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David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

品格あぶり出し~若麒麟の退職金

2009-02-06-Fri
若麒麟が大麻所持で現行犯逮捕されて、相撲協会が若麒麟を解雇処分にして、尾車親方を二階級格下げしました。この「解雇」処分ってのは、相撲協会の規程では二度と土俵に戻れない非常に厳しいもののようですが、退職金に相当する「力士養老金」が請求により支給されるというものです。

おそらく、昨今の日本のサラリーマンの感覚からすると、大麻所持現行犯逮捕となると、懲戒免職が相当で、退職金はもらえないというのが相場なんでしょう(統計とったわけではないですが)、相撲協会の処分が甘いのではないかという批判が出ました。いろんな記事から見聞きしたところ、相撲協会の規則(寄付行為)では「解雇」「番付降下」「出場停止」「給与手当減額」「けん責」の5つがあって、この5つは理事会で決議できるが、それより重い処分である「除名」は理事会だけでなく、役員・評議員・横綱・大関のうちの4分の3以上の特別決議が必要なんだそうです。今回はその「特別決議」を避けて、「解雇」にしたのだそうです。

これに対していろいろ批判があります。養老金が10万や20万ならともかく、500万円ということも関係するかも知れませんが、再発防止委員会のやくみつるなども「信じられないくらい甘い」と言っています。文科大臣も「甘すぎる」とコメントしたようです。

大麻取締法違反(共同所持)で現行犯逮捕された大相撲の元若麒麟容疑者(25)に対し、日本相撲協会が最も重い処分となる除名を避け、退職金を受け取れる解雇としたことについて、塩谷立文部科学相(58)は3日の会見で、処分が軽すぎるとの批判的な見解を示した。だが、この発言を受けた協会ナンバー2の伊勢ノ海事業部長(62)=元関脇藤ノ川=らが“反発”。新たに大臣Vs協会の火花が散る。
 → iza:「元若麒麟を除名せよ!塩谷大臣、協会に激怒

こうした批判を受けて賞罰の規程を見直すんだそうです。ただし、今回の若麒麟についての処分は見直さず、若麒麟の側が退職金(養老金)を請求しないということで支払わないという形にするようです。

元若麒麟は2日の理事会で養老金が支給されない除名処分ではなく、請求すれば受け取れる解雇に決定。塩谷立文部科学相から「処分が軽すぎる」と批判されていた。これにより、武蔵川理事長は早急に規定の見直し作業に入る意向を示していた。
 → iza:「元若麒麟、養老金辞退 相撲協会が発表

う~む。大麻所持でも懲戒解雇でなくて、退職金がもらえるというのは、確かに一般サラリーマンの感覚からはずれていると思いますが、なにせ、相撲協会の甘さというのは、今に始まったことではなくて、弟子を暴行死させた(元)時津風親方も「解雇処分」であって、退職金は1500万円だったんですよねよ。

「退職金は今のところ考えておりません」
 解雇された時津風親方の退職金について質問された北の湖理事長はこう答えた。
 今のところというのは解雇されたとはいえ、返上の申し出がないかぎり親方に退職金を払わざるを得ないからだ。「日本相撲協会寄附行為施行細目 退職金支給規定」には「除名処分を受けた者には退職金は支給しない」とあるが、それ以外の懲罰(解雇、番付降格、給料手当減額、譴責には退職金の規定はない。ということは相撲協会は退職金支給を拒否することはできないのである。
 だからこそ北の湖理事長は「今のところ考えておりません」と答えたのである。規則では払うことになっているのを百も承知で、いかにも払わないようなポーズを取ることで、北の湖理事長は世間の強い風当たりをかわそうとしたのであろう。なんとも小賢しい考えである。
 相撲協会は財団法人だ。公益法人として財政面の優遇を受けている。となれば金銭に関しても、処分に関しても一般企業以上に厳しくしなければいけないはずだ。
 相撲協会が時津風親方に退職金を払わないつもりなら、きちんと手続きを取って解雇ではなく、より重い除名処分にすればいい。そうすれば退職金はビタ一文払わなくていい。退職金は規定に合わせて計算すると約1500万円になるという。あえて解雇にしたのは、退職金は協会内部や他の部屋の実情を封じる口止め料の意味合いがあるのでは、と勘繰られても仕方があるまい。
 → ゲンダイネット:「時津風は解雇、理事長以下は減俸 魂胆ミエミエの協会処分」(2007年10月6日)

