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David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

ドラマ:「ゴンゾウ~伝説の刑事」~DVDで

2009-05-17-Sun
ドラマの中でも紹介されているのですが、「ゴンゾウ」とは「警察用語で、能力や経験はあるのに働かない人間のこと」だそうです。 語源は江戸時代、腕はいいのに働かないやつのことを、職人仲間はこう呼んだということのようです。今ではそれが警察組織にだけ残っているということのようなんですね。

で、さらに、英語に「gonzo」という形容詞があって、「独断的な,偏見に満ちた」とか「風変わりな,異常な,いかれた」という意味で、主にジャーナリズムに対して使われているようです。ドラマの中だけでなく、テレビ朝日のドラマ「ゴンゾウ」のページにも掲載されています。そして、「独断と偏見に満ちた報道,奇人,変人」のことを「gonzo」と呼ぶようです。

そんな、ゴンゾウが警視庁の井の頭署の備品係にいます。黒木係長(内野聖陽)です。かつては敏腕のエリート刑事でしたが、ある事件をきっかけに挫折、備品係の係長としてくすぶっているのです。ある時バイオリンを亡くしたと行ってきた女性(前田亜季)のバイオリンを、担当でもないのに探すのですが、それが見つかり、警察の窓口で手渡した帰り道、その女性と女性刑事(本仮屋ユイカ)が何者かに発砲されます。女性刑事は重傷、バイオリニストは死亡……。警察へのテロにに一般市民が巻き込まれたて射殺されたと騒然となります……。

ゴンゾウ黒木刑事は、いやいや捜査の第一線に復帰することになります。捜査は思わぬ方向に進展し、かつてのエリート刑事がゴンゾウに落ちぶれた理由もはっきりします。刑事ドラマでありつつ、被害者、加害者、刑事のそれぞれの苦悩を描いた、おもしろい作品で、なかなかおもしろい作品でした。

ゴンゾウ~伝説の刑事 DVD-BOX
ジェネオン エンタテインメント (2008-12-26)
売り上げランキング: 10024
おすすめ度の平均: 5.0
5 人間味溢れるドラマに感動
5 オンエアから見ればよかった・・・
5 真実に寄り添う深い淵
5 繰り返しの鑑賞に耐える、見ごたえのあるドラマです!!
3 続編とかやらないかなー

 → テレビ朝日のドラマ「ゴンゾウ」のページ

放送時は1時間枠ドラマの全10話。DVDにすると5枚です。

脚本を担当した古沢良太氏は、本作で「第27回向田邦子賞」受賞しました。

「『ゴンゾウ~伝説の刑事』は刑事ドラマであり、連続ドラマであり、さまざまな制約があったろうと思われます。その枠組みの中、作家としての挑戦を感じる作品でした。達者な構成力、はりめぐらせた伏線等、視聴者を楽しませることに心血を注ぐ精神とセンスは授賞に値すると判断いたしました。今後、違うジャンルへの挑戦を含め、テレビドラマの脚本家としての更なる飛躍を期待します。」(向田邦子賞委員会より)

というのが受領理由のだそうです( → テレビ朝日のドラマ「ゴンゾウ」のページより)。

続編もいけそうですし、映画化でもいけそうですね。ツタヤレンタルで100円の日に、5枚借りてきて一気に見ました。



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ドラマ:「白夜行<完全版>」~DVD

2008-09-20-Sat
東野圭吾の同名小説が原作のTBSドラマ化です。主演は山田孝之と綾瀬はるか。

白夜行 完全版 DVD-BOX
白夜行 完全版 DVD-BOX
posted with amazlet at 08.09.20
TCエンタテインメント (2006-06-23)
売り上げランキング: 2210
おすすめ度の平均: 4.5
5 苦しかった
5 原作に劣らない出来!!
3 東野圭吾の『白夜行』ではない。が、つまらなくもない。
5 最高!!!
5 美しい絆

 → TBSの公式ページ(あらすじもあります)

