David the smart ass心のダイエット!~時には辛口メッセージを~ |
Title List
- 05/29 「巨匠たちの英国水彩画展」~岡崎市美術博物館 - あいち・みかわ
- 03/25 芹沢けい介って天才じゃん!~岡崎市美術博物館「芹沢介展」 - シアター
- 03/17 「山本糾 光・水・電気」展&「みえるもの/みえないもの」展~豊田市美術館 - シアター
- 02/14 中学の体育で武道の必修化で柔道が不安って話 - あいち・みかわ
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「巨匠たちの英国水彩画展」~岡崎市美術博物館
2012-05-29-Tue
どうですか? 「巨匠たちの英国水彩画展~ターナーからブレイク、ミレイまで~」って?
→ CJキューブの「巨匠たちの英国水彩画展」の紹介ページ
→ 岡崎市美術博物館のページ
→ チラシに載ってる絵がよく見える、ヘア・コミュでの紹介ページ
わたしは、美術展に行くのはそれなりに好きですので、ターナーやミレイくらい知ってはいましたが、正直「水彩画」ってのは、あんまりそそられません。どうですか? 水彩画展って? なんかこう、地味っぽいというか、今ひとつアマチュアくさいというか、そんな印象はありませんか? わたしは、そういう感覚でした。
しかし、そもそも、「映画は見てから語れ!」が私の映画批評のポリシーでありまして、もちろん、その姿勢は、すべての芸術、すべての表現に通じるもののはずです。だからといって、金と時間に制約がある以上はなんでもかんでもそういうわけにはいかないので、どうしても先入観や印象で選択せざるを得ないのですが、しかし、それならそれで、そういう立場をはっきりさせて語るべきでしょう、「見ないで言って悪いけれど、なんとなく○○な印象だ」とか……。
さて、前置きが長くなりましたが、わたしが見る前に抱いていた「水彩画」に対する印象は、すでに書きましたが、地味っぽく、なんとなくアマチュアっぽい(あるいは習作、あるいは無名期の作品とか)というものです。ですから、正直に「そそられません」と書きました。
そして、ま、展覧会も、映画と同様に、やはり、見てみなければわからない! と書くことになるわけです。
→ CJキューブの「巨匠たちの英国水彩画展」の紹介ページ
→ 岡崎市美術博物館のページ
→ チラシに載ってる絵がよく見える、ヘア・コミュでの紹介ページ
わたしは、美術展に行くのはそれなりに好きですので、ターナーやミレイくらい知ってはいましたが、正直「水彩画」ってのは、あんまりそそられません。どうですか? 水彩画展って? なんかこう、地味っぽいというか、今ひとつアマチュアくさいというか、そんな印象はありませんか? わたしは、そういう感覚でした。
しかし、そもそも、「映画は見てから語れ!」が私の映画批評のポリシーでありまして、もちろん、その姿勢は、すべての芸術、すべての表現に通じるもののはずです。だからといって、金と時間に制約がある以上はなんでもかんでもそういうわけにはいかないので、どうしても先入観や印象で選択せざるを得ないのですが、しかし、それならそれで、そういう立場をはっきりさせて語るべきでしょう、「見ないで言って悪いけれど、なんとなく○○な印象だ」とか……。
さて、前置きが長くなりましたが、わたしが見る前に抱いていた「水彩画」に対する印象は、すでに書きましたが、地味っぽく、なんとなくアマチュアっぽい(あるいは習作、あるいは無名期の作品とか)というものです。ですから、正直に「そそられません」と書きました。
そして、ま、展覧会も、映画と同様に、やはり、見てみなければわからない! と書くことになるわけです。
芹沢けい介って天才じゃん!~岡崎市美術博物館「芹沢介展」
2012-03-25-Sun
日付が変わったのでもう昨日のことなのだけれど、岡崎市美術博物館に芹沢介展を見に行った。そして、少し、いや、かなり後悔した。ああ、どうしてももう少し早く見にこなかったのか。だって、この「芹沢介展」は、明日というか、日付が変わったので今日で閉幕してしまうのである。わたし個人にすれば、同じ展覧会に二度三度と足を運ぶことはめったにないことなので、見られればそれでいいのだけれど、ただ、この素晴らしさをブログで記事にして、わたしのブログを読んでくれた人が、そんなにすごいなら見てみたいと思ったところで、もう、展覧会は終わってしまっているのだ。ああ、それは、不幸なことである。その人にしても、展覧会のスタッフにしても、そして芹沢介にしても、もとより記事で紹介をしたわたしにしても、不幸なことなのだ。ああ、どうしてもっと早く見に来なかったのだろう、わたしは……。そう思った。
