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David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

介護雑感:身障者駐車スペースのどうでもいい話

2010-07-25-Sun
ご無沙汰です。

父の介護で、車椅子を押して外出する機会が幾度かありました。その折に遭遇した、ちょっとしたことで、ひとつ書いておきたいことがあります。ま、結論から書けば、どうしようもない、書いてもしかたがないことってことになるのかもしれませんが、ま、一応、書いておきますね。

わたしは父と車椅子を載せる関係で、車には、例の青い車椅子マークの表示をしておりました。当初はつけてなかったのですが、必要なのかと思ってホームセンターで買ってつけたのです。こんなやつですね。
sinboru.jpg
ところが、このマークは公式には、個人が車につけてもさほどの意味はないようです。国際リハビリテーション協会が1969年に制定したものなのですが、本来は「障害者も利用出来る建物、施設、公共輸送機関を表す世界共通のマーク」なんだそうです。一見、車椅子の方だけを対象にしているようですが、「すべての障害者を対象」にしているそうです。

上の、マークは、こちらのページから借りてきましたが、あくまで施設や公共交通機関に表示するためのもので、個人が車に表示しても、法律上は特段の意味はなく、せいぜい、障害のある人が車に乗車していることを周囲に知らせる程度のことだそうです。

ま、わたし自身はそれでよかったのです。同じマークを路面にプリントしている駐車スペースを利用することが多くなっていたので、わたしの車も正当な利用者ですよってなことをアピールするためにつけていたようなわけですので。そういう意味では、それで十分だったのですが。

ついでに書くと、運転者自身が肢体不自由者であり、そのことが免許に条件としてつけられて、車が改造されているような場合は、この車椅子マークでなく、四葉のクローバーのようなマークをつけているのだそうです。知りませんでした……。
shougaihyousiki.jpg

さて、話は戻ります。その日、わたしは、車椅子マークの駐車スペースはあるものの、全体の駐車場はそう広くはないところへ立ち寄りました。車には上の車椅子マークをつけています。ただ、父は降りる必要はありませんでした。車椅子に乗り換えるってのはけっこう手間ですから、父には車に残ってもらって、わたしだけがちゃちゃっと用を足せばそれで済むわけですね。

この場合は、わたしは車をどのスペースに置くのがいいのでしょうか。車椅子マークのついた、身障者用のスペースか、一般用のスペースか。わたし自身の常識から言えば、一般のスペースを使うべきでした。車椅子マークをつけていても、必要ないから普通のところに駐める……これって決して悪くないと思います。

わたしはそうしました。そしてわたしは施設で用を済ませて、車に戻ってきたときのことです。この時、駐車場は一杯の状態でした。ま、小さな駐車場、といっても10台くらいは駐められるスペースですが、ま、一望して一杯なのがわかりました。空いているのはわずかに一台、それも車椅子マークのスペースだけでした。駐車待ちの車が一台いました。わたしは、急いで車に戻って出ようとしました。すると、その駐車待ちの車の運転席の窓が空いて、おっさんが口を尖らせて、こんなことを言いました。

「あんたが、あそこに駐めてくれたら、こっちが駐められるじゃん」

ん? わたしは何を文句言われているのか、一瞬わかりませんでしたが、ちょっと考えて理解しました。要するに、わたしの車には車椅子マークがついてるのだから、障碍者スペースにとめれば、一般のところが空いて、自分が駐車できたというのですね。

う~む。それは……。おかしくないでしょうか? わたしは、優先スペースを使う必要がなかったから、マークをつけていても一般のところへ駐めた。ここに、文句を言われる筋合いはないはずなんです。だから、このおっさんの文句は、はっきりいって言いがかりです。ま、同じハンドルを握るものとして、気持ちはわからないでもありません。特に、急いでいたりしたら……。しかし、それを口にしても、この場合は通らないと思います。

それはそうです。車椅子マークをつけているからといって、一般のスペースに駐める必要なんて全くないはずです。むしろ、後からくるかもしれない、そのスペースをどうしても使いたい障碍者のために空けておくというのが、あるいは正しい判断だろうと思います。

でも、それって、こんなふうに一般駐車場が一杯の時にもどうしても空けておかねばならないものなんでしょうか? 電車で言えば、「優先席」ってのいうのがあるのですが、どんなに満員でもそのスペースに座っていけないものなのか? ってこととよく似ています。あるいは、障碍者用(弱者用)のトイレにも同じようなことが言えるかもしれません。そこを空けているおかげで、駐車できないで困っている、障碍のない人が登場しているわけなのです。わたしの用事など、ものの10分くらいで済むようなもので、そういうものなら、別にこの車椅子スペースを使ってもよかった方が、むしろトータルとしては円滑だったのかなと思ったりもしました。

ただ、そういう理屈を優先させてしまうと、やっと制度として広がり、定着しつつあるこの取り組みを台無しにしてしまいかねません。だから、わたしは、冒頭に「どうしようもないこと」としたのですけれど。