原作を読んでないし、TV放送も見ていないので、「完全版」となっているこのDVDとそれぞれとの違いが違いがわかりませんが、DVDはすごくいいです。いいと言っても、スッキリするだとか、幸福感が満ちてくるとかそういうことはありません。もう、泣きそうというか、何度か泣きますね。その言葉だけで終わらせたらいけないのでしょうが、宿命というか、運命というか……。「一つウソをついたら次々にウソを重ねていかなければならない」という人生を、ま、幼い二人は、ずっとその後も歩いていくのです。

これが設定なのだから、書いてもいいと思うのですが、でも、知らずに見たほうがきっといいと思うので、まだ見ぬ人のために、わたしはほとんどそれを知らずに見て、そしてそこが衝撃的だったからでもあります。それは、なぜ二人が秘密を持たねばならなかったということです。わたしはそれをあえて書きません。

子どもにはそれぞれ秘密があるものです。子どもでなくても。たぶん、それは誰にでもあるのでしょう。そして多くの人は大人になる過程でそんなささいな秘密を忘れてしまうことも少なくないでしょう。人によっては、毎日のほとんどはそれを忘れて過ごしていて、あるときふっとその秘密がある感情とともに思い出される……。案外そういうことが多いものかもしれません。別に子ども秘密に限らなくても、大人になってからのものでも同じかもしれないのですけれど……。

子どもの秘密で話をすすめます。子どもにとっては重大な秘密に思われることでも、大人から見ればたわいもないこともあります。たとえば、お母さんの口紅を黙ってぬってしまうとか、お父さんのエッチな本をちょっと盗み見てしまうとか……。それは、いたずらであって、大人から見たらたいしたことでなくても、子どもにとっては大きな秘密かもしれません。でも、それは成長の過程で忘れられる、むしろそのことに気付いた親が後ろからそっと見守ってくれていたら、むしろ消えてしまうようなささいなことかもしれません。

大人から見ても、子どもから見ても、誰が見たってほんとうに大きなことを秘密にすることだってあるのですね。たとえば、線路に石を置いて遊んでしまったら、電車が脱線してしまうとか……。火遊びしてたら、物置が燃えてしまったとか……。もう、新聞などにも載ってしまってそのことの恐ろしさを思い知らされ、もう忘れようにも忘れられない大きな秘密になってしまうかもしれません。そして、この話の二人の秘密は殺人だったのですね。それも、親殺し……。

殺すのはもちろん悪いことです。親だからいいとか、他人ならまだましとか、そういうことはありません。殺人は殺人であり、法律的にも最も重い罪となることは違いありませんけれど、子どもが親を殺すということは、赤の他人の命を奪うよりも、少なくともその実情は複雑であり、深刻であり、加害者である子どもの心境から言えば、親殺しの非常に重い傷が残るのと同時に、そうせざるを得なかった、そこまで追い詰められたという、深刻というか過酷な、切迫した、それはよくよくの事情が、他人を殺めることよりももっとやむにやまれぬ何かがあることが多いはずなのですね。

それを秘密にすることによって、それまでの過酷な事情や、親殺しの苦悩、露見を恐れる恐怖などをすべてすべて自分の胸の中に収めて生き続けなければならないわけです。それはまさに、明るい太陽の下でも晴れ晴れしい気分になれない、穏やかな夜でも安眠ができない、まさに、昼らしい昼でもない、夜らしい夜でもない……、白夜を進んでいくようなものなのですね。それがタイトルになっています。

白夜行 (集英社文庫)
白夜行 (集英社文庫)
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東野 圭吾
集英社
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おすすめ度の平均: 4.5
5 初体験でした
2 つまらん。無駄に長い。
5 彼も利用さた?
5 分かる気がする
5 大阪を象徴する一冊

それが一人でなく、男女二人であったことが、この話のおもしろく、また、つらいところなのです。二人は親殺しの秘密を共有できるのです。秘密の共有……、その秘密が一人では耐え難いほど大きく思いものでも、どうしても守りたい人のためにそれを隠さねばならないという力が働けば、それはとても気持ちを楽にしてくれるでしょう。弱さを克服しやすくなるのです……。でもさらにそこには陥穽があるかもしれないのです。