ま、弟子の暴行死でも「解雇処分」どまりだったという事実があるのに、いくら騒動から再出発の最中だからとはいえ、大麻所持ごときに「除名」など適用できんでしょう。これでは、亡くなった時太山が大麻以下に軽く扱われることになってしまいませんか。

もう、(元)時津風親方の処分があんなのだったので、その後の大麻も何もかもがそれを超えた処分ができないのですね。規程を見直さなければならないというのは正しいかもしれません。

ただ、わたしがこの記事のタイトルを「品格あぶり出し」としたのは、「相撲協会が、除名にしたいが、まだ若くてかわいそうだから解雇にしてやるよ」と言ったのに対して、若麒麟が「さんざんご迷惑をかけて申し訳ありません。寛大な処分に感謝します。養老金は辞退します」と言ったのは、ま、まさに皆さんが欲している「品格」じゃないのかなぁと思ったからです。朝青龍の土俵上のガッツポーズを攻撃していた人たちが朝青龍に求めていた感覚、「勝っても敗者への配慮を忘れるな」という言葉を、相撲協会も、尾車親方も若麒麟も、土俵際で出しているのです。本当は許せないが許す、本当は欲しいけどもらえない……。

それを、「退職金が支払われるの支払われないの」という、非常に卑近な切り口でしか批判できないとしたら、今まで「品格、品格」ってのをわかっていらっしゃったの? 聞きたくなりますね。

ま、協会も、若麒麟や尾車親方の処分と同時に、若ノ鵬や露鵬らの事件で降格されていた間垣親方や大嶽親方の昇格を合わせて発表したりするから、品格のなさを露呈してしまうのだけれど。


▲わかるテレビ:「大麻」


▲NHK:「大麻の常用 深刻な影響が」

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うげぇ。若麒麟が大麻で逮捕って。

2009-02-02-Mon
忙しい中、どうしても記事にしなきゃと思って書き出したんですが、時間がなくなり、ちょっと古い情報での記事になります。多少タイムラグがあることもあるかもしれません。

若ノ鵬が落とした財布の中に大麻が入っていたのが、善良な市民に拾われて発覚した事件をきっかけに、協会が全力士に薬物検査を実施して露鵬と白露山に陽性反応が出ちまいました。即刻解雇して、「外国人力士、それもロシア系限定で起こっている薬物汚染」であるかのようになんとなく誘導したかったようさえゲスカンされるのですが、ついに日本人力士にも出てしまいました。
 → Youtube:「【速報】ニュース若麒麟真一 逮捕大麻発覚?
 → Youtube:「【速報】ニュース若麒麟真一 逮捕大麻発覚?

国籍で明確な差別を設けている大相撲にあっては、大麻汚染が大麻に対しての感覚が比較的にゆるい外国人の特殊な事情という説明に活路を求めたところがいくぶんあったんだろうと思うのです。ま、正直なところわたしもこういう見方をしてました。むしろ、だからもう少し若ノ鵬には寛容であってもいいのではと思っていました。未成年ということもありましたし。

ところが、いざ、こうして若麒麟が、ある意味案の定逮捕されてみると、むしろ不都合な点が出てきてしまいました。というのは、露鵬、白露山の兄弟力士が相撲協会の検査が恣意的というか、不備と主張しているひとつの根拠、「日本人の力士にもいったん陽性(とも思われる)反応が出ながら、3度目の検査で陰性になったのでお咎めなしとなった者がいたというのがあるのですけれど(もうひとつ、「当日休んだため当日もその後も検査を受けていない者がいる」というのがあります)、その陽性から陰性に転じた力士というのが、ほかならぬ若麒麟だったのです(当時から週刊誌には四股名が出ていました。欠席した力士も当時から四股名が出ていますが今は書きません)。

