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David the smart ass

心のダイエット!~時には辛口メッセージを~

休日診療所で7時間待ちって~新型インフルエンザ(18)

2009-10-15-Thu
まず、YOMIURIONLINEの「「休日当番医」に患者が殺到、7時間待ちも」(10月13日付け)の記事から引用です。

 新型インフルエンザが流行し、3連休の当番医療機関には長蛇の列ができた(12日午前、札幌市中央区で)=田村充撮影 新型インフルエンザの感染が急速に拡大し、国立感染症研究所(東京)による最新の調査で流行が全国で最も高い水準となった北海道では、医療機関が休診となった3連休中、「休日当番医」に患者が殺到した。

 札幌市では連休最終日の12日、医療機関1か所あたり200人を超える患者が受診する異常事態。診察待ちの長蛇の列は、医療機関の外にあふれ、中には7時間以上待たされるケースも出るなど、インフルエンザを巡る混乱が広がっている。

これでは、かえって悪くなってしまいませんか……。北海道は1医療機関あたりの患者数が、全国平均を大きく上回っているんだそうです。

 感染研の最新の調査では、9月28日~10月4日の1週間で、1医療機関あたりの患者数は、北海道が16・99人。全国平均の6・40人を大きく上回り、全国トップとなった。特に学校での集団感染が増えており、札幌市内では10日現在で市立学校340校中15校が休校、143校で学級閉鎖となっている。

 札幌市では、流行のピークが今月初旬から中旬になるとみて、今月4日から小児科の休日当番医の体制を増強。これまでの3医療機関から5医療機関としたが、患者の急増が3連休と重なり、12日には子供の患者が殺到。同市保健所では急きょ、市立札幌病院に要請し、休日診療できる医療機関を6か所とした。

 しかし、同市中央区の医療機関では12日、訪れた患者が待合室に入りきれず路上にあふれ、長い行列ができた。午前中に受け付けを済ませたが、順番待ちで夕方になっても診察を受けられないケースもあった。

これが、パンデミックですよね。症状が深刻になる人が少ないのが不幸中の幸いという以外にないでしょう。受付で、重い患者さんから診ますと言えるうちはまだよくて、そのうちに、重い患者さんを1人診るより、中程度の患者さんを3人診る方が大切です……というような事態が発生するかもしれませんね。実際、大災害などが起きたら、救えそうな命から救うということになってきます。もっと軽い人は自分でなんとかしろと言われます。パンデミックはまさにそういう状態になることまで覚悟しなければならないのでしょう。今のうちに罹っておいた方がいいかもというブラックなジョークが夏によく言われましたが、まさに真実味を帯びてきています。

 同市保健所では今後、休日当番医をさらに増やすことを検討しているが、飯田晃・医療政策担当部長は「受診する子供の中には、軽症のケースもあり、混乱を避けるためにも、症状を見極めた上で来院してほしい」と呼びかけている。

でも、ない袖は振れないでしょう。医者だって看護士だって機械じゃないのですから、休日が必要です。「症状を見極めた上で来院してほしい」と言われても、学校や保育機関の方は、たぶん逆の指導をしている。たぶん、症状が軽くても、早めに医者にかかるように……と。学校としては、やはり、安全な子に来て欲しいし、現代の日本において基本はそうなんですからね。

読売新聞が掲載させていた表を引用します。

infuhos1015.jpg

北海道がすごく多いのはわかりますが、福岡、沖縄そして、わが愛知が4番目に多さなのに、びっくりしました。

ここはやはり、政治的な力が必要でしょう。国が、政権交替でパフォーマンスもどきの政策ばかりやっているので、こういう肝心のところまでに手が回らないのかもしれません。「消えた年金を取り戻す」ことも大切ですが、新型インフルエンザ対策だって大切なんですね。文科省も、なんだか教育改革の見直しみたいなことをしてるようですが、それも大切ですが、学校における新型インフルエンザ対策は大切です。死者は、体力のない基礎疾患のある中高年から、基礎疾患のない人、高校生(愛知の高校生はぜんそくが持病でした)、そしてインフルエンザ脳症によって、小学生、幼児まで拡大しています。

infu091015.png

10月11月と冬が近づくにしたがって患者数が増加していきます。北海道で起きたような休日診療所の医師不足という問題が、まるで紅葉前線が南下してくるように、全国各地に広がってくるのでしょう。

行政の責任が大きいと思います。国がなんとも指示しないなら、地方自治体のレベルで取り組まねばダメでしょうね。秋の大型連休(シルバーウィーク)が、一時的ですが感染拡大に一定の歯止めをかけたのは事実のようです。その一方で、病院も休診してしまうと、こんな状態になってしまうのですね。

どこを休ませていいのか、どこは休ませてはいけないのか?