それまで誰にも振り返られなかった自分のようなもののために、誰かが命がけで助けてくれたというようなできごとが起きたりします。そして、それが、自分と同じように、親のことが原因で激しく悩み、苦悩し、追い詰められていたという共感を持つ者であったとしたなら。もう、わたしは、そういう「同病相哀れむ」みたいな、宿命的な同士を一人見つけることができたら、もう、一生の喜びですよね。まさにソウルメイト。自分の心の中の核となる部分、それはむしろ誰にも伝えられないような深刻な秘密と、それからくる悲しみ、苦悩を、期せずして共有してくれる友達というのは、非常に得がたいかもしれません。

ただ、そういうい相手と出会ったとき、果たして生涯その人と、その傷を互いに舐めるようにして生きていかれるものでしょうか。お互いその苦悩の秘密を他の誰にも打ち明けられずに、その二人でしか共有できないとしたら、それは、そういう人物が見つからないよりもひょっとしたら救われることもあるかもしれません。ただ、同時に、逆にむしろ自分だけなら、その暗がりからさっと抜け出すチャンスも手に入りやすいかもしれないのに、二人それぞれがほどほどに楽しく、安らかになるというのはむしろ難しいということもあるのかもしれません。そう、例は卑近ですが、たとえば独身女性の非婚連盟みたいに、お互いに先に結婚しない友だちみたいな友情を持っていると、友情を守ろうとすればするほど、せっかくの結婚のチャンスをどんどん取り逃がしていくような……。

山田孝之と綾瀬はるかがそうなんですね。その親殺しさえなかったなら、お互いとっても素敵な友だちであり、恋人であるはずなんですが、親殺しの秘密を共有してしまったがゆえに、嘘で嘘を固め、お互い裏切らないことを強く信じ、求め、そして、裏切れないわけなんです。

ドラマの中では、逃げ続ける限り真に心の平穏は訪れない、二人が望んでいるような、昼間の明るいお天とうさんの下が歩けるようなときはこないのですね。秘密の露見をおそれ、破綻をおそれ、そして何より誰にもいえない、心の奥底の最も暗い部分でのつながりを持つ相手を失うことを恐れるわけです(しかし、これはストーリー展開で、いろいろ変化をします。時に、相手の裏切りに対して疑心暗鬼になることもあれば、逆に、下手を売って露見するのではないかという意味で相手が信用できなくなることもあります。また、利害が一致して協力することもあれば、相手からの一方的な依頼に、内心反対、気が進まなくてものらなければならないというような状況で、話は展開していきます。そういう意味では、ピカレスク・ロマン的な匂いも帯びています。見るものは、時に、この二人の犯罪者に共感し、犯罪がうまくいき、そして二人が一応の幸福になれることをどこかで願うことになったりもします。

また、執拗に追う刑事(武田鉄也)も登場します。どうしてそこまでできるのかというような執念で、二人の事件の真相をずっと追い続けます。ドラマを二人に肩入れして見るときには、この刑事は実は憎まれ役で敵役なのです。ただ、そうとばかりも言えない側面もあるのです。誰にも知られない事件の真相やその背景までも、この刑事は、自らの足と汗とで、かなり的確にとらえるようになります。二人しかしらない秘密を、赤の他人というか、むしろ敵役の刑事が捜査の結果知ってしまう……。自分が地獄まで人知れずもって行こうと思っていた秘密。その苦悩、苦しみや辛さを、犯罪捜査の刑事とは言え、知り、理解してくれるわけです。犯行の真の動機、犯行にいたらざるを得なかった心情を理解してくれるということは、それはある意味共感してくれることでありましょう。

それは犯人にとっては都合がいいことではもちろんないのですが、犯人の深層心理的には、苦しみから幾分救われる喜びであったと思うわけです。そういう意味では、いくらかは幸福であったというようなことも言えるかもしれません。それは感謝の気持ちにも似た感情を生むものかもしれません。ドラマではそこもうまく描けていて、同様の喜びを感じることができます。

