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David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

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映画:「感染列島」~劇場で

2009-02-07-Sat
家族にインフルエンザが出て5日目……。わたしも酷い咳が一晩続いた。たしか11月末に予防接種を打ったはずだったけれど……。とりあえず医者に行ってきたら、鼻に検査のためのめん棒を突っ込んでもらって出た結果は「いちおう、マイナス」。

え? マイナス? でも咳がひどいんで、咳止めもらって、マスクをして、むふふ、ゴホン、ゴホンしながら悪趣味にも、「感染列島」を見に行ってきました~。ゴホン、ゴホン。


 → 公式サイト

ところが、上の予告の冒頭でもあるのですが、この感染列島で、松岡医師(妻夫木)が見た患者は、熱があるということで病院を訪れるのですが、インフルエンザ検査は陰性なんですね。なのに発熱、嘔吐、下痢、粘膜からの出血、下血などという新型インフルエンザで想定される症状が出てるんです。先輩医師(佐藤浩市)は「新型インフルエンザはインフルエンザの検査がマイナスに出ることもある」などと言います。あははは、ヤバいじゃん俺~って思ってみたりします。ゴホン。ゴホン。
 
ストーリーは、2011年1月初め、東京都いずみ野市の養鶏場で鳥インフルエンザが発見され、時を前後して松岡医師の勤める病院で、新型インフルエンザではないかと思われる、エボラ出血熱とも類似の激しい症状の感染症が見つかります。実は、「新型インフルエンザ」の一番怖いのは、もちろん、効果的な薬が見つかっていないとか、治療法がわかっていないということもあるのですが、それ以前に、診断ができないということだというだということが、まず、描かれます。つまり、なんだかわからない病気に病院中振り回されるんです。院内感染を引き起こし、他の患者も医師や看護スタッフにも発症します。

また、「新型インフルエンザ」ということになると、治療だけでなく、国家レベルでの問題でもあるわけです。もし、新型インフルエンザということがはっきりすれば、強制力を持った地域封鎖などの措置をとらねばなりません。もちろん、マスコミ対策も……。日本だけでなく世界的な関心事でもありますし。まさに、次々と患者が担ぎこまれ、病院は万床状態です。(思うけれど、わたしの近くの公立病院はすでに年中万床に近いです。新型インフルエンザや東海大地震なんてときには、まったく役に立ちそうにないです……。普段の診療でさえ大わらわのてんてこ舞い状態なのに……。

足らないのはベッドだけではありません。スタッフも足りませんし、医療危機も不足してきます。映画が進むと遺体の処置にも困るようになります。もう絶対的にすべての面で不足しています。そもそも、薬なんてないのです。薬がないというか、確立された治療法がない。データの蓄積もない。なにせ、新型インフルエンザなんですから。

「新型インフルエンザ」という言葉があると、なんだか何かわかっているというような錯覚を抱くのですが、何にもわかっていない、未知のウィルスなんですね。そもそもどんな症状が出るかさえわからないんです。現代の医学で未知ほど怖いものはありません。そしてそれが、ものすごい勢いで伝染するんですから。そういう戦場ともいえる絶望的な病棟で治療を続ける医療スタッフたちの人間ドラマなんですね。

「新型インフルエンザ」の流行が危惧されている折、ついつい力を入れてみてしまう作品でした。映画館の片隅でマスクをしたおっさんが時々ゴホンゴホンと咳をしている……、一緒に見てる人たちはどんな気持ちだったでしょうか。むふふ、わたしは転居したある夏、墓場が見える部屋で見た「バタリアン」を思い出しました。

結末がちょっと拡散して破綻気味ではないかという感じもしますが、ま、映画としてまとめるためということもあるのでしょうね。示唆に富む作品だと思いました。

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