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David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

映画:「モンスター」~DVDで

2006-10-01-Sun
女優、ヒロインは美しい方がいいと、ま、相場が決まっているのですが、評判の美人女優が役作りのために、体重を10キロ以上も増やし、持ち前の美貌をむしろ感じさせないようにメイクをして、殺人犯を演じたら……、そんな作品が実際あって、女優は2003年度アカデミー賞主演女優賞とゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞してしまうんですね。それが「モンスター」です。
モンスター プレミアム・エディション
松竹 (2005/05/28)
売り上げランキング: 15,148
おすすめ度の平均: 4.41
5 女優魂を感じました!!
4 トラウマになる。
5 涙が止まりませんでした・・・

タイトルのモンスターというのは比喩というか、ある女性(映画の主人公)に与えられたニックネームです。アメリカ初の女性連続殺人鬼アイリーン・ウォーノス。その残虐性ゆえに「モンスター」と呼ばれたのですね。そのアイリーンの役をシャーリーズ・セロンが演じるにあたって、できるだけ彼女に似せようというので、前述のようなことになるわけです。

アイリーンは10代の頃から売春婦として生き、兄弟達に経済的な援助をして来ます。恵まれない家庭環境に生まれ、充分な教育を受けず、生きていくためのスキルを身につけることができなかった彼女には、違法だろうとなんだろうと客をとる以外にまとまった収入を得る方法はありませんでした。そういう現実があります。愛するものと出会い、なんとか今のしごとから脚を洗おうとしてもそれができません。むしろ、売春婦に金を払いながらレイプするような男に出くわし、殺してしまいます。トラウマは恐怖を呼び、憎悪を増幅させます。さらに殺人を繰り返し、1年間で殺された「客」の男は7人。それは金のためのようであり、愛のためのようであり、男に対する憎悪のためのようであり、また、内なる恐怖のためのようでもあります。それは追い詰められ、苦悩し、また、愛を求め、愛してくれるもののために必死に生きているようでもあります。

彼女のしていることは、売春であり、殺人であり、強盗でもあります。「やらせる」と言ってやらせずに殺しちゃうんだから、詐欺もあるか……。とにかく、そのことだけをとらえたら許されません。法的にも、人道的にも。しかしながら、一方的に彼女を責めるだけでは終われない、というか、解決しない問題がそこにあることもまた確かなのです。

遠いアメリカの銃社会の呼んだ悲劇……とも言えるのでしょう。銃社会でなければここまでいかなかったかもしれません。しかし、それでは弱者は弱者のままだったかもしれません。

また、日本の現実もこの一歩手前まで来ていると思います。進む家庭崩壊や親による幼児虐待。そして格差社会。愛よりもむしろ憎悪と恐怖の中に育ち、貧しいために充分な教育を受けられずに成長していく子どもたちが増えつつあるのではないかと心配します。

そしてそうした子どもたちが親になったとき、かろうじて銃社会でこそありませんが、安易な金稼ぎから売春をしたり、犯罪をしたりすることは想像に難くありません。いや、すでにそういう日本になりつつあるかもしれません。

自分を愛してくれるものを求める魂と、その者のために自らを犠牲にするかのように犯罪の道に走る、そして内からの憎悪とも恐怖とも自暴自棄ともいえる衝動……、モンスターと呼ばれたアイリーンが示した愛と犯罪にはそうした苦悩が感じられ、涙が流れます。

ほかには、クリスティーナ・リッチが、なんとも不思議な魅力を醸し出しています。また、関連作品として、こんなドキュメンタリーもあるのですね。わたしは未見ですけど。
アイリーン 「モンスター」と呼ばれた女
キングレコード (2004/11/03)
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おすすめ度の平均: 5
5 傑作ドキュメンタリー
5 命の重さと軽さを考えさせられる
5 リアルドキュメンタリー

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映画:「インサイドマン」~コロナで

2006-06-16-Fri
「インサイドマン」見てきました。主役はデンゼル・ワシントン、相手役ヒロインにジョディ・フォスター(「フライトプラン」、敵役にはクライブ・オーウェン(「キング・アーサー」「シンシティ」)です。
→ 公式ページ

