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David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

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映画:「カルメン」~DVDで

2005-08-28-Sun
世界の名作に数えられる文芸作品「カルメン」の映画化ってことで借りてきました。どういうわけか、「エマニエル婦人」や「愛の嵐」などと並んで、ツタヤでは完全にアダルトコーナーのカーテンの奥の棚にありました。え、そうなの? って感じ。たしかに、これは「大人の愛の話」です。だからそれなりに肉体関係が介在しますが、「アダルトコーナー」に置くの? それって、「おいこんなんじゃイカねーぞ」っていう、逆の意味で怒る人がいるかもしれません。

さて、内容ですが、これはサスペンスやミステリではないので、ま、ネタバレがあってもいいと思いまして、そのあたりは気楽に書かさせてもらいます。

一言で言うと、まじめで堅実だった青年兵士(ホセ)が、美しい娼婦カルメンにマジな恋をしてしまう話。カルメンは、不幸な生い立ちゆえ14歳から売春をさせられ、男に騙されもてあそばれ、そして金のために男を騙し、見下して生き抜いてきた娼婦です。

もちろん、その恋には、カルメンの魅力が重要な要素としてあげられます。美しさ、男をたらしこむ言葉や身体のテクニック、同時に、男を翻弄して楽しむ、自分の美貌を使って、どこかで男の価値観に復讐しているみたいな、悪女としての魅力もあるのですね。好きな女を独占したいという雄の本能、不幸な境遇から救ってやりたいというような男らしい愛、冷たくされればよけいに燃えてしまうようなうらはらの気持ちなど、数々の要素が、純情で一途なホセをますます混乱させるのです。

カルメンへの愛ゆえに、ホセは殺人犯になり、堅実な兵士としての人生を捨てざるをえなくなります。盗賊になり、社会的には落ちぶれ果てていくわけです。その過程でカルメンとの距離はあたかも近づくように思われるのですが、カルメンはカルメンで、ホセを自分をどん底から救い出してくれる男として必要にしてはいるけれども、自分を犠牲にしてまでホセの愛に応えようという気持ちは全くないのです。二人の男女が協力して幸福な「結婚生活」をしようなどとは頭の片隅にもないようです。

それは、カルメンの人生からくる幸福観かもしれません。自らの美貌と肢体をいわば囮にして、狡猾さで生き抜いてきただけに、「幸福な平凡な生活」となどというものは想像さえできないのでありましょう。自分が愛する男の子どもを生んで、母親として育てるなんて自信は全くないものと思われます。カルメンはホセにいいます。
「わたしにあんたの子どもを産んでほしいってこと?
 わたしに? 嫌よ!」

カルメンには女としての人生はあっても、妻や母としての人生は考えられなかったのかもしれません。

一方のホセは、カルメンと出会うまでは着実な人生を歩んできました。勤勉実直な日本のサラリーマンを思わせます。また、信仰心にも篤く、兵士ですから、国や人を守るために相手と戦うことはあっても、自らの欲望や金、女のために、人を裏切ったり傷つけたりしない人物です。まさしくカルメンと正反対です。

そんなホセは自由奔放で、放埓なカルメンに翻弄されっぱなし。自分の手の届くところにきたかと思うと、予想外のカルメンの行動に驚愕させられます。そう、まさにホセのそれまでの堅物の人生からすれば、想定の範囲外のことばかりなのです。

堅実志向のホセの幸福観と、カルメンの気ままな自由を愛する気持ちとは、近づけども平行線のまま。一本に重なることはないのでした。作品はそんな二人を淡々と描き続けます。

carmen./カルメン 完全無修正R-18エディション
ハピネット・ピクチャーズ (2004/11/26)
売り上げランキング: 1,180
おすすめ度の平均: 4
4 官能映画ではありません
4 それでも、愛していました。


アマゾンのリンクを作ってわかったんだけど、「R-18指定」で「無修正版」ってことになってるんですね。だから、「アダルト」コーナーにあったんだ。このネタばかりひっぱると、品性の下劣さが露見しそうなんでアレなんだけど、そりゃ、大人の愛の映画なんでベッドシーンもあるにはあるし、カルメンが挑発的で卑猥なことを言ったり、したりしてはいるがんだけど、このくらいのなら21時台の地上派の映画番組でもやってそうだと思うんだけどね、最近はそうでもないの……? 「大人の愛の映画」ではあっても、「アダルトムービー」ではありませんよ。

印象に残るのは、最後に小説家がホセに聞くシーンです。ホセはカルメンへの愛のために、いわば堅実な人生を棒にふって、一生を台無しにしてしまったわけなのだけれど、そこを踏まえて小説家がホセにこんなようなことを尋ねます。

「君は、もし、もう一度人生をやり直せるとして、
 もし堅実な人生を生きられるとして、
 君にカルメンのいない人生は考えられるかね?」


……ホセは答えに迷いませんでした。

お勧め度 ★★★★☆

洋画全般 - 映画
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「ブログ・ジャンキー」雑感(続)