ま、そういう話なんですけどね、同時に、わたしはこんなことも考えましたが。逆だったらどうだろうと。タイミング的に、このおっさんの方が先にたどり着いていたとしたらどうだったろうということです。おっさんは、わたしが使ったスペースに当然駐車していたでしょう。そして、車椅子マークを着けたわたしの車が入ってきたとします。空いているのは、身障者スペースの一台分だけであると。

果たして、わたしはそこでも、上と同じように考えるでしょうか? たぶん、そんなことは全くなくて、父は乗り降りしないのだけれど、マークと父の存在を活用して、ちゃっかりとその一台のスペースに駐車してしまうのではないだろうかと、考えたのです。わたしのことですから、そうしてしまうに決まっているのです。で、そう考えると、そもそもわたしはどこに駐めたってよかったのかもしれないと、ま、どうだっていい話になってしまうのですけどね。

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介護雑感:車椅子で食事をして

2010-05-19-Wed
ちと父の介護で車椅子を押したりなんぞしています。

車椅子は介護保険をつかって、相当割安で借りられるのですが、ま、父の様態もあって、長時間の外出はできないのですが、それでも気候のいい4月はよく近場に食事に出かけていきました。わたしもどこかで勉強したわけでなくて、父の介護を通して車椅子の操作に自然に慣れてきたのです。

最初はフラットでなければ入れないと思っていた店にも、4~5センチくらいの段差があれば、普通に入っていけるんだということがわかってきました。父はウナギとかを食べたがるので、やや遠いのですが、浜名湖近辺まで出かけたりもしています。

それにしても、行政サイドの指導のおかげか、はたまた景気が悪いこともあってお客を取り込もうというか逃すまいという店側の考え方か、あるいは、そうしたお店の方の身内や関係者の中にも車椅子の方が自然に増えていったということか、ま、要するに需要が増えたということなんでしょうが、大型スーパーやレストランはもとより、個人経営の食堂などにも、身障者用の駐車スペースが増え、車い椅子などが入りやすい環境になったんだなぁと痛感します。

なんというか、いささか語弊があるかもしれませんが、以前は障碍者という特別な人たちのためのサービスというふうに考えられがちだったものが、高齢化社会を向かえどこにでもハンディキャップを持つ人たちがいるので、普通のサービスとなってきたということですね。ま、いわゆる「ユニバーサルデザイン」なんですが。

さて、表題のとおり、車椅子マークのついた駐車スペースにクルマを止め、車椅子を押して店に入ってテーブルにつくまでは、割と円滑です。多少混んでいる時間帯でも、特段のはからいをされることはありませんけれでも、店員やお客にかかわらず誰でも自然に通路を空けてくださいますし、黙っていて車椅子の使いやすいテーブルへ案内してもらえます。

それでももし、今後拙文が、関係者の目に留まることを期待して書いておきますが、やや不自由に感じるのは、自動ドアです。ボタンやパネル(バー?)などにタッチすることでドアが自動的に開くというやつですね。あのボタンというかバーの位置が高いと、車椅子に乗ってる人が届きません。後ろから押している人間からも操作しにくいです。もちろん、何度か行った店でそういうことがわかっていれば、相応の対応をして入るのでしょうけれど、意外にドアの直前までそのことがわからないとういことが多いです。そこで、一旦ブレーキをかけ、狭い通路を車椅子をずらしながらわたしが後ろから手を伸ばし、ドアを開けたりなんぞするわけなんですが、もたもたしていると閉まりかけて車椅子が挟まってしまうというようなこともあるのですね。もちろん、そうなっても安全装置が働いているので怪我をすることはないのでしょうけれど、レンタルを受けている車椅子やお店のドア本体に傷がつくとうようなことも考えられます。

お願い:「タッチ式自動ドアのボタンやパネルの位置を車椅子に高すぎないか見直してもらえませんか?

ま、しかしながら、これはなんとか介助者の工夫や熟練で対応できることなんですけれど、食事をして、さあトイレという段になって、とっても困ったことがたびたびありました。店に入って車椅子のまま食卓に着くまでは快適なんですが、トイレまで行くとなると、意外に狭かったり、段が大きかったり、個室が狭かったり……。食堂の話なんですけれど、不本意ながらトイレのドアに車椅子が引っかかって開放された状態で、父が小用を足し、数メートル先でどこかのニイちゃんがビールを飲んでいらっしゃる~なんてこともありましたし、苦労してトイレまで行って、狭くてなんともならず、結局用足しができず、手を擦りむいて戻ってきたなんてこともありまいた。

ズバリ書くと、駐車場から玄関、テーブルまでは車椅子用に改装されていても、トイレまで対応できている店は予想外に少ないというのが実感です。ぜひ、そこをなんとかしてください。

逆に書けば、これは、店側の経営戦略ということにもなるのでしょうが、「トイレまで車椅子で入れます」という看板立てておくことが、長期的には顧客、それもなじみの客を増やすことになるのではないかと思ったりもしました。

たぶん、当事者になると、誰でもが感じることではないかと思っています。外観がユニバーサルデザインでも、果たして利用する各シーンとそれぞれを結ぶ連絡系の全体がユニバーサルデザインになり得ているか、よくわかってもらいたいものだと思います。

少しでも早く、そういう店が増えることを願います。もちろん、なんにも食堂に限ったことではありませんけれど。



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