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David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

槇原盗用疑惑(2)~和解ばかりが収束じゃない。

2006-11-09-Thu
松本零士の抗議を「女性セブン」がとりあげて話題になった、槇原敬之が「銀河鉄道999」の中の有名な一説を盗用したという件の続報ですね。(関連記事→「銀河鉄道の時間と夢~槇原敬之盗用疑惑」

その後、松本零士は「法廷にもちこまないので、一言謝罪をほしい」ということで少しトーンを和らげていたと思う。それに対して槇原敬之の所属事務所も受け入れるような感じで「まもなく本人がコメントを出すから」ということで、これは収束へ向かうだろうと報道されていたのですね。

別に、事を好むわけではないのですが、おそらくこれは著作権法上問題になるような「盗用」ということにはならないだろうとわたしは思っていました。法がどのように判断するか興味があったので、他人事ながらこのまま収束というのもちょっと残念だと思っていたが、その後槇原が映画映画「あなたを忘れない」の完成報告会見に出席したときに、すっきりと対応してなかったのが気になってはいました。(→iza!:「松本さんへの謝罪は?」に槇原敬之「…」

つまり、事務所は穏便にすませたいのだけれど、槇原敬之本人はそんな気はさらさらないということなのだろうかとか、それとも、ばかばかしいのであえて問題にしないということなのだろうかとか、ま、いろいろ思っていたら、ホームページにコメントが出ましたね。
 → makiharanoriyuki.com:楽曲「約束の場所」の歌詞に関して

松本氏が本当に盗作だとお考えならば、メディアを使って騒ぎ立てるのではなく、正々堂々 と裁判で決着していただきたいというのが、これも当初からの私の意向です。さもなければ、上記の事態に鑑み、公式な謝罪を頂きたいと考えています。今回松本氏が思い込みにより一方的に「槇原が盗作をした」との主張を始められたにも拘らず、何の謝罪もなく今回の騒動をまたもや一方的に収束なさるおつもりであるのならば、同氏のそうした態度は大変に不快です。
  全文を読む……


「盗用」を完全否定し、むしろ逆に謝罪を要求するとういう内容になっています。

まず、「盗用」という問題が一つあります。そして、「盗用」だとじゃないとしても、かぶっているんだから何か言えよと、松本は言うのですね。礼儀を守ってくれれば、そういう形でおさめてもいいからと。ここに「礼儀」というかマナーの問題があります。

ところが、槇原は盗用してないのにそういう決めつけはなんだというのですね。事実無根で不快だ。謝るのはそっちの方だろうと。「名誉毀損」という言葉は使ってないけれど、名誉を守るためにHPでコメントしたという格好です。

「うやむや」を否定しているのですが、すぐに法廷に持ち込むとも言っていないわけで、一応、ボールは松本側に投げ返されました。昨日(8日付け)の中日スポーツには松本零士のコメントが載ってましたので引用します。

槇原さんの、無断使用は明らかだ。証拠もいっぱいある。私は、彼がゴメン、とひと言いってくれればいいと思っていた。事態を複雑にしているのは彼の方で、この時期になってコメントを出してきたのも、なにか裏事情があってのことだろう。万人はだませても自分自身はだませないということだけは、肝に銘じてほしい
  中日スポーツ(11月8日)

あいかわらずというか、「証拠もいっぱいある」とか「裏事情がある(ま、言葉的には「表に出てない事情」はみんな裏事情でしょうけど)」とか言っちゃってます。「だます」とかいう言葉も。これって、やっぱり不用意に言葉を並べすぎだと思います。

松本零士も謝罪するつもり全くなし。ただ、「法廷に持ち込まない」と言っています。あるいはこれで、とりあえず収束でしょうか?

つまり、お互い和解はしない。相手の主張を認めない。自分の主張はする。だが、法廷に持ち込まない。という形での、ちょっとすっきりしない、少し無責任っぽいけど、双方のプライドは守るという、とりあえずの収束の形かもしれません。

とりあえず、冷却期間をおかないと双方ともに譲れないのでしょう。ちょっとお互い気分が落ち着いたときに、「あのときは悪かったね」「いや、こちらこそ」みたく言えるタイミングをみないとなんともならないゾという、とりあえずの一種の大人の解決なのかなと思ってみたりしました。

裁判では松本の「証拠」しだいかなと思っています。槇原に「証拠がいっぱいあるってんなら見せてみろ」と言って欲しいです~。smart assな。

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銀河鉄道の時間と夢~槇原敬之盗用疑惑

2006-10-20-Fri
シンガーソングライターの槇原敬之が、漫画家の松本零士に「盗用だ」と抗議をされたようですね。

へぇ、おもしろい(とおもしろがってはいけませんね)。歌詞と漫画の台詞がいっしょか。なるほどね。ちょっとこういうの興味あるんです。

松本零士さん「999そっくり」 槇原敬之さんに「盗用」抗議
 人気漫画家、松本零士さん(68)が漫画のセリフを盗用されたとして、歌手の槇原敬之さん(37)に抗議していることが19日、分かった。
   全文を読む……。

