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泣き面に蜂〜一色産うなぎ産地偽装
この記事を読むと、大阪の販売会社(「魚秀」)が、中国産ウナギが売れないので産地を「一色産」であるかのように偽装して、神戸の販売会社(「神港魚類」)に売った。神戸の販売会社(「神港魚類」)も、それが偽装であると知りながら仲卸業者に販売したというわけです。中国産ウナギを一色産に マルハ子会社など偽装(iza! 6/25)
農林水産省は25日、中国産のウナギかば焼きを愛知県三河一色産と偽装し、架空製造者の名前で販売していたとして、マルハニチロHDの子会社の「神港魚類」(神戸市兵庫区)と、水産物輸出入販売の「魚秀」(大阪市中央区)に対し、日本農林規格(JAS)法に基づき改善を指示した。架空製造者を表示した偽装は初めてとみられる。
同省によると、魚秀は今年3月4日から4月16日まで中国産ウナギのかば焼きを一色産と表示、少なくとも256トン(約205万匹)を神港魚類に販売した。この際「有限会社一色フード」という架空会社を製造者として表示し、同社の名前で産地証明書を発行。東京都内の商社を通じて同社が神港魚類に販売したように伝票上の処理をしていた。
神港魚類は魚秀の偽装を知りながら購入して、神戸市中央卸売市場内の仲卸業者などに販売。最大49トン(約39万匹)が一般消費者向けに流通した可能性があり、大阪、兵庫など4府県で販売が確認された。
これを受けて両社の社長が謝罪会見。神港魚類の大堀隆社長は、偽装について「そのような認識はなかった」とし、魚秀の中谷彰宏社長は「中国ものをさばきたいという思いでやった。近々辞任する」と表明した。
一色産ウナギと言えば、先日「里帰りウナギ」という巧妙な手口を使って産地を偽装していたと問題になったばかりです。先回は、どうやら一部の輸入業者と一部の養鰻業者がグルになっていた可能性が大きかったわけですが、今度は、どうやら話は違います。「一色産ウナギ」は、中国産ウナギを売るために、いわばブランドを利用された被害者的立場に立つはずだと思うのですが、不幸にして、先日の里帰りウナギの問題が発覚したばかりなので、おい、またウナギの偽装かよ〜、もう国産ウナギったって信用できないなぁてな感じになってしまってるわけです。もし「里帰りウナギ」の問題がなければ、今回は、「ブランドを利用された被害者」ということをもっとアピールできたと思うのですが、なかなか、あれはあれ、これはこれとすっきりと言い切れないのは、悔しいことだろうと思います。まさに、泣き面に蜂。このまま「一色産」のブランドの信用が落ちてしまえば、泣くに泣けません。
さて、この写真です。たぶん厳密に言えば、勝手に転載するなといういことになるのでしょうが、ま、あくまで、引用という扱いにしてほしいと思い、ま、転載元を明示しておきましょう。
今回、大阪の販売業者が売れない中国産ウナギを売れる国内産(一色産)に仕立て上げるために、愛知県岡崎市一色町に「一色フード」という架空の会社があるように見せかけます。その会社が存在し、一色産のウナギを原材料に蒲焼きを作っているということにしてあるのです。ところが、その会社は架空の会社です。本来、「一色産ウナギ」の「一色」とは、「愛知県岡崎市一色町」のことではありません。同じ愛知県でも幡豆郡一色町(はずぐんいっしきちょう)なんです。
転載元はこちらです。ただし、黄色のマーキングは引用者です。
「岡崎市一色町」とすることで、本物の幡豆郡一色町とは同じ愛知県三河ということでカモフラージュできますし、おそらく、愛知県に詳しくない人にとって、「一色産ウナギ」ということは聞いたことがあっても、それが愛知県の一色町であることは知っていたとしても、「岡崎市一色町」でなくて「幡豆郡一色町」だと明解にわかっている人は多くはないんじゃないかと思うのですね。つまり、非常に巧妙かつ計画的に、中国産ウナギを一色産に仕立て上げているということが言えそうなのです。
それにしても、よくもまぁ、一色町がこんなに都合よく近くにあったものだと思ったら、「一色」というのは日本全国に散在する地名のようです。