最近ちょっとふっくらとしてきましたが、デンゼル・ワシントン好きです。何が代表作かな。ひょとしたら、「マルコムX」でしょうか。有名な黒人指導者の物語ですね。もちろん主役のマルコムXの役やってました。若い頃も、成長してからも演じ分けています。
マルコムX
マルコムX
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パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン (2006/03/10)


「ペリカン文書」や「ボーン・コレクター」「マーシャル・ロー」では精悍な刑事役で、このイメージがわたしは好きです。
ペリカン文書
ペリカン文書
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ワーナー・ホーム・ビデオ (2005/11/18)


ボーン・コレクター
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ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2006/07/14)
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おすすめ度の平均: 4
4 あんなに期待させといて・・・!


マーシャル・ロー
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20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2006/01/13)


刑事じゃないけど「クリムゾン・タイド」の船長(代理だったかな?)役もよかったし、父親役の「ジョンQ~最後の決断」もいいんですけど、どっちかというと血が通った役というよりは、冷静で、正義感の強い男のイメージがありますね。そういう役のデンゼル・ワシントンがわたしは好きかな。
クリムゾン・タイド 特別版
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント (2006/01/25)
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おすすめ度の平均: 5
5 極限の世界
5 ヴィゴファン納得の映画!
5 音楽もまた意味深い?


ジョンQ-最後の決断-
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ジェネオン エンタテインメント (2004/06/25)
売り上げランキング: 2,802
おすすめ度の平均: 4.43
5 社会の矛盾の中で懸命に生きる人間の姿を克明に表現
5 もし自分が同じ立場に立ったのなら。
4 かなり泣く事を覚悟!!
この「ジョンQ」は「わが子の命を救うために病院に人質をとって立てこもる」という、ま、逆説的な話。一応父の日近いんで。

逆に失敗作というか、あんまりよくなかったのは、「悪魔を憐れむ唄」と「バーチュオシティ」ですかね。「悪魔を……」はムードはよかったんだけど、筋というか、本というか、結末がアレだし、「バーチュオ……」は、作品がどうというより、悪いけどデンゼル・ワシントンがやる役じゃない。シュワルツネッガーにでもさせておけばよさそうな役です。
悪魔を憐れむ歌
悪魔を憐れむ歌
posted with amazlet on 06.06.16
ワーナー・ホーム・ビデオ (2006/05/12)


バーチュオシティ
バーチュオシティ
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パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン (2006/03/10)


AmazonのDVDの紹介ばかりになっちゃいました。デンゼル・ワシントンが好きで一時期この人をキーに借りてたときがありまして。で、ひさしぶりにデンゼル・ワシントンの刑事役(というか、ネゴシエーター?)を見ることができたなって感じでした。アメリカの闇というか、権力のうさんくささみたいな一面も見せてくれる作品です。どれがって、「インサイドマン」です(笑)。このあたりからは「インサイドマン」の感想ですんで~。

映画としては、サスペンスというよりは、クライムノベルズというか、ピカレスクものだと思うのですけどね。「オーシャンズ11」シリーズを、地味にやったというか、リアルにやったというか。相手はマフィアやカジノじゃなくて、銀行と刑事なんで、そうなるんでしょうどね。

あと、タイトルにやられますよね。「インサイドマン」って。いかにも、どこかに内通者がいるんじゃないかって感じで、どうしても最初から疑ってみていくんでね、以下ネタバレになるんでやめます。

最後にあの刑事どうするんでしょうね。やっぱり、あのままベッドに行くんでしょうか。

インサイド・マン
インサイド・マン
posted with amazlet on 06.06.20
Russell Gewirtz 番 由美子 ラッセル ジェウィルス
メディアファクトリー (2006/05)