記事によると、これは「女性セブン」が報じたもので、CHEMISTRYが歌っている「約束の場所」(作詞作曲槇原敬之)の「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」というサビの部分で、これが「銀河鉄道999」(松本零士)の第21巻で、星野鉄郎が「時間は夢を裏切らない 夢も時間を裏切ってはならない」というところとそっくりだということ。

すでに、松本零士と槇原敬之とは電話で話し合って、槇原側は「全然知らなかった」「どこかで聞いたかもしれない」「記憶上のものを使用したかもしれない」と話しているようです。

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2 旧シリーズと比べると
3 これは銀河鉄道999?
2 サブタイトルが「銀河鉄道物語」


 → 「約束の場所」の歌詞(うたまっぷ)

仮に、松本の指摘の通りであったとしても、ま、わたしは構わないと思うんです。ワンフレーズくらいのことであれば。以前、綾小路きみまろが、サラリーマン川柳から盗作しただろうと指摘されたときに「すみません、どうでもしてください」と謝ってしまったことがあります。(→「わたしと司法シリーズ44」「サラリーマン川柳 綾小路 盗」でググル) 

この司法シリーズにもあるように、「匿名のセンテンスを引っ張るのはよくあること」とあります。これはわたしの考えですが、ネタとはそうして仕込むモノだとさえ思います。もちろん限度によるですし、今回は匿名ではなくてれっきとした著作物ですけど。ただ、「このフレーズ素敵だなと思ったらノートにメモしておけ」っなことって、文章作法の本にはよく出ています。

創作とは、ある経験をしてそこから触発された感情とか思想とかを作品化するものなのでしょうが、「ある経験」が単数とは限らないし、また実体験でなければならないこともないんですね。これだけさまざまなメディアがある時代に、小説から、漫画から、映画から、CMから、テレビから、ラジオから、歌詞から、すべてすべてその影響を受けるなと言われても、むしろ難しい。どこかで、見聞きしたたったワンフレーズが、言葉に敏感な作者の記憶に止まって不思議はないと思うのです。文章作法の著者のようには、意図してそれを推奨しないけれど、そういう影響って否定しきれないと思います。そういえば、以前、ねじめ正一が「売り言葉に買い言葉」という言葉を紹介していました。わたしはそれを読んで以来、この言葉はわたしの座右の銘の一つでさえあります(笑) (→関連記事「わたしの好きな言葉」

だから、とりあえずは、「ワンフレーズごときでがたがた言うな」と思います。

別の記事(ライブドアニュース「槇原敬之に盗作騒動浮上」)で

槇原の所属事務所は「槇原が自分の言葉で作ったもの」と完全否定。「銀河…」を読んだことすらないとし「そこまで盗作呼ばわりされたら、先生の“銀河鉄道”というタイトル自体、先人が作った言葉ではないのかと言いたくなる」と不快感をあらわに。

とあるが、こっちの返答の方が洒落ていておもしろかった。これを言われたら松本零士も、いったん黙らざるをえないだろうかなって。
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ただ、ことはそれで終わるものかどうか……。これはあくまで仮定なんですが、「おれの作品の台詞もパクられた」という抗議がぞくぞくと出てきたらどうでしょう。その一つ一つが問題になるようなものでないにしても、槇原側の主張にも説得力はなくなるのは確かです。

そして、こういう想像をわたしが書いてしまうとってのは、結果、松本零士によって槇原敬之が「名誉を毀損された」ということになってくるわけでもあるのでして、言葉はいったん口を離れ外に出ると思わぬ力を及ぼしますので恐いモノです。

また、同時に、これはは逆なんですけど、JASRACはワンフレーズでも歌詞の転載は許諾が必要という非常に強硬な姿勢をとっていると思うんですよ。同じワンフレーズが、一旦JASRACの管理下になるとに、無断転載だの許諾をとれだのいうことになりかねないわけですね。かたや歌詞のワンフレーズが強硬な団体に守られ、漫画から歌詞へのフレーズのパクリは「記憶にない」「どこかで覚えていたのかも」では、バランスを欠くようにも思われるるのです。松本側にそういうなにかがあったかどうかはわかりませんが、槇原敬之にも、自分の歌詞のワンフレーズくらいが無断で使われても文句は言わないくらいのつじつまあわせはしてほしいと、ま、そんなことも思います。

ほんでも、現時点では「あんたの、そもそもタイトルもイメージもパクリから始まってるジャン」という指摘は、おもしろすぎます。

続報を期待します。「和解」という結果でも、ぜひ報道していただきたいものです。

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