通り魔殺人をしてしまったような連中には、いっぺんみてもらいたい作品です。

DVD6枚です。1枚に45分のドラマが2話ずつ収録されている形になります(第1巻だけが、1話で90分です。あとは2話ずつ、全11話で合計480分くらいとなります。

とってもおもしろいです。あと、柴咲コウのエンディングいいです。Youtube貼ります。



影
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柴咲コウ
ユニバーサルJ (2006-02-15)
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おすすめ度の平均: 4.5
4 壮大 しかし切ない
5 白夜行の主題歌!!
5 ドラマとシンクロ?
5 TBSドラマ「白夜行」主題歌。
5 よく聴くほどに聴き応えのある一曲




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「12日の木曜日」~DVDで

2006-10-24-Tue
イギリスのTVドラマ(らしい)です。

「12日の木曜日」というタイトル。これはすごく洒落たタイトルだと思いました。今月の13日は金曜日だったんですが、その前日は当たり前ですがが12日の木曜日なんです。つまり、不吉な日の前日ですよね。そこに目をつけたタイトルは素敵だなと思いました。13日の金曜日ならやっぱりホラーなんでしょうけど、12日の木曜日にホラーは似合わないですよね。やっぱり、いったい何がおきるんだろうっていう、ハラハラ感というか、不吉な前触れを心配するような心理サスペンスがお似合いだと思います。そういう意味では作品としては成功なんでしょう。

ただ、どうなんでしょうね。ちょっと微妙な作品でした。作りは凝っていて、意外な展開でもあるんでしょうが、テレビで連続シリーズで前回の話を思い出すというのは必要なテクニックかもしれませんが、こうしてDVDにまとめると、ちょっとくどい感じがしないでもないんです。

というのは、4つの話からなっているのですが、その4話のスタートs-んが全く一緒なのです。どの話も、12日の木曜日から日付が変わって13日の金曜日になるのをニュースキャスターが伝えるところからスタートします。ある政治家の自宅のパーティで悲劇(殺人事件)が起きて、政治家の一家の誰かが亡くなり、そして、誰かが容疑者として取り調べをうけているという報道です。そして、被害者が誰で、加害者が誰かとうのが、この話の最大の謎として最後まですすんでいきます。

ニュースキャスターのシーンの後も4話とも全く同じ、その政治家一家の自宅の朝のシーンです。時は12日の木曜日の朝7時過ぎ。ラジオからは朝のニュースが流れます。政治家のセクハラ問題です。「ある政党の次の地方選挙の公認候補を選ぶための選挙が延期された。それはそのうちの有力候補の一人であるある歯科医のセクハラ問題が原因ではないかととりざたされている」というようなニュースです。

この屋敷は、まさにそのスキャンダルのニュースになっている人物、公認の第一有力候補である歯科医のものです。その全く不快きわまりないニュースを、歯科医と歯科医の妻、妻の妹、長男の4人が、それぞれの場所で聞いています。4人の12日の木曜日のスタートなんです。そして、4人がどう過ごして、悲劇の夜を迎えるかということが描かれるわけです。当然同時に顔を合わせる場面もありますし、1人が他の人たちのやりとりを、見ているという場面もあります。二人の会話を全体を見聞きするのでなく、断片的に見聞きするために意外な取り違いをしてしまうというようなこともあります。見る側は、ゆくゆく殺人に繋がるということがわかっているので、人間関係とか、動機とか、利害とか、そして、殺人の手口を想定したりして見るわけで、そこはそれなりにおもしろい構成になってると思いました。

ただ、では、おもしろかったかというと、そうですね、サスペンスとしてはおもしろかったですが、ミステリーとしては、ちょっと物足りなさもあるでしょうね。そして、テーマは家族の物語なのですね。家族を取り戻す物語というか、取り戻そうとして失敗する物語というか。その必然性が、ちょっと不満でした。
12 THURSDAY-12日の木曜日-
ジェネオン エンタテインメント (2004/12/03)
売り上げランキング: 62,589
おすすめ度の平均: 4.33
4 斬新なストーリー展開
5 見ごたえのある心理サスペンス
4 誰が誰を…?

長いです。180分とありますよ。

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