FC2ブログ

David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

環境偽装は社長辞任なのに対して偽学位は本人の問題?~不正規学位問題

2008-01-18-Fri
年賀ハガキが、本来40パーセントを再生紙という契約でったところ、実際は1~5パーセントしか再生紙が使われていなくて、問題になってるようです。どうも、ハガキ用の紙を納入した日本製紙が品質を向上させるため無断で古紙の配合率を下げたということのようです。

これは、ユーザーにとっては、ある意味問題のない偽装です。だって紙の質がよくなっているのですから。ただ、環境問題、森林保護、リサイクルという観点から、違法だったということですね。「環境偽装」というような言葉も登場しています。

そこから派生して、コピー紙が問題になってます。

富士ゼロックスなどコピー機やプリンターのメーカー計4社は17日、コピー用紙などの古紙配合率を偽装していた日本製紙から供給を受けている再生紙の販売中止を決めた。一方、業界最大手の王子製紙も、コピー用紙で偽装していたことが分かり、18日に記者会見し発表するという。さらにほかの製紙会社でもコピー用紙の偽装が明らかになる可能性があり、偽装問題が各社の業績にダメージを与えるのは必至。
  → 4社が偽装コピー紙の販売中止 王子も偽装、業界に打撃


大手が軒並みってことでしょうか? 背景には古紙の値上がりみたいなこともあるようですね。

一方、国内古紙価格は、中国の輸入古紙需要などを受け年間で2倍に高騰。同日、不正を認めた北越製紙も「古紙に感熱紙やノーカーボン紙などが混入してトラブルを起こす」と弁明した。→ 古紙率偽装 日本製紙社長辞任 コピー紙は「100%」→「11%」

また、今後の古紙比率の基準にも影響を及ぼすようです。

古紙需要の急増は、国などに再生紙利用を義務づけたグリーン購入法が施行された13年以降顕著となった。日本製紙連合会は昨年、同法で定めたコピー用紙の古紙比率を現行の100%から70%に引き下げるよう環境省に要請したが、今回の発覚で見直しは凍結。問題を先送りした業界は重い代償を払わされそうだ。
  → 

こういう重大なことだから、トップが辞任したりしているのですね。

確かに「環境偽装」といえばそうであり、許せないわけなのだけれど、原料の古紙が値上がりするわ、古紙の純度に問題があってコストがかかるわのあげく、粗悪なものを高く売ることになっては、製紙企業も困るけれどユーザーも嫌なわけで、今までの「賞味期限の改ざん」とか、「原産地の改ざん」とか、なんとなく騙し方の方向性が逆で、おもしろいなぁと思ったのです。もちろん、念のためにかきますが、環境問題は重要課題ですのいいことではありません。

それに比べて、偽学位(「不正規学位」と言うようですが)の問題は、なんとなく、本人の問題に終わってしまいそうで、臭いものには蓋的なところがあって、嫌な気分です。先日、フジテレビ系列(だと思う)で、松浪健四郎副文部科学相が話しているのを見ていたけれど、「大学の自治でなかなか難しい問題。名目上の学位はそうなっていても、学会の人たちは研究論文や実績などで本当の実力はわかっていますから」みたいなことを発言していました。

それですませていい問題だとは思えませんが……。研究だけが大学の目的ではないのです。教育機関であり、後進を育てる場であると同時に、大卒の資格を付与し、専門の技術・知識を授ける場なのですよ。「偽学位教授の講義の単位は有効なのか?~不正規学位問題」でも書いたのだけれど、その教える側の資格に偽装があるわけなんですね。バス会社やタクシー会社に喩えれば、「正規の免許はないが、運転の上手ければいい」、「事故がなければ資格にウソがあっていい」なんて言えますか? 

