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David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

生誕100年記念 ダリ展~名古屋市美術館

2007-06-10-Sun
先日ダリ展に出かけました。
 → 生誕100年記念 ダリ展 創造する多面体の公式サイト

もちろんダリの名前も、ダリの作品もそれなりに知ってましたが、こんなに幅広く、そして現代的な活動をしたのかと再認識し、また、非常に天才的であったのだとども思いました。今後、それなりに注意していきたい人の中に加わったのものでもあるのですが、なんでしょう、どこかわかしと決定的に合わないものがあるのはなぜなのか、ちょっとわかりません。それは、おそらくダリの作品が難解ということなのでもあるのでしょうけれど。

入り口入ってすぐに、「ガラの足 <立体視絵画>」がありました。
 → 個人のページらしいのですが、こんなのです。

こういう手法が後々定着しなかったのはしかたのないことですが、ダリがこんなふうに立体視に興味を持ち、そして自らの実験を繰り返してここまでの作品にしたのは、もう、並みの人では出来ません。芸術家とはかくあるべし、表現者のとはつねに新鮮な手法、技法を求めていくものであるという姿勢を実践しているようで、非常に好感が持てます。この作品が好きとかそういうことではなくて--というか、作品自体はちっとも心には響きませんが、こういうことに挑む姿勢、そして協力するガラもすごいとは理解します。

ダリ
ダリ
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5 このシリーズはいい

ダリと言えば「とろける時計」です。もちろん、こういうのを見て、いやダリがとろけてると感じてるのは時計ではなくて、時間というか、時間感覚だ。虚無というか、けだるさというのあ、そうしたものを示しているのだと読み解くことは、ま、普通にできるわけですが、「今回の生誕100年」展の意味するものは、いったいダリがどうしてそんな絵を好んで描くようになったのか? ということを一つのテーマにしているんだということですね。

その原因がなんだとズバリはもちろん言えないわけですが、「幼くして兄を亡くし、母を自分を見るときにとかく兄の代用というか、自分の中の兄を愛しているのではないかという不安から、必要以上に奇抜に自己主張をしていた」というようあ視点や、「その理解者である母をまた思春期に失った」とか、「人妻と不倫したことが父には全く理解さなかった」だとか、ま、そうしたいわば生い立ちとダブらせた切り口を与えてくれます。

また、ちょっと時間がなかったので、じっくり見極めることができなかったのが残念ですが、タイトルは忘れましたけれど(検索しておそらく『大きな指、浜辺、月、腐った鳥』というようなタイトルだったと知る)、「エロチックだ」という理由である展覧会への出展を拒否された作品(手法はコラージュ)があって、実は、必死にエロチックに見ようと思ったのだが、ちっともエロチックでなかった。音声ガイドでは、「大きな指」がペニスに見えるというようなこというのだが、だからって別にいいのではないかと思うのだけれど、その審査員はダメだと言ったようだ。なんだろう、「わざとそういうふうに作って出展してやる」という、いわば挑戦的な気持ちというか、一種の確信犯的な悪意のようなものが主催者側に伝わったのだろうか? 仮にエロチックであったとしても、少なくとも、名古屋市美術館がそういうことを音声ガイドで流して展示しても問題ないくらいに猥褻ではありません。いったい、どこあまずかったのか、もうちょっと時間があったら、もっとじっくりみて妄想をかき立ててみたかったです(笑)。
 これです。 → http://www.floridagovernorsmansion.com/images/Dali/dit_gros.jpg


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そのほかにもダリのいろんな時代にスポットがあてられて、おもしろい企画になっています。ただ、その活動があまりに多岐にわたっていてなかなか全体を貫いて読み解くことができないのですね。



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大エルミタージュ美術館展~名古屋市美術館で

2007-02-21-Wed
先日、名古屋市美術館の「大エルミタージュ美術館展」に行ってきました。
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ベロットの「エルベ川から見たピルナの風景」のすばらしさに足を止めて見入りました。水面の輝きやそこに映る建物は印象的でした。遠景の細部まで描かれていて感動的です。