そもそも、なんで見に行かなかったのかというと、それは公私にわたりいろいろな理由があるが、芹沢介展に唆られなかったということももあるだろう。どこかで名前くらいは聞いていたが、そして、彼のデザインもおそらく何度も目にしていたのだろうが、だからと言ってそれを展覧会でも見てもな、と思っていたのだ。そこには、わたし自身の中にある。商業デザインよりも美術作品の方が見るべき価値があるという、言わば「偏見」があったからである。偏見と書いたが、わたしは今でもそうだと思っている。わたしが美術館に訪れて絵を見るのは、そこに美しい絵があるからではなくて、それが芸術家の書いた作品であるからだ。美しいものを美しく書くというのではなくて、作家がその素材をそのように表現したかった背景を想像し、そこに、自分自身との共通点を見出し、ああ、わたしだけでなくこの人もこういうことに思い煩ったのかと安心したいからなのだ。商業デザインにそういうことがあるはずがない(もちろんあったっていい。しかしそれは商業デザインでなく、それは芸術ということになるのだろう)。そう考えていたのだ(というか、芹沢介を見た今でもその考えは変わらない。
そもそも、なんで見に行かなかったのかというと、それは公私にわたりいろいろな理由があるが、芹沢介展に唆られなかったということももあるだろう。どこかで名前くらいは聞いていたが、そして、彼のデザインもおそらく何度も目にしていたのだろうが、だからと言ってそれを展覧会でも見てもな、と思っていたのだ。そこには、わたし自身の中にある。商業デザインよりも美術作品の方が見るべき価値があるという、言わば「偏見」があったからである。偏見と書いたが、わたしは今でもそうだと思っている。わたしが美術館に訪れて絵を見るのは、そこに美しい絵があるからではなくて、それが芸術家の書いた作品であるからだ。美しいものを美しく書くというのではなくて、作家がその素材をそのように表現したかった背景を想像し、そこに、自分自身との共通点を見出し、ああ、わたしだけでなくこの人もこういうことに思い煩ったのかと安心したいからなのだ。商業デザインにそういうことがあるはずがない(もちろんあったっていい。しかしそれは商業デザインでなく、それは芸術ということになるのだろう)。そう考えていたのだ(というか、芹沢介を見た今でもその考えは変わらない。
「山本糾 光・水・電気」展&「みえるもの/みえないもの」展~豊田市美術館
2012-03-17-Sat
豊田市美術館に「山本糾 光・水・電気」展に行ってきた。
山本糾を知っていたわけではないけれど、ふっと見かけた「落下する水」のポスターがとても興味深かったので。
運良くギャラリートークにタイミングがあったので、学芸員の解説を聞きながら1時間くらいかけて見ることができました。山本糾は、エイトバイテンの大型フィルムを使って撮影していて、その大多数の作品はモノクロである。幾つかのシリーズを併行して撮り続けている。そのテーマは今回の展覧会のテーマにもある「水」や「光」などで、それは山本の生涯を通じてのテーマといってよい(一部意訳)というような話を聞きながら、具体的な作品の特徴を見ながら回った。
写真展をこうしたガイダンスを聞きながら見るという体験は初めてだったが、気に入った写真を撮るために、その場所に行き、その時間まで待つというような、そういう準備の苦労というか、裏話的なことが、とても参考になった。もちろん、数分の我慢なら、わたしも普段写真を撮るときにしたこともないわけでなく、プロは職業だから、それを時間単位、日にち単位でしてるだけと言えばそれまでなのだが。
展覧会全般を通じて、気に入った作品というか、印象に残った作品は、「考える水」のシリーズと、海岸の岩を撮った庭のシリーズ(→これ)、そして、最も初期の作品群であるガラス瓶のシリーズだった。もちろん、ポスターになっていた「落下する水」のシリーズは、ポスターの段階からインパクトがあった。二枚をつなぎ合わせた写真だが、あえてきちんとつなぎ合わせることでなく、デフォルメしたというと語弊があるが、あえて位置をずらしたり、倍率を変えているようなつなぎ合わせて、滝(落下する水)の迫力を表現している、学芸員の「単なるスナップ写真でなくて表現」という言葉がしっくりした。
