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David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

正かな同人誌が届き、ライターズ・ハイから思わず次作を書く

2011-11-08-Tue
正かな同人誌が届いた。

すごく立派な出来ばえだった。カバーの図柄がメルヘンチックであり、コミカルでもあるので、何の本だか一見するとわからない。ややもすると、四コマ漫画の本なのかと思ってしまうけど、これが「正かなづかひ 理論と実践」だ。

わたしはさっそく家族F()に自慢げに見せた。(わたしは
:「お、届いたぞ。これ、見ろ」
skana01.jpg
:「……?」
:「正かなづかひ 理論と実践」
:「正かな?」
:「歴史的かなづかいのことを、こだわってそう呼ぶんだ」
:「ああ、歴史的かなづかいね……」
一応興味は示したものの、表紙に送る視線がいささか冷たく感じられた。真意はわからない。は中身に関心を持ったのかもしれないが、それを冷淡な視線と感じたのはこちらに引け目があるからかもしれない。
:「ああ、これ、これは創刊サービスカバーで……」
:「サービス?」
:「ほら、カバーをはずすと、こういう落ち着いたつくりで……」
skana02.jpg
:「ああ」
:「こういうのを、表紙詐欺と言うんだって」
:「詐欺?」
:「いや、表紙というか、こんかいはカバーだが、カバーがかわいいとぼけた作りで誘っておきながら、中身はガチって」
:「中身はガチ……」
:「ほら、わたしの記事はこれ。家族のことも書いてある」
:「……」
:「ま、こういう固い記事もあるし、マンガとか小説もあるけど」
:「……」

こんな会話が交わされた。

編集と発行、そして販売も一人でまかなっている押井さんの情報では、先日の文学フリマで30部売れた。これは異例中の異例の売れゆきということであった。また、同時に開設されたオンライン販売も好調のようですでに30部を売り上げ、さらにわたしたち執筆者に1冊ずつ送ってくれたので、すでにして残りは50部を切っているので、増刷の検討を始めたというのである。ま、こういうことを聞いても、同人誌の事情に詳しくないわたしはどの程度のすごさなのか、ピンとこないのだけれど。

それよりも、不思議なのは「同人誌」というもののしくみだった。わたしは、ちょこちょこっとエッセイを書いて、しかも、過去に書いたブログの記事を「正かな」バージョンにリライトしただけで、あとは何の苦労らしい苦労もしていない。もとより、この「同人誌」の企画にいっさい関与していなくて、ただ、Twitterの「原稿募集中」のTLを見て、一方的に載せてもらえない? と売り込んだだけだった。原稿料はもらってないけれど、ま、こうして形になって、今後ずっと売られていくわけだから、なんか、とっても楽しみである。

たくさん売れれば儲かるようなことを押井さんはおっしゃるのだけれど、儲かるもなにも、大変な編集作業や、販売などはボランティアでやってるんじゃないだろうか。所謂人件費みたいなものが全く計算されていない……。同人誌ってこんなものなのだろかと思った。ま、わたしも、さして反応の返ってこない、誰が読んでくれてるんだかわからないようなブログをこうして続けているのだけれど……。とりあえず、どんどん売れて、押井さんの苦労が報われるといいと思う。

この記事を読んでくれる人のために宣伝しておくと、創刊号の初刷りカバー付きバージョンはあと50冊を切ったそうです。今がチャンスです! 購入はこちらから!
はなごよみ:刊行物の紹介ページへ
 → 正かな同人誌:「正かなづかひ 理論と実践」
 → はなごよみ:注文のページ

通信販売以外に、一部ですが店頭販売も行われています。
→ COMIC ZIN 「正かなづかひ 理論と實踐」 ※新宿店、秋葉原店、通販で取扱っているそうです。

お近くにお住まいの方、お出かけになる予定の方は、送料がかからないだけお得です。
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「新かな」と「正かな」のはざま~同人誌発刊を記念して原稿公開!