ほんとうにたくさんありまして、こんなにあったら、まだまだいろんな一色町を使って偽装できてしまうんじゃあないかと、ちょっと心配になってしまうかも……。一色(いっしき、いしき)
日本全国に見られる地名。全国にあり、「一色田」(荘園で年貢のみ納めればよい田地)に由来する荘園地名といわれる。
→ Wikipedia:「一色」
「里帰りうなぎ」って何?〜一色町のうなぎ産地問題
たとえば、マグロも回遊魚ですね。潮の流れに乗って海を泳ぎまわってるわけです。もちろん、一定の海流ののって「回遊」しているわけでしす。ちなみに、Wikipediaで「回遊魚」を調べると、「死滅回遊」という恐ろしくも、はかなげな言葉に行き当たります。
ただ、100パーセント意味がないかというと、そうでもなくて、回遊性を持たない動物が、海流に乗って本来の分布域ではない地方までやって来ることがある。これらは回遊性がないゆえに本来の分布域へ戻る力を持たず、生息の条件が悪くなった場合は死滅するので、死滅回遊(しめつかいゆう)と呼ばれる
などとも書かれています。漂流の果てに新天地が開かれるということのあるのですね。無駄死ににもみえるが、もし海の向こうに生息に適した場所があれば定着し、新たな分布域を広げることができるので、全くの無駄死にではない。また、気候変動や海流の流路の変動があれば、それまで死滅していた地域で新たに定着できる可能性もある
閑話休題。さて、そういう回遊魚が食卓に上る場合の産地はどうなのかって話ですね。そもそもが回遊してるわけですし、中には死滅回遊であらぬところで漁網にひっかかり、泣き面に蜂みたいな魚もいるわけですし。で、一応、日本の場合は「原産地または陸揚げされた土地」ということになっているようなんですが、実際は同じ公海上のごく近い海域で、日本の船と外国の船が同じ魚群を獲るということもあるのでしょう。しかし、そんな場合でも、こんなふうになっているようです。
(農水省:「消費者の部屋」)じつは同じ水域の魚であっても、日本の船が獲ったかで外国の船が獲ったかで国産品か輸入品かが分かれてしまうんですね。やむを得ないんでしょうけれど。ま、そのような現状の是非はともかくとして、ここで言っておきたいのは、そもそも、魚にとって、というのはつまり、食用の魚の生産者や流通関係者にとって、できるだけ売れるような産地表示を選択するという土壌があるのですね。もちろんそれだって、当然、定められたルールの範囲内での話ですけれど。日本の領海内であれ、公海上であれ、日本の船が漁を行った場合は、国産品の扱いになりますので、水域名を表示します。回遊魚等で水域をまたがって漁を行い、水域名が特定できない場合には、水域名に代えて水揚げされた港名または港の属する都道府県名を表示します。なお、水域名に水揚げされた港名または港が属する都道府県名を併記することも可能です。
外国の船が漁を行い日本の商社が買い付けた場合は、輸入品の扱いになりますので、原産国名を表示します。原産国は、漁が行われた国です。ただし、公海上で漁が行われた場合は、漁を行った船舶が属する国が原産国となります。なお、原産国名に水域名を併記することも可能です。
一方で、この数年起きている、輸入ウナギの安全性の問題があります。ひょっとしたら、輸入ウナギの安全性で問題とされた台湾や中国の原産地側ではすでに対応済みなのかもしれませんが(だってだいぶ前で、売れなくなって久しいですから)、そうだとしても、農産物や加工食品の事件もあって、おそらく全然イメージが回復てないと思います。「ウナギの輸入品=中国産=危険」みたいなイメージが定着してしまってると思うのですね。
さて、ウナギは回遊魚なんですけれども、日本で消費しているウナギのほとんどは養殖です。ですから、生まれてから死ぬまで(というか、出荷されるまで)同じ場所で養殖されているんだろうと、思っていました。つまり、一色産(いっしき:愛知県一色町)の養殖ウナギは、一色町で誕生して、一色町で育てられていたのだとばかり思っていました。ところが違うのですね。