行政の手腕が問われると思います。

そして、個人では、罹ってもたいしたことがない……なんて寝言を言っていてはいけません。

アメリカの調査ですが、こんな記事もあります。

 新型インフルエンザで入院した大人の40%以上は基礎疾患(持病)がなく、感染前は健康だったとの疫学調査結果を、米疾病対策センター(CDC)が13日、発表した。

 基礎疾患のある人が重症化のリスクが高いとされているが、CDCは「健康な人にとっても深刻なウイルスだ」として注意を呼び掛けている。

 →iza!:「新型インフル、入院した大人の40%以上は「持病なし」 米CDC」(10/14付け)

率から言えば、はやり基礎疾患ありの人の方が、重症化する傾向にはあるのでしょうが、「基礎疾患がないから大丈夫」なんて根拠はどこにもないのです。そして、大人本人はそうかもしれませんけれど、家族や友だち、知人つまり、親や子ども、仲間のことまで考えたら、やはり事態は深刻なんです。

手荒い、うがい! そして、あてになるんだかどうだかわかりませんが、マスクですよね。

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「パンデミック」宣言その後~新型インフルエンザグラフ(9)

2009-06-12-Fri
WHOは昨夜緊急会議を持ち、新型インフルエンザはパンデミック状態にあり警戒レベルをフェーズ6へ引き上げると宣言しました。同時に、チャン事務局長は、冷静な対応を求め、現在のところ弱毒性なので、国境を閉鎖したり、渡航や通商貿易などについて制限はしないようにということも添えられました。また、症状が軽くて、実際は感染しても医療機関にかからないケースもあるだろうということも触れていました。だから、実際は把握されている以上に広がっているはずだというのですね。

はい。わたしもグラフを作っていますが、これはWHOがは発表した数値を元にしています。「感染者数」と書いてますが、「感染確認者数」というのがそりゃ厳密でしょう。昨日に続いて発表がありましたので、グラフをアップしておきます。
inf09611_47.png

さて、「フェーズ6」の宣言が出たのですが、日本では、ま、既に必要な対策をとっているので、今までの方針を続けていくようです。警戒レベルは最も高いものになっていますが、大きな変更はないというのですね。われわれも同じで、外出から帰ったら嗽、手洗いをする。人ごみは避け、人ごみにいくときはマスクをする。ゆっくり休養する。熱は発熱外来を利用するというくらいの自衛策でいいのでしょう。だって、ほかにやりようがありませんからね。今の状態で、ま、よく警戒すればいいくらいであれば、ま、混乱もないのかなと思っていますが、これっていつまで続くんでしょうね。

こんな記事がありました。

【ジュネーブ12日共同】世界保健機関(WHO)が11日に宣言した新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)について、WHOの進藤奈邦子医務官は同日、記者会見し「今後3年間はパンデミック状態が続く」と述べ、警戒水準(フェーズ)が最高位の「6」に長期間据え置かれるとの見通しを明らかにした。
 → 47NEWS:「世界的大流行「3年続く」 WHO医務官が見通し

3年間って? そんなに最高水準の警戒レベルを維持できません……。もう、それは、警戒ではなくて習慣です。ま、求められているのは、「嗽」「手洗い」「人ごみに出かけない(出かけるときはマスク)」程度のことなんですけどね。個人はいいのですが、発熱外来をずぅーっと設置し続けて、新型インフルエンザの感染者数の報告を3年間し続ける……ということなんでしょうか。う~む。

終息への流れは、

フェーズ6の期間中、世界の多くの人が新型ウイルスに感染して免疫を獲得したり、ワクチンで感染被害を抑え込むことなどにより、患者数は徐々に減少。新型ウイルスはその後、通常の季節性インフルエンザウイルスと同じ扱いになるという。
 → 同記事 

と言っても、それって終息しても同じじゃないですか。従来型のインフルエンザと同格になるだけだから。それに、既にして、従来型のインフルエンザの方が重症じゃないのかという指摘もありますね。

