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David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

映画:「隠し剣鬼の爪」~DVDで

2006-04-02-Sun
あまり時代劇は好きってことはないのですが、ま、それでも、こういう武士道ものよりは、必殺シリーズみたいな、隠密ものというか、ああいうのは結構嫌いじゃないんですけど、侍ものというか、剣豪ものというか、自分はあまり好きじゃないんです。

ところが、先日「たそがれ清兵衛」のDVDを見たら、思いのほかいいんですね。で、同じ藤沢周平の原作の「隠し剣 鬼の爪」をレンタルしてきて見ました。いいです~。原作がいいのか、役者がいいのか、監督がいいのか~。なんだかしみじみといいんですね~。あ~、わたしも時代劇が好きな歳になってしまったのかなぁとしみじみと感じたりして(笑)。
隠し剣 鬼の爪 特別版
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おすすめ度の平均: 3.85
5 珠玉の時代劇
3 ローカルな視野ローカルな作品。
5 たそがれ2だと思って観ないでください


「たそがれ清兵衛」によく似たストーリーです。貧乏暮らしの侍が主人公。心に思う女性とは互いに好意を持っていないわけではないが、事情から他家に嫁ぎ、そしてそこでうまくいかない。役所ではともに冴えない勤めぶりだが、剣の腕は藩で1、2の使い手。因縁浅からぬ相手が一軒家に立てこもり、その剣の腕を見込まれてそれを討ちに出向くことになり、そこで命を賭して戦う……。本当によく似ています。これが、同じ作者でなかったら、パクリじゃないかといわれちゃいそうなんですが、同じ原作者(藤沢周平)だものだからしかたがありませんね~。

隠し剣鬼の爪
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藤沢 周平
文藝春秋 (1989/05)
おすすめ度の平均: 4
4 映画化

じゃ、どこが違うのかというと、もちろん設定や、細かなエピソードは全然違いますよ。同じく悲恋的な展開にしても、「隠し剣」の方は、身分の違いみたいのもテーマにありますしね。それと、もう一組別の夫婦の生き方、特に妻の側からの夫への愛が、この奥手の、堅物の主人公の前にむき出しにされるあたりはおもしろいと思います。堅物の主人公が結婚の意味を改めて知るという感じがしないでもありません。

で、時代劇の見方としては、たとえば、下級武士の生活が描かれているとか、当時の責任の取り方としての切腹が家族に及ぼした影響だとか、いろいろ時代的なことを見ることもできるのでしょうが、やはり、現代人の作家が書き、現代人の監督が撮っているわけですから、扱っているテーマは現代人の生き方と考えたほうがいいでしょうね。

時代劇という舞台を利用して描く、現代人。そうすると、近年のUターンでなくて、Iターンというか、要するにあくせくした都会暮らし、企業戦士に嫌気がさして、ふっと、自然の豊かな地方にいってのんびりと暮らしたくなる……なんておいう、現代の男たちの姿が見え隠れします。

ぜひ、「たそがれ~」と一緒にお楽しみになられたらいいと思います。
 →DVD「たそがれ清兵衛」関連記事

たそがれ清兵衛
たそがれ清兵衛
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松竹 (2003/05/24)
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おすすめ度の平均: 4.35
5 なかなかの佳作です。
5 いやしの映画
5 自分もこういう人間になりたい


邦画全般 - 映画
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映画:「たそがれ清兵衛」~DVDで

2005-12-17-Sat
主人公清兵衛(真田)は妻を病気で亡くし、その長患いの治療費で借金だらけ、まだ小さな子どもを二人と認知症の母を抱えて赤貧の生活をしています。毎日役所勤めを終えると、同僚の誘うのも断って家にまっすぐ帰るので、役所の侍たちからは「たそがれさん」などと呼ばれています。もちろん、彼はまっすぐ返って、生活のための雑務や内職をせねばならなかったのです。

でも、子どもたちは早く帰ってきてくれるお父さんが大好きだったんです。いっしょに話ながらご飯を食べたり、内職を手伝ったり、認知症の清兵衛の母、つまりお祖母ちゃんの世話をしたり。働き盛りで、仕事一本槍の男もいいんですけど、貧しい中でも、こういう一緒に正しい道を歩いてくれるお父さんも、いいですよね。

この映画って、そういう男の生き方、つまり出世争いをせず、悠然と自分のペースで生きる、そういう生き方ですね、同時に父としての家庭との関わり方みたいなのが一つのテーマとしてあります。

しかしながら、男は時に戦いを強いられます。自分は戦いを捨てたつもりでも、戦いは男を捨ててくれません。そういう戦いの場に臨まねばならなくなったときの覚悟も、また一つのテーマであります。最も、そういう武士としての命がけの戦いよりも、病んだ妻や幼い子どもを抱えて生きることの方が、なんばいも過酷で辛抱のいる戦いだとわたしは思っていますけれども。

さらに、もうひとつ、清兵衛とともえ(宮沢)との純愛の物語も平行して展開されます。清兵衛は仕事でも戦いますけれども、思いを寄せる女のためにも戦うわけですね。

たそがれ清兵衛
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5 なかなかの佳作です。
5 いやしの映画
5 自分もこういう人間になりたい


ま、まてめて言えば、愛と戦いに生きる男と女の物語なんですけど、どうなんでしょう、これ、女性がみてどう思うんでしょうか? わたしの同僚Kは「冬のソナタ」を見て、「やっぱりお金です。お金があるから美しい恋愛ができるんです」などと抜かしおりましたが、これをぜひ、彼女に見せたい気持ちです(笑)。

ご覧になった方がいらしたら、ぜひ感想をうかがいたいものです。コメントお待ちします。

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