非常にいやなことに、そのグレー力士が実はクロであったという展開になってしまったのです。むしろ協会の指導力のなさというか、指導の限界を感じさせます。相手はいっぱしの大人なのですからね。仮に、秋の検査のときに実はクロであって、そのときは黙っていて内心ホッとしていたとしても、若ノ鵬の身に起こったことや、露鵬、白露山やその親方たち、協会のトップたちの処遇や対応ぶりを見れば、その深刻さから、二度と大麻に手を出すまいと思ったと思うのですね。ところが、実際そんなことお構いなし。こっそりとでなくて、店(事務所?)で堂々と吸っていた……というのですから。裏切られたというか、ナメられたとういか。

すでに尾車親方を通じて「引退届け」が出されたということです。

在籍していた押尾川部屋が部屋を閉じたため、平成17年に尾車部屋へ移籍した若麒麟。弁護士には「せっかく預かってもらった親方に迷惑をかけた。本当にばかなことをした。自分がばかだったんです」と謝罪。尾車親方は「こんな形で彼の引退届を出すとは思ってもみなかった。情けない。一言でいうなら『ばか野郎』」と無念さを隠せなかった。
 → iza:「【大相撲大麻事件】若麒麟が引退届提出「自分がばかだった」

ま、若麒麟個人にはもうこれしか残されてないわけですが、問題は、親方、部屋、協会そして力士たちですね。

時津風部屋の若手力士暴行死(殺人?)の問題や、八百長疑惑報道、朝青龍の仮病報道そして連続休場の問題など、ずっと続いてきた重苦しい話題を、1敗同士の両横綱による優勝決定戦という理想的な形で払拭した矢先のことだけに、そのショックは想像以上でしょう。

「即解雇」というペナルティをちらつかせての口頭の注意だけではダメなんで、定期的に抜き打ち検査ということになるかもしれません。ま、そういう対応をするということに対して、わたしがどうこう言ってもあれなんですけど、ドーピング検査の導入をするという計画はあったはずなので、それと合わせてしたらいいと思います。

確かに、大麻を吸うのはいけません。ただ、いつも思うことにそれは個人の問題だというのがあります。どこまで部屋や親方が管理監督するか。関取ともなればもう一人前ですから。実際、ドーピング検査をしているスポーツ関係者はともかくとして(これも麻薬等のチェックが目的ではないでしょう)、どこかの一般企業、あるいは公益法人などの団体で、定期的にしろ抜き打ちにしろ、大麻検査を全社員受けさせている組織があるのでしょうか? それとも国技だから?(笑) 先日わが県の公立小学校教師が大麻を栽培していました。たとえば、そういうことで、「公務員であるから」とか「教育者であるから」という理由で、同じ学校もしくは同じ市内の全教員に大麻検査をしないといけないなんてことにはならないんです。

たとえばこういう感覚で若麒麟の問題を見るとき、過去の協会が「甘い対応だった」とは思いません。むしろ全力士に抜き打ち検査なんてよくやったと思います。ただ、思わず陽性力士が、現役の幕内に出てしまったため、つい、傷口を広げたくなくて「グレー力士」と名前が挙がりながら、その結果を生かせなかったところはあったかもしれません。その点、ことに若麒麟や親方に対して、甘いということは言えるとかもしれません。

個人の問題を全力士共通の問題としてとらえ、引き締めていこうという主張は必ずしも悪くないのですが、過剰な取り組みはむしろ逆効果になることも少なくありません。まじめにやっている力士や部屋がすすんで協力できるような流れに持っていくことが大切だと思います。

「再発防止委員会」も、なにやら「生活指導部特別委員会」と名称を変えて、力士の生活指導を中心に置くように体質が変わる印象です。それが進化だとしたら結構なことです。時津風部屋の暴行死で問題だったのは、力士たちよりも(当時の)時津風親方であったことを忘れてはならんでしょう。横綱の品格問題もそりゃ大切ですけど、それが再発防止委員会の中心的な仕事ということにはならないはずです。むしろ、マスコミに騒がれない、地味な取り組み、成果が出たところで当たり前すぎてその効果のほどがわからない陰の取り組みこそが「再発防止委員会」の仕事だと思います。パフォーマンスだけじゃダメです。もちろん、それなりのプレゼンをすることも大切ですけどね。
 → スポニチ:「メンバー変わらず「生活指導部特別委員会」

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