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David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

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「祖母に遇う」

2007-08-24-Fri
--突然の訃報だった。
父方の叔母は三人で、末の叔母が亡くなった。入院はしていたのだが、先日快方に向かったと聞き、個室から大部屋に移ったからという連絡を受けていた。

--ああ、お祖母さんに似てるな
通夜の晩の夜食の席で、少し離れた席に座った上の叔母が、死んだ祖母に似てきたことに気づいた。突然の発見だった。思わず見とれた。

頭髪のほとんどが白髪になり、しわくちゃになった叔母は、若いころはよく肥えていて、ちっとも似ているとは思ったことがない。久しぶりに見た叔母は、祖母にそっくりだった。

それまでは、中の叔母が一番祖母に似ていると思っていた。でもそれは、祖母の若いころはこんな感じだったんだろうなという、そういう感じだった。

--しかし、今度は違う。
上の叔母はわたしの記憶の中の祖母に似てきた。もう、死んだ祖母が生き返ってきたような感じだった。わたしは久しぶりに、心の奥のぬくもりのような幸福な感情を感じとっていた。そして、中の叔母も幾分年をとってきて、昔の昔の祖母に似てきた。

--通夜の翌日
告別式を終えて斎場での弁当の席で、二人の叔母の向かいに座った。斎場に似つかわしくないにこにこの笑顔で、
  おばあちゃんに似てきましたね
何も前置きもなく、最初に出た言葉がそれだった。
  だもんで、じっと見ておったのかん。
  なんだかてーさいが悪かったに。
連日じーっと見つめられたら、なるほど嫌なものだろう。
  痩せて、ほんとうによく似てきましたね
また、繰り返した。
  自分で鏡を見ててそう思うよ。
  おばあさんが生き返ったみたいで嬉しいかん?
ほんとうにそんな気分だった。それは懐かしいというよりも、明確に幸福感だった。

突然、一家の主婦を亡くした末の叔母一家の悲しみと痛手には申し訳ないが、少なくともわたし一人は、なんとなくそうしたほんのりとしたぬくもりを味わわせていただいた……。

--斎場からのマイクロバスの帰りに、中の叔母の隣に座った。
補助席だったので、背もたれがなく、少し叔母の席の背もたれにもたれかかるようにして座って、上の叔母の後姿をずっと見た。祖母の隣に座って、祖母をじっと見つめていられるのは、ほんとうに幸福だった。

亡くなった下の叔母も、きっと天国でこうして祖母に遇っているんだろう--。

  なんだ、もう来ただかやれ?
  ごめんね。来ちゃったじゃん……。
  ほうだか。しょうがないなぁ……。まぁ、いい。のんびりやれ。



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