「ガラス瓶」は山本糾にとっては最初の作品群で、ま、光と水と写真という切り取られ閉じた世界がそこにあるということだった。なるほど。作家は最初のテーマを生涯さまざまな形で追窮していくと言った人がいたが、山本糾の「ガラス瓶」もまさに同じだったということだと思った。
□■□■ NOTE □■□■□■□■□■
会期: 2012年1月7日[土]-4月8日[日]
休館日: 毎週月曜日[祝日の場合は開館]
会場: 豊田市美術館 展示室1-4
観覧料: 一般1,000円[800円]、高校・大学生800円[600円]、小・中学生無料
→ 豊田市美術館:企画展:山本糾 光・水・電気展のページ
※山本糾プチリンク集
・朝日新聞デジタル:「山本糾 光・水・電気」展 明暗織りなす異形の水 - 文化トピックス - 文化
・雨引の里と彫刻:山本糾資料室
・GALLERY HASHIMOTO:山本糾のページ
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山本糾を知っていたわけではないけれど、ふっと見かけた「落下する水」のポスターがとても興味深かったので。
運良くギャラリートークにタイミングがあったので、学芸員の解説を聞きながら1時間くらいかけて見ることができました。山本糾は、エイトバイテンの大型フィルムを使って撮影していて、その大多数の作品はモノクロである。幾つかのシリーズを併行して撮り続けている。そのテーマは今回の展覧会のテーマにもある「水」や「光」などで、それは山本の生涯を通じてのテーマといってよい(一部意訳)というような話を聞きながら、具体的な作品の特徴を見ながら回った。
写真展をこうしたガイダンスを聞きながら見るという体験は初めてだったが、気に入った写真を撮るために、その場所に行き、その時間まで待つというような、そういう準備の苦労というか、裏話的なことが、とても参考になった。もちろん、数分の我慢なら、わたしも普段写真を撮るときにしたこともないわけでなく、プロは職業だから、それを時間単位、日にち単位でしてるだけと言えばそれまでなのだが。
展覧会全般を通じて、気に入った作品というか、印象に残った作品は、「考える水」のシリーズと、海岸の岩を撮った庭のシリーズ(→これ)、そして、最も初期の作品群であるガラス瓶のシリーズだった。もちろん、ポスターになっていた「落下する水」のシリーズは、ポスターの段階からインパクトがあった。二枚をつなぎ合わせた写真だが、あえてきちんとつなぎ合わせることでなく、デフォルメしたというと語弊があるが、あえて位置をずらしたり、倍率を変えているようなつなぎ合わせて、滝(落下する水)の迫力を表現している、学芸員の「単なるスナップ写真でなくて表現」という言葉がしっくりした。
「ガラス瓶」は山本糾にとっては最初の作品群で、ま、光と水と写真という切り取られ閉じた世界がそこにあるということだった。なるほど。作家は最初のテーマを生涯さまざまな形で追窮していくと言った人がいたが、山本糾の「ガラス瓶」もまさに同じだったということだと思った。
□■□■ NOTE □■□■□■□■□■
会期: 2012年1月7日[土]-4月8日[日]
休館日: 毎週月曜日[祝日の場合は開館]
会場: 豊田市美術館 展示室1-4
観覧料: 一般1,000円[800円]、高校・大学生800円[600円]、小・中学生無料
→ 豊田市美術館:企画展:山本糾 光・水・電気展のページ
※山本糾プチリンク集
・朝日新聞デジタル:「山本糾 光・水・電気」展 明暗織りなす異形の水 - 文化トピックス - 文化
・雨引の里と彫刻:山本糾資料室
・GALLERY HASHIMOTO:山本糾のページ
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中学の体育で武道の必修化で柔道が不安って話
2012-02-14-Tue
大した問題ではないと思うのですが、なんとなく深刻な問題になっているのが、この4月から中学校の体育で武道が必修化されるって話です。どの程度の問題かというと、毎日新聞が社説にする程度の問題らしいのです。
まさか、公器たる新聞の社説を身内の不安の解消のために使ってるんじゃあないだろうなという【邪推】したくなるほどでさえあります。