製紙会社は社長が辞任、食品会社は営業停止、どうして大学は「自治なのでなかなか難しい」で済まされるのでしょうか? 国公立でも私立でも補助金というか、助成金出してるはずですよね。営業停止ができなければ、高等学校の未履修問題でやったように「補習」くらいやらなければおかしいでしょう。少なくとも、偽学位(「不正規学位」と言うようですが)の教授の講座に関しては。

センター試験を控え、まさに受験シーズン突入の時期です。大学名が公開されただけで、どんな方針で手当てをするのかわからないまま、受験生は大学を選んでいくのでしょうか? それは、ひどすぎると思うのですが。

Google検索:「不正規学位

ブログランキング・にほんブログ村へ
スポンサーサイト



偽学位教授の講義の単位は有効なのか?~不正規学位問題

2007-12-28-Fri
久しぶりの教育関係の話題です。高等学校の未履修問題を「教育偽装」というシリーズでやっていたのは、昨年のことだったのですが、その経験から、あれ? と思うニュースを読みました。

不正規学位46校48教員! 採用・昇進に使用も

実態のない大学の“学位”を販売する「ディプロマ・ミル」(学位工場、DM)などによる学位商法問題で、公的な認定を得ていない海外の大学などの“学位”を使用している教員が国公私立大学・短大46校に計48人いることが27日、文部科学省の初の実態調査で分かった。なかには、国立大の採用や昇進の条件を満たすために使用された悪質なケースもあった。文科省は「学生を誤解させ、大学の信頼性を低下させかねない」として各大学に注意するよう求めている。
  iza!の記事を読む

記事によると、文科省が国内の国公私立の全大学・短大計1195校に、米国や英国、中国など4カ国の安全な大学を紹介する「ホワイトリスト」に登録されていない大学の学位を使用する教員(教授、准教授、講師、助手)の人数を質問調査したということです。そして、その結果、46校で48人の学位がホワイトリストにない教育機関の学位ということなんですね。学校名は公表されていませんが、国立大10校に10人、公立大4校に4人、私立大28校に29人、私立短大4校に5人ということです。これは、平成16年度から18年度の3年間を対象に調査では、43校48人(国立大7校8人、公立大3校4人、私立大26校28人、私立短大7校8人)で、ま、似たり寄ったりの数ですね。

具体的な問題としては、記事にあるのですが、大分大学で今年10月、工学部の准教授が採用時に、応募資格の「修士以上の学位取得」を満たすために公的な認定を得ていない米大学の「修士号」を使用していたとして、雇用契約の取り消しというようなことが起きていたようです。

大分大学工学部の准教授が、真正な学位を発行する正規の大学などとして認められていない米大学の「修士号」を使用していたとして、大分大は18日、同准教授の雇用契約の取り消しを決めたことを明らかにした。
 同大によると、准教授の応募資格として「修士以上の学位取得」があるが、同准教授は採用時にこの「修士号」を示した。同准教授は16日付で退職願を提出。同大は17日、受理したという。
  iza!:「「真正でない修士号」准教授の契約解除」(10/18付)

ちなみにこの記事によると、「熊本大学や福島大学などですでに、公的な認定団体などの認定を得ていない大学の「学位(呼称)」などを取得した教授がいることが判明している」のだそうです。ふむ……。ちょっと失礼な例だけれど、船場吉兆の「牛肉」と同じ、いや、もっと悪いと思うんですけど……。

そういう問題と同時に、わたしが気になるのは学生の側の問題です。つまり、その不正規な学位の教員による講座の単位は、はたして有効なのか?ということです。

これ、高校の未履修問題の記事を読んでいるときに知ったんですが、わたしの住む愛知県のある高校の非常勤講師が、担当する教科(公民)の教員免許を持っていなかったということがあって、それが「未履修」ってことになってしまったのですね。大学の授業(講座)はそういうことはないのでしょうか? この「偽学位不正規学位と言ってるようですが)」の先生が教えた講義の単位は正当で、有効なんでしょうか?