もう一つ「ダン・ウォードの干草、アイルランド」(ロックウェル・ケント)が非常に光ってみえました。きれいな逆光と茂みの色彩がとてもよかった。ほかにもいい作品がたくさんあり、ちょっとまわりきれないって感じました。美術館自体の広さは一緒なんですけどね。

地下では常設展やってて、赤瀬川原平の「零円札」のほか、まだ千円札の肖像が聖徳太子だった時代の「千円の模写」や梱包シリーズを拝んできました。

次はダリ展らしい。
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レオノール・フィニ展~名古屋市美術館

2005-11-23-Wed
レオノール・フィニ展を見に行ってきました。
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これ、前にとった写真ですが、これが「自画像」だそうです。女の人ですよ。今回のフィニ展のチラシになったもう一つの看板は、こっちですね。
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これは妖精の肖像画ということになっているのですね。

名古屋市美術館のフィニ展のページによると、「シュルレアリスムの運動に関わった才能あふれる女性芸術家の中でも、その幻想性あふれる美しい画面と奔放なエロスの表現によって、ひときわ異彩を放っている」とあるのですが、なんというか、自画像からして、一筋縄ではいかない、挑発的で挑戦的なムードが感じられますね。

シュールレアリスト時代のフィニは、明るさよりも暗さ、幻想的な感じを強く出しています。ちょうど上の自画像も妖精の肖像もそうなのですが、鈍色の色調というのでしょうか、重く暗い色合いを効果的に使っています。それが「鉱物の時代」にも繋がっているように感じますね。

もう一つ、幻想的なイメージは仮面でしょう。今回のフィニ展のナンバー1は4つの仮面が見られたことだと言っても過言ではないと思います。あれだけの画家としての才能がありながら、舞台芸術にも興味を示し衣装デザインを扱ったと同時に、仮面も自ら作り、そして自らかぶった写真も撮っています。絵画だけでは表現しきれない、幻想性やエロスを舞台芸術に求めていったように感じられます。「魚の骨の仮面」や「シュールレアリスム風の仮面」「猫の仮面」いずれも魅力的です。

また後半の「エロティシズム」を扱った作品は、ポップ的なデザインのものもみられるようになり、明るく澄んだ色彩のものが増えてきます。ただ、性の解放ということをひとつのテーマに持っているようではあるのですが、男性中心性というのではなくて、女性から見た女性のための性といいますか、それはレズビアン的なかかわりを含めて、女性中心の性の解放が描かれていたように感じられました。ただ、わたしは、それはちょっと関心がもてなかったです。「二重の貞節」はおもしろかったですけど。

これ、東京や群馬と回ってきているらしくて、本年6月~7月に行われたBunkamuraザ・ミュージアム(東京)のフィニ展の案内ページ(作者紹介ページあり)も詳しく、また、それを見に行った、TAKさんのブログ「弐代目・青い日記帳」の記事も内容をよく伝えていますので、リンクしておきます。

フィニ関するこんなページもありました。
 → ムートンに愛された画家たちを求めて「レオノール・フィニ」(フィニの写真も掲載されています)


また、フィニ自身、幻想小説を書いています。なんとなく、朔太郎の猫町を連想させるタイトルなんですけど、
 
夢先案内猫
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レオノール・フィニ 北嶋 廣敏
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噴水の写真

2005-10-22-Sat
先日名古屋市美術館を訪れたときの、となりの公園(白川公園)の噴水。
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逆光で見るのもけっこう、きれいでした。光と影のコントラストで。

近づいてみると
20051022124905.jpg
こんな感じで。

さらに太陽を背にして立つと、
20051022125446.jpg

ほら、虹が出ます。

20051022125456.jpg

うまく撮れてるか心配でしたが、なんとか見られますね。

いい休日でした。

デジカメ全般 - 写真
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