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David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

映画:「手紙」~コロナで

2006-11-10-Fri
見てきました。泣けますね。原作は直木賞作家東野圭吾です。
手紙
手紙
posted with amazlet on 06.11.10
東野 圭吾
文藝春秋
売り上げランキング: 25
おすすめ度の平均: 4.5
2 自分でもショックだが、感動できなかった。
5 仕掛けも工夫も詰まった小説。
5 重いテーマのはずが、どんどんと読み進みたくなる


両親を早くなくし、二人だけで助け合いながら生きてきた兄弟。兄(玉山鉄二)は弟ナオ(山田孝之)をなんとか大学に入れてやりたいと思い必死に働き、身体をこわす。しかし、金がいる。兄が選んだのは空き巣だった。たいした額でもない金をいただいて逃げるつもりが家人に見つかる--そして、強盗殺人。それが兄の罪状だった。

兄は無期懲役で服役、弟は大学進学をあきらめ就職しつつ細々とお笑いの道をめざしながらも、兄のせいでたびたび引っ越し、転職を余儀なくされる。ただ、お笑いの方面でh意外に順調に売れる。しかし、それにも兄の陰がついて回る。どこからどうしてばれるのか、犯罪者の弟、人殺しの身内--本人に責任はなくても、偏見や世間体がナオの居場所を奪っていきます。さまざまな形で。

夢、成功、失敗、転職、引っ越し、恋愛、縁談……、チャンスのたびにどこからともなく現れる兄の罪、その一方で、兄は刑務所の中にあって、自らの罪を悔い、弟の手紙だけを心の支えに暮らしています。弟の成長、成功、幸福が兄の唯一の支えであり、そのために罪を犯したその兄の過去がいつも弟を妨げる--そんな閉ざされた運命の中で、やはり人は生きていかなければならないのですね。

ナオの友人で漫才コンビの相方に尾上寛之、ナオ見つめる少女、恋人、理解者に沢尻エリカというキャストです。
手紙 ~あなたに会えてよかった~
レントラックジャパン (2006/10/20)
売り上げランキング: 1079
おすすめ度の平均: 5.0
5 映画公開前だが

テーマは「犯罪者の家族は幸福になる権利がないか」ということを中心にした、すべての差別です。本人に理由がないのに、言われない差別をうけ続ける、大切なものを手に入れかけたころ現れる「犯罪者の家族」というレッテル。まさに、呪われているとしかいいようがありません。そのたびに、うちひしがれ、あきらめ、泣き、やけを起こします。そして--。ネタバレになるのであまり詳しくは書きませんが、差別問題を考える社会派のヒューマン・ドラマ

監督の生野慈朗って「3年B組金八先生」の演出家で、その後も”冬彦さん”の「ずっとあなたが好きだった」始め話題作、ヒット作を続々と生み出しているようなんですね。知らずに見にいきましたがよかったです。先日見た、やたら怒鳴るように台詞を読んでたてんたまとは大違いです。

お勧めします。

 → 「手紙」の公式サイト



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映画:「天使の卵」~コロナで

2006-10-27-Fri
ブログパーツが気に入ってというか、
なんだかしらないけれど、
「天使の卵」を見に行ってきました。



映画の感想は、一言で言えば「沢尻エリカのための小西真奈美の映画」でしょうか。けっきょくわたしは笑顔が好きで、小西真奈美の笑顔がたくさん見たくて行ったのに、笑ってる小西真奈美はなんだかあんまりよくなくて、なんだか寂しそうでつらそうなだけだった。こういう役って、地でいける人はともかく、難しいのかもって思いました。

manami.jpg
▲これ、歩太が書いた春妃の絵です。

逆に沢尻エリカはわりとやりやすい役だったんでしょうか。一人称で、今どきの女の子を演じればいいんで、自分はともかく身の回りに実際のモデルがいっぱいいるのだから。ただ、台詞の言い方をもうちょっと勉強してほしいかなと思いました。ぶっきらぼうに怒鳴るようにいうのはやめてほしい。やたら、大声で言えばいいてものじゃないし。

ま、それは沢尻エリカよりも、主人公の男(市原隼人)には強く言いたいです。表情はよく、美大生や道路工事バイトなど、うまく演じ分けていたとは思うけど、台詞の言い方はやっぱり下手。発声ができてないというか、響かない。大きい声と乱暴な声とは違うし、泣き方もどかと。