そんなの、学生に罪はないジャン~ とおっしゃるかもしれません。わたしもそれはわかります。しかしながら、そういうことで、日本全国の高校をあげて未履修の補習を、たしか去年の今頃はやりまくっていたのですが、お忘れなんでしょうか? まして大学の単位とももなると、いっそう高校よりも厳密であらねばならないと思うんですね。としたら、偽学位の先生に教わった講義の単位については、もうちょっと厳正に扱わないといけないんじゃないかと思うんです。そして、やっぱり教授が不正規だったのなら、やり直しも必要でしょう。だって、高校よりももっと専門的な勉強してるんでしょ。

たしかに、大学の教授の資格というのは、学位だけによらないのは知っています。ある得意な分野に置いて抜きんでた実績があれば、たとえば、映画監督だって、政治家だって、スポーツ選手だって、所謂学歴とは関係なく大学で教えることができるのは知っています。必ずしも、学位が必要条件ってわけですよね。

大学設置基準 (昭和31年文部省令第28号)
(教授の資格)
第14条 教授となることのできる者は、次の各号のいずれかに該当し、かつ、大学における教育を担当するにふさわしい教育上の能力を有すると認められる者とする。
1.博士の学位(外国において授与されたこれに相当する学位を含む。)を有し、研究上の業績を有する者
2.研究上の業績が前号の者に準ずると認められる者
3.学位規則 (昭和28年文部省令第9号)第5条の2に規定する専門職学位(外国において授与されたこれに相当する学位を含む。)を有し、当該専門職学位の専攻分野に関する実務上の業績を有する者
4.大学において教授、准教授又は専任の講師の経歴(外国におけるこれらに相当する教員としての経歴を含む。)のある者
5.芸術、体育等については、特殊な技能に秀でていると認められる者
6.専攻分野について、特に優れた知識及び経験を有すると認められる者


しかし、それが必要だから、偽学位を買ってるわけでしょう。そして、教養講座ならともかくとして、あるいは英語の授業に、特に学位はなくてもネイティブの先生が会話を担当するなんてのは、ま、それはそれでかまわないと言えるかもしれないけれど、たとえば、早い話が医師だとか、看護士だとか、その他なんでもいいんですが、大学の講義が資格とか専門技術に直結するような職業があるわけでしょう。そんな資格や専門技術に関わる講座が、偽学位(不正規学位と言っているようですが)の教員によって実施され、また、それで単位が認定されて、卒業ということになっていいものなのでしょうか?(どう考えてもいいわけはないのだけれど……)。

高校の未履修であれだけ国会で問題になったし、補習をしまくっていたのですから、これだって当然重要な問題だと思うのですよね。文科省は大学名を公表しないそうですが、あの一年前の高等学校の未履修問題の取り組みと比べて、なんともいい加減に見えてしかたがないのですけれど、これでいいのでしょうか? 大学名も個人名も、発表というか、情報公開すべきだと思いますけどね。

大学側も最高学府の名に恥じぬように、文科省の指導を待たずに、自浄能力を発揮して、公表し、不正学位の先生の講座は補習をやりますとしたほうがいいと思うのです。船場吉兆やミートホープといっしょにししてはちょっと失礼かもしれないのですが、経歴偽装ってのは大きな問題だと思いますよ。そして、その偽装した経歴をもとに、大学は営業して、教授は講義していたわけでしょう。バス会社なら、運転手は無免許運転で、会社は無資格者に運転させてたということだし、病院なら、無資格者に医療行為をさせていたということですよね。それとは違うんですか? 単に、ちょっと余分に、不正規資格に相当するだけの給料を上乗せしていたって程度の問題ですか? そんなレベルじゃないと思いますけどね。

公表しないなんて不正をかばうようなこと言ってちゃいけないと思いますけどね。>文科省

→文部科学省:「「ディプロマ(ディグリー)・ミル」問題について

Google検索:「不正規学位

ブログランキング・にほんブログ村へ
HOME