つまり、「稚魚(でいいと思うけど)を捕獲し成魚に育てる」というのがウナギの養殖なんです。すでに「原産地」といわれたら、捕獲の場所? 養殖の場所? ということになってきそうです。でも、この場合、稚魚を成魚に育てたのだから養殖の場所を原産地にすると言われても、よさそうです。日本うなぎの生態は不明な点が多く謎に包まれています。一般に日本うなぎは5年から15年間河川で生活した後海へ下り、その後フィリピン東方海域で産卵すると言われています。生まれたうなぎの幼生は黒潮に乗って東アジアの沿岸にたどり着き冬に川を溯上します。その一部を採捕し飼育するのがうなぎの養殖です。
人工孵化の研究も各試験研究機関で試みられ、その結果人工的な採卵が可能となり孵化までは技術的に確立されましたが仔魚の初期飼育が難しくこの先の技術開発に大きな期待が寄せられています。
→ 一色うなぎ漁協:「うなぎの話」
じゃ、複数の場所で養殖したときの原産地はどうなるの? というのが、今回の問題らしいのですね。
なるほど。果たして運搬のコストやリスク(魚が弱るなど)を含めて採算があうかどうかわからないのですが、あくまで机上の理屈で考えれば、1日差でも飼育日数が長ければ産地表示が可能なわけですから、産地表示による商品価値が高まるということを考えると、外国である程度のところまで飼育させて、品質に合うものだけを輸入し、さらに飼育して国産としてブランドを高めて売るということも可能ということなんですね。愛知県によると、JAS法では、ウナギが複数の産地で育てられた場合、最も飼養期間の長い場所を原産地として表示する
→ 中日新聞:「鹿児島産ウナギを「一色産」 愛知県、漁協を行政指導」(2008年6月17日 夕刊)
これをきちんルール内でしていたら、とりあえずの問題にはならなかったのだろうし、採算も合うのでしょう。特に、「外国産のウナギ=不安」みたいな印象ができてしまっていることもあって、双方の利害が一致しているのでしょう。
そこで、謎なのが「里帰りウナギ」です。
「里帰りウナギ」ってネーミングはそれはそれでけっこうなんですけど、別に、「里帰り」でなくても、飼育期間が長い方を産地表示するという原則でいけるんじゃないでしょうか?(ここ疑問です)日本で育ったウナギの幼魚(黒子)を海外に1度、輸出し、一定期間、成育させた後に日本に逆輸入したウナギは「里帰りウナギ」と呼ばれ、国内での成育期間の方が長い場合は輸入品でも「国産」として表示ができる。
同漁協は育ちの悪かった黒子1トンを昨年11月に徳島県の業者を介して鹿児島県の業者に販売。鹿児島県の業者が台湾の養殖業者に販売し、さいたま市の商社が今年1月から4月まで同漁協に約72トンを販売した。
→ 中日新聞:「同記事」
そして、もう一つ。日本で育ちの悪かった子ウナギが、台湾で立派に育つんでしょうか? もちろん、ダメものと値段で台湾が買っていくんでしょうけど、じゃそれが育ってきましたよ〜って戻ってきて、果たして区別が付くんでしょうか? そのあたりは、ビジネスであり、また、信頼関係であるということになるのかもしれませんが、「里帰りウナギ」ってしくみはなんだかちょっと養殖というより、増殖のような気がしてなりませんね。
ま、そこが問題だったんでしょうけど。
わたしウナギ大好きでした。同じ愛知県人としても、今回の事件は非常に残念ですし、ウナギ好きの一市民としても、残念でなりません。
一色うなぎ漁協にはこんなお詫び文が掲載されています。
漁協という組織がどんなもので、どのくらいの人たちが関係していたのかわかりませんが、農水省の「養殖うなぎの原産地表示の適正化について」には、お詫び
当組合は仕入先から、平成20年1月20日から4月22日までの間に活鰻を72トン購入し、仕入先の産地証明書に基づき国産及び一色産として販売いたしました。
この産地証明書については、国及び県による調査の結果、当組合が国産及び一色産として表示販売したうなぎが、一色産でなかったことが判明いたしました。
産地証明書の誤りに気づかず、このような事態となり、関係取引先の皆様ならびに消費者の皆様に多大なご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。