2011-11-03-Thu
本日11月3日は、文学フリマにて、わたしも執筆に参加した「正かな」(歴史的仮名遣い)だけの同人誌、『正かなづかい 理論と実践』が初頒布されます。つまり、今日が発刊日です。発刊を記念して、わたしの原稿を公開しておきますね。
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 → 「文学フリマ」公式ページ


おそらく、「正かな」(旧かなづかい)や「正字」(旧字体)になじんでいない人が読んだとしても、最も抵抗なく読める文章の一つであり、なおかつ、「正かな」によせる人たちの思いの一端が伝わりやすいと、自負しています。

「文学フリマ」に行けなかった人は、発行元のはなごよみでも購入できますので、こちらからどうぞ、注文なさってください。
はなごよみ:刊行物の紹介ページへ
 → 正かな同人誌:「正かなづかい 理論と実践」
 → はなごよみ:注文のページ

では、以下がわたしのエッセイ『「正かな」と「新かな」のはざま』であります。この記事をプライベートモードにして提供していたため、追記部分に、メールでやりとりした推敲の結果が一部残っていてお見苦しいですが、ま、これも記念に残しておきます。では、よろしく。

TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTT


 雑文系のブログを書いてます。中断した時期もありましたが、それなりに続いてます。先日twitterのTLに「正かな同人誌」発刊の計画が流れ、わたしは過去記事の掲載を希望しました。平成十九年六月二日付けの、『【追悼】小西甚一~「古文の読解」』と題した一文です。
 楽屋裏の話ですが、当初は「新かな」の原稿も許容するムードが感じられたのですが、後に「正かな」原稿限定の運びとなり、当該記事を同人誌向けに加筆訂正するのと同時に仮名遣の面からも見直す必要性が生じました。それでできあがったのが本文です。ただし、引用部分(すべて平成十九年六月一日読売新聞のコラム「編集手帳」からの引用)は「新かな」表記を残してあります。

      ◇   ◇   ◇

    【追悼】小西甚一~『古文の読解』

 本日(六月一日)付の読売新聞のコラム「編集手帳」はこんなクイズで始まる。

次の漢字に音読みのふりがなを付けよ。
 「欧」「桜」「押」「横」「翁」…。


う~ん、どんなものか。 「音読み」はみんな同じ「おう」でいいではないかと、ま、多くの人が決めつけがちだが、さほど簡単にはいかないと「編集手帳」は続ける。

お茶の子さいさい、すべて「おう」で満点さ――というのは現代かなづかい(新かな)の場合で、昔の人は大変だった◆歴史的かなづかい(旧かな)では、上から順に、「おう」「あう」「あふ」「わう」「をう」となる。


ああ、なるほど。こんな具合になるんだ~。全く知識がないわけではないが、実際これにはかなり驚いた。「おう」と発音する仮名遣が、むかしはこんなに存在したなんて。
 終戦の翌年、一九四六年(昭和二十一年)十一月、政府は告示により旧かなを新かなに改めた。ま、「おう」の書き方がこんなに存在してはたいへんなので(もちろん「おう」だけの問題ではないのだが)、少しでも発音に近い形に整理する方針となり、仮名遣の見直しが具体化したのだ。しかし、そんな動きに反対する人たちも現れた。ただの利便性だけを追及し、言葉の歴史を軽視した態度に疑問を感じたのだ。
 当たり前だ。例をあげると、「妻」の訓読みは「つま」で、「新妻」「人妻」と書くときは「にいづま」「ひとづま」だが、「稲妻」のときは「いなずま」と書くことになる。なんとも不合理なことだ。では、「妻」の字に「ずま」の読みを認めるのか、いや、そこまでは認めない。あくまで表記の問題である。
 「妻」の訓読みは「つま」しかない。これは「傘」の訓読みが「かさ」であり、「がさ」を認定しないのと同じ理由である。「傘」が「雨傘」のときは「あまがさ」となる。これは国語学的には「連濁(れんだく)」と呼ぶ現象で、わざわざ読み方を認定しないのが普通なのだ。「海原(うなばら)」や「子狐(こぎつね)」などもみな連濁で、珍しいものでもない、いくらでも出てくる。そして、「新妻」も「稲妻」も連濁である。しかし、「にいづま」と「いなずま」と書き分けたのでは、日本語の性質である連濁現象が見えにくくなるではないか。
  そんなお粗末なものだから、認めない人たちが、むしろ有識者の中に少なからず存在した。

旧かなを深く愛惜する人は新かなを使いたくない。なかには、新旧で表記が異なる言葉は用いず、新旧共通の表記となる言葉だけで文章を書く軽業師のような達人もいた


「キウイ」や「グアム島」も正かなづかい?~「正かな同人誌」は明日発売!