別に、軽くてすめば不満も文句もないのですけれど、なんだか、定義に踊らされてるって感じがしないでもないですね。おかしいなぁ、こんな報道を読んだような気がするのだけれど……。

 【ジュネーブ=藤田剛】世界保健機関(WHO)のフクダ事務局長補代理は22日夕(日本時間23日未明)の記者会見で、新型インフルエンザの警戒水準(フェーズ)の最高度「6」(世界的大流行=パンデミック)の定義を「人類に重大な危険が迫っている時」とし、現在の判断基準から変更すると明言した。この結果、警戒水準は当面「5」に据え置かれる可能性が高まった。
 → 日経ネット:「WHO、「フェーズ6」の定義見直し 警戒水準、維持へ

この「人類に重大な危険が迫っている時」という観点はどうなっちゃたんでしょうか?……謎だ。

ま、なんとなく、そのうち、「フェーズ7」もしくは「フェーズ6+」なんてことを言い出しそうな感じもしますね。




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新型インフルエンザ感染者数日本とオーストラリアの比較グラフ~グラフ(8)

2009-06-11-Thu
新型インフルエンザの記事が続きますが、今までのグラフに日本とオーストラリアの患者数を入れてみました。

inf090610.png

単位は世界合計の値(緑色)は「千人」で、日本(黄色)とオーストラリア(水色)は「百人」です。ちなみに、数字の元はWHOです。同じ数値は、国立感染症研究所 感染症情報センターでも見られますが、発表が遅いですがこちらは日本語です。

オーストラリアが深刻だというのは、グラフも如実に示しています。当初はおそらく人口過密の日本の方が早く広がったのですが、学校の休校などの初期の封じ込めが効を奏したということが言えると思います。逆に、なによりも季節的な要因がオーストラリアでは大きいのでしょう、すごい勢いです。インフルエンザ側に立てば、高温多湿は苦手ですが、「冬」を迎える南半球は好条件ということになります。ビクトリア州では「地域社会レベル」の感染が起こっていると言われます。大阪、兵庫での深刻さを思い出すとき、オーストラリア状況が大変さがうかがわれます。

それにしても、マスク文化は日本独特らしいのですが、そういうことだってきっと関係ありますよ。「集団ヒステリー」と揶揄する人もいて、確かに、そういう面もないとは言えないかもしれません。有名なオイルショックの時のトイレットペーパーの買占めだとか実際そういう面もある。

ただ、文化にまでなっているものを、甘く見てはいけません。確かに、土用のうなぎだとか、ヴァレンタイン・デーのチョコレートだとか、幾分商業主義が見え隠れするものもあるのですが、全く何の効果がないものが続くということありません。ついこないだまで品薄、品切れと言っていたバナナは、今ではいくらだってあるのです。マスクも増産の甲斐があって、いくらか店に並んでいますね。

また、実用的な効果はなくても、「新型インフルエンザへの警戒は怠れない」という、なんというか、心理的な効果というのは少なからずあるし、普段そういうことに関心があるということは、発症したときに対応にも差が出てくると思います。少なくとも、マスクをしなきゃ? しなくてもいい? と迷ったり検討したりしていることは、「新型インフルエンザって何?」と言っている人たちよりも、比較にならないくらい安全だといえるでしょう。

これが日本人の短所でもあり、長所なんです。嗽(うがい)、手洗い、歯磨き、マスクでいいじゃないですか。なんとか、予防ワクチンが完成するまで、罹らないでいけたら越したことはありません。

さて、オーストラリアというか、WHOです。

おそらく、症状がもっと重いものならとっくに出ていたであろう「パンデミック」宣言なんですが、経済活動への影響も考えざるを得ない状況にあるのでしょう。フェーズ6への引き上げをするかどうか、苦しい決断を迫られます。症状が軽ければなんともないわけなんですが、かといって、重症化する患者や死者が続々と出るようになってから、やっぱり必要だったねと言って出すのでは、手遅れという感じですから。うまく、宣言が機能したら、「大騒ぎして~、そんな必要なかったんじゃないの?」なんて言われかねないので、これまたほんと、判断が難しいですね。がんばれ!>チャン事務局長

世界保健機関(WHO)のフクダ事務局長補代理は10日、新型インフルエンザの警戒水準引き上げの是非を議論するチャン事務局長の諮問機関、緊急委員会の会合が11日に開かれる可能性があるとの認識を示した。事務局長が北米や欧州、日本、オーストラリアなど感染者の多い8カ国の政府関係者と開いた電話会議後、一部記者団に話した。
 → iza:「新型インフル 11日にもWHO緊急委で警戒水準引き上げ議論