当組合といたしましては、今後二度とこのようなことがないように事業管理の徹底に努め、事業に取り組んでまいる所存でございます。重ねて深くお詫び申し上げます。
平成20年6月17日
一色うなぎ漁業協同組合
代表理事組合長 大岡宗弘
とあります。一部の輸入業者と一部の養鰻業者ってのはグルってことですよね……。(1)一部の活鰻の輸入業者が、日本及び海外での飼養期間等の書類を整えたが、その事実の確認を一切行わず、結果として事実と異なる養殖場所、養殖期間等を記載した証明書を発行し、輸入した活鰻を国産と産地伝達する取引を行ったこと
(2)一部の養鰻業者が、(1)の証明書の発行に関与していたにもかかわらず、証明書の内容を確認しないまま、日本での飼養期間を証明し、(1)の輸入業者から仕入れた外国産活鰻を国産又は特定の地域名を産地として事実と異なる産地を伝達して加工業者等に販売したこと
また、当該活鰻を原材料として自ら製造したうなぎ加工品に、国産等と事実と異なる原料原産地を表示、若しくは稚魚から成鰻まで自ら生育したうなぎを使用している旨保証する地域ブランド名を表示して一般消費者に販売したこと
ウナギ日本一の「一色ブランド」が、どこぞの料亭のようにならなければいいのですけれど。
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最大消費国の責務
ここがすごかった!ウナギの豆知識!!
このままじゃ、ウナギは絶滅だ!
うなぎクンのグレートジャーニイ。海路から空路へ。セアカゴケグモに咬まれたら〜(補足)
そういう気にさせたのは、愛西市だけでなくて、岐阜でも三重県でも見つかったからです。
いろいろ検索してみましたが、似たり寄ったりです。まず、症状ですが、セアカゴケグモ:毒グモ新たに55匹−−木曽川河川事務所などで /三重(6/11)
桑名市福島の国交省木曽川下流河川事務所は10日、同事務所構内の側溝から新たに毒グモの「セアカゴケグモ」2匹と、揖斐・長良川の対岸にある長良川河口堰管理所敷地内の側溝などから53匹、卵のう46個を確認したと発表した。9日に両施設の側溝などでセアカゴケグモ計93匹と卵のう計94個が見つかっており、引き続き確認作業を実施して発見した。いずれもバーナーを使って消却処分した。【沢木繁夫】
というわけで、やっぱり相当にひどいことになるようです。セアカゴケグモによる咬症
1.局所症状
咬まれた瞬間はほとんどの場合、針で刺されたような痛みを感じます。その後、咬傷部位に熱感があり、局所の痛み(疼痛)が出現し時間経過とともに拡大、増強します。疼痛は、激痛で耐え難い。
2.全身症状
重篤な場合は、四肢の痛みや筋肉の強直による下腹部の腹痛や胸部圧迫感、けいれん、高血圧や頻脈が見られることがあります。
小児、高齢者、妊婦では症状が重症化する可能性が高いので、注意が必要です。
この出典は「大阪府のセアカゴゲグモに関する参考資料」でPDFファイルです。治療については次のようになっています。
重症でなければいいようですが、これでは応急処置が書かれていません。同じ大阪府の別の資料(「セアカゴケグモにご注意を」)では、症状としては、○ 治療について
局所症状には痛みを和らげる対症療法をします。重症者には、血清を投与します。大阪府立急性期・総合医療センターに常備しています。
(大阪府立急性期・総合医療センター 救急診療科 06-6692-1201)
・はじめはチクッと針でさしたような痛みを感じる
・やがて咬まれた部分の周りが腫れて赤くなり、痛みは次第に全身に広がる
・悪化すると、多量の汗をかいたり、寒気、吐気などが現れることもある
・通常は、数日から数ヶ月で回復する例が多く、重症になることは殆どない
ちなみに発見した場合は、保健所に連絡するのがいいようです。措置としては、
と、けっこう参考になるかと思いました。「咬まれたクモを殺して持参する」というのは、もしできたならば、そうとう具体的でいい手がかりですよね。他の昆虫の被害や、薬剤などの誤飲でも参考になります。・万一クモに咬まれたら、余分の毒を温水や石鹸水で洗い落とす。多少出血があっても、包帯や止血帯はしないほうが良い
