FC2ブログ

David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

Title List

映画:「棚の隅」~DVD

2008-02-11-Mon
連城三紀彦の短編「棚の隅」の映画化です。
棚の隅―珠玉短編集 (COSMO BOOKS)
連城 三紀彦
コスミック出版 (2007/04)
売り上げランキング: 474061
おすすめ度の平均: 4.0
4 「棚の隅」に忘れ去られたような人たちの忘れていた恋

「大人の映画」なんだそうですが、たしかに、しみじみとしたいい作品です。

街の小さなおもちゃ屋の店主は元気で明るい妻と8才の男の子との三人の平凡だけれど、ま、所謂ささやかな幸福的な生活をしています。しかし、実は、過去にはとんでもないことがあったんですね。産んで間もない頃、元妻が失踪してしまったのです。今の妻は子どもが産めない身体で、もちろんそれを喜ぶ女などはいないでしょうけれど、結果それが幸いして、先妻の子をわが子のように愛し、また、子どもも過去の事件など知らぬまま、すくすくのびのび育っているのです。

ところが、その失踪した元妻は保険の外交員をしていまして、皮肉にもその地域を担当することになってしまった……。そこで、再会しなくてもいいはずの再会をすることになります。そして……。という映画なんですね。おもちゃ屋の主人が元妻のことをどう思い、そういう夫のことを今の妻はどう思ったか。産めないながら育てた女は、子どもを産んで捨てて逃げ出した女のことをどう思ったか。そして、逃げた元妻は、元夫のこと、子どものことをどう思い、今の幸福をどう考えているか……。というような、ま、決別しきれない過去と、今と、未来の幸福というようなことを考えさせてくれる作品ですね。

DVDにおさめられている特典映像で役者や監督が映画を「曇り」とか「ニュートラル」とかいう言葉で紹介していましたが、そういう感じです。ただ、脚本家の浅野が「誰でも心の隅にある忘れかけてものをもう一度見つめて」みたいなことを言っていたのですが、そういうメッセージもあるとは思うのですが(もちろん、脚本家が言うのですからそうなんでしょうけれど)、わたしとしては、忘れようにも忘れられない一抹の雲みたいなものが、必ず誰しも心なり、記憶なりの棚のどこかにあると思うんですね。で、それをどうちゃんと片づけるかってことなんじゃないのかなと思いました。あ、同じこと言ってるのか……。見つめるのあとには、片づける必要があるなら片づける……。でも、その特典映像の浅野の言葉は、ちょっとタイトルに引っ張られて、ちょっと違うなって響いてしまったのです。

いい映画だと思います。原作はこっち。

棚の隅
棚の隅
posted with amazlet on 08.02.11
タキ・コーポレーション (2007/09/07)
売り上げランキング: 64904

 → 公式ページ

で、この映画はリトルバードという新しく、若い、そして小さなプロダクションが作ってまして(→参考記事)、次の作品は「休暇」(吉村昭「蛍 (中公文庫)」所収)というのが決定しています。

刑務官、それも死刑執行刑務官の話です。もう、やってる仕事が重いですから、もう重いものに違いありません。どこの世界に、好んでこの仕事に付く人がいるのか……、誰かがやらねばならない仕事にちがいありません。確かに、死刑制度がなくなればこういう思いをする「役人」もいなくなるわけです。読んだことありませんので、どんな作品になるかわかりませんが、見てみたいです。
 → 映画「休暇」公式ページ

どうやら、山梨で撮影し、山梨の俳優をたくさん使って、今月中にも山梨で先行公開らしいです。アイシティさんが喜びそうな感じ~。
 → 山梨で独占先行公開のページ

にほんブログ村 映画ブログへ
スポンサーサイト



HOME