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銀河鉄道の時間と夢~槇原敬之盗用疑惑
2006-10-20-Fri
シンガーソングライターの槇原敬之が、漫画家の松本零士に「盗用だ」と抗議をされたようですね。
へぇ、おもしろい(とおもしろがってはいけませんね)。歌詞と漫画の台詞がいっしょか。なるほどね。ちょっとこういうの興味あるんです。
すでに、松本零士と槇原敬之とは電話で話し合って、槇原側は「全然知らなかった」「どこかで聞いたかもしれない」「記憶上のものを使用したかもしれない」と話しているようです。
旧シリーズと比べると
これは銀河鉄道999?
サブタイトルが「銀河鉄道物語」
→ 「約束の場所」の歌詞(うたまっぷ)
仮に、松本の指摘の通りであったとしても、ま、わたしは構わないと思うんです。ワンフレーズくらいのことであれば。以前、綾小路きみまろが、サラリーマン川柳から盗作しただろうと指摘されたときに「すみません、どうでもしてください」と謝ってしまったことがあります。(→「わたしと司法シリーズ44」・「サラリーマン川柳 綾小路 盗」でググル)
この司法シリーズにもあるように、「匿名のセンテンスを引っ張るのはよくあること」とあります。これはわたしの考えですが、ネタとはそうして仕込むモノだとさえ思います。もちろん限度によるですし、今回は匿名ではなくてれっきとした著作物ですけど。ただ、「このフレーズ素敵だなと思ったらノートにメモしておけ」っなことって、文章作法の本にはよく出ています。
創作とは、ある経験をしてそこから触発された感情とか思想とかを作品化するものなのでしょうが、「ある経験」が単数とは限らないし、また実体験でなければならないこともないんですね。これだけさまざまなメディアがある時代に、小説から、漫画から、映画から、CMから、テレビから、ラジオから、歌詞から、すべてすべてその影響を受けるなと言われても、むしろ難しい。どこかで、見聞きしたたったワンフレーズが、言葉に敏感な作者の記憶に止まって不思議はないと思うのです。文章作法の著者のようには、意図してそれを推奨しないけれど、そういう影響って否定しきれないと思います。そういえば、以前、ねじめ正一が「売り言葉に買い言葉」という言葉を紹介していました。わたしはそれを読んで以来、この言葉はわたしの座右の銘の一つでさえあります(笑) (→関連記事「わたしの好きな言葉」)
だから、とりあえずは、「ワンフレーズごときでがたがた言うな」と思います。
別の記事(ライブドアニュース「槇原敬之に盗作騒動浮上」)で
子供から大人まで
何十年経っても味わえる絵本
とにかく美しい本です。
ただ、ことはそれで終わるものかどうか……。これはあくまで仮定なんですが、「おれの作品の台詞もパクられた」という抗議がぞくぞくと出てきたらどうでしょう。その一つ一つが問題になるようなものでないにしても、槇原側の主張にも説得力はなくなるのは確かです。
そして、こういう想像をわたしが書いてしまうとってのは、結果、松本零士によって槇原敬之が「名誉を毀損された」ということになってくるわけでもあるのでして、言葉はいったん口を離れ外に出ると思わぬ力を及ぼしますので恐いモノです。
また、同時に、これはは逆なんですけど、JASRACはワンフレーズでも歌詞の転載は許諾が必要という非常に強硬な姿勢をとっていると思うんですよ。同じワンフレーズが、一旦JASRACの管理下になるとに、無断転載だの許諾をとれだのいうことになりかねないわけですね。かたや歌詞のワンフレーズが強硬な団体に守られ、漫画から歌詞へのフレーズのパクリは「記憶にない」「どこかで覚えていたのかも」では、バランスを欠くようにも思われるるのです。松本側にそういうなにかがあったかどうかはわかりませんが、槇原敬之にも、自分の歌詞のワンフレーズくらいが無断で使われても文句は言わないくらいのつじつまあわせはしてほしいと、ま、そんなことも思います。
ほんでも、現時点では「あんたの、そもそもタイトルもイメージもパクリから始まってるジャン」という指摘は、おもしろすぎます。
続報を期待します。「和解」という結果でも、ぜひ報道していただきたいものです。
へぇ、おもしろい(とおもしろがってはいけませんね)。歌詞と漫画の台詞がいっしょか。なるほどね。ちょっとこういうの興味あるんです。
記事によると、これは「女性セブン」が報じたもので、CHEMISTRYが歌っている「約束の場所」(作詞作曲槇原敬之)の「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」というサビの部分で、これが「銀河鉄道999」(松本零士)の第21巻で、星野鉄郎が「時間は夢を裏切らない 夢も時間を裏切ってはならない」というところとそっくりだということ。松本零士さん「999そっくり」 槇原敬之さんに「盗用」抗議