・できるだけ早く病院に行き治療を受けること
→ 病院に咬まれたクモを殺して持参すると、適切な治療につながる
・まれに、血圧の上昇、呼吸困難等の全身症状が現れることもある
→ 有効な抗毒素血清が大阪府立急性期・総合医療センター(大阪市住吉区)に常備している
また、こちらも大阪府による資料なのですが、細かい字でぎっしり書かれています。
どうして、大阪府はこんなに……と思って調べてみると、1995年の11月に、国内で初めてセアカゴケグモが発見されたのが大阪府(高石市)だったということのようです。よくぞ見つけたという感じであります。
黒後家蜘蛛なら大歓迎?〜セアカゴケグモが愛西市で
愛西市……。同じ愛知県なんですが、どこなのかピンと来ません。平成の大合併でできた市で、調べると「愛知県北西部の市。2005年4月1日に、海部郡佐屋町、立田村、八開村、佐織町の2町2村が合併し発足した」とWikipediaには載ってます。海部郡(あまぐん)と言えばおよそはわかりますので検討はつくのですが、変換辞書の方はなかなか慣れてなくて、「愛妻死でセアカゴケグモが大量に発見」などと変換します。ゴケグモというのは「後家蜘蛛」と書くわけで、「愛妻死で後家」ではちょっとつじつまが合わないかななどと、にんまりとしていました(後家というのは未亡人の古い言い方ですから)。セアカゴケグモ:愛知・愛西の公園で60匹 注意呼びかけ
国土交通省中部地方整備局は5日、愛知県愛西市の国営木曽三川公園・東海広場で、外来種の毒グモ「セアカゴケグモ」が見つかったと発表した。少なくとも約60匹確認され、かまれると嘔吐(おうと)やめまいなどの症状が出るため、見つけても触れないように注意を呼びかけている。
〜(略)
セアカゴゲグモは毒グモです。カタカナで書くと、背の赤い、苔みたいな蜘蛛かと思いがちですが、「コケグモ」が連濁して「ゴケグモ」となってるのではなくて、ゴケグモ(後家蜘蛛)という仲間がいるのです。どうして「後家蜘蛛」なんて名前がついているのか、ちょっとわかりませんが、ひょっとしたら、農作業に出た夫を刺して、後家さんを発生させるような恐ろしい毒グモということなのかなぁと思ってみたのですが、それは俗説のようです。
とあります。由来としてはこういう解釈もありなのでしょうが、こちらではもうちょっと科学的に説明されています。。「ゴケグモ」の名前の由来に関して、毒性が強いため、噛まれた時の死亡率が高く、奥さんが後家になる、という俗説が知られている。実際には、ゴケグモ類の英名 "widow spider" そのままの和訳で、ゴケグモ類はオスの体がメスに比べて非常に小さく、交尾後にオスがメスに共食いされることに由来する。
→ Wikipedia:「セアカゴケグモ」
なんだそうです。メスが多いというのは、共食いではなくてそもそもの寿命のようです。ゴケグモ類は、オスとメスとの寿命の違いにより、越冬に入った後では発見時にメスだけがたまたま多く発見されることから、このような名前が付けられたようです。しかし、実際は雄雌関係なく成長期の共食いは良くあるということですが、交尾しても必ずしもメスがオスを食べる訳ではありません。
さて、この後家グモは毒グモです。
こちらのページ(「日本にも毒グモはいます」)には、
日本にも毒グモは生息しています.1995年の年末,毒グモ騒動が日本中の話題となりました.かまれると命にかかわることもある毒グモのセアカゴケグモが大阪,三重で発見されたのです.その発見をきっかけにして各地の港で調査が行われ,その結果,セアカゴケグモと同じ仲間のハイイロゴケグモとアカオビゴケグモというクモも日本に侵入していたことがわかりました.オーストラリアではセアカゴケグモにかまれて亡くなってしまった人が実際にいます.オーストラリアでは,セアカゴケグモはレッドバックスパイダーと呼ばれており,子供たちにはレッドバックには絶対に触ってはいけないときつくしつけがされているそうです.