脚本もちょっと。わたしも、普段敬語と常態語を織り交ぜて話すのですが、そういうことに慣れてないのか、ちょっとそれも嫌だった。あとさ、別に、あんなに抱き合うシーンなくてもよかったと思う、もっとメンタルでプラトニックでいってもいいって思いましたね。

原作は村山由佳。
天使の卵(エンジェルス・エッグ)
村山 由佳
集英社
売り上げランキング: 75,046
おすすめ度の平均: 4.23
5 様々な恋のかたち。
5 一番大切なのは…?
4 純粋


 → 映画「天使の卵」公式ページ

ま、わかってはいけないことがわかってしまうことがあるんだわ。

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映画:「阿修羅城の瞳」~DVDで

2006-10-15-Sun
2005年の映画「阿修羅城の瞳」です。
阿修羅城の瞳
阿修羅城の瞳
posted with amazlet on 06.10.15
松竹 (2005/10/29)
売り上げランキング: 2,080
おすすめ度の平均: 3.62
4 まるで昨今のTVゲームのような映画
4 舞台とは、又、ひと味違ったケレン味が味わえます。
5 破滅の美学に彩られる、狂おしいほどに愛らしい宮沢りえ

時は江戸の世、鬼が跋扈(ばっこ)しています。鬼というのは比喩ではなくてほんとうの鬼です。その鬼を退治するのが、泣く子も黙る鬼御門(おにみかど)。ちょっと新撰組を思わせるのですが、闇奉行などという言葉も出ているので、ボランティアな組織というよりも、政府(というか幕府)の公式機関のような感じもします。江戸の町に人に成りすまして棲息している鬼を探し出して、切り殺すってのが仕事なんです。

その鬼御門の副長が病葉出門(わくらばいずも)というものすごく腕の立つ侍です(出門なんて音読みはデーモンだし……)。これが、5年前のある事件がきっかけで鬼御門を辞めて、今では中村座という歌舞伎の看板役者の一人になっているんですね。

一方、江戸の町を女盗賊団「闇のつばき」一味が荒らしています。といって、盗みはすれども非道はせず、忍者のように身軽で月を背景に江戸の町の屋根から屋根にアクロバティックに飛び回ります。もちろん、凡人集団の町方にはそんな彼女たちをとらえることはできません。

また一人、出門の後任として鬼御門の副長となった邪空(じゃくう)がいます。彼は任務柄阿修羅の意味と、火焔太鼓ような形の痣を持つ女が阿修羅復活の鍵となるということを知るのです。その痣を持つ女こそつばき(宮沢りえ)なんですね。邪空はつばきを追い、つばきは出門のいる中村座に逃げ込み、出門はつばきを守るって展開でそれぞれに顔を合わせることになります。

そして阿修羅復活の問題。阿修羅とは鬼の王というか、鬼にとっての救世主ということです。魔王ですね。阿修羅が復活することによって人の中で遠慮しながら生きていなければならなかった鬼たちが、堂々と生きていけるということなのでしょう。阿修羅が復活するためには、つばきの身体にある痣がとても大切なのです。その痣はなんなのか? どうして育つのか? これがただの妖怪ものがたりでなく、恋の物語であるということがあるのですね。

見どころは満載です。

「舞台稽古がいきなり実戦立ち回り」とか、「阿修羅城での目の回るような立体的な立ち回り」とか「『デュエリスト』を思わせる愛の交歓立ち回り」とか(この点は「デュエリスト」の方がきれいです)もいい。

宮沢りえはとてもかわいくて、きれいで色っぽいし。出門の血を白い肌が吸っちゃうところなんて素敵です。

もともと劇場演劇のヒットが映画につながった作品だけあって、台詞が含みがあるというか、艶っぽいというか~。コラボのDVDもあります。
阿修羅城の瞳 映画版(2005) & 舞台版(2003) ツインパック
松竹 (2005/10/29)
売り上げランキング: 3,331
おすすめ度の平均: 4.5
5 演劇と映画。全く異なる文法を、一度に味わえる妙を愉しもう。
4 一つで二つ、お得だな!


ただ、一点最後は「爆発」ですか~?(笑) そいつはちょっといただけねぇ。というか、こういう滅びの美学みたいのはもう十分、というか、なにかあれ。

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