人気漫画家、松本零士さん(68)が漫画のセリフを盗用されたとして、歌手の槇原敬之さん(37)に抗議していることが19日、分かった。
全文を読む……。
すでに、松本零士と槇原敬之とは電話で話し合って、槇原側は「全然知らなかった」「どこかで聞いたかもしれない」「記憶上のものを使用したかもしれない」と話しているようです。
銀河鉄道999 21 (21)
posted with amazlet on 06.10.20
松本 零士
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→ 「約束の場所」の歌詞(うたまっぷ)
仮に、松本の指摘の通りであったとしても、ま、わたしは構わないと思うんです。ワンフレーズくらいのことであれば。以前、綾小路きみまろが、サラリーマン川柳から盗作しただろうと指摘されたときに「すみません、どうでもしてください」と謝ってしまったことがあります。(→「わたしと司法シリーズ44」・「サラリーマン川柳 綾小路 盗」でググル)
この司法シリーズにもあるように、「匿名のセンテンスを引っ張るのはよくあること」とあります。これはわたしの考えですが、ネタとはそうして仕込むモノだとさえ思います。もちろん限度によるですし、今回は匿名ではなくてれっきとした著作物ですけど。ただ、「このフレーズ素敵だなと思ったらノートにメモしておけ」っなことって、文章作法の本にはよく出ています。
創作とは、ある経験をしてそこから触発された感情とか思想とかを作品化するものなのでしょうが、「ある経験」が単数とは限らないし、また実体験でなければならないこともないんですね。これだけさまざまなメディアがある時代に、小説から、漫画から、映画から、CMから、テレビから、ラジオから、歌詞から、すべてすべてその影響を受けるなと言われても、むしろ難しい。どこかで、見聞きしたたったワンフレーズが、言葉に敏感な作者の記憶に止まって不思議はないと思うのです。文章作法の著者のようには、意図してそれを推奨しないけれど、そういう影響って否定しきれないと思います。そういえば、以前、ねじめ正一が「売り言葉に買い言葉」という言葉を紹介していました。わたしはそれを読んで以来、この言葉はわたしの座右の銘の一つでさえあります(笑) (→関連記事「わたしの好きな言葉」)
だから、とりあえずは、「ワンフレーズごときでがたがた言うな」と思います。
別の記事(ライブドアニュース「槇原敬之に盗作騒動浮上」)で
とあるが、こっちの返答の方が洒落ていておもしろかった。これを言われたら松本零士も、いったん黙らざるをえないだろうかなって。槇原の所属事務所は「槇原が自分の言葉で作ったもの」と完全否定。「銀河…」を読んだことすらないとし「そこまで盗作呼ばわりされたら、先生の“銀河鉄道”というタイトル自体、先人が作った言葉ではないのかと言いたくなる」と不快感をあらわに。
宮沢 賢治 藤城 清治
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売り上げランキング: 13,309
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ただ、ことはそれで終わるものかどうか……。これはあくまで仮定なんですが、「おれの作品の台詞もパクられた」という抗議がぞくぞくと出てきたらどうでしょう。その一つ一つが問題になるようなものでないにしても、槇原側の主張にも説得力はなくなるのは確かです。
そして、こういう想像をわたしが書いてしまうとってのは、結果、松本零士によって槇原敬之が「名誉を毀損された」ということになってくるわけでもあるのでして、言葉はいったん口を離れ外に出ると思わぬ力を及ぼしますので恐いモノです。
また、同時に、これはは逆なんですけど、JASRACはワンフレーズでも歌詞の転載は許諾が必要という非常に強硬な姿勢をとっていると思うんですよ。同じワンフレーズが、一旦JASRACの管理下になるとに、無断転載だの許諾をとれだのいうことになりかねないわけですね。かたや歌詞のワンフレーズが強硬な団体に守られ、漫画から歌詞へのフレーズのパクリは「記憶にない」「どこかで覚えていたのかも」では、バランスを欠くようにも思われるるのです。松本側にそういうなにかがあったかどうかはわかりませんが、槇原敬之にも、自分の歌詞のワンフレーズくらいが無断で使われても文句は言わないくらいのつじつまあわせはしてほしいと、ま、そんなことも思います。
ほんでも、現時点では「あんたの、そもそもタイトルもイメージもパクリから始まってるジャン」という指摘は、おもしろすぎます。
続報を期待します。「和解」という結果でも、ぜひ報道していただきたいものです。

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