FC2ブログ

David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

映画:「デッドマン・ウォーキング」~DVDで

2006-08-23-Wed
NAVERブログをやってる頃だったと思うのだけれど、知プラのアンケートコーナーで「おすすめの映画を教えて」のをやったことがあって、そこで、すごくいいと教えてもらったのが、この「デッドマン・ウォーキング」だった……と思う(笑)。わたしにとって重要なのは「デッドマン・ウォーキング」がいい作品だってことで、いつか見ないとってことでして、どういう経緯でそれを知ったかとかは、不正確です。
デッドマン・ウォーキング
角川エンタテインメント (2005/08/26)
売り上げランキング: 3,799
おすすめ度の平均: 5
5 善と悪を問い続ける静かなる勇気


Amazonの説明によると「実際に死刑囚の精神アドバイザーを務めた修道女、ヘレン・プレジャンの本に感銘を受け映画化を熱望したサランドンがヘレン本人に扮し、夫のティム・ロビンスが監督した人間ドラマ。死刑制度の是非を辛辣に問いかける力作」とあります。

黒人街の「希望の家」で働くシスター・ヘレン(スーザン・サランドン)は死刑囚マシュー・ポンスレット(ショーン・ペン)から手紙を受け取ります。マシューは仲間と二人で、十代のカップルを暴行、レイプし惨殺し死刑を待つ身です。

ヘレンは刑務所にマシューと面会に行き、また二人の被害者の家を訪れ被害者の親たちに合います。大切な子どもを亡くした家族は悲しみにうちひしがれが笑いを失い、崩壊しています、また、マシューに会いにいくと、マシューは非常に傲慢であり、反省の色はなく、それどころか殺人については無罪だと主張します。無期になった共犯者が二人を殺し、自分は現場にいただけだと言うのです。

冤罪なのか。裁判が不公正なのか。ヘレンは疑問を持ち、なんとか弁護士を探し、死刑をなんとか止めようとします。死刑制度自体を止める運動をしたり、特赦を求めたり、いろいろするのですが全然効果はありません。非常に細い、死刑停止への模索。それどころか、確実に死刑執行の日は近づいていきます。

死刑停止への上訴に希望をつなぎながら、ヘレンは「死刑囚の精神アドバイザー」の仕事を全うせねばなりません。それは、死を前に自分の罪を認めさせ、心から懺悔させはるようにすることです。修道女としてヘレンは、マシューを素直な気持ちにして神の元へ送ることが求められるのです。

さまざまな活動をしながら、面会を重ねマシューは次第にヘレンに心を開きはやがて死刑当日を向かえます。刑の執行は午前0時まで、知事への嘆願の返事を待ち続けます。果たして……。これ以上は見る人のために書かないで起きましょう。

こういうヒューマンドラマもいいですね。同じ死刑囚を扱った作品としては、トム・ハンクスの「グリーン・マイル」を思い出させます。
グリーンマイル
グリーンマイル
posted with amazlet on 06.08.23
ポニーキャニオン (2004/01/21)
売り上げランキング: 13,290
おすすめ度の平均: 4.37
5 人が人を裁く
5 こういうのを待っていた
5 いい作品でした。


ブログランキング
スポンサーサイト



映画:「ナイロビの蜂」~コロナで

2006-05-16-Tue
すごくいいです。先日「デュエリスト」みたのですが、どちらを勧める? と聞かれたら、もちろん人によりますが、本作「ナイロビの蜂」を勧めます。

映画のチラシには「雄大なアフリカの大地を舞台に、喪失感の只中に満ちてくる愛の奇跡--。本年度アカデミー賞4部門ノミネート! 世界が絶賛し涙した、壮大なラブストーリー。」「ラブストーリー」が売りになっているのですが、う~む、実際はけっこう重厚な社会派ミステリーですね。しかも国際モノで、アフリカが舞台です。ちょっと偏見といわれてしまうかもしれませんが、日本人が国際問題を考えるとき、対米国、対近隣アジアについてはよく考えても、あんまり対アフリカの問題って、一般的には考えないんじゃないでしょうか。おそらく、国政選挙でもそんなことを訴えても票に繋がらないというか。

そういう点から言って、「アフリカの援助を扱った社会派ミステリー」なんて、もう、そういう設定だけで、いくらいい作品であっても人気が出そうにないです。ちょっと違うけど、民族差別の問題を扱い、同時にテロの問題を扱った「ミュンヘン」の方が、同じ社会派で国際ものにしても、まだ、客が入りそうです。

この両者の匂いは、そういう点では似たものがあるのですが、そして、俳優は「ミュンヘン」の方がおそらく有名だとわたしは思うのですが、作品としては「ナイロビの蜂」の方がよくできていると思います。この両者のどっちを勧めるかと聞かれても、やはり、わたしは「ナイロビの蜂」です(もちろん、テロとか、ミュンヘンオリンピックの事件に特別に興味がある人には別です)。

つまり、わたしは、確かにこの設定だと日本ではウケないんで、ラブストーリーを全面に出した方が売れると判断したのではないかと思います。確かに愛の話であり、それも、夫婦間の深い愛の話です。夫婦がお互いを守るとはどういうことか?というこもと突きつけられますし、守られているという自覚ができているか?ということも問われます。同時に、一方的にどちらかが相手を守っていれば、果たして守られていいる側はそれでいいのか?ということにも関わってくると思います。

そういう意味では、深い愛の話です。そして、同時に、国際社会派ミステリーなのです。

おそらく、多くの日本人は、アフリカの貧困や苦悩に対する無知と無関心から、前半はつまらない映画だと思うかもしれません。ラブ・ストーリーなんて聞いてるとよけいに。ヒロインのテッサ(レイチェル・ワイズ)が、エキセントリックな女性に描かれていて、なんというか、愛と言っても特別な愛のような気がしてくるんです。ま、また、これ以上書くとネタバラシですんで、下のをドラッグして読んでください。

実際のところ妻テッサはややエキセントリックなところのある、手を焼く女なんですが、決して考えが浅いわけでも、スタンドプレーの好きな目立ちたがり屋でもなく、あるいはマザーテレサに匹敵するような、正義と博愛の人であり、信念の人だったわけです。そして、アフリカの弱い人たちを助けたいのと同じくらい、いや、それ以上に夫ジャスティンを深く愛し、大切にしていたことを、ジャスティンはテッサを亡くしてから知るわけです。そのまさしく命がけの愛に応えるために、ジャスティンは行動しなければならなかったのですね。だから、ラブ・ストーリーと言ってもけっして間違いではありません。いや、むしろ正しい!※

一押しです。ぜひ、ご覧下さい。

→ 公式ページ(アフリカの民族音楽風のBGMが鳴ります。映画のあらゆるところに出てくるイメージソングです。哀愁が漂います。いい曲です)
「ナイロビの蜂」オリジナル・サウンドトラック
サントラ ロンドン・セッション・オーケストラ アユブ・オガダ
東芝EMI (2006/04/28)


原作はこちら
ナイロビの蜂〈上〉
ナイロビの蜂〈上〉
posted with amazlet on 06.05.16
ジョン ル・カレ John Le Carr´e 加賀山 卓朗
集英社 (2003/12)
売り上げランキング: 52,873
おすすめ度の平均: 4
4 評価は難しいが・・・
2 ル・カレらしくない作品
5 ル・カレって確か


ブログランキング
HOME