FC2ブログ

David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

映画:「ジャングル・フィーバー」~DVDで

2005-08-17-Wed
これ、騙されて買いました。騙されたというか、正確にいうと、自分が勝手に間違えただけなんですけど。

ジーナ・ガーションが出てると思って買ったんです。出てません!
え? どうして? ほらここに出演作リストがあって……。意外にいろんなサイトに「ジャングル・フィーバー」があるんですよ。こことか、ここにも。
ジャングル・フィーバー
だったら買うでしょ。でも、出てないんです!

どういうこと? 

検索していくと、なぞが解けます。ここに載ってるんですけどね、

TTTTTTTTTT
City of Hope (1991) .... Laurie
Jungle Fever (1991) (scenes deleted) .... Angie's Neighbor
Out for Justice (1991) .... Patti Madano
LLLLLLLLLLLL

1991年の出演作は「希望の街」「ジャングル・フィーバー」「アウト・オブ・ジャスティス」の3作品なんですが、「(scenes deleted) 」なんだって……。おいおい……。そんなのないよ~。なんだよ。

ただ、だからといって、作品的にダメかというと、これまた悔しいんですけど決してそういうことはありません。とても興味深く見ました。

ストーリー的には、まだ人種差別が色濃く残る20世紀末のアメリカで、そこそこ成功しているアフリカ系アメリカ人(黒人)の建築家フリッパーが、妻子がありながら、職場でイタリア系アメリカ人(白人)の女性秘書アンジーと不倫するわけです。不倫といって、かなりマジな愛です。ところが、それが双方の家庭にバレて、ふたりとも家から追い出されるような形でアパート暮らしをはじめるわけなんです。

この両者の住む社会は、典型的な黒人社会であり白人社会なんです。つまり、黒人は白人に差別されてきたがために、白人に対する敵対意識を持っているわけなんですね。白人の女性との恋愛なんてのは、自分たち黒人への裏切りなんです。一方、白人女性の家庭の方では黒人と恋愛するなんてのは、堕落であり、穢れでさえあるという感じなんです。

それはもちろん、親たちの世代にそういう感覚が強く残っているのですが、当代の若者でもその意識というのは少なからず残っているのです。それは白人からの黒人差別だけでなく、黒人からの一種の白人差別でもあるわけなんですね。同じ「人種主義」の表裏であって、日本におけるさまざまな差別問題にも通じるものはあります。

そういう、人種差別の中で二人は純粋愛し合っているかのようなんですが、フリッパーは妻や子が捨てられないとう家族の問題や、あらたに混血の子を持つことへの不安、麻薬漬けで人生を放棄してしまっている兄とそれに悩む厳格な両親、自立できない青年の成長、そしてまたやはり人種問題、宗教問題など、現代社会にあるさまざまな面を絡めながら、ドラマは展開していきます。

結末にあるのは解決ではなく、二人の男女やその家族、厳格な父、自立できない背年などそれぞれが出したひとつの「答え」にすぎません。それが正解であるかどうかは誰にもわからない、混迷した現代に生きるというのは、成功とか正解とかではなくて、こうして苦しみながら「答え」を見つけていくだけなんだと痛感させられます。

いわゆるハッピーエンドのハリウッド映画ではなく、「問題作」的な作りになっています。

今、現実に悩んでいる人には、「答え」は与えてくれなくても、「答え」を見つけることの大切さに気づかせてくれることでしょう。おもしろいですよ。

洋画全般 - 映画
スポンサーサイト



HOME