2011-11-02-Wed
先日のtwitterのTLの転載(引用)です。

カルシウムやキウイは正假名遣ひつぽい事になるよね
 → Twitter / 湯まるぬ: カルシウムやキウイは正假名遣ひつぽい事になるよね


これを見て、ああ、「カルシウム」はそういえば「カルシューム」と言ってる人いたよなとか、「キウイ」は「キューイ」って呼んでる人いたなとか、思い出しました。ああ、あれは歴史的仮名遣いだったのかなぁと思わず錯覚してしまいました。

これについての、「正かな同人誌」の編集人の押井さんのリツイートです。

「アルミニウム」や元素系は多いですね。他には「シウマイ」「グアム」「グアテマラ」とか RT @Xiu24purple_x カルシウムやキウイは正假名遣ひつぽい事になるよね
 → Twitter / 押井徳馬@文フリ オ-38「はなごよみ」: 「アルミニウム」や元素系は多いですね。他には「シウマ ...


お二方とも「正假名遣ひつぽい」と書いてますが、確かに、これらは「ぽい」だけであって、正かな(歴史的仮名遣い)ではありません。

まず、「カルシウム」。「マグネシウム」のほかにも元素にはたくさんあります。「ヘリウム」「リチウム」「ベリリウム」「ナトリウム」「カリウム」「アルミニウム」など。最近、ニュースで頻繁に見る「セシウム」とか「ストロンチウム」「ラジウム」もありますね。押井さんがおっしゃるように、元素にはたくさんあります。これらは、正かな表記と見て、「○○リューム」とか「○○ニューム」、「チューム」、「シューム」、「ジューム」のように、拗音として読むのがいいのでしょうか?

これは違うようです。カルシウムは「calcium」、ナトリウムは「natrium」と書きます。元素にはこういう「○○ium」というものが多いようなのですね。これは、「シューム」とか「リューム」と読むよりも、「シウム」「リウム」と読むほうがいいようです。化学元素に限って、伝統的なは正かな遣いが残されたというよりは、発音を意識しての今の書き方になっているのであって、これは現代仮名遣い(新かな)なのですね。
 → カルシウムとカルシューム、どっちが正しいの?

また、「キウイ」。これも、わたしはあの甘酸っぱい果物を「キューイ・フルーツ」と呼び、その名の元になった鳥は「キューイ・バード」となどと呼んだりしていた時もあったのですが、スペルは「kiwi」で、「キュ」という音はなく「キウ」というのが正しいようです。したがって、「キューイ」と言うのは間違いですね。「キウイ」「キーウィ」「キーウィー」などがいいようです。
 → ウィキペディア:「キウイフルーツ」

元素や「キウイ」は元々の発音に由来しているのですね。これは、「グアム島」「グアテマラ」でも同じ事情です。

「グアム」のスペルは「Guam」もしくは「Guahan」です。

日本語では「グァ・ム」、「ガ・ム」と発音されることが多いが、近年は「グ・ア・ム」の発音も主流になっている。
 → Wikipedia:「グアム」


「グアテマラ」は「Guatemala」。

日本語の表記は、グアテマラ共和国。通称、グアテマラ。グァテマラやガテマラと表記されることもある。
 → Wikipedia:「グアテマラ」


ところが、「シウマイ」はちょっと違う事情です。

実は、わたしは「シューマイ」って書くのですが、日本では一般的には「シュウマイ」と書くようです。ただ、崎陽軒だけが「シウマイ」の表記を採用しているようです(検索するとほかにもあるようですけど)。崎陽軒が「シウマイ」の表記を採用しているのは、「うまい」を掛けているんだそうです。

