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栃若の言葉~読売新聞「編集手帳」より

2007-10-06-Sat
本日(6日)の読売新聞の編集手帳は「耳で相撲を取る」という言葉を紹介しています。
  → YOMIURI ONLINE:「編集手帳」(10/6)

現役時代、横綱栃錦(元理事長)は「耳で相撲を取る」と言われたのだそうです。相手の吸う息、吐く息を聴き分け、吐いた瞬間をとらえて技を仕掛けたというということを言っているのですね。そして、耳が大切なのは土俵上だけではなくて、どんな組織も世間の呼吸音に耳を閉ざせば、「常識」という名の土俵を割ると続けています。もちろん、今回の時津風部屋力士急死問題についての対応のまずさを指摘しているのです。

同感。全く持って同感です。朝青龍問題のときもそういうことを強く感じたのですけれど、どうも相撲協会に、骨というか、組織として大切な何かがに思えてならないのです。例の杉山氏の取材証の剥奪騒動もそうでした。

「編集手帳」は「きのう、兄弟子たちの暴行を黙認していたとして時津風親方を解雇したが、事件から3か月、文部科学省に言われるまで親方から事情を聞きもしなかった」と書いています。わたしがずっと気になっていたのはこの点です。世間の声に対して聞く耳もないし、本人の声に対しても聞く耳がないのです。

あるいは事なかれ主義がはびこっているのではないかとも思えます。公務員の社会を「親方日の丸」と言って揶揄することがありますが、「国技」として、文部省の公益法人として、他のプロスポーツに比べて特権的な立場を与えられているわけでして、危機意識や自浄能力という点で、公務員社会にも通じるぬるま湯的な意識があるのではないかと思います。

そして、悪いことに「伝統」という名前の上にあぐらをかいた、もっと恐ろしい状態があるのかもしれないと思います。「無理へんに拳骨と書いて兄弟子と読む」という言葉が角界にはあって、兄弟子がそうなら親方はなおそうであって、理事会もいっそう無理が通るんですよね。縦社会というか、封建的というか、前近代的まさに武士の世界なんですね。

そんな無理を力で押し通せる組織が文部省の公益法人になっちゃてるわけなんですよ。

「編集手帳」は、栃錦と栃若黄金期を築いた横綱若乃花(前理事長)が「踵(かかと)に目がある」と言われたことを紹介し、相撲協会に対して「踵に目を、耳に呼吸音を、忘れてもらっては困る」と言って結んでいます。

確かに、土俵際だと思いますよ。考え時です。曲がり角です。根本的に組織改革をするときなのかもしれません。組織だけでなくて、力士の教育制度とかそういうことも見直せたらいいのかもしれませんけど、それはそう簡単にはいかないでしょうけど。ま、わたしもそこまで相撲に詳しいわけではないので、こうしてなんとなく書くだけなんですけど。

最後に、「編集手帳」の中にあった、不祥事が起きたときに語るべき三つの言葉を、後の参考として引用させていただきます。

 〈1〉初めて聞いた、驚いた
 〈2〉事実とすれば大変だ
 〈3〉すぐに徹底調査する

どれも、今回の力士死亡事件では相撲協会になかったことに、今更ながら思い当たりますね。

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