2005-08-28-Sun
継続使用していて気づいたこと。

まず、「通報」についてはQ&Aに触れられていたのを発見。「12. [ポイントゲット] ポイントゲット中に非常識なブログを発見!」のところです。

通報ボタンより、通報フォームを開いてください。 そのブログのURLを記入し、削除要請の理由をご記入の上、送信してください。 ブログのURLがわからない場合は、"フレームを閉じる"ボタンを押すことによって、現在表示されているブログのURLがブラウザに表示されます。通報があったサイトはFC2の判断により削除するかどうかを決定いたします。

ということです。この場合「FC2の判断により削除するかどうかを決定する」とありますが、これは「ブログ・ジャンキー」の登録から削除するかどうかとういことです。FC2ブログじゃないページも登録できるわけですから。

よほど悪質なものならともかく、そうでなければ、つまり、多少の逸脱や違反があっても、この通報をもってFC2の管理側が、ページの書き換えや削除を含めて内容を見直すように、ブログの設置者に注意や指導をするというのは、期待できないように思います。あくまで「ブログ・ジャンキーへの登録から削除させていただきます」のレベルで終わるのではないかと思います。(※あくまでわたしの認識です。念のため)


▲まだ「ブログ・ジャンキー」を試してない方はどうぞ。FC2ユーザーでなくても登録可。

次に、ブログ・サーフィン中に、あ、ここまた来たいなと思うようなブログがあったときの対応ですが、ブラウザのお気に入り(ブックマーク)に登録しようとしてもうまくいきません。

また、URLを知るには、上の「通報」についての引用部分にあるような形で、いったんフレームを閉じなければなりません。これも何か違うような気がします。

ここで「お気に入りへの追加」というコマンドがあって、それを利用することになります。この使い方については前記事「新機能雑感(ブログジャンキーほか)」で触れましたが、このボタンを押すことによって、「ブログ・ジャンキー」の管理画面の左サイドメニューの「アカウント」欄の「お気に入りブログ」の中に該当ブログが登録されます。

そして、この「お気に入りブログ」を開き該当ブログを選択すると、別窓でそのブログが開きますので、あとは、ブラウザのお気に入りに登録するなり、リストに登録するなり可能になります。

なお、言わずもながですが、あくまで「ブログ・ジャンキー」は自分のブログを知ってもらうひとつのきっかけであって、実際に自分のブログに魅力がなければ、再訪問してもらうのも難しいのです。そのためには、やはり内容(記事)を充実させるに限ります。

ついでに書けば、「ヤフーを突破、ライブドアも突破」などと浮かれていたのもつかのま、すでにライブドアには逆転され、昨日の統計では、ヤフーにもあと「6人差」と追い上げられていることですし……。→ 「ライブドア突破!(新機能か有名人の誘致か)」のコメント

インターネット全般 - インターネット・プログラミング

映画:「人質」~DVDで

2005-08-28-Sun
人質
人質
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ビデオメーカー (2000/04/21)
売り上げランキング: 46,957
おすすめ度の平均: 3.5
3 二重螺旋のサスペンス
4 人質?


原題は「OXIGEN」。酸素ってことなのかな。goo辞書には「oxygen」しか載ってないんだけど、「oxigen」とどう違うのでしょうか。また、調べておきます。

では、「ネタバラシ」にならない程度に導入部分を。

金持ちの美術収集家の妻が白昼堂々、ニューヨークの町中で誘拐されます。犯人はなんと、彼女を生きたまま木箱に入れて土中に生き埋めにします。およそ24時間後には土の中で酸欠で死んでしまう……このあたりが、タイトルの「OXIGEN」なんでしょうけれど。

そういう状況がビデオテープに撮られ、被害者の夫のとろこへ届けられ、女主人公の刑事を中心にした捜査チームと、誘拐犯と戦いが始まります。

この犯人を逮捕するまでが、ひとつのドラマなんですが、犯人は逮捕されてもなかなか人質の埋められている場所を白状しません。それどころか、どこかで余裕をかましていて、捜査陣をなめてかかっている節もあります。馬鹿にされっぱなしのNY市警を見て、被害者の夫はFBIに尋問要請します。このあたりによくある、所轄とFBIとの鞘当みたいなものもありますね。この、犯人を捕らえたが、まさに刻一刻窒息死に至らんとしている被害者の居場所はわからないというところに、閉塞感があるわけで、そんなところにも「OXIGEN」というか、酸欠の感じはうかがえます。

さらにそれに加えて、序盤から登場してくる女刑事も、厳格な父男に育てられた一種のファザーコンプレックスのようなものがあって、それを結婚してもうまく乗り越えられずにいて、そこに彼女なりの生きにくさみたいのがあって、そこにも一種の精神的「酸欠」があるわけです。

そんな状況、つまり、逮捕されても警察をなめてかかっている犯人の青年と、優秀ではあるが生育歴からくるコンプレックスに悩む女刑事とのやりとりが、人質の酸欠というタイムリミットの中で錯綜するという感じのサスペンスです。


ある意味、少し文学の香りがするというか、いささか現実離れした犯人も、女刑事も現代人の苦悩と孤独を抱えて生きてるというというところなのでしょう。

一応、[お勧め度]:★★★☆☆ 


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