崎陽軒では「シューマイ」ではなく「シウマイ」と表記するが、これは開発した初代社長のなまりのせい。なまりの発音“シウマイ”をそのまま活かし「シウマイ」と呼ぶようになったが、実は名前の中に“ウマイ”もかけているのだそう。
 → なぜ“シウマイ”? 崎陽軒「シウマイ弁当」の秘密 - 東京ウォーカー

一般的には「シューマイ」と正かな的に読んでも構わないのでしょうが、シウマイと訛りで読むのが本筋なのかもしれません。

はなごよみ:刊行物の紹介ページへ
→ 正かな同人誌:「正かなづかい 理論と実践」

読書の秋には、現代人の書く「正かな同人誌」を読んでみませんか?

2011-10-03-Mon
【Ripre】の会員です。秋のキャンペーンで、「食欲の秋」「読書の秋」「スポーツの秋」にちなんだブログ記事を募集しています。わたしも参加することにしました。

「読書の秋」のテーマは『読書の秋!読者のみなさんに紹介したい本は?』というものです。

わたしの紹介したい本は、同人誌です。わたしも執筆者の一人として参加しています。題名は『正かなづかひ 理論と實踐(じつせん)』です。「正かな」とは歴史的仮名遣いのことです。「新かな」に対して「旧かな」などと呼びますが、古臭いのではなくて、正当であるし、今も使いたいという思いを込めて「正かな」と呼んでいるのだろうと思います。そのくらい、歴史的仮名遣いに対しての思い入れがあるのだろうという感じがします。全編歴史的仮名遣いで書かれて、歴史的仮名遣いをテーマにした同人誌です。内容は、ライトノベルあり、短歌あり、エッセイあり、やや硬派な理論編ありとバラエティ色豊かなつくりになっているはずです。

はずというのは、やや無責任ですが、まだ読んでません。だって、まだ、売ってませんから。昨日(10月2日)原稿の第一次締め切りがあったばかりで、現在まだ編集中なんです。

完成予定は11月の3日です。文化の日ですね~。すばらしい。

11月3日に東京流通センターで開催される「第13回文学フリマ」で初売りするという段取りになっています。同日に通販受付開始し、その後同人誌專門店への委託も検討しているそうです。
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 → 「文学フリマ」公式ページ

わたしの記事が目当てなんて奇特な方はいらっしゃらないでしょうけれど、正かな同人誌って読んでみたいなって方は、どうぞ、わたしに連絡してください。同人誌の企画運営を中心になっていらっしゃる、押井徳馬さんに御取次します……、なんてもったいつけなくても、たぶん、こちらの「はなごよみ:同人特設ページ」の中の、注文のページに、表紙の書影その他とともに掲載されることと思いますけれど……。

まだ、完成してなくて、ページ数が100ページ近くになるのではなかろうかくらいしかわかってなくて、表紙絵や価格も未定なんです。同人誌の宣伝用の公式ページがないんですが(今後できるかどうかわかないけど)、以前、執筆者募集の告知のあった「正かな同人誌制作委員會(假稱)」ページを紹介しときます。
 → 正かな同人誌制作委員會(假稱)のページ
※まだ、このグループ名自体が「仮称」のままになってますね。

なんか、未定ばかりですが、11月3日に文学フリマに行くっていう方がいらしたら、どうぞ、「はなごよみ」のブースをのぞいてみてください。「ブログで見た」と言うと、割引してくれるかもしれませんし。

というわけで、わたしのお勧めの一冊は、まだ、かたちをみていない、同人誌『正かなづかひ 理論と實踐(じつせん)』です。理由はわたしが執筆者だから。そして、わたしなんぞ全く足元にも及ばないような、恐ろしく情熱的な「正かなづかひ」たちが執筆してますので、ほんと、現代人があえて書く「正かな」ってどんなんだろうと、読んでみてください~。


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