新しい学習指導要領は最近決まったわけではなくて、「ゆとり教育」の弊害と「愛国心的なもの」(日本の伝統や文化の継承などを含める)を入れるかどうかを議論しながら、安倍内閣による教育基本法の改訂と合わせて決まったものだったと思うが、ま、こんなまとめではあれなんで、Wikipediaをリンクしときます。
→ wikipedia:「学習指導要領」
これを受けて、体育の中に武道をということになり、剣道、柔道、相撲が必修になったわけです。ですから、言わば学習指導要領の目玉中の目玉なのです。選択ができるんですけど、実質、相撲は土俵がなければ、「武道」としての相撲にはならないし、剣道は防具が人数分必要で、お金かかります。竹刀くらいはともかく防具はなかなか揃えられないなんてことを考えると、道着だけあればできる柔道が経済的です。生徒が買うんですけど、剣道の防具買うよりいいでしょう。毎日の社説は「6割ほどの学校が柔道を選択するとみられる」としています。割合はわからないけど、同感です。
ところが、いざ来年の実施を前に、不安続出で、今回の社説「延期すべき」になったんですが、その第一が事故や怪我が心配だというのです。根拠は部活中の事故の統計です。
ネットで調べるとこんなページがあります。
→ 学校におけるスポーツ中の事故 特集:柔道事故
そうなんでしょうね。だって武道ですから。というか、そもそもスポーツに事故はつきものです。極論すれば通学に事故はつきものです。通学中に死亡事故だって起きています。全員参加の修学旅行で飛行機が落ちたこともあったし、学校のプールで水死したこともあったんです。武道を必修にしておきながら、事故が怖いから延期せよって、今ごろ何言ってるのって思います。武道をナめとるかと思います。今頃になって腰がひけるくらいなら、最初から反対して欲しいです。事故数は授業のものでなくて、部活動のものなんですから、前からわかっていたはずです。
もう一つは、指導者の問題です。わが愛知も問題になったんですが、「柔道黒帯の大安売り」みたいなことがあったんですね。
まさか、公器たる新聞の社説を身内の不安の解消のために使ってるんじゃあないだろうなという【邪推】したくなるほどでさえあります。
新しい学習指導要領は最近決まったわけではなくて、「ゆとり教育」の弊害と「愛国心的なもの」(日本の伝統や文化の継承などを含める)を入れるかどうかを議論しながら、安倍内閣による教育基本法の改訂と合わせて決まったものだったと思うが、ま、こんなまとめではあれなんで、Wikipediaをリンクしときます。
→ wikipedia:「学習指導要領」
これを受けて、体育の中に武道をということになり、剣道、柔道、相撲が必修になったわけです。ですから、言わば学習指導要領の目玉中の目玉なのです。選択ができるんですけど、実質、相撲は土俵がなければ、「武道」としての相撲にはならないし、剣道は防具が人数分必要で、お金かかります。竹刀くらいはともかく防具はなかなか揃えられないなんてことを考えると、道着だけあればできる柔道が経済的です。生徒が買うんですけど、剣道の防具買うよりいいでしょう。毎日の社説は「6割ほどの学校が柔道を選択するとみられる」としています。割合はわからないけど、同感です。
ところが、いざ来年の実施を前に、不安続出で、今回の社説「延期すべき」になったんですが、その第一が事故や怪我が心配だというのです。根拠は部活中の事故の統計です。
中学と高校での柔道事故で昨年度までの28年間に114人の子どもが命を落とし、275人が重度の障害を負った。部活動中の事故が授業中を上回る。授業中が少ないのは動きが激しくなく時間も短いためで安全なわけではない。(同社説より)
ネットで調べるとこんなページがあります。
→ 学校におけるスポーツ中の事故 特集:柔道事故
そうなんでしょうね。だって武道ですから。というか、そもそもスポーツに事故はつきものです。極論すれば通学に事故はつきものです。通学中に死亡事故だって起きています。全員参加の修学旅行で飛行機が落ちたこともあったし、学校のプールで水死したこともあったんです。武道を必修にしておきながら、事故が怖いから延期せよって、今ごろ何言ってるのって思います。武道をナめとるかと思います。今頃になって腰がひけるくらいなら、最初から反対して欲しいです。事故数は授業のものでなくて、部活動のものなんですから、前からわかっていたはずです。
もう一つは、指導者の問題です。わが愛知も問題になったんですが、「柔道黒帯の大安売り」みたいなことがあったんですね。