日本で「クモに触ってはいけない」なんてしつけされてませんよね。最近は知らないけど。田舎で育ったわたしが触っていけないと言われたのは、虻蜂の類、毛虫の類、百足の類くらいでした。あとは、カメムシは臭いからダメってのもあったか。蜘蛛に関しては、「朝のクモはお客さん、夜のクモは泥棒」なんていう迷信を教わったくらいです(真意がわかりませんね、これ。「お客が来てもいいように掃除しろ、泥棒のことを思い出して戸締まりの確認しろ」くらいの意味なんでしょうか)。今までの世代にはなくても、今後は「蜘蛛には触るな」ということも教えなくてはならないかもしれません。
参考までに、愛知県のセアカゴケグモの関連ページから写真を転載しておきます。1目盛りは1ミリですので、指先に乗るくらいのおおきさです。ゴケグモの仲間は簡単に他のクモと見分けることができます.それはおなかの赤い砂時計マークです.背中側は真っ黒だったり,赤いたてすじが入っていたり,まだら模様だったりしますが,お腹側にはみなこの砂時計マークがついているのです.赤い砂時計マークがついているクモをつかんではいけません.人がつかんだりしないかぎり,クモのほうからかみついてくることはありません
→ (同)
さて、後家グモと聞いて、ミステリーの好きな人には思い出すものがあります。わたしも若い頃に読んだ、アシモフの「黒後家蜘蛛の会」シリーズを思い出します。話を全く忘れてしまいましたが、会員制サークルが例会にゲストを招いて、「あなたのアイデンティティは何?」みたいなことを尋ねたあとで、そのゲストに、謎めいた話をしてもらい、それを会員たちがあれこれと解釈、推理してみせるという設定の短編シリーズでした。決まって解決するのは、給仕のヘンリーで、給仕のくせに安楽椅子探偵という、これまた言葉面だけではおかしな感じのする設定なんです。わたしは「EQ」という光文社のミステリー雑誌で読んでました。
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第6巻を待つ!
”あの”アシモフが!知らなかった傑作 とんち話と言われようと秀逸!「セアカゴケグモでなくて、アシモフの黒後家蜘蛛なら大歓迎だ」みたいな記事にしようと思ったのですが、とんでもない大間違いで、本当はこのブラック・ウィドーの方が恐ろしいのですね。
2000年10月20日,米軍岩国基地においてクロゴケグモが発見されました.クロゴケグモはアメリカ合衆国でブラック・ウィドウ・スパイダーと呼ばれて恐れられている毒グモです.ついにゴケグモの仲間で一番恐ろしいやつが侵入してきてしまいました.ただし,いたずらに恐れることはありません.毒グモといってもクモのほうから向かってくることはありません.うっかりしてクモをつかんでしまったりしたときにかまれるのです.巣のそばを通りかかっただけで大挙しておそいかかってくるスズメバチや,草むらに潜んでいて飛び掛ってくるハブなどのほうがずっと恐ろしい存在です.クロゴケグモは真っ黒でつやつやした丸いクモです.上の写真のセアカゴケグモの体を真っ黒にしたようなやつです.
→ 同じく「日本にも毒グモはいます」のページ



