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映画:「ドミノ」~コロナで

2005-10-28-Fri
「ドミノ」見てきました。

一言で言えば、乾いて、ざらついた感じの映像です。ダメだってことではありません。ぴったりです。

 → 公式サイト

話は賞金稼ぎになった女の話で、いきなり逮捕されて、女FBI捜査官(ルーシー・リュー)に尋問されているところから始まります。尋問を受けながら、今回の事件の顛末に交えて、自分の半生を語り、どうして自分が賞金稼ぎを始めることになったのかを語るってことになるわけですね。いわば、「ドミノ・ビギンズ」ですね。

今後第2作、第3作とシリーズ化していっても(もちろんエンディングは続編の存在を充分に漂わせていました)、やはり、今回のテーマに勝るエピソードはないと思います。

「スター・ウォーズ」なんてのは、それで3作作ってしまったわけだし、ちょっと違うかもしれないけど、「ハリーポッター」はそれをずっとやってるって言えなくもないわけです。

これが一番ストーリー的におもしろいと思いますよ。深みがあるというか、なんといってもシリーズ主人公の内奥まで切り込むことができるのですからね。

ただ、これらの作品とちょっと違うのは、このドミノにはモデルがあるということです。作品のためにかなり脚色されたようですが、ドミノ・ハーベイは実在したのです。そして、なんと映画完成を目前にした、今年の6月27日自宅で変死したというのです。36歳でした。いったい何が起こったのだろうという感じですね。

「ドミノ」はR-15指定です。おそらく、ドンパチやっちゃうことと、生きてる人間の腕を切り離してしまう残酷なシーンがあるからだと思われます。あと、こういう生き方がカッコイイなんて思わない方がいいってことも言えるかも(笑)。カッコイイんですけどね。

今回はデジカメでポスターなど撮ってこなかったんで画像がありません。寂しいんで、ノベライズなのか原作なのか今ひとつわかりませんけれど、Amazonから、文庫本の画像を一つ。



ちょっと、人によって好みが別れる作品だと思うのですが、わたしは意外によかったと思います。いいとも悪いとも前評判を聞かずにいったのですけど、好きな映画です。ただ、続編ができたとして、強烈に見たいかというとそれほどでもないんですけど、なんというか、こういうムードの映画もいいなって感じですかね。

ドミノ
ドミノ
posted with amazlet on 06.05.20
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン (2006/04/01)


ドミノ - 映画

映画:「オーシャンズ12」~コロナで

2005-01-31-Mon
見てきました。「オーシャンズ12」
オーシャンズ 12 特別版 (初回限定 BOX仕様)
ワーナー・ホーム・ビデオ (2005/07/01)
売り上げランキング: 47
おすすめ度の平均: 3.2
3 期待が大きすぎたのかな~
4 楽しかったです
4 ゆるくて楽しかったです!!

正直、前半、なんか落ち着かなくて、「やられたかな」と思いました。ま、あとで考えると、前作後の11人のその後をこぎみよく描くのに、こういう手法を使ったんですね。それでも、なんというかな、二作目のジンクスというか、2作目はオリジナルを越えられないっていう、そんな予感がしてきました。いや、越えられないどころか、むしろ、破綻してるんじゃないかとさえ……。

それは後半になると絶望に変わります! それも、「そっくりさん」が出たときは、なんじゃこりゃ……、席を立って帰ろうか……と思いました。いくらなんでもそりゃお粗末すぎだ!って。もちろん、今まで一度だってそんなことをしたことはありませんが。ねちゃったことは、幾度かありましたが。

……結局は、ま、しかし、さすがにそれだけってことはありませんでした。途中で、そんな……って思っても、最後まで席を立たないできちんと見る方がいいです。結末まで見れば、きっと裏切られません。オリジナルを越えられたかどうかは評価がわかれるかもしれないと思います。少し、懲りすぎというか、限界というか……。そんな気もしないでもない。そうなってくると、ひょっとしたら三作目はスピンオフかも知れません。そんな気がする結末でした。そういう点はおもしろいです。

え、スピンオフって、知らない? そんな方は知プラへどうぞ。

→ 知プラ「本シリーズでの脇役や適役をとりあげたパロディの名称は?」

わたしの質問です。

洋画全般 - 映画
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