を見ても

A.「ブログパーツをさがせ」へのリンクを貼ってくれてるホームページ・ブログ運営者さん
B.「ブログパーツをさがせ」で紹介しているブログパーツの提供者さん(個人・法人問わず。うちへのリンクは必須ではありません。)

というわけで、ブログパーツのユーザだけでなく、提供者も応募の対象というところがおもしろいし、また、そこがsatokotoさんのすごいところだと感心しました。

締め切りは2週間後の11月11日9日です(発表が11日でした)。ま、よろしかったら、どうぞご応募してみてください。(あ、FC2ブログもこの際支援して、FC2ブログ特別賞を与えることをsatokotoさんに申し出てみてはいかがでしょう。ブログのTOPで紹介したりして。賞品としては、きっと何冊かもらえているだろう、新マニュアル本を1〜2冊提供するくらいでいいと思うんですよ。ぜひご検討ください>FC2ブログ

では、いつものグラフです。今日は週初めですので、<週別集計>です。アメーバブログや、seesaa、FC2やヤプログ!も加えていいと思いますが、成長グループと、エキサイト、楽天、ライブドアなどの凋落グループと、ま、ブログにも勝ち組、負け組が出てきたような気もします(ただ、勝ち負けといっても、狭いブログ内だけのことでしかありませんで直ちに企業全体としてどうということではありません。と言ってもひとつの指標にはなるとは思いますけど)。

acts071028.gif


※集計はブログファン(http://www.blogfan.org/)です。

にほんブログ村 ブログブログへ
ブログランキング

簡単に自己紹介を作る、「自己紹介工場」

2007-10-28-Sun
アメーバニュースに「名前入力で自己紹介の前置きを教えてくれる「自己紹介工場」」って記事が載っていました。

自分の名前を打ち込むだけで画面上に「トイレの電気をいつも消し忘れる○○です」や「人より睡眠時間が多い○○です」などの自己紹介の前置きが表示される

んだそうです。
 → 自己紹介工場

やってみました。

まず、「出人」で(これ、なんと「デービッド」でも同じでした)。

部屋の半分がペットボトルである
出人です。よろしく。


「david3rd」で。

すぐ疲れる
david3rdです。よろしく。


じゃ、「でじん」で。

おそらく、将来、絶対、ハゲる
でじんです。よろしく。

ふむ。ま、とりあえず、今後「出人」を「でじん」とすることは極力避けようと思いました……。

姉妹サイトに能力紹介工場ってのもあります。

ブログランキング・にほんブログ村へ

「直筆で読む『坊っちゃん』」

2007-10-26-Fri

 親譲(おやゆず)りの無鉄砲(むてっぽう)で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰(こし)を抜(ぬ)かした事がある。なぜそんな無闇(むやみ)をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談(じょうだん)に、いくら威張(いば)っても、そこから飛び降りる事は出来まい。弱虫やーい。と囃(はや)したからである。小使(こづかい)に負ぶさって帰って来た時、おやじが大きな眼(め)をして二階ぐらいから飛び降りて腰を抜かす奴(やつ)があるかと云(い)ったから、この次は抜かさずに飛んで見せますと答えた。

夏目漱石の「坊っちゃん」の冒頭である。夏目漱石の死後50年が経過しているので、著作権が切れていて、青空文庫でも読むことができる。
  → 青空文庫:「坊っちゃん」

青空文庫で読めるってことは、DSで読めるということでもある。「DS文学全集」というソフトがあって、それを使うと青空文庫のデータをダウンロードして好きなだけ読むことができるのである(青空文庫は別にDSがなくったって、その気になればPCでもケータイでも読めるのるのですけ……)。
DS文学全集
DS文学全集
posted with amazlet on 07.10.26
任天堂 (2007/10/18)
売り上げランキング: 14
おすすめ度の平均: 3.5
5 自分の”本好き度”を再確認できます
5 DSというインターフェイスの妙
4 DS文学全集のタイトルが・・・

 → 「DS文学全集」のページ

ネットでも、DSでも、もちろん文庫本でも読める漱石の「坊っちゃん」を、あえて、漱石の直筆で読もうという本が出た。
直筆で読む「坊っちやん」 (集英社新書 ビジュアル版 6V)
夏目 漱石
集英社 (2007/10)
売り上げランキング: 977
おすすめ度の平均: 5.0
5 『坊っちゃん』の素
5 息吹が伝わってくるようです

こんな本が出たってニュースを聞いたとき、実はちょっと疑問が起きた。今時、『坊っちゃん』の直筆の原稿の復刻なんて読みたい人がいるんだろうか? そもそも、いくら漱石だって読みにくいんじゃないの? 手書きで。それにサイズが新書だし、大きさ的にどうなの? 読めるの? それに厚さ。1ページどのくらいになるか知らないけど、『坊っちゃん』一冊を新書サイズで原稿で復刻するなんて、けっこうなページ数になるし、それを写真で耐える紙質にしたら、ページも厚く、本自体も分厚いものになるのじゃないのか? そもそも、そんなすべての点で読みにくいものを、いったい誰が買うの? そんなので通して読むの? 通して読むのだったら絶対活字がいいって……。という感じである。

ところが実物を見て疑問はほとんど打ち消された。いざ見てみると、新書サイズながら結構読める。そりゃそうだろう、読めないものはそもそも製品にしない。そして、漱石の字も、意外に読みやすい。ただ、明治の作家であるので、歴史的仮名遣いだし、字体も旧字体というか正字体だし、そして、一部変体仮名も使用していたり、今から考えると当て字としか思えないようなものも混ざっていたりで、ま、そういう、いわば「国語資料」的に楽しんだりはできる(たとえば、「た」とか「か」とかは変体仮名が多用してある。「に」や「こ」もそうだ)。

漱石の時代というのは、国語の歴史としては今日の学校教育で習うような、所謂標準的な正書法がなかった時代で、もう少し言えば、まさに漱石たちがそれを模索していたというようなことも言えるわけなのだけれど、そういう目で見れば、楽しいひと時を味わうことができる。金額的にも新書で1200円は高いという感じもするが、中身を見るとけっして割高という感じはない。また、あわせて収録されている漱石の孫・夏目房之介氏のエッセイや、秋山豊(岩波漱石全集の編集者)の「手引き」もかなりおもしろい。

ワープロ全盛の時代にあえて手書きを問うてというとこだろうか。……でもやっぱり読むのは活字……。

※今年は生誕140年だそうで、江戸東京博物館(東京都墨田区)で特別展「文豪・夏目漱石〜そのこころとまなざし〜」ってのが開かれていて、漱石のデスマスクもあるそうです(11月18日まで)。
 → 公式ページ



ブログランキング・にほんブログ村へ
HOME NEXT

光を考えるなら、今がチャンス!