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福岡ちょっと心配ですね~新型インフルエンザ感染者数グラフ(7)

2009-06-09-Tue
新型インフルエンザのグラフを掲載するシリーズです。いったん始めてしまうと、なかなか抜けられないので。

まず、いつものやつです。
inful0609.png
これは、WHOの世界の感染者数の累積データを参考に作ったグラフです。五月中はほぼ毎日のように発表されていたのですが、ここに来て1~2日の間が空くことがあったので、公式発表のものを緑の点でとり、グラフとしてみやすくするために前後の数値から平均をとって「補助軌跡」として黄色で表示させています。

ちょっと御幣がありますので、不気味にという言葉を補っておきますが、不気味なことに、順調に安定的に増えてる感じですよね。6月に入って、アフリカ大陸で初めてエジプトで感染者が発見されました。

エジプトは他国での豚インフルエンザ発生を受けて、対策の一環として国内で飼育されている推定25万頭の豚の殺処分を開始。地元メディアは、これまでに15万頭余りが殺処分されたと報じている。
 → 時事ドットコム:「新型インフル、エジプトで初確認=アフリカ大陸では初」(6/3付け)

すでに人から人への感染の段階に入っているのに、対策として豚を殺しているのはなんとも愚かで、虚しい行為だと思えるのですが、「厚労省のパフォーマンス」といわれた日本の機内検疫や「集団ヒステリー」とまで言われたマスク文化も、海外からは同じように映っているのでしょうか?

なんとなく、国内では騒動の収束ムードはあるのですが、それは、罹ってもたいしたことがなさそうで、それほど恐れるに足らない、むしろ今のうちに免疫を作っておいたほうがいいくらいかもというような気分さえあるのかなと思わなくもないのですが、少なくとも数的なことを言えば、たぶん収束していないと思うのですね。

上のグラフに補助線を何本か引いてみたのですが、世界的な統計では5月の下旬に比べて、6月に入ってからの方が角度が急になっているように思います。数学的に傾きを計算すればわかるのでしょうけれど、ま、そこまでしなくても、直観的にわかると思います(とは言っても、ネズミ算的な拡大にはまだなっていないと思いますけれど)。

inful0609_2.png

実際、オーストラリアは苦労しているようです(たとえばこんな記事)。季節的条件がどこよりも大きいですよね。これから冬なんですから。従来型のインフルエンザもあって大変でしょう。

日本ではどうでしょうか。わたしが参考にしている国立感染症研究所の感染症情報センターのサイトにこんなグラフが6月4日から掲載されるようになりました。

EPI090608.gif

わたしが作っているような累計のグラフでは、傾きによって増加を見るわけですが、逆に、いつまでたっても減っていかず、まだ多数の患者がいるかのような錯覚を与えてしまいます。こうした日ごとの数値を棒グラフであらわせば、その点わかりやすく、5月中旬のピークに比べ発生数が格段に減っていることが一目でわかりますね。このまんま青い部分がどんどん低くなって欲しいものです。

ですが、心配なニュースが入っています。福岡市です。

 福岡市は8日、同市博多区の市立板付中の女子生徒1人と板付小の男女児童10人が新たに新型インフルエンザに感染したと発表した。同市では既に同小児童9人と板付中生徒7人の感染が判明しており、福岡市の感染者は計27人となった。
 → 毎日新聞:「新型インフル:福岡市の感染者 11人増え27人に

ということで、いやな増え方です。記事によりますと、幸いなことに重症者はいないとのことですが、いずれも渡航歴はなく、感染ルートは不明なうえ、まだ確定していない発熱の症状を訴えている人もいるようです。

こういう言い方をすると、アレなのですが、比較的に症状がかるくて済むようなので、あるいはそこいらじゅうに感染者はいて、こないだ罹った風邪がそうだったんじゃないかと思う人もいるんじゃないかと思ったりもするのですね。そんならそれ、空騒ぎで終わってくれたらいいのかもしれませんが、ま、思うのは、福岡のこの地域だけってのがなんとも不思議なんですね。たまたま通院した先の医者が生真面目に検査をしたらヒットしちゃった……というのでないことを祈りたいです。

新型インフルエンザはまだ終わったわけではありません。嗽(うがい)、手洗い、歯磨きの習慣をつけましょう。



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